【Bloodless】孤高のカウンター侍 – 攻略とレビュー
敵の攻撃をカウンターで無力化する侍アクションを極める『Bloodless』。
Bloodlessの特徴
- ストーリー: 不殺を誓った浪人が幕府の圧政に苦しむ獏川の地を救うため戦う物語
- 攻略: 敵を攻撃するのではなくカウンターで無力化するアクションゲーム
- 評価: バトルは歯ごたえありつつ面白く、雰囲気含め本作ならではの個性が光る和風ゲーム
- 油断を許さない歯ごたえ
- 敵を積極的に攻めないバトルシステム
- 先が気になるストーリー
- ドットのチラつきが気になる
- やや動きが硬め
『Bloodless』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Bloodlessの攻略情報
Bloodlessの概要
タイトル | Bloodless |
---|---|
開発元 | Point N’ Sheep |
販売元 | 3D Realms |
発売日 | 2024年8月30日 |
対応機種 | PC 2024年10月10日発売: Switch |
ジャンル | アクション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
獏川の地に降り立った浪人
不穏な空気の流れる獏川(ばくがわ)の地に、1人の侍が乗った一艘の小舟が流れ着いた。
舟から降りた侍は、早速物騒な連中に絡まれたものの、丸腰にも関わらず敵の武器を取り上げてしまった。
ふーむ、獏川はどこもかしこも治安が悪そうだ。
侍は、自身が知っている過去の獏川とは異なる雰囲気に驚きつつ、現状を把握するため周囲を散策し始めた。
伝説の人斬り巴
相変わらず丸腰のまま進んでいた侍は、艶やかな女性に出会った。いや、正確には再会だ。
実は、本作の主人公である侍は、巴という名の伝説の人斬りだ。かつて獏川の地で繰り広げられた戦いでも猛威を振るい畏れられた人物だという。
そんな巴が再会したのは古都にあるお茶屋さんの日奈であり、獏川の民が明智の政治のせいで苦しい生活を強いられていることを聞き出すことができた。
それと同時に、巴は獏川の地から消息不明になっていた身であることが明らかになった。かなり過去に訳ありな主人公というわけだ。
殺さない侍の戦い
明智の圧政に苦しむ民の姿を目にした巴は、自身の過去にも思うところがあるようで、明智の横暴を止めようと城へと向かう。
ところが、今や浪人の身である巴が、お城にすんなり入場できるわけがない。巴の過去を知る住民たちも手を貸してくれる気はないようだ。
それでも構わない。巴は変わったのだ。実は、巴はもう2度と誰かを殺したりしないと決めたのだ。
そう、ゲーム開始から丸腰だったのには理由があったのだ。巴は、なんと腕に付けた小手だけで敵をいなすというとんでもない戦法で、圧政に苦しむ人々を救い始めた。
攻略のポイント
人助けしながら獏川の地を旅する
本作では、物語に沿ってバトルを攻略しながら獏川の各地を旅していく。寄り道や複数の目的地が登場することもあるけれど、進む順番はある程度決まっている。
サブクエストや、バトルチャレンジなどもやり込み要素も用意されている。
本作では、セーブポイントに触れると体力が全回復し、回復アイテムであるお茶を瓢箪に詰めることができる。
お茶は、道中で拾える葉などの素材を消費して淹れることになり、どの素材で淹れたかによって使用時の効果が異なる。
カウンターと気打で戦う
各所で、全敵を倒さなければ先に進めないバトルが発生する。複数の敵が何回かに分けて現れることにが多い。
主人公は敵を斬らないと決めているので、武器は持っていない。こっそり装備やちょっぴり斬るなんてこともできない。
どうやって攻略するかというと、敵を武装解除させると倒したことになる。
- カウンター
- 敵の攻撃に向かって猛進すると、敵の武器が吹っ飛ぶ
- スタミナゲージを消費する
- 敵が赤く光る攻撃はカウンター不可能
- 気打
- 手刀で敵を叩くと敵の持久力が削れる
- 持久力が尽きた敵はスタン状態になる
- スタンしている敵に猛進すると武装解除できる
- スタミナゲージは消費しない
- 敵からの攻撃を受けてしまったり、時間経過によって敵の持久力は回復してしまう
- 秘技
- 敵を倒すことで溜まる気花を消費する
- 必殺技みたいなもの
侍はマンネンと家宝で強くなる
主人公は、敵を倒すことではなく、特定のアイテムを手に入れることで強くなる。
- マンネン
- 本作の通貨
- 敵を倒したり、道中のツボを壊して手に入れる
- お茶屋さんに払うと、体力やスタミナゲージ上限など各ステータスを強化できる
- ワザの石
- 本作のスキルポイント
- 特定のバトルに勝利することで手に入る
- スキルツリーをアンロックして、パリィなどアクションの種類を増やすことができる
- 家宝
- それぞれ装備コストが決まっている装備品
- コスト上限内なら組み合わせは自由
