レビュー【Planet of Lana】囮にされてもキミが好き | 美しい惑星の感動アドベンチャーゲーム

自然豊かな風景と可愛い小動物ムイに癒されつつ、謎の凶暴ロボットたちに立ち向かっていく美しいパズルアドベンチャーゲーム『Planet of Lana』の攻略情報もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。
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- ストーリー
- 突如現れた機械に攫われた仲間を助けるため、小動物ムイとラナが協力して惑星を旅する物語
- 攻略
- ラナ自身の操作とムイへの指示出しを使い分けながら、謎解きもステルスも攻略するパズルアドベンチャーゲーム
- 評価
- 高い芸術性やラナとムイの絆をゲームプレイを通して堪能できる物語主導型ゲーム
Planet of Lanaの概要
| タイトル | Planet of Lana |
|---|---|
| 開発元 | Wishfully |
| 販売元 | Thunderful Publishing |
| 発売日 | 2023年5月23日 |
| 対応機種 | PS5, Switch, Xbox, PC, iOS, Android |
| ジャンル | パズルアドベンチャー |
| シリーズ | Planet of Lana |
| プレイ機種 | Xbox |
本作のサウンドには『人喰い大鷲トリコ』などで知られるコンポーザーの古川さんが参加している。
また、本作の続編となる『Planet of Lana II: Children of the Leaf』も発表されている。
Planet of Lanaのストーリー
美しい星

どこかの惑星にある豊かな自然に囲まれた村。
そこ住むラナという少女が本作の主人公。
本作のキャラたちは喋ってはいるけれど理解不能な言語であり、本作での明確なテキスト情報は操作方法の説明のみ。会話の内容は状況を見て自分で想像するしかない。
ラナの住む村は水辺にあり、人々は原始的な生活をおくっているようだ。
物語は、ラナがイロと呼ぶ者と村外れにあるお墓にお参りしていたところ、穏やかな空が一変するところから動き出す。
突然、無数の巨大な機械が突然空から現れて降ってきたのだ。
いや、正確には墜落してきているのではなく、ものものしい姿をしたたくさんのロボット達が惑星に着陸してきた。
ロボットたちは友好的ではなく何か目的があるようで、イロに庇われてラナは逃げおおせたものの、イロも村の住民もロボットたちに攫われてしまった。

ムイとの出会い

一人ぼっちになってしまったラナ。
しかし、ラナは勇敢だ。「イロを助けに行かなくては!」と、ラナは戸惑うこともなくロボット達が飛んでいった方向へと走り出した。
そして、その道中でロボットに捕まっていた小動物ムイを助けてあげることになる。
実は何気なく助けるこのムイこそが本作の鍵を握っている重要キャラだ。
そうとは知らずせっせと後をついてくるムイを可愛がり守りながら、一人ぼっちではなくなったラナは引き続きロボットの本拠地を目指す。
しかし、その道中でラナとプレイヤーはムイの不思議な力に助けられることになる。
Planet of Lanaの攻略情報
頑張るラナ

本作は、ラナを操作し基本的に画面右へと進んでいくパズルアドベンチャーゲーム。
ゲームはいくつかの章に分かれており後戻りはできないけれど、チャプターごとにリプレイすることはできる。
ラナは移動とジャンプ、そして物陰に屈んでロボット達から隠れることが出来る。
また、木箱などを押したり縄を登ったりすることもでき、ギミックを利用して謎解きしたりステルスしながら先へと進んでいくことになる。
不思議な力を持つムイ

ムイは、自動でラナの後ろをついてくる。
ムイは猫のような動きをするけれど実際には忠犬ハチ公並にラナに忠実で、ラナからの指示を正確に遂行してくれる。
ムイには、その場で「待て」とラナのもとに「おいで」の指示が出来る。
また、ラナから一定距離内の任意の場所を指定すると、ムイはそこに移動してくれる。
ムイはラナよりも高くジャンプすることができるので、高い足場からロープを下ろしてもらったり、高所にある簡単なスイッチを押してもらうことも出来る。
しかし、有能ムイは水が大嫌い。
水場は丸太などの上にムイを乗せてラナが運ばなければならない。
基本は上述したアクションを使い分けて攻略し、ゲームが進行するにつれてラナとムイはそれぞれ出来ることが増えていく。
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Planet of Lanaのレビュー
物語: 癒しと迫力ある演出、そしてムイの可愛さにハマる

上述した通り、本作には物語を理解するためのテキスト情報はなく、何を話しているのかは全く分からない(なんとなく推測はできる)。
というわけで、物語は自分で想像することになるけれど、主線は分かりやすい。
キャラやロボットの描写はシンプルながらも、演出が素晴らしくて映画のようだ。
各章はコンパクトにまとまっていて、中だるみすることなく良いテンポでどんどん物語が進み、一気にエンディングまでプレイしてしまった。
そして、「なんか泣きそう」と予感はしていたけれど、終盤では無事に(?)涙。
「セリフの意味が明確に分からないからこそ泣ける!」という演出が素晴らしかった。
ラナとムイの絆や原始的な村から感じるあたたかさと、考察欲をくすぐる惑星の歴史やロボット達の無機質なSFっぽさという両極端な要素が混在する世界づくりも素晴らしく、終始先が気になりながらプレイしていた。
そして、ムイの可愛さも本作の大きな魅力だ。
「ここで待って」と指示するとムイは「プッ!」と返事をしてくれるけれど、これがなんだか置いていかないでという悲しそうな鳴き声に聞こえるし、「おいで」と言うと嬉しそうに駆け寄ってくる。
可愛いが過ぎる。
しかし、そんな可愛くて仲良しなムイを、ロボットをやり過ごすための囮にすることも多く、突然垣間見えるラナの非情さに驚くこともある(ムイは気にしていない様子)。
とはいっても危険な状況にも関わらず前に進むことを諦めないラナの姿にもどっぷり感情移入してしまう。

