【ルマ島】転職先は時間が吹き飛ぶ謎の島 – 攻略とレビュー Luma Island
新天地のルマ島で何者になって何をするか、全てはプレイヤー次第!ダンジョン攻略も楽しめるライフシム『ルマ島 Luma Island』。
ルマ島の特徴
- ストーリー: 新たな人生を歩むためルマ島にやってきた主人公が、島の謎を追い求める物語
- 攻略: 就いた職業によって異なる目的と、島のダンジョンも攻略していくライフシム
- 評価: 制約なく自由度もやり込み要素もハンパないボリュームを味わえ、一気に時間が溶ける
- 制約なく、やりたいことに没頭できる
- 就いた職業によってゲームプレイや目標が変わる
- 自由度が高く、やり込み要素も満載
- 物語要素が薄い
『ルマ島』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ルマ島の攻略情報
ルマ島の概要
タイトル | ルマ島 Luma Island |
---|---|
開発元 | Feel Free Games |
販売元 | Feel Free Games |
発売日 | 2024年11月20日 |
対応機種 | PC |
ジャンル | ライフシム, シミュレーション, クラフト |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
ルマ島で始まる新たな人生
小さなトレーラーの前に主人公が佇んでいた。
ここは、ルマ島。自然豊かな島のビーチ近くという最高のロケーションに主人公はトレーラーを停めていた。しかし、主人公は何も語りはしない。
そして、唐突に始まったチュートリアルに従い、主人公は黙々と木を切り鉱石を溶かし始めた。
実は、主人公は都会での生活を捨て、ルマ島へ移住してきたのだ。
ここで新たな生活を築かなければならない。生活の基礎(チュートリアル)をひと通り身につけた主人公は、早速ルマ島の町へと繰り出した。
転職活動
多くのライフシムゲームなら、ここで住民に挨拶をしてスローライフが始まるところだ。
しかし、本作の主人公はルマ島で新たな職に就き、極める気満々だ。
ルマ島では職に就くには許可証を買わなければならない謎システムがあり、主人公は住民への挨拶はそこそこに就職斡旋所(役場)に急行し、新たな職を得た(7つから選択可能)。
どの職に就こうともルマ島にはその道のプロがおり、アドバイスを受けながら腕を磨くことができるという。転職者に手厚い町だ。
ここから怒涛のクエスト地獄が始まるとも知らず、主人公は意気揚々と町の指南役のもとへと走っていった。
ルマ島の謎
職業訓練が始まり、クラフトに必要な資源を採取していた主人公は、島のあちこちで不思議な遺跡や装置を目にする。
そして、なんとジェフリーじいさんまで現れた。ジェフリーとは主人公が新居を構えた土地の元持ち主で、既にルマ島にはいないはず。
実体はないもののだいぶ陽気なジェフリーじいさんは、「お前は自分が選ばれし者だと思ってるのか?」と茶化しつつ、ルマ島の言い伝えを教えてくれる。
実はルマ島には謎の神殿や遺跡が残っており、最近そこから発せられるエネルギーが高まっているらしい。その謎を解き明かせるのは選ばれし者というわけだ。
選ばれし者。良い響きだ。そうだ、私が選ばれし者だ。だって、主人公だから!
