【The Pathless】呪いに蝕まれてもワシは可愛い – 攻略とレビュー
気持ち良く滑らかに高速疾走しながら、自力で探索して神に挑む『The Pathless』。
The Pathlessの特徴
- ストーリー: 神々の呪いを祓いながら、神殺し討伐を目指す狩人の旅路が描かれる
- 攻略: 地図に頼らずオープンフィールドを探索してボスに挑むアクションアドベンチャーゲーム
- 評価: 滑らかな高速移動などアクションが全て気持ち良く、やりがいのある探索もたっぷり楽しめる
- シンプル操作でなめらかなアクション
- 独特な移動方法
- 地図に頼らない探索
- グラフィックの処理落ちが起こる
- バトルが少ない
『The Pathless』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
The Pathlessの攻略
The Pathlessの概要
タイトル | The Pathless |
---|---|
開発元 | Giant Squid |
販売元 | Annapurna Interactive |
発売日 | 2020年11月12日 |
対応機種 | PS5, PS4, Switch, Xbox, PC, iOS |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(Apple Arcade版)(ゲームパッド使用) |
本作開発元は高評価アドベンチャー『ABZU』を手がけたGiant Squidで、名作『風ノ旅ビト』に携わった開発者さんが設立していたデベロッパーだ。
本作は以前はApple Arcadeで配信されていたけれど、現在のiOS版は買い切りアプリとして配信されている。
ストーリー
最後の狩人
この世は呪いに蝕まれている。呪いのせいで世界はボロボロだ。というイントロからゲームが始まる。
もちろん「呪いを祓わなくていけない」という話になっており、呪いが湧き出てくる元の古の島にたくさんの狩人が出かけていった。しかし、ことごとく失敗に終わっている。かなり強烈な呪いのようだ。
「え、呪いを祓うなら祈祷師とかじゃないの?」と思うけれど、どうやら狩人のお仕事らしい。
そして、遂に主人公の番が来た。主人公も狩人であり、弓を携えて古の島の船着場に到着した。ここから物語が始まる
実は、主人公は最後の狩人だ。失敗するわけにはいかない。
神殺し
気合を入れて島を進んでいくと、早速、巨大な鷲に遭遇した。コイツが呪いの元凶か!?
いや、違う。早とちりだった。
この大きな鷲は良いヤツそうで、大怪我を負って動けないようだ。よし、助けてあげよう。
が、そこに、突然、黒装束を身に纏った強キャラ臭をぷんぷんに漂わせているヤツが現れた。
「神殺し」と名乗るコイツこそが呪いの元凶であり、大鷲に重症を負わせた犯人だ。
鷲との出会い
主人公はもちろん神殺しに戦いを挑むけれど、全く歯が立たない。
しかも、「ちくしょう…」と思っている隙に、「神殺し」は既に弱っていた大鷲にトドメ刺して姿をくらましてしまった。
というわけで、早々に倒されてしまった大鷲だけど、実はすごく偉大な神様なのだ。
ところが、この大鷲が生み出したという他の神様たちは「神殺し」に呪いをかけられて絶賛大暴れ中らしく、大鷲は「暴れん坊になった子供達とか呪いとか色々よろしくお願いします」と主人公語りかけて亡くなってしまった。
「え、神殺し討伐をするとしか聞いてなかったんだけどな」と途方に暮れそうになったところ、小さな鷲(本来の鷲のサイズ)が現れた。大鷲の生まれ変わりなのだろうか、主人公に同行してくれるようだ。
小さいながらも心強い同行者(鳥)を得た最後の狩人は、「神殺し」が去っていった浮島を目指して駆け出した。
攻略のポイント
オープンフィールドな謎解き
本作では、呪いによって狂った神がいる各エリアを探索して、最終的にはその神を倒すことで呪いを祓い、物語が進行する。
