『No Place for Bravery』レビュー: 愛と欲望と責任感で肩こり

『No Place for Bravery ノー プレイス フォー ブレイバリー』とは、Glitch Factoryが開発したアクションアドベンチャーゲーム

見下ろし視点の2Dアクションでプレイする。

本作は、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。私は、Nintendo Switch版をプレイ。

本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。

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あらすじStory

父娘に起こった悲劇

屈強な戦士ソーンと愛する1人娘のリーフ。2人は仲良しだ。

主人公のソーンは、今はなき旧騎士団で戦いに身を投じていた過去を持つけれど、今は妻ローサと娘と3人で穏やかに暮らしている。

ところがある日、ソーンとリーフは突然現れた悪魔のような怪物ヘルワーに襲われる。

そして、そのヘルワーの一味と思われるウォーロックという謎の人物にリーフは攫われてしまう。

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息子との出会い

娘のあとを追いかけていったソーンは、自身によく似た亡霊のような怪物と対峙する。

で、無事にそいつを倒すと、パッカーン!

桃太郎かのように怪物の中から赤ちゃんが爆誕

え!どういう仕組み!?

桃から生まれた桃太郎じゃなくて、怪物から生まれた怪物太郎?

しかも、そんなこんなでウォーロックとリーフの行方を見失ってしまった

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旅に出る2人

驚きの怪物太郎誕生から時は流れ、10年後

娘リーフの行方は分からないまま、ソーンは病に伏せる妻を看病しつつ酒場を営んでいる。

怪物太郎はフィドと名付けられ、ソーンの息子として可愛がって育てられている。

でも、残念ながら愛娘リーフは行方不明のままだ。

そんなある日、ソーンは旧騎士団時代の戦友ダリムと再会する。

彼は旧騎士団を再興する旅をしているらしい。

ソーンは、そんなダリムに付き合ううち、見失っていた憎きウォーロックの手がかりを得る。

こうしちゃいられない!今度こそ娘を助けるんだ!

妻の制止を振り切り、ソーンは息子フィドを連れて娘を探す旅に出ることに。

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ゲームの特徴Features

血まみれの地を旅する

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本作は、ストーリー進行に伴って各地を旅していく。

訪れたことのあるエリアは自由に行き来や探索が可能。

セーブポイントであるバトルメモリアルで休息すると、回復アイテムの補充とスキルのアンロックが可能。ファストトラベルも出来る。

ただし、休息すると雑魚敵は全復活する。

本作では見るからに禍々しい魔物だけでなく、敵対する勢力の人間も敵となる。

また、本作には分岐要素があり、マルチエンディングになっている。

ほんのりSekiroライク

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本作は、開発者さん自ら「Sekiro-Esque」と明言している通り、バトルシステムは『SEKIRO SHADOWS DIE TWICE』に似ている部分がある。

フロムソフトウェア

敵には体力ゲージと防御ステータス(黄色ゲージ)があり、攻撃を当てるとどちらも削ることができる。

防御ステータスがゼロになると敵は一定時間硬直し大ダメージを与えられる。

主人公には体力、防御、スタミナの3本のゲージがあり、防御かスタミナのどちらかがゼロになっても動けなくなる。

主人公は、武器による攻撃と特殊スキルとステップ回避が可能。

そして、盾で防御とパリィができる。パリィは敵の姿勢ゲージを大きく削ることが出来る。

武器には剣やハンマー、弓があり、それぞれ異なる特殊スキルを発動できる。

スキルはクールタイムはあるものの無制限に使える。

金貨を貯めろ

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本作には、経験値はない

スキルのアンロックによって主人公の戦い方を強化するくらいだ。

敵を倒すと金貨が手に入り、これを消費して新たなスキルのアンロックや買い物が出来る。

しかし、スキルアンロックには特定のスキルアイテムも必要だ。

探索や強敵退治して手に入れて来なければならない。

ちなみに、本作では、ゲームオーバーになると、最後のチェックポイントから再スタートになり、一定数の金貨を失う

失った金貨は取り戻すことは出来ないので連続で負けていると、どんどん貧乏になっていく。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

重い。肩に重圧を感じる重さ。そんな物語だ。

「娘を探し出したい」という物語の大筋は分かりやすく感情移入もしやすい

ところが、その周りでは、世界を滅ぼす神なのか悪魔なのか分からないコロッサス旧騎士団新騎士団の軋轢、さらには新たな理想を掲げるリージョンという組織などの話も展開する。