主人公は再就職後のトレーニング中にも関わらず、なんと島の秘密を暴く危険な冒険にまで手を出し始めた。
攻略のポイント
職業によって目的が変わる
本作では、ゲーム開始時に7つの職業のいずれかに就く。
職業ごとに、特定のアイテムを手に入れる、特定のアイテムをクラフトするといった異なるクエストが課され、それを攻略して職業を極めていく。
課されるクエストは徐々に高度になっていき、それに伴いクラフトできるものももちろん増えていく。
例えば料理人なら料理に関わるクエストが多く、トレジャーハンターならお宝探しで資源を集めるといった感じで、ゲームプレイも職業によって変わる。
お金を払えばいつでも転職は可能で、複数の職を極めることもできる。
自分の農場でサンドボックス
主人公の拠点は、最初はトレーラーだけしかない自分の土地である農場。ある程度の広さがあり、好き勝手に建築することができる。
本作のゲームプレイのメインの1つはクラフトであり、木を切ったり鉱石を採掘して資源を集めてアイテムを窯や作業台に投入して、新たなアイテムや中間素材をクラフトする。
さらに畑を耕して農場を作ったり、家畜を飼ったり、家も建築できるようになる。装飾も自由だ。
本作では常にゲーム内時間が経過しているものの、主人公に体力やスタミナゲージはなく、一睡もせず連日働き続けることができる。ちなみにインベントリも無限なので、いくらでもアイテムを持ち歩ける。
町の住民たちは夜になれば自宅に入ってしまうけれど、お店は24時間営業だ。お店ではアイテムの売買や斧などツールのアップグレード、新たなクラフトレシピなどを買うことができる。
また、町の住民からは サブクエストを依頼されることもある。
ダンジョン攻略
本作でのゲームプレイのメインのもう一つはダンジョン攻略だ。
壊れた橋やケーブルカーがあり、それを直せば山や森など別のエリアを探索することができるようになる。
探索エリアでは資源の採取とダンジョンを見つけて攻略する。
エリア内には様々な謎解きや宝箱が隠されており、それらを攻略しつつ、まずはダンジョンを見つける。
無事にダンジョンに入れたら、パズル解きつつ敵を鞭でしばき倒しながら進んでいく。最奥まで到達してお宝を手に入れれば脱出できる。途中で脱出することもできるけれど、所持アイテムを一部失ってしまうので注意。
また、本作ではルマ島ならではのルマと呼ばれる不思議生物をペットにすることができる。彼らからしか貰えない素材もある。
不思議な卵を手に入れて孵化させると様々なルマが登場し、拠点に巣を作ってあげることもできるし、主人公について来て宝箱を見つけるなど手助けをしてくれる。
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ルマ島のレビュー
物語: 自分のやりたいことに没頭できる軽さ
本作の物語要素は軽めだ。
主人公にはセリフもなければ返答を選択肢から選ぶこともなく、メインストーリーはジェフリー爺さんが冗談交えつつ一方的に話しているくらいだ。
それでも町の住民はそれぞれ異なる事情を抱えており、ゲーム進行と共にその境遇をサラッと教えてくれる。実は濃い過去を経てルマ島に住み着いている人も多いけれど、特に聞き出さなくてもサラサラと語ってくれる。
そのため、物語の先は特に気にならず、気ままに自分のやりたいことに没頭できる。本作のゲーム性なら、このくらい物語要素が軽くて十分だ。
自分の農場にこもって拠点作りに没頭してもいいし、ダンジョン攻略にばかり出かけてもいい。新天地でどんな生活をおくるかは完全にプレイヤー次第だ。
操作性: 気になるところはあっても気にしなくていい
木を切ったり鉱石を砕いたり、クラフト作業をすることが多くなるけれど、どれも簡単操作。インベントリの操作にも特に戸惑うことはない。
本作ではカメラを移動できる俯瞰視点でプレイし、周囲を見渡しやすい。
チュートリアル不足を感じる部分はあるものの、サンドボックスや農業ライフシムをプレイしたことがある人なら自然と分かる。一方で、こうしたジャンルに馴染みがない人にとっても、あちこち触っているうちに理解できるはず。
そのくらい分かりやすく、複雑なシステムはない。
ただ、手厚い指南があるわけではないので「こういう要素があるだろうな」と思わなければ、気付かず進んでしまう部分があるかもしれない。指南書のようなものが用意されていると幅広い人に親切だと思う。
また、ミニマップ表示がなかったり、レシピ選択時に現在の所持数などを確認できないなど、細かな気になる個所はある。