訪れるエリアの順番は決まっているけれど、各エリア内はオープンフィールドになっている。しかし、すぐに神と戦えるわけではなく、以下の行程を経るとボス戦となる。
- エリア内の各地にある謎解きを攻略して印を手に入れる
- ギミックを動かして全ての的を射るなどの謎解きが登場する
- エリア内にある全ての柱を解放する
- 柱ごと一定数の印が必要
- 柱を全て解放するとボス(呪いにかかった神)が纏っている嵐が消える
- フィールドを逃げ回るボスを追いかける
- 追いつくとボス戦が始まる
仮面で謎解きを探す
本作にはマップ画面やHUDはない。上述した謎解きや柱の場所は、仮面を使って見つけるしかない。
主人公が仮面を被ると暗視のような画面になり、解放すべき柱が赤く見えたり、印のある謎解きスポットが黄色く光って見える。それを頼りに探索していくことになる。
また、仮面を付けている状態だと、特定の壁や床を通過することもできる。
「このあたりに何かありそう」「次にどうすればいいか分からない」時は、とりあえず仮面を付けると手がかりが見つかるはずだ。
疾走しながら矢を射る
主人公の基本アクションは、移動とジャンプと弓を射ること。この弓を射るアクションが1番重要となる。
主人公は霊力を消費しながら走って高速移動ができる。この霊力は弓で的(まと)を射ることで回復できる。的はフィールド上にたくさん浮かんでいる。
ただし、的を正確に狙う必要はなく、主人公の射程範囲に入った的は自動でターゲット(手動エイムはできない)され、弓を引き絞ってから矢を放つと外すことなく的を射ることができる。
謎解きやボスを追いかける場面では速さが求められることが多く、的を射て霊力を回復しながら疾走するのが本作で必須のアクションとなる。
走っているとどんどんスピードも増していくし、ジャンプしながら的を射ると跳躍距離が伸びて遠くの足場に到達することもできる。
可愛くて働き者の鷲
本作の旅の相棒である鷲は、探索時にも謎解きでも活躍してくれる。
ジャンプ中に鷲に掴まると滑空が出来る。また、空中でフラップして(羽ばたいて)高度を上げることも出来る。
各地で手に入る黄金の晶石を一定数溜めるとフラップ出来る回数が増えるので、探索がどんどん楽になるし、到達できる場所も増えていく。
謎解きでは、鷲にギミックを起動する石を運んでもらったり的を動かしてもらったり指示を出すことができる。
ステルスとボス戦
上述したエリア内の柱の全解放が完了するまでは、ボスは禍々しい嵐を纏ってフィールド上を闊歩している。
この嵐にうっかり巻き込まれてしまうと、鷲がどこかに吹き飛ばされてしまい、ステルスゲームが始まる。
鷲がどこかで「助けてー!助けてー!」(実際にはギャーギャー)と鳴いているので、鳴き声を頼りに隠れたりボスの視界を避けながら進む。鷲を助けることができると嵐から脱出することができる。
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The Pathlessのレビュー
物語: 多くは語られないけれどテンポ良く、鷲が可愛い
最後の狩人、神殺し、呪いに蝕まれた世界。先が気になる要素が盛り込まれており、結末も気になる。
でも、ストーリーが濃いというわけではない。鷲はピョォオオーーとかギョォオーーって鳴くくらいで会話ができるわけではないし。基本的に主人公一人なので特に会話もない。
しかし、所々に横たわっている遺体の魂に触れると、呪いに蝕まれた世界にいた人の無念さや、逆に神殺しを崇拝していた人もいたことが分かる。こうして探索しながら調べていくと、この世界の成り立ちがちゃんと分かってくる。
適度にストーリー要素が登場するくらいなので、ゲーム進行のテンポが良い。
でも、なによりも鷲が可愛すぎる。呪いに怯えてブルブル震えていたり、撫でてあげると嬉しそうにしたり、重たい石を一生懸命運んでくれたり。めちゃくちゃ愛着が湧く。嵐に巻き込まれて鷲が吹っ飛ばされると、「待ってて、待ってて!今行くから!」と必死になる。
