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【エンダーリリーズ】魂と歩む悲劇の王国 – 攻略とレビュー ENDER LILIES: Quietus of the Knights

エンダーリリーズ ender lilies レビュー 攻略

主人公自身は攻撃できないバトルと悲劇の物語をしっかり歯ごたえで味わうメトロイドヴァニア『エンダーリリーズ ENDER LILIES: Quietus of the Knights』。

エンダーリリーズの特徴

  • ストーリー: 死の雨が降る崩壊した国の真実を探る巫女の物語
  • 攻略: 主人公と攻撃者が異なる歯ごたえのあるバトルが展開するメトロイドヴァニアゲーム
  • 評価: 探索要素がしっかり面白く、移動するキャラと攻撃キャラが異なる立ち回りが新鮮なクオリティ高いゲーム
ENDER LILIES: Quietus of the Knights
【エンダーリリーズ】魂と歩む悲劇の王国 - 攻略とレビュー ENDER LILIES: Quietus of the Knights
総合評価
( 4 )
メリット
  • 探索が楽しいマップ構造とアイテム配置
  • 主人公と攻撃者が異なる独特な間合いが楽しめるバトル
  • 探索するほど強くなれる
デメリット
  • ずっと悲劇で同じ雰囲気が続く
  • レベルが上がりすぎると難易度バランスが崩れやすい

『エンダーリリーズ』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。

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エンダーリリーズの攻略

エンダーリリーズの概要

タイトルENDER LILIES: Quietus of the Knights
エンダーリリーズ
開発元Live Wire, Adglobe
販売元Binary Haze Interactive
発売日2021年6月21日
対応機種PS4, Switch, Xbox, PC
ジャンルアクション, メトロイドヴァニア
シリーズEnder エンダー
プレイ機種PS4

ストーリー

真っ白なリリィ

エンダーリリーズ ender lilies ストーリー リリィと黒衣の騎士の出会い

ゲームが始まると、廃墟のような場所で少女が目覚めた。少女は白いワンピースを着ており、長い髪の毛は真っ白だ。

そんな彼女に黒衣の騎士が声をかけている。少女は、この騎士に呼びかけられて目を覚ましたようだ。

白と黒、ファッションのテーマカラーは全く異なるものの、2人とも記憶を失っているらしく、その手がかりを求めて2人は連れ立って歩き始めた。

しかし、実は黒衣の騎士は実体はなくなっており、赤い蛍のように少女の周りを飛びながらついて来る。

壊滅した果ての国

エンダーリリーズ ender lilies ストーリー 死の雨が降る果ての国

本作の舞台は、果ての国と呼ばれる地。

ずっと雨が降っているけれど、雨が多い土地柄というわけではない。降っているのは、実は死の雨だ。死の雨とは、人間を穢者(けもの)に変えてしまう恐ろしいもの。

更にその穢者を倒すために禁術に手を出してしまった不死の戦士たちが自我を失って彷徨っており、もはや果ての国はほぼ崩壊している。

白い巫女リリィの行く末

エンダーリリーズ ender lilies ストーリー 穢者を浄化するリリィ

黒衣の騎士にリリィと呼ばれる本作の主人公である少女は、実は白い巫女と呼ばれる特殊能力者の1人だ。穢れを浄化することができるという。

リリィは穢れた人々を浄化しながら、果ての国に眠る記憶を辿っていく。一体この国で何が起こったのか。リリィは、なぜ1人眠っていたのか。そして黒衣の騎士の正体とは?

全く枯れる気配なく降り注ぐ死の雨と彼ら自身の真実を求め、リリィは果ての国の奥深くへと進んでいく。

攻略のポイント

リリィのメトロイドヴァニア

エンダーリリーズ ender lilies 攻略 マップ画面

本作は、メトロイドヴァニアゲームだ。

各地で待ち構えているボスを倒すと新たな移動スキルを習得し、探索できる場所が広がっていく。

訪れた場所はマップが開示され、各部屋は青色で表示される。その部屋のアイテムなどを全て手に入れるとマップがオレンジ色になり、探索が完了したことが分かるようになっている。