しかし、気にしなくていい。本作ではスタミナ足りない問題やインベントリ満杯問題、利用したい時に限ってお店が閉まってる問題が起こらないのだ。
気になることはあっても、それが支障にはならない。あれこれ管理に気を回す必要なく、気楽にプレイできる。
難易度: 簡単に始められ、極めるのは大変
上述した通り、本作は気軽にプレイできる。
敵に攻撃されると所持アイテムを少しぶち撒け、ダンジョンで死ぬとアイテムをばら撒きつつもその部屋からやり直しになるだけ。ルマ島は優しい世界だ。
もちろんクラフトでは良い面倒くささをしっかり味わえる。
新たなエリアに進むごとに銅から鉄など採れる素材が変わり、資源採取にかかる労力がガツッと上がる。ツールをしっかりアップグレードしておかないと岩1つ砕くだけで日が暮れそうになる。
しかし、クラフトしたものはお店で結構高く売れるし、良い値のつく換金アイテムも手に入りやすいので金欠になりにくく、アップグレードなど必要経費に困ることはない。
ところが、各職業を極めたり、全要素を攻略するのはかなり大変だ。ジュエリー職人や考古学者などは難易度も高く設定されている。
職業ごとにそれぞれ全く異なるクエストがたんまり用意されており、パズルもあちこちにたっぷり隠されている。長時間楽しめるゲームだ。
システム: 制約なく、ひたすら探索とクラフトに没頭できる
本作は、一見よくある農業ライフシムだけど、制約なく今自分のやりたいことに没頭できるのが特徴であり魅力。
空腹も眠気も曜日もNPCのご機嫌も気にせず、建築なりクラフトなり探索なり、その時にやりたいことをぶっ通しでできる。
もちろん季節やNPCの生活サイクルなどを把握して計画立てて攻略するのも面白い。しかし、あれこれ考えずに作業に没頭してていい、そんなライフシムがあってもいい。好きだけ作業させてくれるゲームだ。
案の定、プレイし始めてから一気に時間が溶けるどころか吹き飛んだ。
また、職業によってゲームプレイや課される目標が変わるのも面白いところ。取り組むプロジェクトが全く異なるので、同じ世界を7通り体験することができる。職業によってメインとなるクラフトが変わるため、転職すると探索時に注目する場所も変わり、新鮮な目で世界を楽しむことができる。
本作はマルチプレイが可能であり、各自がそれぞれ異なる職業に就いて一気に色んなクエストに挑むのもいいし、ソロプレイで全職業マスター目指してコツコツ作業を楽しむのもおすすめ。
芸術性: 素朴な雰囲気に、ルマが彩りを添える
本作はピクセルアートっぽさを感じる3DCGで描かれる。高精細というわけではなく、素朴な印象だ。
しかし、木々が密集して生え、岩が所狭しと並び、画面はぎっしりとしている。
そして登場するルマは、ドラゴンだったりユニコーンだったり可愛い姿ばかり。装飾アイテムのレシピも増え始めると、どんどん拠点はにぎやかになっていく。
サウンド面は控えめで、穏やかなBGMが時折り流れる程度だ。
謎解きに関わるギミックや貴重アイテムが近くにある時は効果音がヒントになるので、よく耳を澄ませながら歩くと見つけやすくなる。
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ルマ島の総合評価
Luma Island
総合評価
行動の制約なく、クラフトやダンジョン攻略や建築など自分のやりたいことに没頭し続けられるライフシム。職業によってゲームプレイや目標も変わるのも面白いところ。
おすすめな人 | クラフト作業が好き あちこち探索するのが好き サンドボックスゲームに慣れている、もしくは自分でやりたいことを見つけられる |
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おすすめではない人 | 制約がある方が燃える NPCとの交流に期待している 作業を続けるのが苦手 |
ルマ島に似ているおすすめゲーム
きみのまちサンドロック
- やりたいことが尽きない大ボリュームな高評価ライフシム
- 機械をクラフトしたり、バトルもあるオープワールドな探索も楽しめる
- 好感度のあるNPCも多種多様で、物語要素もしっかりある
Core Keeper
- 地下世界を好きに探索できる高評価サバイバルクラフトゲーム
- 縦横無尽に掘りながら探索し、各所でボス戦も楽しめる
- クラフトできるものが多く、線路を敷いたり自分の好きなように世界を作っていくことができる