予想以上に世界設定がしっかり練られていて、物語に厚みが生まれている。

各地で手に入る読み物は、この世界の伝説とか歴史を勉強できるほど書き込まれている。

そのおかげで、立場によって異なる考え方の説得力が増し増しに。

「うんうん、そう考えるのも分かるよ」と思う相手と対峙することもあり、「ええー、戦わなきゃいけないのか!」と主人公以上に葛藤してしまう。

バトルがメインのゲームかと思いきや、物語が魅力的なゲームでもあり、ソーンの濃い物語が味わえる。


キャラクターの魅力

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4.0

上述の通り濃厚な物語なので、キャラクターも活き活きとしている。

元気いっぱいニコニコ笑顔ではなく、過酷な活き活きだ。ドット絵なので分からないけれど、たぶんみんな眉間に皺寄せてる。

それぞれ独自の人生観があり、セリフを読むのが面白い。

そして、ソーンも色々抱えている。心配になるほど抱えすぎだ。

病や障害を抱える大切な家族への愛。戦いを求めてしまう欲望のような本能、過去の戦いでの経験、そして娘を失った自分を責める気持ち。

ううう、苦しい。過酷な人生

彼の事情が分かるほど、足に障害を抱える息子を背負いながら戦う姿にグッとくる。

ちょっと休ませてあげたくなってしまい、思わず早々にエンディングを迎える選択肢を選んでしまったことも。結局やり直して過酷な旅を続けてしまったけど。


操作性

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3.5

武器の切り替えやスキル発動など、操作は分かりやすく戦いやすい。

回復アイテムなど消費アイテムも使いやすい。

挙動はあまりキビキビはしていなくて、ハイペースなバトルというわけではない

連撃もステップ回避もダダダッと繋がるわけではなく、1つのアクションごとに少し間が空く。

でも、ストレスになるような挙動ではなく、本作ならではのペースだ。

気になったのは、カメラワークが追いついていない時や敵が複数になると処理落ちで重くなる時があるところ。エリア移動時のロードも遅めだ。

そして、たまに疑惑の当たり判定がある。特に魔物系の攻撃で「え、審判!今の当たってませんよ!」と訴えたくなったことも。


難易度バランス

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4.0

プレイ開始時に3段階から難易度が選べる。

私はデフォルトのノーマル難易度でのプレイして、歯ごたえを感じつつ楽しめる難易度。疑惑の当たり判定の時は理不尽だけど。

Sekiroライクではあるけれど、パリィばかり狙わなくてもヒット&アウェイでも十分戦える。スキルも使い放題だしガンガン攻めれる

実際にはボスより複数の雑魚敵相手に苦戦することの方が多くて、特に弓兵などの遠距離攻撃がかなり痛い。

本作ではレベル上げが出来ないので、自分自身が上達して敵を上手くさばくしかない。

また、倒すとたまに瀕死状態になる敵がいる。

そいつに「処刑する」アクションを行うと豪快な演出と共に倒せるんだけど、その間にも敵の攻撃を受けてしまうのは、うーん。

トドメ演出中は操作不能になるし、意味があるのか疑問になってしまう。ここが無敵だったらバトルの爽快感も増したのにな。


ゲームシステム

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4.0

目新しいシステムがあるわけではない。でも、本作ならではの雰囲気が抜群。

見下ろし視点のアクションアドベンチャーゲームというと、ハイペースなバトルがメインというタイトルが多いなか、物語をしっかり味わえるタイトルは意外と珍しいかも。

戦うことの強さも脆さも感じることができるのが本作の最大の魅力だ。


やりこみ要素

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4.0

スキルアンロックに必要なスキルアイテムは、寄り道しなければ手に入らないものばかり。

もちろん、寄り道の先には強敵も待っている。

どこまでスキルアイテムを集めて回るか、これが1番のやり込み要素。ゲームプレイにも関わるのでやる気が湧きやすい。

また、各地に落ちている伝承を集めるのもやり込み要素の1つ。

主人公や各キャラがどういう立場なのかよく分かるので、集めて読んでみるのがオススメ。

また、分岐要素には序盤から突然エンディングが始まる選択肢もあるし、色々試してみるのがおすすめ。

どこまでソーンの過酷な戦いを続けるのか、プレイヤー次第だ。


グラフィック

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4.0

クオリティの高いモダンなピクセルアートグラフィック。

本作には巨人や大きな戦の跡が各地に残っていて、壮大で見ごたえがある。

ピクセルアート好きとしても満足なグラフィックだ。

ピクセルアートによってマイルドになっているけれど、敵を処刑する際やカットシーンでも残虐な演出が多め。

フィールドも血だらけだったりするので、ゴア表現が苦手な方はご注意を。


サウンド

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4.0

BGMは、物語にあった過酷な旅の雰囲気を高めてくれる勇ましい曲ばかり。

常に太鼓がドンドンドンドンドンと鳴っていて、戦う気持ちを高めてくれる。

全体的に民族音楽っぽい曲調が多い。


総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

しっかり練られた重ための物語

歯ごたえありつつ楽しめる難易度

クオリティの高いピクセルアートグラフィック

残念なところ

ゲーム動作が重ためで処理が追いついていない時がある

たまに疑惑の当たり判定が生じる

フィニッシュムーブの仕様が中途半端

オススメな人

歯ごたえのあるアクションが好き

物語を楽しみたい

ピクセルアートグラフィックが好き

オススメではない人

レベル上げなど成長要素を楽しみたい

残虐な表現が苦手

キビキビした挙動が好き

おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ

オススメ
Hyper Light Drifter

見下ろし視点の歯ごたえのあるバトルが好きなら、こちらもおすすめ。こちらはかなりハイペースなアクションで、物語はプレイヤーが考察していくスタイルの高評価作。

オススメ
Unsouled

こちらも見下ろし視点の高難易度アクションゲーム。ハイペースにコンボをつなげていくバトルが特徴で、物語よりはバトルがメイン。

No Place for Bravery
4

愛と欲望と責任感で肩こり

様々な感情を抱えながら過酷な旅をする主人公ソーンの重厚な物語が楽しめるアクションアドベンチャーゲーム。

敵の防御を削りながら戦うバトルは歯ごたえもしっかりあって、高難易度アクションも味わえる。

No Place for Bravery
© 2022 TGF Experiencias Interativas LTDA. All rights reserved. Published by Ysbryd Games Worldwide Limited. Co-published in Japan and Asia by Beep Japan Inc.
https://noplaceforbravery.com

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