リリィは攻撃できない

エンダーリリーズ ender lilies 攻略 敵を攻撃する騎士

本作では、移動などプレーヤーが直接操作するのはリリィで、敵を攻撃するのは浄化し仲間になった魂たちだ。

ボスやエリート雑魚敵を倒すと、その魂が仲間となり、スキルとして装備することができる。

PS版だと□ボタン、△ボタン、○ボタンに対応する3種類のスキル(魂)を装備できる。どの仲間を装備するか組み合わせは自由だ。

そして、各ボタンを押すと装備した仲間(魂)がリリィの傍に現れ、各々の武器攻撃やスキルを使用して敵を攻撃する。攻撃時には、リリィは「きゃー!なんてことするのー!」みたいな感じで怯えている。魂を発動しているのは彼女自身のはずなんだけど。

魔法弾を撃つ魂が持つ残弾数や自動攻撃してくれる魂は、使用回数や出現時間が限られている。この使用回数は、セーブポイントで休むことで全回復できる。

強くなるリリィと魂

エンダーリリーズ ender lilies 攻略 スキル強化画面

本作では、敵を倒すと経験値が手に入る。一定量獲得すると、リリィがレベルアップして攻撃力が上がっていく。

さらに、仲間の魂たちのスキルは強化することが出来る。各地に隠されている残滓と呼ばれる貴重アイテムを消費すると各スキルをアップグレードができる。残滓は数に限りがあるので、どのスキルをどのくらい強くするかはプレイヤー次第だ。

また、各スキルには奥義がある。敵に攻撃を当てまくって奥義ゲージが溜まると、強力な技を発動することが出来る。

更に、リリィの装備品もあり、各地で拾うことができるレリックは装備すると攻撃力が上がるなどのステータスボーナスが得られる。

記事はさらに下に続きます

エンダーリリーズのレビュー

物語: 悲劇てんこもり

エンダーリリーズ ender lilies レビュー NPCとの会話

最初からずっとずーっと悲劇。起承転結の区切りも霞むほど、端から端まで悲劇てんこ盛り。世界設定はしっかり練られており、考察の余地もしっかりありつつ、キャラごとに悲劇的なエピソードが展開する。

会話で直接説明されるのではなく、魂となった人の断片的な記憶を見ることで、複雑な人間関係や国の事情が明らかになる描き方なので、捜査しているような感覚で物語を楽しむことができる。

一方で、盛り上がりや大筋の抑揚には欠けるので、特に鬱々とした雰囲気が苦手な人は単調に感じると思う。色んな悲劇パターンの詰め合わせとなっており、「この悲劇をどうぞ、さあ、次はこんな悲劇もどうぞ」と次々と渡される感覚で、ボスを倒すと「お次はそういう悲劇できましたか」とやや食傷気味になることもあった。

突然コメディな記憶が登場したらおかしいけれど、そうはいっても一本調子な印象を受けた。正直なところ、みんな同じ雰囲気の記憶で、ひたすら悲劇だ。例えば幸せだった頃の記憶や熱い戦いの記憶などが織り交ぜられていると、この世界の様々な面が味わえたと思う。

それでも、徐々にこの国に起きたことが分かってくるので先が気になり、物語もしっかり楽しめるメトロイドヴァニアだ。

操作性: ラグを感じないキビキビ魂

エンダーリリーズ ender lilies レビュー 深淵の番人へニールとのボス戦

ボタンを押すたびに武器を持った幻影が登場して、敵を攻撃するのはその幻影の方だと!?

というわけで、「ラグがありそう、もったりしてそう」とプレイする前はちょっと心配していたけれど、完全な取り越し苦労だった。

サックサクだ。ボタンを押した瞬間に魂が現れ、なんなら現れながら攻撃してくれている。死してなお、働き者の騎士たちだ。操作性はめちゃくちゃ良い。リリィはもじもじしていそうに見えて、意外とキビキビ移動してくれる。

スキルによって攻撃発動が遅めになったり素早かったり挙動がちゃんと変わるので使い分ける面白さも味わえ、ボタンを押し変えるごとに魂が矢継ぎ早に姿を現すのは操作してるだけでも楽しくなった。