- ステータスボーナスや特定のアクションを発動可能になる
こうした主人公を強化するアイテムは、メインストーリー上だけでなくサブクエストやアリーナ攻略時に獲得できる。
アリーナとは、各所で拾える像をセーブポイントで使用すると挑戦できるバトルチャレンジであり、現れる全敵を倒しきればクリアとなる。
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Bloodlessのレビュー
物語: 会話が多く、物語もしっかり楽しめる
本作はバトルがメインではあるけれど、意外と会話が多く、物語もちゃんと味わうことができる。
実際のところ、物語の続きを知りたい気持ちがバトル挑むモチベーションになっていたくらい、しっかり先の展開が気になる物語性がある。
最強と謳われたものの不殺を誓った訳あり侍なんて、興味そそる物語でしかない。少年漫画好きなら、ピンとくるはず。
まさに気高い心を持つ武士の物語であり、過去を悔いる主人公の姿は切なく凛々しく、悪い者を成敗していく人情味ある時代劇のような物語を味わうことができる。
ちなみに、個人的にはバトルスタイルの設定だけで心掴まれた。小手で攻撃を打ち返して武装解除するという設定が衝撃すぎて、笑撃。「いや、木刀くらい持って行こうよ」と無謀にも程がありすぎて笑ってしまった。
とはいっても、本作の物語は常にシリアスな雰囲気で、主人公もお堅く、とんでもない丸腰装備にツッコミを入れる人はいない。
操作性: 分かりやすく、やや硬めなアクション
操作方法は分かりやすく、当たり判定はまずまず妥当。
本作では、敵の攻撃に合わせてカウンターを狙うことになるけれど、入力受付は厳しすぎず、でも正確。当たりどころよりも入力タイミングの正確さが求められる。
主人公の動きは、ややゆったりめだ。特に猛進直後には一瞬ではあるけれど硬直時間があり、操作しているとアクションごとにピッと止まる硬い感覚を覚える。敵味方ともキャラサイズが大きめなので混雑しやすい。
爽快感よりも、一つずつのアクションを丁寧に操作するバトルとなる。
しかし、本作のバトルは敵の攻撃を矢継ぎ早にカウンターできると気持ち良くなるシステムなので、正直なところ、もう少し滑らかな挙動だとバトルの面白さが更に増すと思う。
難易度: 歯ごたえしっかり、敵を分散させるのが大切!
本作では、一体の敵が強いのではなく、複数の敵を相手にする難しさが味わうことになる。
複数回に分けて雑魚敵が湧いてくるバトルが多く、お金はジャカジャカ貯まらないので体力やスタミナも上がりにくく、よく死ぬ。歯ごたえしっかりめだ。
猛進のスタミナ消費量は多めで途中キャンセルもできないため、複数の敵に囲まれるとかなり不利だ。敵を上手く分散させて1人ずつ丁寧に倒さなければならない。全く気が抜けない。
でも、セーブポイントは小刻みにあり、お茶葉は手に入りやすいので、敵の配置や数を覚えながら何度も挑戦するべし!というゲームだ。
システム: カウンターで戦うバトルシステムが一番の魅力
本作の魅力は、やはりカウンターで戦うバトルシステム。
自分から仕掛けるのではなく「次は何をしてくる?」と敵の動きを見極める緊張感にハマる。
でも、なかには気打を使った方が倒しやすい敵もいるので、アクションの種類は少なくてもあれこれ考えながら立ち回る楽しさが味わえる。
探索要素はあまりなくほぼ一本道ではあるけれど、サブクエストやバトルチャレンジによって本作の世界をより味わうことができる。
芸術性: シンプルだけど雰囲気のあるピクセルアート、ややチラつきが気になる
黒を基調としたクラシックなピクセルアートで描かれる。
エリアによって使われる差し色が異なり、描き込みやデザインはシンプルでもかっこいい。
ただ、光の演出や画面移動時にピクセルがチラつくのが気になった。プレイに支障を来たすほどではないけれど、目が疲れやすい。明滅する演出にはボカすエフェクトがかかってると目に優しいと思う。
音楽は世界や物語にぴったりな和風の曲が流れる。
バトル時にだけ激しい曲調になったりするわけではなく、和風ならではの静けさや情緒を感じるBGMとなっている。
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Bloodlessの総合評価
Bloodless
総合評価
カウンターだけで敵を倒すという集中力と緊張感が高まるバトルが面白く、歯ごたえも味わえる個性光るアクションゲーム。先の展開が気になる物語も楽しめる和風ゲーム。
おすすめな人 | 歯ごたえのあるアクションが好き カウンターやパリィを狙うのが好き 和風ゲームが好き |
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おすすめではない人 | 爽快感を期待している ゴリゴリ攻めるバトルを求めている 派手な演出を求めている |
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