【アレンジャーロールパズリングの旅】地面ごとスライドする少女 – Arranger: A Role-Puzzling Adventure攻略とレビュー

独特でシンプル、それでもしっかり考える面白さが味わえるパズルアドベンチャー『アレンジャー・ロールパズリングの旅 Arranger: A Role-Puzzling Adventure』。

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『アレンジャーロールパズリングの旅 Arranger: A Role-Puzzling Adventureの攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。

アレンジャーロールパズリングの旅の攻略情報

アレンジャーロールパズリングの旅の概要

タイトル	アレンジャー・ロールパズリングの旅 Arranger: A Role-Puzzling Adventure
開発元	Furniture & Mattress LLC
販売元	Furniture & Mattress LLC
発売日	2024年7月25日
対応機種	PS5, Switch, PC, Netflix
ジャンル	パズル, パズルアドベンチャー
シリーズ	新規IP
プレイ機種	PC（ゲームパッド使用）

ストーリー

村に馴染めないジェマ

本作の主人公はジェマという名の少女。

ジェマは、とある村のスージーQに育てられてきたけれど、彼女たちは実の親子ではない。ジェマは、まだ赤ちゃんだった頃に、村の門の前に置かれていたのだ。

それからスクスクと元気に育ったジェマ。実は彼女には不思議な能力がある。ジェマが動くと周囲の物が動いてしまうのだ。

そのせいで、ジェマは村の一部の人からは気味悪がられており、ジェマ自身も村は自分の居場所ではないと感じていた。

よどみが広がる世界

しかし、ジェマのお悩み解決だけが本作の物語ではない。ジェマが暮らす世界は更に大きな問題を抱えている。

「よどみ」と呼ばれるよろしくないものが世界中に蔓延しており、あちこちによどみを広げていくモンスターも現れているのだ。

しかし、守りの巨像と呼ばれる超巨大マシン的なものが人々が暮らす村々を守ってくれているらしい。

そのため、人々は大きな門を作ってピタッと閉じきり、村に篭って暮らしている。ジェマが育った村も村人総出で引きこもっていた。

謎のシンボルを背負って出発

「村にいても居心地が良くない」と思っていたジェマは、村を出て外の世界を見てみようと決意する。本作の物語は、そんなジェマの旅立ちの日から始まる。

スージーから、ジェマが拾われた時に包まれていた布を餞別に渡されたジェマは、その布に描かれている不思議なシンボルに目が吸い寄せられた。

このシンボルが何かの手がかりになるかもしれない。自分の生い立ちも、家族のことだって分かるかもしれない。

自分の居場所を求めて、危険なよどみも待ち受けるまだ見ぬ外の世界へとジェマは飛び出していった。

攻略のポイント

ジェマではなく地面を操作する

本作では、物語の進行に合わせて様々な地を旅することになる。

一度でも道が開けたら、エリア間の行き来は自由だ。サブクエスト（後述）もあるので、先に進んでからメインストーリー攻略済みのエリアに戻ってサブクエストに挑戦もできる。

本作でプレイヤーが直接操作するのはジェマではなく、ジェマが立っている地面だ。地面は縦横にスライドして動く。

例えば、左スティックを上に倒すと、ジェマが立っている列全体が上方向にスライドする。ジェマ以外の落ちているアイテムも地面と共に動く。ジェマが上端まで到達した際にさらに左スティックを上に倒すと、その列の下側にワープする。

つまり、地面は動く歩道（平面エスカレーター）のような動きをするわけだ。

これが基本ルールで、地面を縦に横にスライドさせながらジェマを目的地へと移動させていくことになる。

地面をずらせばモンスターも倒せる謎解き

ジェマの行手では、モンスターや障害物が通せんぼしている。紫のオーラに包まれている物やモンスターは「よどみ」を纏っており、地面と共には動かず、その場に居座り続ける。

