レビュー【Saros】太陽を直視してはいけません | 弾幕TPSで惑星探索ローグライクアクションゲーム

日蝕によって敵も世界も変わる不気味な惑星でハイペースな弾幕TPSを攻略しつつ、疑心暗鬼になっていく物語が展開するローグライクアクションゲーム『Saros』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 精神が日蝕に蝕まれていく未知の惑星で、連絡が途絶えた先発隊を探す物語
- 攻略
- 永続強化しながら弾幕TPSを攻略して惑星を探索するローグライクアクションゲーム
- 評価
- 弾幕を吸収する立ち回りが面白く、操作しやすく永続強化が効くプレイしやすさも兼ね備えた高評価作
Sarosの概要
| タイトル | Saros |
|---|---|
| 開発元 | Housemarque |
| 販売元 | Sony Interactive Entertainment |
| 発売日 | 2026年4月30日 |
| 対応機種 | PS5 |
| ジャンル | ローグライク, シューティング |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PS5 |
本作開発元の代表作は、高評価作『Returnal』。本作も『Returnal』と同じく弾幕TPSでローグライクという似たシステムとなっているがシリーズ作というわけではなく、全く別の作品となっている。
Sarosのストーリー
惑星カルコサ

本作の舞台は、ソルタリという巨大企業が開拓しようと目論んでいる未知の惑星カルコサ。
主人公であるアルジュンはそのソルタリ社員たちを守る護衛官だ。
なぜ護衛が必要なのかというと、カルコサは安全ではないのだ。
惑星カルコサではルセナイトという貴重資源が採れる。
それを独占し儲けようと考えたソルタリは、カルコサに夢の街を築く計画を立て、そのとっかかりの入植地を作るためこれまでに3隊を派遣してきた。
ところが、千人以上いたはずの3隊は消息不明となっており、その原因と行方を調べるため主人公アルジュン含む第4隊目がカルコサへと派遣された。
ゲームはアルジュンが何らかの幻覚を見た後に、仲間と合流したところから始まる。
アルジュンは「少しだけ不思議な体験をしたかも」のつもりだったけれど、仲間によるとアルジュンは数日間行方知れずだったらしい。
日蝕とアルジュンの事情

アルジュンの妙な記憶障害だけでなく、カルコサでは不穏なことが次々と起こる。
まず、仲間の1人であるターナーの様子がおかしく、なぜかアルジュンを襲おうとしてきた。
アルジュンが不在だった間にターナー以外のメンバーも次々に異常行動を起こしたそうで、残っている仲間はアルジュン含めて拠点に残っている数人だけだという。
そして、惑星カルコサには何らかの文明があったこと、地形が絶えず変化していること、さらに日蝕が起こると恐ろしい事態となることを、アルジュンは目の当たりにしていく。
どれをとっても「すぐに地球に帰ろう」となりそうだが、宇宙船が壊れてしまっている。
それどころか、アルジュン自身は地球に帰る気がさらさらなく、先発隊の捜索を続けるという。
実は彼は個人的な事情があって今回の任務に志願しているようだ。
アルジュンはカルコサにある何にこだわっているのか。
そして、仲間、いやアルジュン自身もこの異常な惑星で正気を保てるのか。
プレイヤー自身もアルジュンを信じられなくなる疑心暗鬼な惑星探索が始まる。
Sarosの攻略情報
カルコサの多彩なバイオームを攻略する

本作はパッセージと呼ばれる拠点から、複数のバイオームがあるカルコサを探索するローグライクアクションゲーム。
各バイオームで最後に待ち受けている君臨者と呼ばれる大ボスを倒すと新たなバイオームが登場するといった流れでゲームは進行する。
拠点では、仲間と会話したりアルジュンをアップグレードする(後述)ことができ、次にどのバイオームに挑戦するかも選択することができる。
拠点や探索中にはテキスト情報や録音データ、ホログラムのデータを拾うことができ、それを通して物語の補足情報を知ることができる。
ソルタリとカルコサの武器で弾幕TPS