鷲が全ての原動力になるくらい愛らしい。
操作性: 全てがハイスピードで滑らかで、気持ち良い
ゲーム中はハイスピードで走っていることが多くなるけれど、走っているというより地面の上を滑っているようななめらかさで、常に気持ち良いゲームプレイが味わえる。
慣れてくると流れるように走ってジャンプして、ものすごい勢いで移動できるようになる。
自動エイムがかなり優秀で、狙う時はカメラ動かす(視界に入ると近い的が自動でターゲット化される)くらいなので操作しやすい。ハイスピードとはいっても制御できなくなる難しさはない。
ただ、高速すぎて処理落ちすることがある。草木などをどのくらい描出するかなど設定ができるので、プレイ環境によってはグラフィック設定を低めにした方が滑らかさが損なわれないと思う。
難易度: 難しくはなく、素早さ勝負
謎解きは、ギミックを探したり、素早く正確に的を射ることができる場所に行くなど、頭を使うパズルよりもアクションの腕が求められるものが多い。
でも、失敗しても何度でも挑戦できるので、謎解きがある場所を探す方がよっぽど大変なくらいだ。
バトルは基本的にボス戦のみ。複雑なアクションが求められるわけではなく素早く操作するのが重要で、敵が強いとか戦術を考えるような難しさはない。
ボスの攻撃を避けて避けて、ボスの身体にある的を射抜ける場所とタイミングを見極める。いつでも好きに攻撃できるわけではないので、通常のアクションアドベンチャーゲームとは違った手に汗握るバトルが楽しめる。
システム: アクションの気持ち良さが最大の魅力
高速移動、地図やNPCからのヒントに頼らず怪しい場所を自分で見つける探索、アクションの腕が求められる謎解き、ボス相手のステルスとハイスピードなバトル。
様々な要素が楽しめるけれど、全てが操作していて気持ち良いというのが本作の大きな魅力。
特に本作ならではの特色である滑るような疾走と、自分で細かく操作しなくても的が射抜けるアクションが気持ち良さを爆上げしている。
晶石を集めてワシが羽ばたける回数を増やしてワシが羽ばたける回数が増えたら前のエリアに戻って、以前は行けなかった場所も探索できるようになる。
実は、印は柱の全解放に必要な数以上にある。これが真のエンディング解放条件に関わってもいるので、探索しがいがあるし、やる気も湧きやすい。
芸術性: 雰囲気作りが上手い
呪いに蝕まれた島の寂しくて陰鬱とした空気、ボスと対峙する時のヒリヒリと燃える暑苦しさなど、セリフは少ないけれど雰囲気がしっかり伝わってくる。
そして、ボスを倒すと、空が晴れて景色が一変する。神秘的な美しさだ。
BGMは、普段は抑えめな民族音楽っぽい曲が流れているけれど、ボス戦になるとBGMが一転して熱い曲に変わり、白熱バトルを盛り上げてくれる。
過去作と同じく、本作開発元は雰囲気作りが本当に上手い。
サントラはこちら
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The Pathlessの総合評価
The Pathless
総合評価
的を射ながら高速で疾走するアクションが最高に気持ち良いアクションアドベンチャーゲーム。自分で謎解きを探したり、探索の楽しさもたっぷり味わうことができる。
おすすめな人 | アクションゲームが好き 気持ちいい操作感が大好物 謎解きが好き |
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おすすめではない人 | マップ情報がないとイライラする 自分でエイムしたい バトルをたくさん楽しみたい |
The Pathlessと似ているおすすめゲーム
ABZU
- 本作開発元の代表作
- バトル要素はなく、水中探索するADV
- とてつもなく癒される高評価作
風ノ旅ビト
- 本作の開発者さんが携わった名作ADV
- 砂漠に残る不思議な遺跡を巡っていく
- ゆるいオンライン要素も魅力