レビュー【最後のガソリンスタンド】商魂スタンド | 何かが起こる経営シミュレーションゲーム

さびれたガソリンスタンドを人気店へと成長させながら、身の回りで起こる不可解な事件の真相も追っていくシミュレーションゲーム『最後のガソリンスタンド The Last Gas Station』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 奇妙な事件が起こる田舎でガソリンスタンドを営む物語
- 攻略
- 各業務を手早くこなしてお店を拡充しつつ、奇妙な事件の真相も追う物語性あるシミュレーションゲーム
- 評価
- 様々な作業が程よく面倒で楽しく、奇妙な事件が多発するサクサクとしたテンポに時間を忘れて夢中になる良作
最後のガソリンスタンドの概要
| タイトル | 最後のガソリンスタンド The Last Gas Station |
|---|---|
| 開発元 | Alawar |
| 販売元 | Alawar |
| 発売日 | 2026年4月28日 |
| 対応機種 | PC |
| ジャンル | シミュレーション, アドベンチャー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC (ゲームパッド使用) |
最後のガソリンスタンドのストーリー
さびれたガソリンスタンドの新店主

本作の舞台は、とある田舎にあるガソリンスタンド。
主人公は、そのガソリンスタンドの新たな店主だ(おそらくレッサーパンダで、名前はプレイヤーが自由につけることができる)。
ピカピカな新生活の幕開けではあるものの、当のガソリンスタンドは廃墟のように古びている。
というのも、本作の世界では電気自動車が主流になっており、ガソリンを利用する人が減ってきているというのだ。
しかし、主人公はそんなことはあまり気にしていないようで、せっせと開店準備を進めてオープンの日を迎える。
何かが起こる田舎の夜

実は、このガソリンスタンドがさびれてしまったのには、エネルギー問題とは別の理由もある。
それは、前の店主が行方不明になっているから。
事件は未解決のままで、ガソリンスタンドの周囲ではさらに他の奇妙な事件も多発しており、夜は出歩かない方がいいと忠告されるほど曰く付きな場所なのだ。
そして予想通り、主人公の周囲では不思議な事件が起こり始める。
しかし、電気自動車だらけの世界でガソリンスタンド業を始めようという主人公だ。
なかなかに肝が据わっており、地元の人からの心配もよそに人気店を目指してせっせとお仕事に勤しむ日々をおくり始めた。
最後のガソリンスタンドの攻略情報
朝から夕方まで営業

ゲーム内では常に時間が流れている。
正確な時刻や曜日や日付はないものの、朝から夜へと時間帯が刻々と進んでいく。
朝から夕方がガソリンスタンドの営業時間であり、自動的にお客さんがやってきて給油待ちしたり、売店で品物を選びレジ前で会計待ちの列に並んでいく。
プレイヤーは営業時間内に全てのお客さんの対応を終えなければならない。
手早く会計を行ったり正確な量給油するなど完璧な客対応ができると、お客さんは対価だけでなくチップも払ってくれ、さらに良いレビューも残してくれるのでお店の人気度も上がっていく。
夕方になると新たにやってくるお客さんはいなくなり、お店の奥にある自室のベッドで眠ると次の日の朝からまた営業が始まる。
ちなみに定休日はない。
増えていくガソリンスタンド業務

ガソリンスタンドでのお仕事は多岐にわたる。
最初は給油や売店の運営くらいだが、稼いだお金でガソリンスタンドをアップグレードしていくと、車の修理や洗車などのサービスも追加されていく。
- 給油や修理など車関連の施設
- それぞれがちょっとしたミニゲームになっている
- 希望通りピッタリに給油できるなど、ミニゲームの成否が客の満足度に影響する
- ガソリンは適宜追加注文が必要
- それぞれがちょっとしたミニゲームになっている
- 売店
- レジに並んだ客の会計を行う
- ゴミを落とす客がいるため掃除も必要
- 商品の注文と陳列、適宜補充も行う
- 近隣の探索
- ゲームの進行によって探索できる場所が追加される
- そこで出会えるNPCから情報収集ができる
- ゲームの進行によって探索できる場所が追加される
売り上げたお金で仕入れもお店のアップグレードも行うため、収支のバランスを考えつつ各業務をこなしていく。
ガソリンや商品の注文は自室のパソコンで行い、少し待つと配達される。
しかし、受け取り作業(配達員が持っている伝票に署名する)を行うまでは在庫が補充されないので注意。
お店と伝説を拡充

