【Star Overdrive】目にも留まらぬオープンワールド | 攻略とレビュー スターオーバードライブ
ホバーボードで超高速爽快に飛び回り恋人を探すオープンワールドアクションゲーム『Star Overdrive スターオーバードライブ』。
Star Overdriveの特徴
- ストーリー: 謎多き惑星で行方不明になった恋人を探す青年バイオスの物語
- 攻略: ホバーボードの高速アクションとダンジョンでの謎解きも攻略するオープンワールドゲーム
- 評価: ホバーボードでの気持ち良い移動が最大の魅力、やや荒い部分もあるものの謎解きもバトルも楽しめる

- ホバーボードでの高速移動が爽快
- ホバーボードのアップグレードはプレイヤー次第
- 世界が広く、思いっきりホバーボードを乗り回せる
- 主人公に感情移入しにくい
- ダンジョンでは滑らかさが途切れる
『Star Overdrive』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Star Overdriveの攻略情報
Star Overdriveの概要
タイトル | Star Overdrive スター・オーバードライブ |
---|---|
開発元 | Caracal Games |
販売元 | Dear Villagers, 3goo |
発売日 | 2025年4月10日 |
対応機種 | Switch |
ジャンル | オープンワールド, アクション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | Switch |
ストーリー
墜落したバイオス

セベテという名の一見何もなさそうな惑星。
そこに一隻の宇宙船がとてつもない勢いで近づいていた。
その宇宙船に乗っているのは本作の主人公バイオス。
この惑星から発信されたSOSメッセージを追って、惑星セベテに降り立とうとしていた。
しかし、とてつもない勢いということは、そう、物語の幕開けは宇宙船墜落だ。
恋人ノースの消息

宇宙船は地面にめり込みボコボコになったものの、ハイテク装置のシールドに守られたバイオスは無事に(?)惑星セベテに辿り着いた。
なぜ彼は墜落するほど前のめりでこの惑星に来たのか。
それは恋人のノースを探すためだ。
実は、ノースは惑星セベテでとある任務についていたものの、行方不明になってしまっている。
しかし、バイオスはセベテ近くでノースのボイスメッセージを受信したのだ。
というわけで、「ノースがいる!行くぞ!」ドカーン!というわけだ。愛の力はいつだって猛スピードだ。
ノース目指して滑り出す

宇宙船は大破して帰り道が絶たれたわけだけど、バイオスはそんなことを気にする素振りはない。ノースが最優先だ。
しかし、肝心のノースは見当たらない。
それでも手がかりはある。ノースはは元々はバイオスがノースにプレゼントしたホバーボードと、「タワーで私の居場所を確認して欲しい」というメッセージを残していた。
タワー?
実は、何もなさそうに見えた惑星セベテだったけれど、よく見ると機械や建物が点在している。
ところがノース含め人の気配はしない。一体この惑星は何なんだ?
この惑星に機械を持ち込んだ者たちの目的は?ノースは何をしていた?なぜみんな消えた?そして、ノースは無事なのか?
大量の疑問と心配を抱えたバイオスを乗せて、ホバーボードは勢い良く滑り出した。
攻略のポイント
ダンジョン攻略しながらオープンワールド

本作はオープンワールドゲームであり、惑星のどこを進んでもいい。
惑星はいくつかのエリアに区切られている。
各エリアにあるリージョンタワーを起動すると、そのエリアのマップが開示され、エリア内のダンジョンが出現する。
出現したダンジョンを攻略すると新たなスキルを習得したりバイオスの攻撃力などのステータスアップグレードができる。
ダンジョン間の道中では植物などから素材採取をして、ホバーボードをアップグレードすることができる。
バイオスもホバーボードも強くなりながら惑星を探索してノースの手がかりを探す。これが本作の大まかな流れだ。
各地にはダンジョンだけでなくタイムアタックやサブクエストなど寄り道要素もあり、攻略すればもちろん貴重アイテムなど報酬を手に入れることができる。
ホバーボードで移動し、キーターで戦う

