レビュー【Replaced】目が燃える | ピクセルアートに見惚れるアクションアドベンチャーゲーム

別の世界線の1980年代アメリカを舞台に、人間の中に入ってしまったAIが巨大企業に挑むアクションアドベンチャーゲーム『Relaced』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 人間の中に入ったAIのリーチが人間や社会を学びつつ、巨大企業に挑んでいく物語
- 攻略
- 探索しつつバトルも攻略しながら進む物語主導型のアクションアドベンチャーゲーム
- 評価
- 最高にかっこいいピクセルアートに見惚れながら考えさせられる深い物語に惹き込まれ、甘い部分はあるもののバトルも楽しめる
Replacedの概要
| タイトル | Replaced |
|---|---|
| 開発元 | Sad Cat Studios |
| 販売元 | Thunderful Publishing |
| 発売日 | 2026年4月14日 |
| 対応機種 | Xbox, PC |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | Xbox |
Replaced のストーリー
人間に入ってしまったリーチ

本作の主人公はリーチ (R.E.A.C.H.)。実体のないAIだ。
リーチはウォーレン博士によって作り出され、とある大きなプロジェクトの要となっていた。
しかし、ある日のこと、リーチを調整するウォーレンの様子はいつもと違い、精神的に不安定な様子だった。高性能なリーチはウォーレンの異変を察知し休むよう助言したものの、ウォーレンは聞き入れず新たな実験を行おうと躍起になっていた。
しかし、そういう時こそ事故は起こる。
ウォーレンが操作ミスしたのか、それとも彼自身の感情が暴走して制御が効かなくなったのか、リーチの調整が行われていた研究所の一室が爆発してしまった。
そして次の瞬間、リーチはウォーレンの中にいた。
とんでもない話だが、AIが人間の身体を得たのだ。
いや、リーチにとっては人間の中に閉じ込められてしまったという状況で、ウォーレンの意識はない。
フェニックスコーポレーションが作り出した別のアメリカ

そんな肉体を持つAIリーチが爆誕したのは、1980年代のアメリカ。
しかし、現実の80年代とは異なる。本作の世界ではアメリカで核爆発が起こっており、国は一度壊滅状態に陥った。
しかし、「みんなで助け合おう」精神を掲げるフェニックスコーポレーションが医療も科学技術も先導し、見事復活を果たしたという社会となっている。
だが、そんな復活した社会はウォールと呼ばれる分厚く巨大な壁に囲まれたフェニックスシティ内の話だ。ウォールの外には放射線量が高い場所もあり、壊滅状態のまま放置されている。
そして研究所の爆発後、リーチはフェニックスコーポレーションで働いていたウォーレンの姿のはずなのに何故か警察に追われ、無法地帯のウォールの外に落ちてしまった。
ウォーレンの体から抜け出すためには研究所へ戻らなければならない。
しかし、フェニックスシティへと歩き始めたリーチは、研究所では誰も教えてくれなかった世界の真実を目にすることになる。
Replaced の攻略情報
どんどん進む物語主導型ゲーム

本作はいくつかのチャプターに分かれている物語主導型のアクションアドベンチャーゲーム。
自由にエリア間の行き来はできず、チャプターによって場所も変わり、物語に沿ってどんどんゲームが進んでいく。
ギミックを使って謎解きしつつ道を切り開いたり、足場から足場へとプラットフォームアクションで進んだり、時には敵から隠れて進むステルスパートもある。
特定の地点を通過するとオートセーブされるチェックポイントが各所に設定されており、ゲームオーバーになると直前のチェックポイントからやり直しとなる。
近接武器とシューティングで戦う

道中ではバトルが発生する。全敵を倒さなければ先に進むことはできない。
リーチは近接攻撃と銃を織り交ぜて戦うことができる。
- 近接攻撃
- 敵をバトンで殴ったり蹴ったり、状況によってアクションが変わる(攻撃ボタンを押せば自動で変わる)
- 銃撃
- 敵に攻撃を当てるとチャージされ、銃弾を放てる
- ゲームが進行すると新たな使い方も登場する
- パリィ
- 敵の上に黄色アイコンが表示される攻撃はパリィ可能
- 回避
- 敵の攻撃をローリング回避する
- 敵の上に赤色アイコンが表示される攻撃はパリィできず、原則回避するしかない
- ツルハシ
- 重装備の敵の装甲を剥がせる
- 壁のくぼみに引っ掛けられ、探索でも活躍する
またバトル中にはスティムで体力回復ができる。
バトルごとにスティムがいくつ補充されるかは難易度選択によって異なる。
探索して世界を知り、強くなる

道中には寄り道があったり、 サブクエストが発生することもある。
画面上で光っている場所を調べると物語をより理解できるテキスト情報を読むことができたり、リーチが持っている端末で聴ける音楽を入手することができる。
また、 サブクエストの報酬としてや正規ルートとは異なる寄り道ではリーチを強化するアイテムを手に入れることができる。
体力上限値が上がったり、攻撃で銃がチャージされる効率を上げたりといった永続強化だ。
リーチはバトルで経験値を獲得したりレベルアップするわけではないので、世界の隅々まで探索することで成長していくことになる。
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Replaced のレビュー
物語: 人間のおぞましさとたくましさに惹き込まれる

