『Figment フィグメント』レビュー: 可愛らしく人生の厳しさを教えてくれる

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『Figment』とは

Figment フィグメント

心の中を旅するアクションアドベンチャー、それがFigmentの世界です。
風変わりで超現実的なその世界は、私たちが心の奥底に閉じ込めた思い、衝動、思い出、内なる声であふれかえっています。

何年もの間、その心はおだやかで静寂に満ちていました。
しかしある思いが生まれたことで、心はガラリと姿を変えてしまいます。
その思いは日に日に大きくなり、おどろおどろしい姿となって、心のあちこちに恐怖をまき散らすようになりました。
かつては心を奮い立たせる役割を担っていた、いつも不機嫌そうなダスティー。
彼の夢は、当時の勇気を取り戻し、心が恐怖に打ち勝つ手助けをすることです。

ダスティーと彼の呑気な友人パイパーと共に、心を巡る旅に出ましょう。
パズルを解いて悪夢を蹴散らし、その心に勇気を取り戻すのです。

ec.nintendo.com

デンマークのBEDTIME DIGITAL GAMESが開発したインディーゲーム。

同社の代表作は『BACK TO BED』
絵本のようなグラフィックと超現実的な世界観で注目を浴びた作品だ。

本作もカラフルな絵本のようでシュールな世界。
そんな楽しい世界を走り回りながらパズルを解いていくアクションゲーム

PS4、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。
私はPS4でプレイ。

ストーリー

家族の会話が聞こえていると思ったら、突然の衝突音。
そして、暗転。
不穏なオープンニングから始まったと思ったら、突然夢の中のような脳内世界でゲームが始まる。

主人公ダスティーは、全身タイツを着たおじさん?お兄さん?(年齢不詳)で、ブツブツと文句を言いながらうたた寝している。

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そんなダスティーを叩き起こしに来た鳥のパイパー
彼女にに促されて、脳内世界に悪さをしている「悪夢」と言う名の怪物を追いかけていくことに。

Figment フィグメント

「悪夢倒す意味なんてあるのか」と不平不満タラタラのダスティーは、しぶしぶ各地に逃げた「悪夢」を倒していく。

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ゲームの特徴

エリアの名前が解剖学

「心の中の世界」という設定だけど、ダスティーが冒険していくのは、誰かの脳内

具体的に「大脳シティ」とかエリアに名前が付けられていて、それぞれの脳の部位を反映した光景が広がる。

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リアルな脳の描写というわけではなく、例えば創造性を司る右脳にあたるエリアは、カラフルで楽しい雰囲気のマップになっている。

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一方で、論理的な左脳エリアでは、計算機など左脳を使うモノが並んでいる。

「人間の脳って、ここはこういう役割に分担されているのか」って、勉強にもなって、純粋の面白い。

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創造や計算などを上手くグラフィックで表現していて
その表現力というかアイデアに感動する

まずは探索

基本的には、歩き回って道を切り開いていく。

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回り道をしたり、仕掛けを解いて道がつながるようにしたり。
ゲームが進むごとに謎解きも少しずつ複雑になる。

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ゆっくり考えることが出来る時もあれば、敵が邪魔をして来て、逃げ惑いながら考えなければいけない時もある。

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謎解きは、試行錯誤していれば、必ず解けるくらいの難易度

戦う全身タイツ

パズルがメインと思いきや、バトルもある。

主人公ダスティーは、木で作ったようなおもちゃの剣で敵と戦う。

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アクションスキルが求められるような激しい戦いではないけど、ダラダラしていると攻撃を受けてしまい、ゲームオーバーになる。

ゲームオーバーになると少し前の地点からやり直しになるが、特にデスペナルティーなどは無いので、そんなに過酷なアクションではない

Figment フィグメント

しかし、回転斬りが出来たり、ローリング回避したり、もったりした挙動ではあるものの全身タイツは意外とアクションをする。

要所要所でボス戦もあるけれど、巧みな立ち回りというより、回避の仕方や倒し方を探り、パズルを解くように戦う

敵を倒して経験値を貯めるとダスティーの体力最大値が増えていく成長要素もある

突然のミュージカル

敵と戦い始めると、突然、敵が歌い始める

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それぞれの敵は、人間の誰もが感じるであろう様々な「恐怖」を象徴しているが、暗い曲調ではなくリズミカル。
しかも、「悪夢」たちは、みんな歌が上手い。

歌詞を聞いていると、「ああ、そうそう、それ、分かるなあ」と思う。
嫌だな、とか、怖いなと思うことをリズムに乗せて歌ってくれる。

ボス戦での、ボス熱唱ミュージカルは一見、いや一聴の価値がある。

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歌だけではなく、BGMも良い味出ている曲が多くて
音楽も魅力的なゲーム

誰かの記憶

目的地に進む道の途中で、寄り道する場所がある。

正規ルートより、やや難しめの謎解きを解いたり、見逃しやすい脇道を通っていくと、「記憶」が手に入る。

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手に入れた記憶によって「誰か」の思い出を知ることが出来る。

集めた「記憶」は「大脳シティ」に集合する。
この「記憶」を集めていくと、よりストーリーが味わえるようになっている。

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ノックノック

マップには、民家(?)が点在している。
ドアを叩くと、中の人が返答してくれる。

住人は、何かしらの問題や悩みを抱えているようで、それを解決すると、上述の「記憶」が手に入ることがある。

Figment フィグメント

しかし、謎解きとは全く関係ない民家も多い。
彼らのセリフは、ダスティー達が旅する脳内の状況を語っていることが多い。

Figment フィグメント

セリフが単純に面白いので、見つけたらドアをノックしてみる価値はある

評価

良いところ

  • 芸術性の高いグラフィック
  • 敵が歌うミュージカルバトル
  • 脳の概念を上手く表したマップ
  • 大人に響くストーリー

残念なところ

  • 動きがモッサリ
  • 同じ謎解きパターンが繰り返されるところがある
  • 友人パイパーの存在理由がイマイチはっきりしない

感想

グラフィック、音楽、そしてストーリーと、ゲームの全体の雰囲気が抜群
脳や心の授業で使えそうなくらい、教養にも溢れた作品。

可愛らしいグラフィックだが、ストーリーは大人の心に響く内容。
大人になるにつれて忘れてしまった感情を思い出させてくれる。

Figment フィグメント

一方で、ゲームプレイについては、キャラの挙動のもったり感が残念だった。
せっかくバトルがあるなら、もう少しキビキビ動いて、バトルの楽しさも味わいたかった。

謎解きは、様々な種類のギミックが登場して、毎回どんな装置なのか楽しみになっていた。

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が、実際には同じような解き方が連続してしまっていて、とにかくアイテム集めてくるだけになっていたのは残念。

Figment フィグメント

全体的には、気構えずに絵本を読むようにプレイするのがちょうどいい感じのゲーム。
目と耳がすごく楽しめたタイトルだった。

寄り道まで歩き回っていると数時間遊んでいられる良いくらいのボリューム感

おすすめな人

芸術性の高いゲームが好きな人にオススメ。
海外絵本みたいなイラストが楽しめる。
見ているだけでも楽しめるので、グラフィック目的で購入するのもいいくらい。

Figment フィグメント

頭をひねるようなものではないが、パズルや謎解きが好きな人にも、もちろんおすすめ。

Figment フィグメント
www.bedtime.io
© 2018 Bedtime Digital Games All rights reserved.
Published by Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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