本作のメインアクションはホバーボードでの移動。
ホバーボードはダンジョン外ならいつでも乗り降り自由だ。
ホバーボードに乗りながら斜面の頂点でジャンプしてトリックを決めて着地するとスピードが上がり、バイオスがスキル使用時に消費するエネルギーを回復することができる。
また、各所ではモンスターとのバトルが発生し、バイオス愛用のキーター(肩掛けキーボード)での近接攻撃で戦う。モンスターを倒せば素材も手に入る。
そして、各地のダンジョンで習得するスキルがバトルでも探索でも役に立つ。
物や敵を掴んで投げたり、ジャンプ台を呼び出して遠くの足場に到達したり敵を弾ませて防御力を下げるなど様々なスキルが登場する。
ホバーボードが攻略の要

本作では素材を集めてホバーボードを自由にアップグレードできる。
道中の植物や敵を倒して得られる素材からホバーボードの部品をクラフトして装備することでホバーボードの性能を上げていくことができる。
ただし、クラフトには設計図があるわけではない。
どの素材を何個使って、ブースターやエンジンなどどの種類のどんなデザインの部品を作るかによって、スピードやコントロールしやすさなどのホバーボードの性能が変化する部品が出来上がる。
つまり、より良い素材を大量に使って部品を作って装着していけば、高性能なホバーボードになっていくというわけだ。
そしてボードといえばペイントも大事。各所でデザインを手に入れることができ、素材を使って好きな色でペイントを変えることもできる。
これはファッション目的なだけではなく、乗り回しているとペイントがかすれてくるものの、塗装し直すと性能が少し向上するので塗り直しは欠かせない。
KeepGamingOnおすすめ新作ゲーム
記事はさらに下に続きます
Star Overdriveのレビュー
物語: 主人公は薄めでありつつ、謎は気になる

何か秘密があるに違いない惑星、そしてノースに何が起こったのか。
そんな謎だらけ状態から始まり、ノースが各所に残したテープやノース以外の人が残したテキスト情報を読むことで、少しずつ謎が明らかになってくる。
惑星の謎を解き明かしていく本筋では情報が適度に小出しされるので、先が気になってきて面白い。
ただ、主人公の描写がかなり少なく、感情移入しやすいとはいえない。
主人公にはセリフがないので、例えば主人公の表情を映す場面を多くするとか、ノースのボイスレコーダーで序盤から主人公の人となりに言及するとか、主人公についての肉付けがもう少し欲しかった。
操作性: ホバーボードが気持ち良い!

本作のメインであるホバーボードは、とにかく気持ち良い。
シュイィイーーンと摩擦なく高速で風を切りながら走り、ズサァッッと高くジャンプした時に空に吸い込まれそうになる感覚、無重力かのように浮遊しながら回転して、着地した瞬間にグンッと加速する感覚。
めちゃくちゃ気持ち良い。
ホバーボードをアップグレードした分だけ、ちゃんと性能が上がったのを体感できるのも嬉しい。
一方で、ホバーボード以外の挙動にはやや荒さを感じる。
スキル発動時は自動で近場の敵をオートエイムしてくれるけれど、バトルではロックオンができず、当たり判定はやや甘め。
また、ダンジョンでは結構繊細な謎解きやプラットフォームアクションを攻略することになるけれど、動きが大ぶりだったり足場の端に手をかけてよじ登る動作がないので、疑惑の判定で足場に届かないこともある。
難易度: 高速アクションの制御が面白さであり難しさ

パワーノード(スキルポイント)を獲得できる
本作には2つのゲームプレイが含まれている。
ホバーボードでの高速スポーツアクションと、謎解きしつつバトルを攻略するアクションアドベンチャー。
ホバーボードでは、タイムアタックでアクションの腕が試される。
あっちへこっちへ曲がらなければならないことも多いので、何度か挑戦してコースを覚える必要がある。
コースを覚えてもクリアが難しいという場合は、エリアやタイムアタックごとに推奨されるホバーボードのパラメータが表示されているので、それを目安にホバーボードをアップグレードすると攻略しやすくなる。
アクションの腕以外でも攻略しやすくなる方法が確保されているのは安心だ。
一方で、謎解きやバトルではスキルが強力なので、キーターでの近接攻撃でエネルギーを回復しながらスキルを活用していればまず負けない。
挙動が大ぶりではあるけれど、スキルツリーでぐんぐん強くなれるし、バトルで苦戦させようと作られているゲームではない。
本作には体力ゲージはなく、敵に攻撃されたり落下するとシールドが弱まる。
シールドは時間経過で回復するので連続でミスしていなければゲームオーバーになることはない。この面でもホバーボードを自由に乗り回せるのが嬉しいところ。
ゲームオーバーになっても直前からやり直しになるだけなので安心だ。
ゲーム全体として難易度は厳しくなく、気持ち良く走りながら攻略していける。
システム: オープンワールド全てでホバーボードを乗り回せる