アルジュンのメイン武器は銃で、弾幕TPSなバトルを攻略することになる。
道中では敵から逃げることもできるけれど、全敵倒さなければ進めないエリアもある。
- 銃での攻撃
- 種類によって挙動や弾の装填数が異なる(弾数は無限)
- 道中で新たな銃を拾うことができる
- 敵を倒した際や道中で拾えるルセナイトを獲得すると熟練度が上がっていく
- 熟練度が高いほど、より強力な武器が登場する
- ダメージを受けずに敵を倒しているとアドレナリンレベルが上がり、攻撃力が増す
- 銃ごとに固有スキルがある
- そのままだと撃つのみだが、L2半押し状態で狙って撃つと弾道が変わったりする
- シールドでチャージするパワーウェポン
- 敵の攻撃(弾幕)はシールドで防御できる
- シールドに着弾するとパワーとして吸収できる
- シールドを使える時間や防御量には限界がある
- パワーが一定量溜まったら、パワーウェポンを発動できる
- 通常の銃攻撃より強力
- 敵の攻撃(弾幕)はシールドで防御できる
また、ジャンプやダッシュ回避もでき、ゲームが進行すると新たな移動アビリティも習得でき、クリア済みのバイオームでも探索範囲が広がる。
道中では様々なアップグレードを手に入れることができ(アーティファクトと呼ばれる)、耐久度(体力)やパワー上限値を上げるなど強化しながら進む。
そして、ステージ中の特定の場所から先に進む際には日蝕が起こり、主に以下のような変化が起こる。
- 敵が凶暴化する
- 体力上限値を削る弾を撃ってくる
- 道中で拾えるアップグレードに不利な効果も付いてくる
- バイオームは同じでも地形が変化し、プラットフォームアクションの難易度が上がる
ルセナイトで強くなる

上述したルセナイトは道中での熟練度を上げるだけではなく、拠点に持ち帰ることができる。
ただし、ゲームオーバー場合は一部失ってしまう。
ルセナイトを拠点のプロミネンスと呼ばれる機械で使うと、永続強化をアンロックすることができる。
永続強化はスキルツリーのようになっており、ルセナイトだけではなく、特定の君臨者を倒したり貴重資源であるハルシオンを手に入れないとアンロックできない部分もある。
ちなみに、上述の日蝕状態ではルセナイトを通常より多く獲得することができるようになる。ハイリスクハイリターン状態というわけだ。
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Sarosのレビュー
物語: 唐突に始まり、少しずつ読み解いていく

物語は突然始まり、アルジュンは何度も死んでは生き返り、とんでもないボスとも戦っているというのに、仲間は特に興味なさそうだ。
「みんなもしかして既に正気ではないのかも」と思ってしまうけれど、徐々に現実と幻覚、そして時間感覚も歪んでいることも分かってくる。
誰が何を考えているのか分からないことが本作の物語の鍵を握っているので、ペラペラと会話しないくらいが不気味な感じが増す。
ただ、せっかく拠点に仲間がいるにしてはちょっと物足りなく感じることはあるけれど。
本作の物語はカットシーンや会話が豊富なドラマ的な描き方ではなく、道中で手に入る音声データやテキスト情報から徐々に気味の悪さやアルジュンたちの事情を読み解いていくミステリーのような描き方になっている。
手に入る情報はかなりの数があり、バトルのハイペースさとはうって変わってじっくり手がかりを精査する小説のように読んで物語を楽しむことになる。
会話などだけでは分からない部分も多いので、手に入る情報だけでなく、メニュー画面から見れるデータを時々チェックしておくのがおすすめだ。
ゲームが進行するにつれ記載されている内容も増えていく。
物語を見て楽しむというより、気になることは自分で調べて推測するという姿勢が大事だ。
操作性: めちゃくちゃ軽く爆走する

カルコサの不思議な力かアーマーのおかげか、アルジュンはとてつもなく身体能力が高い。
通常移動は常に全力疾走で、ジャンプだけで結構遠くまで到達でき、撃ちまくりながらピョンピョン軽やかに飛び跳ねる。
思った通りに動く快適プレイができる。
当たり判定は正確で、地図も見やすく、敵の位置も分かりやすい。
ハイペースなバトルになるけれど、カメラやスティック操作の調整などゲームプレイに関する各種設定が豊富に用意されており、自分の快適環境でプレイできるのが嬉しい。
一方で、ゲーム内のチュートリアルは最低限で、本作の用語やシステムはプレイしながら覚えていくことになる。
メニュー画面にヘルプ機能はあるので疑問はゲーム内で解決できるけれど、武器やアーティファクトの効能は実際に使って分かることもある。
親切丁寧というわけではないけれど、分かりにくいわけでもないといったところだ。
ちなみにSIEファーストパーティータイトルということもあり、DualSenseコントローラーの機能がふんだんに活かされている。
振動やアダプティブトリガー(ボタン強押し込み)ががっつり効くので、プレイしていて手が楽しい。
長時間プレイしていると手も疲れてくるけれど、その場合は振動やトリガーの強度を調整することもできる。
難易度: 着実に強くなれるが、苦手なら調整もできる