稼いだお金でガソリンスタンドの各設備をアップグレードすることができる。
給油が自動的に行われたり、扱える商品の種類なども増やしていくことができる。
しかし、単にお金を稼ぐだけではなく、お店には人気度とは別に「文明」と「ミステリー」というステータスがある。
文明度が高くなると、ガソリンの値段にボーナスがついて高く売れたり、お客さんがより多くチップをくれたりクレジットカード決済する(お釣りを手作業で返さなくてよくなる)など、より効率的に稼げるようになる。
一方でミステリーはさらに複数の伝説(ミステリーの種類)のパラメータに分かれており、それぞれのレベルが一定以上になると各伝説に関する物語が進行する。
文明とミステリーの各ステータスは、そのステータスを上げる効果がある装飾物を購入して置いたり、売店で各伝説にちなんだ商品が売れることで上昇していく。
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最後のガソリンスタンドのレビュー
物語: もはや奇妙な事件の集会所

本作には宇宙人とか雪男といったUMAや世界七不思議を彷彿とさせるミステリーが続々と登場する。
この地だけで世界中の不思議事件を総なめにできそうなほど、ミステリーてんこ盛りガソリンスタンドだ。
しかし、奇妙な事件をビジネスチャンスとして活用するというのが面白いところ。
日本語翻訳はやや硬めではあるけれど、ミステリーのステータスが上がるにつれて夜中に突然イベントが起こったり、お店に来たNPCが新情報をサラッと教えてくれるので、「次は何が起こるかな」とサプライズを待つように楽しめる。
ただ、各伝説レベルの上がり方や順番はプレイヤーによって異なるため、物語が一筋に順序立てて展開するわけではなく各エピソードは断片的に発生する。
しかも、主人公は感想をあまり言ったりはせず淡々とした様子なので、「え!?」とプレイヤー側が驚いてもイベントはサッと終わってしまい、少々盛り上がりに欠ける時がある。
メインストーリーは気づかぬ間に各所にスッと出現する誰かが残した録音データを調べることで紐解いていくことになる。
「あそこが怪しそう」とか「何かあるみたい」といった誘導はないので、プレイヤー自身が常に新たな手がかりはないかと気にしながらプレイし、情報を繋ぎ合わせなければならない。
しかし、描き方が不親切というわけではなく、「え?これってさっきまでなかったよな」と異変に気づいていくのは楽しい。
主人公のリアクションがもっと豊かだと物語にもっと入り込みやすくなりそうだ。
操作性: 走って押して、サクサク作業ができる

ガソリンスタンドは横スクロールになっており、端から端へと走り回ることになる。
走ると徐々に速度が上がっていく仕様でトップスピードになると車を追い越すほど速くなり、各作業の操作も分かりやすく、忙しくとも快適にプレイできてボタンの反応も良い。
お釣りを出したりガソリンを入れるなど各作業はいい面倒くささの操作になっており、これによってアップグレードした際に「うわ!作業がかなり楽になった!」と感じるよう設計されている。
そのためアップグレードの達成感を感じやすく、やる気も増していく。
チュートリアルは最低限ではあるけれど、使用するボタンは常に画面に表示されるので分かりやすい。
プレイ中に操作が効かなくなりNPCのセリフがすっ飛んでしまうバグに1回だけ遭遇したけれど、ロードし直せば問題はなかった。
プレイ中にその他で困ったところはないけれど、本作でのセーブは朝になった際のオートセーブのみなので、バグが発生したり何らかの事情でやり直したい場合にはその日の朝からやり直さなければならない。
難易度: 激務のなかで伝説を追う

