レビュー【仁王3】将軍たるもの器用であるべし | 時代を超える妖怪死にゲー

サムライでもニンジャでも戦える探索が楽しい高難易度アクションRPG『仁王3』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 徳川竹千代が日本の様々な時代で妖怪に立ち向かう物語
- 攻略
- 二つのスタイルを切り替えながら自由に探索できる高難易度アクションRPG
- 評価
- 恩恵も得られる探索が楽しく、2つのスタイルを使い分ける戦略性も味わえ、さらに特大ボリュームでたっぷり遊び尽くせる
仁王3の概要
| タイトル | 仁王3 |
|---|---|
| 開発元 | KOEI TECMO GAMES CO., LTD. |
| 販売元 | KOEI TECMO GAMES CO., LTD. |
| 発売日 | 2026年2月6日 |
| 対応機種 | PS5, PC |
| ジャンル | アクションRPG |
| シリーズ | 仁王 |
| プレイ機種 | PS5(オフライン, シングルプレイ) |
仁王3のストーリー
次期将軍は竹千代

ゲームは江戸時代から始まる。主人公は、史実では第三代徳川将軍となる竹千代(徳川家光の幼名)。
ところが具足始めの儀(ざっくり書くと武士として一人前になる儀式)を迎えた日、江戸城が巨大隕石かと見間違うほど空を覆い尽くす大きな妖怪に覆われ、お江戸は一気に壊滅状態となってしまった。
ところが、これは妖怪が勝手に攻めてきたというわけではなく、黒幕は人間だ。その者の名は竹千代の弟である国松。弟はどうしても将軍になりたかったのだ。
竹千代は、完全に闇堕ちしきった国松に襲撃されたものの、間一髪という瞬間に光に包まれ、次に目を開けると江戸城ではなく浜松にいた。
竹千代も妖怪も時代を超える

こちらはデフォルト顔
(次期将軍の貫禄を出そうと髪と髭はいじっている)
謎の力で浜松にテレポートした竹千代。いや、話はもっと複雑だ。実は竹千代が現れたのは戦国時代の浜松。
武田信玄軍と竹千代のおじいちゃんである徳川家康軍が一触即発寸前な頃の浜松だ。しかも、浜松城にはあの江戸城上空に現れたのとよく似た巨大な妖怪が迫っている。
図らずもタイムトラベルとテレポートを同時に成し遂げた竹千代は、何が起こっているか分からないもののおじいちゃん(徳川家康)に加勢しない理由はない。
というわけで徳川軍に合流した竹千代は、そこで妖怪やらタイムトラベルやらの事情を知っている風な口ぶりの井伊直虎と出会い、ことの次第を探っていく。
竹千代は元の時代に戻って江戸を救えるのか、そして、なぜ巨大な妖怪が他の時代にもいるのか。
その答えを探しながら、次期将軍の時代を超えた妖怪退治が始まった。
仁王3の攻略情報
オープンフィールドを探索するほど強くなる

本作は江戸や戦国どころか複数の日本の時代が舞台となるアクションRPG。
各時代が1つのステージにあたるが、それぞれは広大なオープンフィールドとなっている。どう進むか、どこまで探索するかはプレイヤーの自由だ。
オープンフィールドは幾つかのエリアに分かれており、セーブポイントである社やバトルチャレンジや宝物やサブクエストなどたくさんの種類の探索要素が各地に配置されている。
こうした探索要素はやり込み要素でありつつゲーム攻略にも関わってくる。
例えば迷子の木霊(仁王のマスコットキャラ妖怪)を一定数見つけると回復薬の効果を高めることができるといった探索要素があり、さらにエリアごとに探索要素を一定数達成するごとにバフが付与されたりスキルポイントを獲得することができる。
探索要素攻略によるバフは、敵を倒して得る経験値でのレベルアップでは補えない強化(回復薬所持数など)となっているため、探索することがゲーム攻略に直結するというわけだ。
サムライとニンジャを切り替えて戦う

