『The Darkest Tales』レビュー: 残酷に狂ったおとぎ話
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『The Darkest Tales』とは、Trinity Teamが開発したメトロイドヴァニアゲーム。
2D横スクロールアクションでプレイする。
本作は、Xbox、PCでプレイ可能。私は、Xbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
クマが目覚める
本作は本を読むようにナレーションで物語が語られる。本作のタイトルにもなっている『The Darkest Tales』という物語が語られる。
物語の始まりは、アリシアという女の子の部屋。
妖精のような光ライティがアリシアを悪夢から守っていたけれど、なぜか上手くいかなくなってしまった。
そこで、ライティはアリシアのおもちゃ箱からクマのぬいぐるみのテディに力を与えて呼び覚ます。
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文句たらたらなテディ
ライティは、テディにアリシアの悪夢の中にいるドリームデーモンを倒すよう命じる。
が、テディはやる気なしだ。
テディは、かなり前にアリシアにおもちゃ箱に入れられてしまったままになっており、それを根に持っている。
しかし、ライティはかなりうるさい。
テディはちょっとおじさんっぽい感じで、「ええーい、うるさいなあ、やればいいんだろ!」と仕方なくアリシアの夢の中へと旅立つ。
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あぶなすぎる悪夢
テディがアリシアの夢の中に入ってみると、そこはおとぎ話を彷彿とさせる世界になっていた。
アリシアが過去に読んでいた本が、彼女の夢を形作っているようだ。
しかし、悪夢だ。
早々に出会った赤ずきんちゃんは、血まみれになってオオカミをバキバキボキボキしている(具体的な記載するのは自重しておく)。
どうやらアリシアの悪夢は相当ヤバそうだ。
徐々にデーモンを討伐しなければならないと感じ始めたテディは、ライティと共にアリシアの悪夢を旅していく。
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ゲームの特徴Features
メトロイドヴァニア
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本作は、メトロイドヴァニアゲーム。
各地で出会うボスを倒すと、ダッシュやダブルジャンプなど新たな移動スキルを習得する。
それによって先に進めるようになる。
いくつかのエリアがあるけれど、各地にある割れた鏡の間ではファストトラベルが可能。
新たなスキルを手に入れてから前のエリアに戻ると、以前には到達できなかった場所も探索することが出来るようになる。
クマちゃんバトル
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主人公のテディは、ぬいぐるみサイズの武器で戦う。
最初はライトウェポンであるハサミだ。
ゲームが進むと、斧などのヘビーウェポンや弓などのレンジウェポン(遠距離武器)も登場する。
敵に攻撃が当てるとマナが溜まっていき、それを消費して体力回復したり魔法を使用することもできる。
ちなみに、体力回復する際には、ぬいぐるみらしく、チクチク針で身体を縫う。ちょっと時間がかかるので、回復するタイミングには注意。
テディの成長
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本作では敵を倒すと経験値を獲得する。
一定量溜まるとレベルアップし、スキルポイントを獲得する。
スキルポイントによって、スキルツリーをアンロックし、体力上限を上げたり攻撃力を上げることが出来る。
また、スキルツリーで習得するスキルは常に有効になるけれど、それとは別に装備するスキルもある。
各地で手に入る光る珠によって、攻撃の挙動を変えたり、入手経験値が増えるなど便利な効果を得ることができる。
しかし、この光る珠の装備可能数には限りがあるので、プレイスタイルに合わせて適時光る珠を付け替えるのも攻略のコツだ。
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各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
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4.0
登場するエリアやボスは、小さい頃に見たり読んだことのある童話やおとぎ話に因んだものばかり。
すぐに元ネタが分かるはず。
しかし、それがとんでもない残酷版となっていて、設定もかなり変わっている。
例えば最初に登場する赤ずきんちゃんは猟奇的で好戦的。オオカミに襲われる側ではなく、積極的に狩りに行く危険人物だ。
どのエピソードでも「え、あのおとぎ話がそんな設定になるのか!」という驚きとともにゾクッとする感覚が味わえる。