本作に難易度設定はなく、お店をアップグレードすると各業務が楽になると同時に新たな業務が増えるので手持ち無沙汰になる暇などなく、ずっと朝から晩まで忙しい。
各業務のミニゲームは難しくはなく、お客さんは待たされることよりも業務が正確に行われることでチップをくれるので稼ぎやすく、金欠になるようなことない。
忙しく働いた分だけちゃんと稼げるので、詰まることなく着実にゲームを進行できる。
もし全ての業務をやり切るのが難しいなら、施設ごとに閉じることができるので得意な作業だけで商売することもできる。
しかし、各伝説の物語を進めていくには装飾や品揃えをある程度戦略立てて行わなければならない。
日々の業務にかまけてなんとなく稼いでいても物語はなかなか進まない。
商品の仕入れ値は高くはないけれど、装飾品は価格が高いものも多くプラス効果もマイナス効果も併せ持つものもあるので、よく考えて購入する必要がある。
システム: 気軽に忙し楽しく、マーケティングも楽しめる

本作はガソリンスタンドを運営するというシミュレーションゲームであり、そこに奇妙な事件が起こるという物語が組み込まれている。
単に一定額稼いだら物語が自動的に進むのではなく、各伝説のイベントが進むように商売をしなければならないのが面白いところ。
「これから数日間はこの伝説キャンペーンを行う!」と(勝手に)決めて装飾や品揃えを特定のテーマ一色にするゴリ押し商売もできるし、各伝説を満遍なく進めていくバランス型商売もできる。
そうしたマーケティングと並行して、売店や車の修理などは簡単でありつつ適度に面倒なミニゲームになっていて単純に作業自体も楽しい。
伝説のレベルが上がるスピードはそんなに早くはできないけれど、日々のお仕事が楽しいので気長に商売するのも苦にはならない。
登場する要素は多いものの、物語もゲームプレイもサクサクと楽しめるようそれぞれがちょうどいい軽さになっており、各要素が連動する経営シムの面白さをちゃんと味わえると同時に気軽に楽しめるゲームだ。
芸術性: 見ていて楽しいピクセルアート

本作は緻密なピクセルアートで描かれる。
田舎ののどかな風景には大きな山や湖も描かれ、一見すると奇妙な事件など起こりそうにない。
擬人化された動物たちが暮らす世界となっており、キャラは全員可愛い。商品も一品一品デザインが可愛い。
しかし、夜になると雰囲気は一変し、奇妙な現象が突然背景で起こったりしていて「主人公、後ろを見て!」となる異変が随所に仕込まれている。
「夜は外出禁止」なのも納得できるくらい奇妙な雰囲気が抜群だ。
とはいってもデフォルメされたピクセルアートなので常に可愛く、不穏とか奇妙とか書いてはいるもののホラーゲームのような陰鬱とした怖さなどはない。
そして、BGMは日中は爽やかでのどかだ。
画面上に時刻表示はなく、時間帯によってBGMと空模様が変わるので、音楽を聴きながらプレイするのがおすすめ。
そして、夜になるとBGMも一気に不気味なミステリー調になる。絶対にいいことは起こらないだろうという曲調になので、自室で商品の注文をしたりしていると「早く寝ないと」と急かされる気分になる。
上述した通り、可愛いピクセルアートなので、音楽が一番不気味さを演出してくれている。
総合評価と似ているゲームは下へ
最後のガソリンスタンドの総合評価
The Last Gas Station

総合評価
複雑すぎず夢中になりやすい忙しさでお店経営を楽しむことができ、物語進行が経営と連動しているのも面白いシミュレーションゲーム。やや断片的になっている部分があるものの、多彩なミステリーを緻密なピクセルアートで楽しむことができる。
長所と短所
良いところ
- 作業に夢中になる忙しく楽しいテンポ
- 奇妙な事件がゲームプレイと物語どちらにも組み込まれている
- 緻密なピクセルアート
残念なところ
- 物語の描き方は断片的で主人公のリアクションが薄め
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 忙しい作業に没頭するのが好き
- ミステリーが好き
- ピクセルアートが好き
おすすめではない人
- のんびりとしたゲームプレイを期待している
- 物語をメインに楽しみたい
- 本格的な経済シミュレーションを期待している
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