本作では永続強化がしっかり効く。
プレイすればするほどルセナイトが溜まるので、確実に強くなれる。
そして、ラン中には道中の敵を避けずにちゃんと倒していれば、君臨者に挑む頃にはちゃんと強い武器が手に入っているので、運要素が敗因になることはほぼない。
銃は種類によって癖が異なるので、運は自分好みの武器を引けるかどうかだ。
しかし、永続強化のツリーには君臨者を倒さないと進めない箇所が設定されているので、各バイオームを攻略するにはレベル上限が設けられているわけだ。
それによって、どのバイオームをプレイする際にも歯ごたえと繰り返しプレイする楽しみが味わえるようになっている。
「それでもダメだ」とか「とにかく物語の先を知りたい」という人には、カルコサモディファイアという難易度をカスタマイズできる機能がある。
とにかく被ダメージを減らしたいとか、大ボス戦開始時には体力満タンに回復して欲しいといった調整ができる。
全て易しくできるというわけではないが、どうしても攻略できない場合でも詰まないお助け機能だ。
一方で、攻略済みのバイオームを再プレイする際などには難易度を上げてプレイするのもおすすめ。
システム: 弾幕を受けに行くのが面白い

ゲームの基本はオーソドックスなローグライクゲーム。
しかし、クリア済みのバイオームを再度通る必要はなく、バイオーム内でも一定のところまで攻略すると次からはショートカットが使えるなど攻略しやすい仕掛けが用意されている。
その一方で、日蝕によって同じバイオームでもスリルが上がることで、繰り返しプレイしても飽きにくい。
そして、そうしたステージ構成だけでなく、本作で一番面白さを感じたのは弾幕でパワーを溜めるというシステムだ。
弾幕ゲームといえば、弾の合間をぎりぎりすり抜けて戦うのが楽しい。
ところが、本作ではパワーを溜めるためにわざと弾幕を受けにいくという、通常の弾幕ゲームとは違った立ち回りとなるのが面白い。
ひたすら「避けろ避けろ」ではなく、弾の色を見て(赤色や黄色の弾はリスクがある)「今だ!当たりに行け!」となるのが新鮮。
「避けて撃ってたら終わった」ではなく敵の弾道をよく見て立ち回りを考えるので、バトルがより一層面白くなっている。
芸術性: 美しい不気味さ

惑星カルコサには高度な古代文明が残っており、神秘的だったりメカメカしていたり禍々しかったり、不気味な絶景ぶりが美しく高精細なフォトリアル3DCGで描かれる。
そして主役はアルジュンではなく弾幕といえるほど、美しく弾幕が舞う。
見惚れている暇はないけれど、敵が画面いっぱいに広がる弾幕がドバァッと放つとついつい「たーまやー」と呟いてしまうほど美しい。
上述した通り弾幕でパワーをチャージできるため弾速がゆっくりめな敵の攻撃も多く、その弾幕ぶりを堪能できる時間も長めだ。
本当にうっとりしてしまうので、わざと弾幕を受けに行くのがより一層楽しく、「弾幕を浴びる」ゲームプレイにハマる。
一方で弾幕以外はBGM含めて不気味だ。
敵のデザインは、見ただけで呪いにかかってしまいそうな禍々しさ。
未知の惑星ではあるけれど、エイリアンというより悪魔とかクトゥルフ神話系の怪物の方に近い。
そして日蝕が起こると、見た目からも「明らかにヤバい」と感じる風景に一変するのも楽しいところ。
入り組んでいそうに見えるけれど実際のマップ構造は分かりやすいので、周囲の風景は視覚的な盛り上げ役となっている。
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Sarosの総合評価
Saros

総合評価
ハイペースに快適に操作でき、弾幕を受けにいくという新鮮な3D弾幕TPSの魅力を堪能できるローグライクアクションゲーム。日蝕によってスリルが高まる一方で、永続強化がしっかり効き攻略しやすさも兼ね備えている高評価作。美しい弾幕と不気味さにも見惚れてしまう。
長所と短所
良いところ
- 弾幕をわざと受ける立ち回りが面白い
- 効果を感じやすい永続強化
- 快適にハイペースに動き回れる
残念なところ
- 世界設定はしっかりあるものの物語への引き込みが弱め
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- ハイペースなTPSが好き
- プレイするごとに強くなりたい
- 弾幕ゲームが好き
おすすめではない人
- じっくり狙って撃つTPSを期待している
- カットシーンや会話で物語を説明して欲しい
- 不気味な雰囲気が苦手
Sarosに似ているおすすめゲーム
Returnal
本作開発元が手がけた過去作。未知の惑星に不時着した宇宙飛行士となり、探索するうちに自身の過去が明らかになっていく物語も展開する。本作と同じく3D弾幕な高評価作。
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