新しいエリアに進んでいくのが楽しみになる面白い不気味な設定ばかりだ。
キャラクターの魅力
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4.0
主人公のテディは気だるいオジさんぽくて、大体の場合「やれやれ面倒なことばっかりだぜ」みたいな態度を見せ、口うるさいライティとよく憎まれ口を叩き合っている。
間違ってもクマのプーさんみたいな可愛い癒しのクマではない。
というわけで、上述したような不気味な世界が舞台ではあるものの、道中はにぎやかだ。
一方で、ボスはどいつもこいつも狂っている。
子供の頃におとぎ話で夢を抱かせてくれたヒロインやヒーロー達が、かなりヤバいキャラとなって登場する。
操作性
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3.5
操作方法や操作性は特に問題ない。ゲーム攻略上は。
問題ないんだけど、なんだかあと一歩気持ち良くない。
ボタンを押してからアクションが発動するタイミングに短いけれど少しラグがあったり、ジャンプやダッシュなどの挙動が始点から終点で変わらないので軽すぎる。
当たり判定もやや大味で、そうした細かな部分の精度の甘さが積み重なって「悪いわけじゃないんだけど、なんだか気持ち良くはないんだよな」という感想になる。
武器によって挙動が変わるし、面白くなるアクションが揃っているからこそ「惜しい!」が気になってしまう。
また、ロードし直せば復旧したけれど、何回か進行不能バグに遭遇した。アプデに期待。
難易度バランス
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3.5
難易度は3段階から選択可能で、私はミディアム(デフォルト設定)でプレイ。
雑魚敵やボスなどバトルは多いけれど、本作ではプラットフォーマー難易度の方が歯ごたえがある。
トゲ地帯を越えたり、空中移動が続く場面も多い。
その分、ボス戦が軽めで拍子抜けしてしまう。
また、テディの動きに画面がついてこれていない時や、強制スクロール時の画面の動きが滑らかじゃなかったり、更にはとんでもなく暗い場所もあり、そうした場面でミスすると「理不尽!」と思ってしまう。
ゲームシステム
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3.5
特に目新しいシステムはない。オーソドックスなメトロイドヴァニアだ。
マップ構造はあまり複雑ではなく、行けそうで行けない場所をチラ見せすることもあまりないので、「よーし!前のエリア戻って探索してみよう!」という気になりにくい。
本作は世界設定や物語が魅力であり、残念ながらメトロイドヴァニアとしての面白さはあまり印象に残らない。
やりこみ要素
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3.5
装備できるスキルを集めるのが、やり込み要素だ。
また、スキルツリーをアンロックして主人公を強化いくのもやり込み要素。
本作にはデスペナルティーは特になく、ゲームオーバーになっても経験値は失わないので、強化はしやすい。
グラフィック
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4.0
絵本のような可愛らしいグラフィックだ。
エリアごとに趣が異なっていて、背景を眺めるのも楽しい。
が、そんな可愛らしいグラフィックだけど、残虐な場面も多く、そのギャップが良い。
可愛いからこそ不気味さが際立つ。
サウンド
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3.5
残酷なおとぎ話ということで、BGMは終始不穏だ。
雰囲気が盛り上がる不穏な曲が良いんだけど、BGMが途切れることがある。バグなのか仕様なのか。
効果音だけになってしまうバトルもあり、さすがにバグかな?
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
残酷なおとぎ話という世界設定
先が気になる物語
歯ごたえのあるプラットフォーマー
残念なところ
アクションの精度や調整が甘め
探索の面白さが少なめ
難易度が一定でなくボス戦がぬるい
バグが発生する
オススメな人
不気味な物語や雰囲気が好き
メトロイドヴァニアが好き
物語を楽しみたい
オススメではない人
アクションの精度が気になる
不気味な描写が苦手
探索しまくりたい
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The Darkest Tales
残酷に狂ったおとぎ話
よく知っているおとぎ話が残酷な設定に激変した世界で、ぬいぐるみのクマが戦うという物語や世界設定が魅力のメトロイドヴァニアゲーム。 可愛らしさと不気味さのギャップが面白く、アクションやバトルよりは世界を堪能する方がメインのゲーム。
The Darkest Tales
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