レビュー【Tavern Keeper】トラブル続発酒場 | ファンタジー経営シミュレーションゲーム

様々な種族が暮らす陽気なファンタジー世界で人気の酒場を目指す笑える経営シミュレーションゲーム『Tavern Keeper』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 辺鄙な場所で酒場を始めた主人公が事業拡大し人気店を目指す物語
- 攻略
- 酒場を作り込みつつスタッフや食材管理し、巻き起こるトラブルも解決していくシミュレーションゲーム
- 評価
- 笑いも予想外のトラブルも満載なマネジメントを楽しめて装飾にもこだわれる、プレイしやすいシム
Tavern Keeperの概要
| タイトル | Tavern Keeper |
|---|---|
| 開発元 | Greenheart Games |
| 販売元 | Greenheart Games |
| 発売日 | 2025年11月4日早期アクセス開始 |
| 対応機種 | PC |
| ジャンル | シミュレーション |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC(キーボード+マウス使用) |
Tavern Keeperのストーリー
沼地の酒場

本作の舞台は、オークやドワーフなど様々な種族が暮らすファンタジー世界。中世ヨーロッパ系のファンタジーで思い浮かべるものが登場する。
そんな世界の片隅にある沼地で、プレイヤーは瓦礫の中から酒場の開店準備を始める。
おとぎ話のような語り手のナレーション付きだ。
なぜ酒場を始めることにしたのかはプレイヤー自身が決められるけれど、どんな理由があろうとどう考えても立地が悪い。
以前のオーナーが沼地に沈んでしまって(!)から放置されていたため、建物もボロボロだ。
しかし、それでも瓦礫を片付けてスタッフを雇い、ビールを仕入れ、どんよりした沼地だけど晴れて酒場のオープンを迎える。
ファンタジー世界で事業拡大

もの珍しさか近くに競合店がいないおかげか、酒場にはそれなりにお客さんが訪れてくるようになり、沼地の酒場経営は軌道に乗り始める。
しかし、本作の本番はここからだ。
タバーンキーパーギルドの重鎮(本人曰く)に酒場業界のギルド加盟を強要され、ローンを組まされたり、ドブネズミの肉を売る業者を斡旋されたり、難題が降りかかってくる。
それでも、ギルドで成功を収めればもっと良い場所に出店できるという。
新手のやりがい搾取かもしれないけれど、沼地の立地が悪いことは明らかだ。お店だって大きくしたい。
少し様子がおかしいスタッフやお客さんもいるなか、プレイヤーは事業拡大を目指して酒場経営にせっせと勤しむことになる。
Tavern Keeperの攻略情報
各地で酒場を経営する

本作の世界には酒場を構えられる場所がいくつかあり、キャンペーンモードでメインストーリーを攻略することで新たな地がアンロックされていく。
目標が決められているキャンペーンモードとは別に、自由に経営を楽しめるフリーモードも用意されている。
なお、キャンペーンモードでストーリーをクリアしても留まって経営を続けられる。
しかし、酒場の評価を表す星の数には上限が設定されており際限なく発展させることはできない。
酒場経営の基本

酒場経営では大きく分けて3つの要素を管理する。
なお、ゲーム内時間は絶えず流れており(一時停止機能あり)、開店と閉店は所定時間に自動的に切り替わる。
- 酒場の建築と内装と維持
- 店内の部屋を自由に区切り、タップルームや厨房など部屋ごとに種類を指定する
- 各部屋に必要な設備や家具を配置する
- 客が使用できるなど機能性のある装飾と、見た目を変えることを目的とした装飾(デザイン機能)がある
- 清掃など部屋のメンテナンスはスタッフの仕事
- ドリンクや食材の管理
- ビールや食材は購入して仕入れる(自店で生産できるものもある)
- 店を訪れる商人や、ワールドマップ上で選択できるお店で購入できる
- 飲食物には賞味期限があるので注意
- スタッフ管理
- 候補からスタッフを採用できる
- スタッフごとに種族も性格も違い、得意分野や苦手なものが異なる
- スタッフは自動で動くため、分業させる場合は動きを制御する必要あり
- スタッフには雇用時の契約金と、毎日の日給を払う必要がある(夜になると自動的に支払われる)
- スタッフは住み込みで働くため、スタッフルームも必要
- 不満が溜まったスタッフは個性に沿った問題行動を起こすようになる
営業時間中は客が自動的に来店し、注文した品などサービスが提供された時点でお金を払い、退店する際に満足度を示す。
満足した客はチップや装飾品などをプレゼントしてくれることがある。
オーナーの物語が展開する