本作は物語主導型ゲームであり、まず肝心の物語がしっかり面白い。
史実と核爆発によってディストピアとなったフィクションが上手く混ぜ込まれている。現実にはない技術にSFのような面白さを感じつつ、感情的な面が描かれる部分には心が揺れる。
人間臭さのあるサイバーパンク物語だ。
世界設定がしっかり作られており、社会の仕組みにゾクッと驚かされるものの決して現実離れしている突拍子もない話ではなく、機械的なリーチが人間というものを学んでいく姿には感情移入もしやすい。
資産で命の重さが変わること、機械の便利さと危うさ、人間は愚かで賢くたくましいこと。架空の1980年代の物語ではあるけれど、現実の現代にも通じる様々なテーマが詰まっている。
テキスト情報が多いこともあり、小説を読んだような気分になるゲームで、テキストを読みながらプレイした人はきっと何か問題提起されたような気持ちになると思う。
操作性: 滑らかに動きつつも、もたつきあり

本作の目玉の一つは、状況に合わせて流れるように繋がっていく滑らかなフリーフローアクション。
バトル中の立ち回りは1コマずつ静止して眺めたいほどかっこいい。
では操作感も滑らかかというと、実際には違う。
自動で立ち回りが変わるせいかキー入力からの反応にラグがあり、パリィやプラットフォームアクション時のボタンを押すタイミングも早めだったり見た目通りだったり遅めだったりとバラバラとしている。
アクションがどんどん繋がっていく面白さは感じつつも、気持ち良く自分でアクションを制御できる感覚はやや低く、見た目のかっこよさとは裏腹に特にバトル時に爽快感は感じにくい。
とはいっても、当たり判定やラグは甘くとも許容範囲内であり、状況に応じてアクションを使い分けて大量の敵をさばくのは楽しく、特に攻略に困るバグにも遭遇せずプレイできた。
難易度: バトルもちゃんと攻略するアドベンチャー

本作には3段階の難易度が用意されており、バトルの難易度が変わる。
デフォルトの真ん中の難易度では、敵の数が多くゲームオーバーになってしまうバトルもある。
上記の操作性の問題によるところもあるけれど、左右からどんどん敵が攻めてくるのでバトルの歯ごたえを味わえる。
物語主導型ゲームではバトルがイベント程度になってしまうこともあるけれど、本作ではパリィも交えたアクションバトルがちゃんとゲームの要素として成立している。
敵が攻撃パターンを変えてくるボス戦も登場する。
また、探索とサブクエストで主人公を強化するしかないので、やり込み要素をすっ飛ばして進んでいると苦戦しやすくなる。
どこまでやり込み要素を攻略するかによっても難易度が変動する。
一方で、謎解きは難しくないものの、ステルスやプラットフォームアクションで進む場面では見づらかったり敵に見つかる範囲の境目が分かりにくく初見殺しな場面もある。
しかし、チェックポイントは結構小刻みに設定されているため、やり直しが苦になることはなかった。
システム: もっと良くなりそうな世界を堪能する

重すぎない謎解きとどんどん場面が変わっていく探索で進捗を感じやすく、バトルではアクションが忙しく、主要人物が限られていることで物語もグイグイ展開する。一気にプレイしてしまった。
しかし、のんびりNPCと会話しながらサブクエストを楽しめる落ち着いたパートもあり、所々で一息つかせてくれるため世界に入り込みやすい。
ただ、各要素がそれぞれ楽しいが故に、分かれてプレイすることが多いのは少し物足りなかったところ。
できればステルスと物語展開、プラットフォームアクションを攻略しながらバトルなど、要素が混ぜ合わされたゲームプレイをもっと楽しみたかった。
しかし、ゲームプレイは『Replaced』という世界と物語を味わうための仕掛けとしてしっかり働いている。
物語主導型ゲームは下手すると「イベントを見ているだけのような…」と感じることもあるけれど、本作ではプレイヤー自身が世界に入り込めるようゲームプレイもちゃんと組み込まれた物語主導型ゲームとなっている。
芸術性: 目が発火する最高のピクセルアート

本作の大きな魅力は、圧巻のピクセルアート。
2.5Dになっており、全景から背景まですべてにこだわりを感じる超高品質ピクセルアートで描かれる。
物語もゲームプレイも楽しい、しかしこのピクセルアートを見るためだけに本作をプレイする価値があると言えるほど素晴らしい完成度だ。
各場面の演出も凝っており、カッコ良さを追求しまくった場面には本当に目が奪われてしまい、走って通り過ぎなければならない時があるのがもったいないほど画面の隅々を眺めたくなる。
BGMもかっこいい。
サイバーパンクな雰囲気のゲームではあるけれど重低音系の威勢のいい曲調ではなく、切なく黄昏れるような雰囲気の曲が多い。
現状でも最強にかっこいいけれど、個人的にはもっとバトルをサウンド面から盛り上げて欲しかった。バトル時のBGMはもっとうるさくてもいいと思うし、攻撃時の効果音ももっと突き抜けて鳴らしまくって欲しかった。
カッコ良く決まる演出や見た目であるこそ自分で使いこなす感覚を味わいたくなる。操作性とサウンド効果によってもっとプレイ体験が向上しそうだと感じた。
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Replacedの総合評価
Replaced

総合評価
見惚れてしまう最高のピクセルアートとグイグイ惹き込まれる展開に心奪われる物語主導型アクションアドベンチャーゲーム。操作性に甘さなど惜しい部分ははあるもののかっこいいアクションが繋がるバトルも楽しめる。
長所と短所
良いところ
- 圧倒的にかっこいいピクセルアートと演出
- 現実にも通じる物語がテンポ良く展開する
- ゲームプレイもちゃんと楽しめる物語主導型ゲームとなっている
残念なところ
- 操作にもたつきを感じる
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- ピクセルアートが好き、もしくはかっこいいゲームが好き
- サイバーパンクな物語が好き
- メインストーリーにだけ集中したい
おすすめではない人
- 後戻りできなくなるゲームが苦手
- 爽快アクションを期待している
- テキスト情報を読むのが面倒くさい
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