主人公には体力とスタミナのゲージがあり、ゲームオーバーになると獲得していた経験値をその場に落としてセーブポイントからやり直しとなる。落とした経験値は回収できないと永久に失い、一方で経験値を溜めた状態でセーブポイントに辿りつけば任意のステータスに割り振ってレベルアップできる。
いわゆるソウルライクゲームであり、基本のバトルシステムはシリーズ過去作と同じだ。
そして、本作で新たに加わったのは、サムライとニンジャの2つのスタイルを切り替えながら戦うことができるシステムだ。
探索中だろうがバトル中だろうが瞬時に切り替えられる。近接攻撃と遠距離攻撃や回避など、どちらのスタイルでも基本操作は同じではあるものの特性や装備できる武具は異なる。
- サムライ
- 攻撃後に体が光るタイミングでボタンを押すと「残心」となり、一気にスタミナゲージを回復できる
- 同時に敵が発生させる常世(スタミナ回復が遅くなるエリア)を祓うことができる
- 大型の武器や重い防具を身につけることができる
- 攻撃や防御を成功させることで技研ぎゲージが溜まり、攻撃スキルの威力が上がる
- 怯みにくくガードやパリィ交えて攻めることができる
- 攻撃後に体が光るタイミングでボタンを押すと「残心」となり、一気にスタミナゲージを回復できる
- ニンジャ
- 挙動が全て素早く、各アクションの消費スタミナも少なめ
- 敵を攻撃することでチャージされる忍術を発動できる
- 軽めの武器や防具しか装備できず、怯みやすい
- 残心はできず、回避交えて立ち回る
サムライとニンジャそれぞれに装備画面があり、スタイルを切り替えた瞬間に武器も防具もまるごと変わる。早着替えだ。
そして、仁王といえば妖怪の力。
どちらのスタイルでも、敵を攻撃してチャージできる霊力を消費して装備している妖怪の魂に応じたスキルを発動できる。さらに、一定時間だけ守護妖怪の姿に変身して攻めまくれる必殺技もある。
地獄を制覇

オープンフィールドとなっているため、どれだけ雑魚敵の相手をするかはプレイヤー次第だ。ステルスでやり過ごせる場面も多い。
しかし、各地には以下のようなしっかり腰を据えて戦わなければならない場所がある。
- 地獄
- 妖怪の力が強くなっているエリア
- プレイヤー側の妖怪技の威力も上がる
- ダメージを受けると体力ゲージ上限が削れてしまう
- 敵を攻撃したり討伐すると回復可能
- 地獄の源を破壊すると地獄が晴れて通行可能になり、霊力上限が上がる
- 妖怪の力が強くなっているエリア
- 常闇
- 妖怪が巣食っているエリア
- スタミナ回復速度が遅くなる
- 全敵を倒すと解放され、報酬の宝箱を開けることができる
- 妖怪が巣食っているエリア
- 敵の拠点
- 敵が占拠しているエリア
- 全敵を倒すと通り抜け可能になったり、報酬を得ることができる
- 強敵
- フィールド上に点在している強力な敵
- 倒すと貴重品が手に入る
- フィールド上に点在している強力な敵
こうしたエリアは攻略することで報酬がもらえるだけでなく、探索要素の達成度にも換算される。
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仁王3のレビュー
物語: 壮大すぎて、もはや日本史

日本の歴史の裏では妖怪が暗躍していたという、史実に「妖怪のせい」がうまく練り込まれている物語が仁王シリーズの魅力の一つ。
本作でも史実上の有名人たちが登場し、妖怪も大暴れしており、「この武将は妖怪の力を使っていたから強かったのか」といった歴史フィクションを楽しむことができる。
しかも、本作ではいくつもの時代が登場し、もはや日本史の重要人物オールスター戦となっている。日本史ダイジェスト妖怪版だ。
そのため、特定のキャラに感情移入する暇はなく各エピソードの印象はやや薄めで、イベントの前後に会話がある程度など描き方も軽めだ。
とはいっても、高難易度アクション且つオープンワールドなゲーム性において、各登場人物たちに長々と身の上話をされると邪魔に感じやすいため、物足りなさを感じることはない。
逆にバトル中に同行しているNPCが突然喋り出すのはやめて欲しいと思ったほど。
特に高難易度アクションではバトル中に会話が自動発生すると、ゲームプレイ面では気が散り、一方でセリフをちゃんと聞きたくても操作に気を取られるので、それぞれが中途半端になりがちだ。
物語の内容が語られる会話は敵が出現しない区間でのみ発生するなど明確に分けた方が物語に集中しやすくなると思う。
操作性: アクションは手に馴染みやすく、知識は詰め込み