操作性: ゆったりめな快適操作

ジャンプも移動もアクションは全体的にゆったりめだ。
ラナは普通の少女なので、そりゃそうだ。
ラナ自身の操作とムイへの指示出しも行うので操作する種類は多いけれど、全体的にゆったりしたペースなので煩雑になることはない。
謎解きに何段階か操作が必要な場合には「もっとサクサク操作したい!」と思うこともある。
しかし、キビキビした挙動だと本作の雰囲気がぶち壊しになってしまうので、先を急がずプレイするのがおすすめ。
また、ムイに特定の場所に行ってもらいたい時には、スティック操作(Xbox版)で画面上のカーソルを自分で動かすことになるけれど、その際には、ギミックがある場所にスッとカーソルが合うようになっており、ゲームパッドでも操作しやすいのが嬉しいところ。
ラナもギミックも滑らかに動くけれど、しっかり慣性がはたらく。
そのため慣性を考慮して操作しなければならない場面もあり、ポイント&クリックゲームかと思いきや細やかな操作も求められる。
難易度: 物語を楽しむゲーム

謎解きもステルスも難しくない。
ヒント機能はないけれど、必要にもならない程度だ。
しかし、上述もした通り、ラナの挙動はゆったりめなので、ゴリ押しは一切効かない。
タイミング良くギミックを動かしてロボットの隙を見てラナを移動させる、これら全てが正しい手順を順序良く踏まないと間に合わないようになっている。
ゲームが進むほどタイミングがギリギリになってくるので、一つずつ間違いなくこなしていかなければならない。
「え、ギリギリすぎない?」と感じる箇所もあったほどだ。
というわけで、考えて悩む難しさより、ラナとムイの操作を間違いなく正確に行う方がメインだ。
しかし、もし失敗してもかなり小刻みにチェックポイントが設定されており、すぐにやり直しができるので詰まることなく攻略できる。
本作は物語主導型アドベンチャーゲームなので、ゲームプレイで苦戦するというゲームではない。
システム: ゲームプレイを通して物語を感じる

本作は雰囲気や世界を楽しむゲームだ。
そこにステルスとムイへの指示出しという良い意味で「ちょっと手間がかかる」ゲームプレイが加わっていることでゲームとして楽しみながら世界に入り込んでいくことができる。
システムとしては斬新なものがあるわけではないけれど、ラナとムイの絆を感じたり、ロボットの恐ろしさを痛感するなど、ゲームプレイが本作の物語そのものになっているのが良い。
道中には寄り道があり、石板を集めていくやり込み要素も用意されている。
そして、ゲーム攻略には全く関係ないけれど最大のやり込み要素がある。
それは、ムイを撫でること!
ムイの近くで屈むと撫でることができる。
ラナは「ムーイ」と呼びかけながらムイをワシワシと撫で、ムイは気持ち良さそうにしてくれる。
意味なく撫でたくなる。可愛い可愛い可愛い。
芸術性: 風景にも環境音にも癒される美しさ

スケッチブックに描かれた風景画のようなグラフィックで描かれる。
自然豊かな緑に空の青色が映え、そこに無機質な機械の黒さがアクセントになる。
細部まで緻密に描くアートスタイルとは違う良さがあり、厳選された色で画面が作られているのが魅力的。
とっても爽やかで心地いい風を感じるようなグラフィックだ。
その一方で、ロボットなどの機械は、ラナ達よりも繊細な筆使いで直線を多用して描かれている。
そのコントラストによって、より一層機械の異質感が高まり、自然と機械の違いが上手く表現されている。
サウンド面では、映画のような演出を盛り上げる壮大な曲が多い。
本作では、とあるメロディが物語の鍵を握っており随所で流れるけれど、これが美しく効果的に使われている。
また、環境音も素晴らしく、風で木が軋む音や葉がざわめく音、遠くから響く鳥の声など、ロボットさえいなければ昼寝したくなる癒しっぷり。
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Planet of Lanaの総合評価
Planet of Lana

総合評価
ゲームプレイを通して物語を感じる物語主導型アドベンチャーゲーム。様々な仕掛けのある謎解きを楽しみつつ、風景や音楽と演出の美しさも大きな魅力。
長所と短所
良いところ
-
あたたかく癒される雰囲気
-
感情移入する物語
-
ムイとの絆を感じる謎解き
残念なところ
-
ゆったり挙動+慣性で操作が難しくなる場面がある
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
雰囲気を楽しみたい
-
癒しと感動を求めている
-
数時間で攻略できるゲームを探している
おすすめではない人
-
ゆったりした挙動が苦手
-
物語を正確に理解したい
-
謎解きもステルスも歯ごたえが欲しい
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