【BioGun】犬の体内で大暴れ – 攻略とレビュー
犬の体内を探索するという面白い設定と威勢の良さが魅力のメトロイドヴァニア『BioGun』。
BioGunの特徴
- ストーリー: 犬の体内を舞台に、病の根源を探し出して討伐を目指す物語
- 攻略: シューティングで戦い、謎解きやサブクエストも攻略するメトロイドヴァニア
- 評価: 臓器や細胞をうまくゲームに落とし込んだ世界で、各要素しっかり面白いゲームプレイを味わえる
- 犬の臓器や細胞をポップな世界にした物語
- キビキビ勢いの良いアクション
- マップ構造が面白い
- マップのマーク機能が使いづらい
- (日本語版が今のところない)
『BioGun』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
BioGunの攻略
BioGunの概要
タイトル | BioGun |
---|---|
開発元 | Dapper Dog Digital |
販売元 | Ravenage Games |
発売日 | 2024年4月16日早期アクセス開始 2024年8月1日フルリリース |
対応機種 | PC |
ジャンル | メトロイドヴァニア, シューティング |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド) |
本作には今のところ日本語版はない。
セリフは全て英語字幕は表示されるし、イベントシーン以外ではセリフは自動で流れず、日常会話が理解できるなら攻略に支障はないと思う。ちなみに、身体の臓器の英語名を知っている方が、より面白さが増す(臓器を絡めたジョークがチラホラ登場する)。
BioGunの攻略
ストーリー
ペットを救え
本作では、冒頭から大変な事態が起こっている。犬が絶滅してしまうかもしれない!
本作の世界では、ペットに感染するDooperウィルスが大流行しており、人類の良き友達であるワンチャン存亡の危機が訪れているのだ。
そして、今はペットの感染症ではあるものの、今後、人間にも感染する可能性だってあるかもしれない。
そこで、DocXという名の研究者がウィルス根絶を目指して、自身のDNAとDooperウィルスとベーコン成分を混ぜた治療薬となり得るBioGunと呼ばれるワクチンを作り出した(細かい医学的な云々は、勢い良くすっ飛ばされている)。
犬に注入されたBek
DocXは、早速Dooperウィルスに感染している愛犬Penny(犬の名前はプレイヤーが好きに付けることができる)にBioGunを注入した。
すると、Pennyの体内に1匹の小さな豚が登場した。手には銃を持ち、なんだかカッコいい装備に身を包んだ二足歩行で二頭身の豚だ。名前はBek。ベーコン成分を混ぜたせいで豚の姿というわけだ。
Bekは、DocXと連絡を取り合うことが出来るだけでなく、Pennyの体内細胞とも会話が出来るという超画期的な能力を持っている(科学的な云々は気にしないように)。
Dooperウィルスを探し出せ
Bekは各方面からの目撃情報や被害報告を頼りに、Dooperウィルスの本体を追いかけていく。
もちろん道中のDooperウィルスによって現れた病原体もやっつけなければならない。
こうして、Pennyの体内で大暴れしながらも、Pennyを救うためBekはミクロサイズの危険な旅に身を投じていく。
攻略のポイント
犬の体内メトロイドヴァニア
上述の通り、本作の舞台は犬の体内だ。犬の各臓器を探索していくことになる。
各地では病原体であるボスが待ち構えており、倒すと新たなDNAコードを手に入れて新たな移動スキルを習得する。これによって進める場所が広がっていく。
また、各地にはセーブポイント装置があり、そこでBekがシャワーを浴びるとセーブが行われる。Bekは綺麗好きだ。
なかには、ファストトラベル機能が搭載されているセーブポイントもある。
皮膚に近い場所にあるという設定で、博士が注射器でBekを吸い取り、他の皮膚に近いセーブポイントに注入するという仕組みでファストトラベルする。そんなにプスプス針を刺していたら犬がキレそうだけど、別に怒られたりはしない。
シューティングで戦うBek
Bekの戦い方は以下の通り
- 通常攻撃
- 360°狙えるシューティング
- 残弾数やリロードのシステムはない
- 武器Modを変えると、弾の挙動や威力が変わる
- アトミックエナジー
- 敵に攻撃が当たると溜まっていく
- 長距離武器などサブウェポン使用時にも消費する
- アトミックエナジーを消費する武器で敵に攻撃を当てているとオーバードライブゲージが溜まる
- オーバードライブゲージを消費すると連射速度が上がるなど攻撃力が増す
- バトルのルール
- 敵を倒すと通貨を獲得する
- ゲームオーバーになったら
- 通貨は失わない
- 直前のセーブポイントに復活する(進行状況はそのまま)
- アトミックエナジーを一回満タンまで溜めるまでアトミックエナジー使用不可能となる
Bekの成長
Bekは敵を倒して強くなるわけではない。
各地にあるIonized Atom(イオン化原子)を3つ集めるごとに、体力かアトミックエナジーゲージの上限を増やすことができる。探索することで強くなっていくわけだ。
また、通貨では回復薬などの消費アイテムや貴重アイテム、そしてナノチップを買うことができる。
ナノチップはセーブポイントで付け替え可能で、移動しながら回復出来たり、共に戦うドローンが追従してくれるといったパッシブスキルが使用可能になる装備品だ。
ネタバレなしレビューは下へ
記事はさらに下に続きます
BioGunのレビュー
物語: 世界設定がユニーク!細胞や臓器が魅力的で面白い
犬の体内で病気と戦う豚。文章で読んだだけでも面白い設定だ。
実際のところ、豚がウィルスに負けてしまうと犬の体内世界は全滅してしまうわけだし、肝臓では戦死した兵士(肝細胞)達が転がっているなど深刻な状況だ。
しかし、本作は雰囲気は明るく、話の勢いが良く、笑えるネタも多い。
血管が特急電車とか白血球が融通の効かない軍隊とか、「なるほどなるほど、そう表現するか!」とクスクス笑いつつ感心しながら犬の臓器を歩いていた。
また、Dooperウィルスを叩きに行く話と思いきや、意外な捻りもあるのでメインストーリーがしっかり面白い。
「自分の体内でもこんな楽しいキャラ達がせっせと身体を運営してくれていたら良いなあ」と思ってしまうくらい、笑顔を守りたくなる愛嬌のある細胞(キャラ)ばかりが登場する。
赤血球が酸素をリュックに入れて旅していたり、膀胱の排尿スイッチ係が居眠りしていたり、各臓器の機能をちゃんとベースにしつつ親しみやすいキャラ化されていて、アイデアに感心してしまう。生物とか医学の教科書にそのまま使って欲しい!