本作の目玉であるサムライとニンジャはしっかりと挙動が異なり、使い分けを楽しめる。
武器種によってもアクションがちゃんと変わるので、自然と色んな組み合わせを試したくなる。
当たり判定は正確で、バトル中1番確認することが多い「今サムライなのかニンジャなのか」とスタミナゲージの残量も見やすい。
カメラ距離含め調整できる設定項目が多く、大量に登場する装備品の整理の整理もしやすい機能が揃っている。
地獄や常闇など画面が暗くなる場面が多いけれど特に見づらくならない。
逆に明るい場所ではコントラストを薄く感じるので、明るい場面向けの調整をかけて欲しかった。
そして、本作はとにかく要素がてんこ盛りだ。
シリーズ過去作からプレイしている人にとっては「ふむ、新要素はニンジャスタイルか」くらいだけど、本作から初めて仁王に触れる人や前作までの記憶が消し飛んだ人にとっては「これが何で、それが何で、そしてあれは何だ」という状態になると思う。
もちろん基本部分のチュートリアルはちゃんとある。ただそれで全てを把握するのは到底無理だ。
それでもゲーム内にちゃんとヘルプ機能や画面説明は備わっているので、特に本作は装備品とその特性の種類がかなり多く装備効果がかなり強みになるので、仁王用語を自ら学んで理解する姿勢が必要だ。
というわけで、アクションの手触りはとっつきやすいけれど、知識面の敷居は高めだ。
システムや用語を把握できるほどキャラビルドの面白さが増すし、それだけ多種類の要素が盛り込まれているので、各用語が端的に何を指しているのか対義語は何なのかなど見やすい一覧表があると便利だと思う。
難易度: 敵が強くても、詰まりはしない

仁王シリーズは「戦国死にゲー」と称されており、高難易度アクションだ。難易度選択もできない。
しかし、本作は先に進みにくい死にゲーではない。
探索すればするほど有利なバフが得られ、加えて強い装備も集まり、そのうちに自然と経験値も溜まってレベルアップもしていく。強敵や苦手なエリアがあるなら他のエリアを攻略して強くなってから戻ってくることもでき、攻略しやすいのだ。
また、各エリアには目安レベルが表示されているため、自ら現地視察に赴かなくとも簡単そうなエリアから攻めることができる。
逆にわざと高レベルエリアに突入すればヒリヒリさを味わうことができ、且つ強い装備が早めに手に入るので他のエリアはお散歩気分で進めるようになる。
セーブポイントは適度な間隔で配置されており、探索中に絶命することはほぼない。足を滑らせて落下死するのが1番怖いくらいだ。
一方で、大ボスは攻撃パターンが多く、一撃が重いので、歯ごたえがなくなっているわけではない。ちゃんと(?)苦戦することもある。
ステージ攻略型だと同じ道を行き来してレベル上げすることもあるけれど、本作では探索できる範囲が広いので、自然とレベル上げができて作業感を感じにくい。
なんだか矛盾する表現ではあるけれど、「攻略しやすい死にゲー」だ。
システム: 探索が楽しく、物量がとんでもない

本作は要素がとにかく多い。過去作から劇的に進化したというより、Team NINJA産死にゲーの詰め合わせだ。
しかし、ごった煮になっているわけではなく、バランスの良い綺麗な詰め合わせセットに仕上がっており、あれもこれも味わえる美味しいゲームになっている。しかも特大ボリュームだ。
さらに、ジャンプもできるのでマップの高低差が楽しく、ステルスしやすい障害物も、気軽に溺死してしまう小道もある。こうした様々な地形があることで雑魚敵戦も飽きにくい。
そして、目玉であるサムライとニンジャの2スタイル。間違いなく、これが本作の面白さだ。
「我は生まれて死ぬまで武士だ!」と決め込んでサムライだけでプレイする、とはならない。
スタイルごとに長所短所がはっきりしており、各スタイル向けに相性のいい敵が用意されている。また、大ボスは攻撃パターンや形態変化によってスタイルとの相性が変わる。
単に好みでスタイルを選ぶわけではなく、ゲーム側で2つのスタイルの面白味を味わえるよう作られているのが良い。
これによって戦況によってスタイルを変える戦略性も加わり、バトルがもう1段階面白くなっている。
芸術性: 人間よりも妖怪と風景に愛着が湧く