そうした絶対動かないものに地面と共に動くジェマや物がぶつかると、それ以上その方向に地面を動かすことができなくなる。

しかし、地面を動かして落ちている剣を移動させてモンスターにぶつければモンスターを倒すことができる。

同じように、鍵や像などを移動させてギミックを起動させることで道を切り開く謎解きも攻略することになる。単にジェマを移動させるだけでは進めないのだ。

寄り道して人助け

各エリアにはサブクエストもある。寄り道をして困っている人を助けるため正規ルートとは異なるパズルに挑むことになる。

そのエリアのすべてのサブクエストを攻略すると、洞窟への道が開かれ、その中で更にパズルに挑むことになり、クリアすると謎のメッセージを読むことができる。

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アレンジャーロールパズリングの旅のレビュー

物語: 深いセリフが多く、物語も楽しめるパズル

本作はスタートから全てがパズルであり、ずっとパズル攻略中というプレイ感覚だ。

それでも、物語はしっかり描かれており、会話やイベントシーンも豊富で、世界の謎やジェマ自身の秘密など気になるエピソードがどんどん展開する。

パズルだけでなく物語もしっかり楽しめるゲームだ。

ジェマは超前向き少女だし、ゲーム画面を見ると明るく楽しい雰囲気に見えて、「ジェマの大冒険」みたいなとっつきやすいノリだ。でも、実際には、人生の教訓めいた深いセリフが多く、抽象的なテーマが描かれている。

操作性: カカカカッとよく動く

地面はマス目に区切られており、1マスずつ動く。

とはいっても、地面はカチッカチッカチッと引っかかりながらスライドするのではなく、左スティック（十字ボタンでも操作可能）を倒し続けるとカカカカカッと滑らかにスライドできる。

そのおかげでサクサクと地面を動かせて快適に移動できる。バグにも遭遇していない。

難易度: 適度に確実に難易度は上がりつつも、迷宮入りはしない

エリアごとに異なるギミックが登場し、難易度は確実に上がっていく。一筋縄では先に進めない。

ギミックの使い方などの説明は特になく、ヒントも一切ない。

でも、一気に難しくなるわけではなく、「このギミックはこういう仕組みか」「なるほど、こういう解き方があるのか」とプレイヤー自身が気づくようなパズルがちゃんと用意されており、そこから応用編が始まる。

正規ルートよりもサブクエストの方がより考えるパズルとなっており、そこでしか登場しないギミックもある。どのパズルもアイデア満載で高品質なので、積極的に寄り道した方がいい。

一手戻るとか、配置をリセットするといった機能はないので、「わー、ごちゃごちゃになっちゃった」と思っても、自力で立て直すしかない。

それでも詰むことはないように上手くステージが作られているので、解き方を閃けない時はとりえず動かしてみるというのもおすすめだ。

システム: シンプルなルールでここまで面白くなるアイデアに脱帽

本作のルールは、縦横に地面を動かすという独特だけどシンプルなもの。

最初は地面が一気にスライドする感覚が新鮮で「わあ、面白い！」となり、慣れてくると「お！なんだなんだ、このギミックは？」と捻りが入ってきて、そのうち「うーむ、どう動くか」と先まで考えなければならないパズルに変わっていく。

この動線というか基本ルールからの広げ方が実にスマート。パズル自体もゲームの作り方も上手くて感心しまくり、プレイ中ずっと脳みそが喜んでいた。

「同じ解き方の繰り返しだな」と思うようなパズルはなく、逆に「さっきと同じ要領でいけるかな」と思わせておいて通用しないなど、プレイヤー心理をくすぐるのも上手い。

芸術性: 可愛くカラフルで親しみが湧く

キャラは2頭身で、世界は隅々までカラフルなイラストで描かれる。

ジェマが進むごとに背景部分にコミックのようなイメージイラストが浮かんでくるので、常に見下ろし視点でも臨場感のある演出を楽しむことができる。

カットシーンも同じようにコミック調で、派手な演出ではないけれど、しっかり物語に入り込むことができる。

BGMは癒される曲調が多く、同じエリアでも何曲か用意されている。

パズルゲームでは試行錯誤する時間が1番多くなるけれど、変に主張しすぎず、かといって飽きもしない良い曲揃いだ。

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アレンジャーロールパズリングの旅の総合評価

おすすめな人	考えるパズルが好き 独創的なゲームをプレイしてみたい 物語を楽しみたい
おすすめではない人	パズルゲームではヒントが欲しい 派手な演出を求めている 抽象的な物語やセリフが苦手

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アレンジャー・ロールパズリングの旅 Arranger: Role-Puzzling Adventure
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https://arranger.quest/