体内でお店を開いていたり、犬の体内で更に犬を飼っているキャラもいて、細胞は意外とやりたい放題で自由に生きている。
操作性: 威勢良く素早く滑らかに動く
豚は勢いよく素早く動く。操作性は良好で通常移動スピードも速くて快適だ。
ツインスティックシューターな操作方法となっているけれど、ジャンプしやすいかダッシュしやすいかの2通りのコントローラーボタン設定が用意されていて親切だ。
当たり判定は妥当で、武器Modによる銃弾の挙動変化も分かりやすい。
ただ、マップにマークしたはずが消えてしまったり、マークの仕方もやや不便なのが気になった。ゲームプレイ自体は全く問題なし。
難易度: 適度な歯ごたえで、ハイペースなバトルを味わえる
難易度設定はない。
歯ごたえは適度にあり、特にボス戦はハイペースだ。
本作では敵にぶつかっただけでもダメージを受けてしまうので、特にボス戦では素早く立ち回らなければならない。
また、敵を倒すだけでは強くなれないので、隠し部屋や回り道もあるマップをちゃんと探索しながら進まなければならない。
でも、敵を攻撃すれば回復できるし、即座に回復できるアイテムも買える。デスペナルティも厳しいものではないので、詰まることはなくヌルくもない良い難易度で攻略できる。
システム: 良質メトロイドヴァニア
自由に狙えるシューティングでキビキビとしたアクションが気持ち良く、見えるけれどすぐにはいけない場所も多いマップ構造も面白い。
また、各地には様々な種類のEnzyme(酵素)が浮かんでいる。
酵素によって特定の壁が壊せるなどの効果が現れるけれど、取得後の一定時間内だけしか効果が持続しない。これを上手く使わないと進めない道もあり、謎解きと性格で素早いアクションの腕が試される。
こうしたギミックによって探索にメリハリが生まれるのが面白いところ。無駄に浮いている酵素はないので、酵素の近くには絶対何かあると思ってよく周りを見渡した方がいい。
武器の種類も多くてバトルも楽しく、マップ構造も練られており、世界設定の面白さと相まってクオリティの高いメトロイドヴァニアだ。
また、サブクエスト、装備品であるナノチップや武器Modの収集、迷子の犬Feepup達を助けるなど報酬付きのやり込み要素もしっかり楽しめる。
各エリアには神経の継ぎ目があり、そこに貴重アイテムであるシナプスを挿入すると、マップや未取得のアイテムを明らかにすることができる。自力で道を見つけるのが大変という人におすすめの機能だ。
芸術性: 高クオリティでカラフルなカートゥーングラフィック
カートゥーン調のグラフィックで描かれている。
見ているだけで楽しくなる色鮮やかでポップな世界で、エリア(臓器)によって景色も大きく変わる。私はグラフィックを見て本作に興味を持ったくらい丁寧に魅力的に描き込まれている。本当に体内がこんなにカラフルだったら楽しそう。
更に、Bekのファッション要素もある。基本は豚型フードを被っているけれど、ヘルメットや何故かサングラスに帽子といった完全にふざけているものもある。
ちなみに、このファッションは何か効果があるわけではなく見た目が変わるだけだけど、かなり種類は多い。笑えるものが多いので、集めたくなる。
BGMは、ゲームプレイの勢いの良さと同じく勢いが良いポップな曲調が多い(一部不気味なエリアあり)。
また、セーブポイントにはミュージックプレイヤーが置いてあり、銃で撃つと曲を変えることができて、お好きなBGMでシャワーを浴びることができる。
ちなみに、イベントシーンはフルボイスだ。明確な言葉を喋るのは博士だけだけど(Bekや細胞たちはモニョモニョモニョとよく分からない言語を喋っている)。
総合評価と似ているゲームは下へ
BioGunの総合評価
BioGun
総合評価
犬の体内というユニークな世界設定で、ハイペースなバトルも探索を楽しめる良質メトロイドヴァニアゲーム。笑いどころもある物語やカラフルなグラフィックも魅力。
おすすめな人 | メトロイドヴァニアが好きで探索を楽しみたい ハイペースなアクションが好き 犬の体内という世界設定に興味がある |
---|---|
おすすめではない人 | 攻防交えたじっくりバトルを求めている 近接攻撃で戦いたい 敵を倒すことで強くなりたい |
BioGunと似ているおすすめゲーム
メトロイドドレッド
- シューティングで戦うメトロイドヴァニアなら、おすすめ
- 未知の惑星を探索し、様々な弾種を使い分けて戦う高評価作
Rebel Transmute
- シューティングなメトロイドヴァニアなら、おすすめ
- レトロゲームによせて作られており、