キャンペーンモードでは、酒場を舞台にした物語が展開する。
酒場は料理やドリンクなど各分野ごとに評価され、客の平均満足度や酒場の総合評価が決まる。
メインストーリーは一定の評価を達成するごとに進む。
イベントはストーリーブックを読んで進行し(ナレーター付き)、そこで起こる事件にどう対応するか選択肢を選んで進めていく。
特定の選択肢を選ぶ際には、主人公(プレイヤー)の賢さや魅力といったステータスで補正される運試しが必要となる。
運命のルーレットを回して成功が出れば選択した通りに、失敗しても失敗した場合の物語が綴られる。
ルーレットをやり直すことはできるけれど、やり直せばやり直すほど後々不利なイベントが起こる可能性が高くなるので引き際には注意。
記事はさらに下へ続きます
【発売済み】最新おすすめゲーム
記事はさらに下に続きます
Tavern Keeperのレビュー
物語: ドタバタファンタジー

本作では経営シムでは存在が空気となりがちなプレイヤーの分身である主人公(本作でも姿は映されないけれど)の物語を楽しめる。
選択によってその後が変化するため物語に参加している気分が高まる。
そして、その物語の内容は笑えるファンタジーだ。
妖精やモンスターが自虐ジョークを飛ばしてきたり魔法でうっかり事故るなどファンタジー世界を良い意味で茶化している部分も多くて笑える。
ナレーターに皮肉を言われることもあり、ノリは軽めでカートゥーンのようだ。
しかし、良い展開になりそうな選択肢にはちゃんとルーレットのリスクも伴うため意外と真剣に悩む。
またメインストーリー以外でも、不満を抱え込んだスタッフがお店に放火したり、新聞ではおかしな事件が報じられているなど、笑えるネタが満載だ。
早期アクセス時点では翻訳抜けしている部分は少しあるけれど、日本語翻訳は高精度で品質高く、ジョークも特に違和感なく楽しめる。
操作性: 概ね良好、デザイン機能はこだわり派向け

各要素は比較的ゆっくりペースでアンロックされていくため、操作方法やシステムはすんなり理解できて覚えやすい。
カメラ機能や部屋の複製など便利な機能も揃っており、プレイしていて操作しづらさを感じることはほぼない。
そして、本作には家具を細かく装飾できるデザイン機能がある。
細かな回転や大きさ調整などの機能が用意されており、パーツを組み合わせて凝った椅子や壁飾りなどを作り上げることができる。
しかも完成したものは本作のオンライン機能で他プレイヤーに利用してもらえる。逆も然り。
ただ、このデザイン機能での操作は細かく設定できるが故に直感的とはいえず、意図したオブジェクトを拾えなかったり妙な向きで空中に浮かんでしまったり煩雑になることがある。
例えばテーブルの上に火が灯ったキャンドルを置きたいだけでも、ロウソクと火は別々のオブジェクト扱いでそれぞれを調整してうまく設置しなければならず操作はなかなか面倒くさい。
デザイン機能でしか使えない装飾品が多いものの、本作は経営をメインにプレイしたい人もいるゲームだと思うので、デザイン機能の簡易版があると幅広いプレイヤーが装飾に手を出しやすいと思う。
難易度: 意外な事件で大惨事になるかどうかはプレイヤー次第