難易度: 探索すると確実に強くなる

エンダーリリーズ ender lilies レビュー 狂い騎士ウルヴとのボス戦

本作は、セーブポイントに触れると全回復し、使用回数に上限がある体力回復できる「祈り」の回数も全回復する。しかし、雑魚敵は全て全復活する。

ボスはしっかり強く、攻撃パターンを見極めて立ち回らないとすぐ死ぬし、地形ダメージ満載の嫌なエリアもある。

ソウルライクっぽい要素があるわけだ。でも、いわゆる死にゲーのような高難易度さではない。デスペナルティはないし、便利なスキルやレリック、HP上限アップアイテムも手に入る。

私は探索を楽しんでいるうちにリリィがムキムキに強くなりすぎてしまい、ラスボス戦がぬるくなってしまった。それくらい探索するほど確実に強くなれる

システム: 主人公と攻撃者が異なる立ち回りが面白い

エンダーリリーズ ender lilies レビュー グラップリングフックで探索するリリィ

まず、メトロイドヴァニアとして、探索要素がしっかり面白い

マップ全体の大きさは十分広く、隠されているアイテムや行けそうで行けない場所も豊富。進む順番はある程度決まっているけれど、「あっちにもこっちにも進める!」という感覚でプレイできるので、探索好きとしても病みつきになった。

かなり夢中になってプレイした楽しい楽しいメトロイドヴァニアだ。

そして、主人公自身が戦わないというのが独特で新鮮だった。

敵からダメージを受ける当たり判定(リリィ自身)と、攻撃判定(魂が現れた位置)がズレていて、それを利用して敵との間合いを見極めたりなど、本作ならではの立ち回りを考えるのが面白い。

芸術性: リリィの仕草に注目の繊細なイラスト調グラフィック

エンダーリリーズ ender lilies レビュー ミーリエルに奥義を放つ騎士とリリィ
リリィの勇ましい奥義ポーズ

鬱々としているものの幻想的な雰囲気で、繊細で綺麗な線のイラスト調グラフィックで描かれる。

騎士に抱き抱えられてダッシュしたり、奥義の発動時には仲間と共にビシィッとポーズを決めたり、リリィの仕草はかなり細かく作り込まれている。

背景もしっかり描き込まれており、死の雨という恐ろしい成分が含まれているものの水の表現が特に美しい。

ただ、物語と同じく背景も悲劇2000%なので、どのエリアも同じ雰囲気になってしまっていて、一辺倒な印象も受ける。

完全に個人的な好みではあるけれど、本作のアートスタイルはあまり好みに近くないので、残念ながら「お気に入り!」とはならなかった。ゲームプレイはかなり面白いので、あくまでも好みの問題だ。もし、私と同じようにビジュアル的にピンと来ない人にもゲームとしておすすめしたい。

サウンドも物語やグラフィックと同じく、ずっと悲劇だ。悲しく美しいメロディの曲が多いけれど、ボス戦でも曲調が変わらないのは、うーん。ボスの最終形態になると少し曲調が変わるけれど、それでもいまいち気分が盛り上がらない。

ボス戦だけでも壮大なり燃えるなりカッコイイなり戦う気持ちが盛り上がる曲だったら、ゲームに抑揚が生まれて良かったと思う。

サントラはこちら

メインアーティスト:Binary Haze Interactive & Mili

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エンダーリリーズの総合評価

ENDER LILIES: Quietus of the Knights

Taca KGO

エンダーリリーズ ender lilies レビュー 騎士の記憶
物語の魅力
操作の快適さ
難易度バランス
システムの面白さ
芸術性


総合評価

移動操作する主人公と、攻撃するキャラが異なるバトルシステムが面白く、先が気になる悲劇的な物語が展開するメトロイドヴァニアゲーム。探索にも夢中になり、様々なスキルを試せるクオリティ高いゲーム。

4
おすすめな人メトロイドヴァニアが好き
強いボスと戦いたい
悲劇が好き
おすすめではない人主人公自身で戦いたい
派手な演出やドラマチックな展開が欲しい
難易度が高めのアクションが苦手

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  • 本作開発元が手がけたストラテジーゲーム
  • 少数精鋭で多数の敵を倒し切るタクティクスバトルを楽しめる
  • こちらも悲劇的な物語

Ender Lilies エンダーリリーズ
©Binary Haze Interactive Inc.
https://ja.enderlilies.com

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

ジャンル問わず面白いゲームに飛びつき、ゲームしているだけで幸せ。特に探索要素が大好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報を調べるのも大好きで、keepgamingon.comの開設者であり運営者。

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