各地でタワーを起動して謎解きのあるダンジョンを攻略するという流れはゼルダの伝説シリーズに近く、オープンワールドゲームとしてはオーソドックスな進行だ。
しかし、本作ならではの最大の魅力はやはりホバーボードの気持ち良さ。
映画でもゲームでも憧れるホバーボード。
しかし、限られた場面やコースでしか使えなかったり、トリックを決めてスコアを稼ぐことがメインになっているゲームが多く、自由に思いっきりホバーボードで走り回れるゲームは意外と新鮮。
これが本作をプレイしていて一番嬉しかったところ。
斜面が適度に配置されており、どこでもかしこでもスピードに乗ることができる。それでいて、トリックの上手さやスコアは気にしなくていい。
本作の世界全てがホバーボードのために作られていて広さもしっかりあり、移動が楽しい。
そして、ホバーボードの自由なアップグレードや、スキルも面白いものが多く、それぞれの要素に光るものがある。
ただ、そうした爽快なホバーボードアクションとダンジョンでのゲームプレイがなかなかにかけ離れており、ゲーム全体としての繋がりや滑らかさがいま一歩になっているのが少し残念。
アクションの気持ち良さに期待してプレイする人が多いと予想できるゲームだからこそ、気になった。
ダンジョン内でもスピード感のあるアクションが楽しめたり、ホバーボード以外のアクションも滑らかな挙動になっていると、本作の魅力である爽快感もゲームとしてのまとまりもよりクオリティが上がると思う。
芸術性: 自ら演出することで爽快感が高まる

そのままプレイしていると、かなり静かだ。
ホバーボードで高速アクションといったら「ヒャッハー」なノリになっていてもおかしくないけれど、移動中にBGMはなく、主人公にはセリフどころか掛け声などのボイスもない。淡々としている。
しかし、各地で拾えるテープを再生するとノリのいいBGMを流しながらプレイすることができる。
またバトル時には威勢の良いBGMが流れ、ホバーボードを操りながら戦うボス戦は、気持ちもぐんぐん盛り上がる。
グラフィック面では、本作はセルシェーディングで描かれる。惑星はやや殺風景だ。
高速移動するゲームなので緻密に描き込まれていると描画が遅れやすくなるため、致し方ないと思う。
それでも高台から見渡すと景色は美しく、グラフィック面に不満は感じない。
ホバーボードのデザインや色を変えられるのも嬉しいところで、部品クラフトより意外と時間をかけてしまう。
総合評価と似ているゲームは下へ
Star Overdriveの総合評価
Star Overdrive

総合評価
高速で気持ち良いホバーボードで疾走感と爽快感を味わいながら探索するオープンワールドゲーム。やや挙動の荒さが気になるものの、ダンジョンでの謎解きやバトルや自由なアップグレードも楽しめる。
おすすめな人 | 高速アクションが好きで、爽快感を味わいたい アクションも謎解きも楽しみたい ホバーボードを乗り回したいと常々思っていた |
---|---|
おすすめではない人 | 物語要素に一番期待している タイムアタック要素のあるゲームが好きではない 高速な演出が視覚的に苦手、もしくは画面酔いしやすい |
Star Overdriveに似ているおすすめゲーム

Solar Ash
- 地面を滑走するように高速移動する3Dプラットフォームアクションゲーム
- 素早く正確な操作が求められつつ、滑らかなアクションが気持ち良い
- 記憶の断片から繋ぎ合わせていく物語も楽しめる

ゼルダの伝説
ティアーズオブザキングダム
- 空から地底まで広大な世界を旅する高評価オープンワールドゲーム
- 本作と同じく、謎解きダンジョンを攻略していく流れ
- 乗り物や武器も自作するゲームプレイが魅力