値段もあわせて指定できる
難易度は3段階から選択可能で、悪いイベントが起こるかどうかなど各要素を細かく調整もできる。
ノーマル難易度では経営に行き詰まることはまずない。
もちろん徐々に要素は増えてお客さんから要求も高くなり工夫は求められるけれど、酒場の評価は上がりやすく、突然高望みなどしなければ資金繰りは安定しやすい。
しかし、本作は突拍子もないトラブルが起こるのが魅力だ。
ボヤ騒ぎやなぜか店内で竜巻が発生したり店中が水浸しになったり、酒場が半壊することもある。
予想外の事件が突然起こったりするので急な修繕費用は痛いけれど、恐らく開発側もトラブルも楽しめるバランスに調整していると思われ、倒産に追い込まれる心配はほぼない。
それでも行き詰まったら、ローンを組むことができる。
もちろんスタッフの満足度や消防設備など管理できる部分のトラブルの芽は摘んでおくことが大事。
しかしながら、おもしろトラブルもあるので、ストーリーで選択肢を選ぶ際には無謀な賭けに出て思い通りにいかなかった行く末を見てみるのもおすすめ。
任意の時点でセーブとロードができるので、もし酒場が全壊してもなかったことにはできる(そこから立て直すのも楽しいけれど)。
システム: 笑いと緊張感を併せ持つ経営シム

本作の基本部分はオーソドックスな経営シムだ。
複雑な経済動態などはなくシンプル寄りなシミュレーションとなっている。
しかし、スタッフが妙な癖や特性を持っていたり笑えるトラブルが起こる物語が満載で、一気にこの世界の虜になる。
経営シムといえば戦略立てて成功してニマニマするのが楽しさだったりするけれど、本作ではそうしたリアル路線の経営とは異なりトラブルに台無しにされたり邪魔されるのが楽しさ。
選択によって変化する物語がゲームに引き込む仕掛けになっていると同時に、予想外のトラブルも物語があることで納得でき、リソースの割き方を臨機応変に変えなければならない考える面白さを高めてくれる。
予想外なことだけではなく、トラブルの火種が随所に組み込まれているのも面白いところ。
調理器具や照明から火の粉が飛んで可燃性の家具に火がついたり、お腹ピーピーになる病が蔓延したり、不満が溜まって他人に喧嘩を売り始めるスタッフがいたり、笑えるけれどどこからでもトラブルに発展する緊張感があることで中弛みせずプレイできる。
芸術性: 可愛く面白くにぎやか

人が少なくなる夜中は改修しやすい
本作のとっつきやすさはカートゥーンのような雰囲気や見た目によるところも大きい。
様々な種族が登場し、スタッフにも客にも様々な動きが用意されている。
営業時間終了後にはスタッフはちゃんと部屋着になるし、団体客は料理を分け合ったりしている。
またUIのあちこちに動きがついており、無駄にマウスカーソルを動かしたくなる。
「細部までこだわって作られているなあ」と感じる場面が多くて好感度が高い。
そして、デザイン機能だ。
操作しづらさもあると上述はしたけれど、様々なパーツが用意されているので自作の家具作りにハマり始めるとこれだけで時間が終わる。
音楽は陽気な中世ファンタジー調で、ナレーターがおとぎ話のようにテキストを読み上げてくれることで雰囲気が増している。
総合評価と似ているゲームは下へ
Tavern Keeperの総合評価
Tavern Keeper

総合評価
笑いたっぷり陽気なファンタジー世界で、とっつきやすく分かりやすくもちゃんと管理の面白さも味わえる経営シミュレーションゲーム。装飾にこだわることもでき、予想外のトラブルが起こることもあるのが良い刺激となり、終始楽しくプレイできる。
長所と短所
良いところ
-
陽気で笑える世界
-
分かりやすくとっつきやすいシステム
-
選択によって変わる物語も楽しめる
残念なところ
-
デザイン機能の操作はやや面倒
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
経営シムが好き
-
陽気な雰囲気のゲームが好き
-
笑える物語が好き
おすすめではない人
-
複雑な経営システムを求めている
-
自分の建築物を壊されるとイライラする
-
装飾に全く興味がない
Tavern Keeperに似ているおすすめゲーム

Two Point Museum
笑えるシミュレーションゲームなら、こちらもおすすめ。
展示物の収集から指揮できるヘンテコで高評価な経営シム。ツアーを組んだりスタッフ管理もありつつ、アイテム数が豊富で装飾にもこだわれる。

Galacticare
こちらも笑えるネタ満載の経営シム。
宇宙に浮かぶ診療所を経営し、スタッフも患者もエイリアンなど様々な種族がおり、現実にはない面白病気が登場する。



