コエテクお馴染みの濃いめ武将や美男美女たちが3DCGで描かれる。
妖怪で荒らされている地ばかりではあるけれど、お寺など和風な景色も美しい。
そして、たくさんの装備品が登場して、装備を変えれば見た目も変わるのがシリーズお馴染みの楽しいところ。実際には装備重量を気にして頭だけ立派とか足だけゴツいといった威厳のない格好になってしまうけれど、攻撃力は高くともファッションセンスはゼロな次期将軍の姿も面白い。
ニンジャスタイルはスッキリした装備品が多いのでスタイリッシュにまとまることが多いけれど、サムライ向けにはゴテゴテ派手な甲冑もあり、深刻な話をする武将達に1人とんでもない姿の侍が紛れている状態を楽しめる。
劇画のような顔のキャラや怖い顔をした妖怪が多いけれど、見つけることが探索要素になっている木霊やすねこすりなどの妖怪は可愛いので探しがいもある。
しかし、個人的には凶暴な鬼など雑魚敵妖怪に愛着が湧いてきた。探索する時間が増えたことで雑魚敵に会う機会が増えたからだろうか。序盤ステージの雑魚敵を見かけると、「え、久しぶりー!前のステージ以来じゃん、ここでも元気にやってる?」と再会を喜んでしまう。
そして、音楽については、戦闘状態になった時や地獄に入った時などにBGMが流れる。勇ましい曲ばかりだ。
探索中にBGMがないのは寂しくなく、逆にありがたい仕様だ。
探索要素に応じて特定の効果音が聞こえてくるので、本作では音がかなり大きな攻略のヒントになっている。常にBGMがうるさくないことで、聞き取りやすくなっているのが嬉しい。
隠れて主人公を待ち伏せしている意地の悪い妖怪が多いけれど、彼らは呻き声や呼吸音がうるさいので、音でバレバレなのも笑える。
「声漏れてますよ」と後ろから襲撃できる場所のヒントになっているので、耳をすましながらしめしめと探索するのが楽しい。
\\サントラもおすすめ//
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仁王3の総合評価
仁王3

総合評価
オープンフィールドに2つのスタイル切り替えも加わり、自由度が格段に上がってバトルの面白さも爆増した仁王。要素が多く、夢中になって遊び尽くしたい気持ちに応えてくれるボリュームの大きさも魅力。Team NINJAの高難易度アクション豪華詰め合わせのようなゲーム。
長所と短所
良いところ
- 探索したい欲が刺激され持続もするシステム
- 特性も挙動も異なる2つのスタイルどちらも楽しめる
- 大ボリュームで自由度も高く、長時間遊び尽くせる
残念なところ
- 物語への引き込みが薄め
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 探索が大好き
- 歯ごたえのあるアクションバトルが好き
- 仁王シリーズのファン
おすすめではない人
- 過去作をプレイしておらず、覚えることが多いとやる気が削がれる
- 装備品の吟味に興味がない
- 比較的短時間で攻略できるゲームを探している
仁王3に似ているおすすめゲーム
仁王2
シリーズ前作。豊臣秀吉が天下を狙う時代が描かれ、主人公は半妖の侍として織田信長に仕えることになる。
本作と基本システムは同じではあるものの、ミッションクリア型。本作でのサムライスタイルに近いアクションとなっている。
Wo Long: Fallen Dynasty
本作開発元が手がけた、三国志をベースにした高難易度アクションゲーム。
本作と同じく探索度に応じてステータスが強化される要素があり、バトルはハイペースで本作でのニンジャスタイルに近い立ち回りを楽しめる。






















