【ゴッドオブウォーラグナロク】父親の筋肉を超えてゆけ – God of War Ragnarok攻略とレビュー
たくましく強い父クレイトスと、頼もしく成長していく息子クレイトスの壮大で豪快な戦いを体感できる『ゴッドオブウォーラグナロク God of War Ragnarok』。
ゴッドオブウォーラグナロクの特徴
- ストーリー: ラグナロクに立ち向かっていく父子を中心に濃厚な人間ドラマが展開する
- 攻略: アクション性高いバトルと謎解き多めの探索を攻略するアクションアドベンチャー
- 評価: 物語の臨場感が最強で、全てが高クオリティでバランス良いゲームプレイも味わえる高評価作
- 全てが最高クオリティ
- 没入感と臨場感がハンパない
- やり込み要素が豊富
- 前作を知らないと物語を理解しにくい
『ゴッドオブウォーラグナロク God of War Ragnarok』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ゴッドオブウォーラグナロクの攻略
ゴッドオブウォーラグナロクの概要
タイトル | ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク God of War Ragnarok |
---|---|
開発元 | SIE Santa Monica Studio |
販売元 | Sony Interactive Entertainment |
発売日 | 2022年11月9日 |
対応機種 | PS5, PS4, PC |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
シリーズ | ゴッド・オブ・ウォー God of War |
プレイ機種 | PS5 |
本作は、ゴッドオブウォーシリーズの一作であり、北欧神話に舞台を移した2018年発売の『God of War ゴッドオブウォー』のその後の物語が描かれている。
ストーリー
父クレイトスと息子アトレウスのひっそり生活
前作で、北欧神話の主神であるオーディンの子を殺してしまった主人公クレイトスとその息子アトレウス。
親子にはそれなりの事情があったわけだけど、怒ったオーディンが報復しに来るに違いない。
更に、親子が殺してしまった神の母親(オーディンの前妻)であるフレイヤにも恨まれており、復讐に燃える母に付け狙われている。
というわけで、父クレイトスは万一に備えて息子アトレウスを鍛えつつも、雪山に自宅を構えてその周囲のみで暮らす引きこもり生活をおくっていた。
ちなみに、親子が神を殺したことでフィンブルの冬という異常気象が世界中に起こっており、予言によるとラグナロク(終末の日)が迫っている状況だ。
アトレウスはロキなのか
一方で、息子アトレウスはというと、父クレイトスと違い好奇心旺盛で外に出て行きたくて仕方ない。なぜなら、前作エンディングで見た予言が気になって仕方ないのだ。
アトレウスの母親(クレイトスの亡き妻)は巨人族であり、巨人族の血を引くアトレウスはロキという名で巨人族によるラグナロクの予言に登場していたのだ。更に、その予言には、クレイトスと思しき人物の身に悲劇が起こることがほのめかされていた。
アトレウスは、まだ正体の掴めない力が自分の中に眠っていると感じており、自分が来たるラグナロクで何をすべきなのかも知りたくて仕方ない。
隠れて身を守るべきだという父クレイトスと息子アトレウスは意見が真っ二つに分かれており、前作で絆が深まったかと思いきや相変わらず口喧嘩していた。
オーディンの電撃訪問
父子の意見が平行線なままのある日、状況が一変する。
なんと、オーディン自らが突然クレイトス家を訪ねてきたのだ。居場所がバレてしまった!
「え、突然ラスボス戦?ぶっ飛ばされる!」と思いきや、意外にもオーディンは和平を提案してきた。息子アトレウスが軍神テュールを探すのをやめるなら、オーディン側は何もしないというのだ。
「軍神テュールって何の話?」と思うところだけど、クレイトスといえば強気と頑固の塊だ。クレイトスは、実は軍神テュールどころか息子が軍神探しをしているとも知らなかったけれど、誰かの言いなりになるなんて漢クレイトスの名が廃る!
クレイトスは、事情を詳しく聞こうともせずオーディンの要求をはねのけて自宅を後にし、息子と共に軍神テュール探しを始めた。
オーディンは絶対に父子の追跡を諦めないだろう。オーディンが見つけて欲しくない軍神なら、逆にクレイトス達の力になりそうだ。
こうして九界へ旅に出た父子の運命は動き出してしまった。あの予言は現実のものとなってしまうのだろうか。
攻略のポイント
九界を旅する
本作の舞台は九界全て。北欧神話で描かれている九つの異なる世界だ。物語の進行に合わせて訪れることができる世界が増えていく。
各世界ではメインストーリーが展開するだけでなく、サブクエストや収集要素などもあり、訪れたことのある世界は自由に探索できる。
道中では謎解きもあり、クレイトスとアトレウスの能力を使い分けて道を切り開いていくことになる。
また、各地には拠点である世界の狭間へ通じる門があり、その門を使って他の世界や同じ世界内でのファストトラベルもできる。
同行者に指示出ししながら戦う
プレイヤーは、基本的に主人公クレイトスを操作する。
- 武器での近接攻撃
- 強攻撃と弱攻撃ができる
- 斧リヴァイアサンや鎖付き双剣ブレイズオブカオスなど武器を切り替えて使用可能
- 遠距離攻撃
- リヴァイアサンは狙いを付けて投擲できる
- ブレイズオブカオスは鞭のように中距離攻撃ができる
- ルーンアタック
- 装備したルーンによって変わる
- 属性攻撃が可能(リヴァイアサンは氷、ブレイズオブカオスは炎)
- 防御
- 盾でガードとパリィが可能
- 盾でも攻撃可能
- 敵の攻撃種類に合わせた防御(敵の攻撃時にリング上のエフェクトが出現する)
- 黄色: ガード不可、パリィのみ可能
- 赤色: ガードもパリィも不可、回避が有効
- 青色: 盾攻撃で突破可能
- スパルタンレイジ
- 攻撃などで溜まるレイジゲージを消費して、セットした必殺技を発動できる
アトレウスは弓矢を使って自動で戦ってくれるけれど、特定の敵を狙ってスキルを使って欲しい時などは指示出しができる。
ネタバレになるので詳細は伏せるけれど、特定の場面ではクレイトス以外が操作キャラになったり、アトレウス以外のキャラが同行者となって共闘してくれることがある。もちろん挙動は異なるけれど、基本操作は全員同じだ。
神のスキルツリーと装備
はじめからパワフルなクレイトスだけど、さらに強くなることができる。
敵を倒すと経験値を獲得し、溜まった経験値を消費してスキルツリーをアンロックすることができる。
クレイトスのスキルツリーは武器ごとに用意されており、アンロックしたスキルは一定回数使い込むことで更にアップグレードもできる。
スキルツリーは、アトレウス含め同行者専用のものもあるので、同行者の成長もプレイヤーが管理することになる。
また、装備も重要だ。宝箱やお店で装備品を手に入れることができるけれど、各地で素材を集めてフルドラ兄弟(ブロックとシンドリ)に頼むと、武器の強化や新たな防具の作製と強化ができる。
強化による追加効果や、レリックやアクセサリによって、攻撃時に体力回復したり追加ダメージを与えることもできる。プレイスタイルに合わせて自由に組み合わせることが可能だ。
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ゴッドオブウォーラグナロクのレビュー
物語: 壮大で濃厚で繊細で、臨場感と感情移入度がえげつない
ゲームが始まった瞬間からクライマックス。一息つく間が一切ない。
特に演出が素晴らしく、カットシーンでは口開きっぱなしになったり、思わずゴクリと唾を飲んだり、ものすごい没入感と臨場感が味わえる。
そんな壮大な神同士の戦いの一方で、各キャラの感情の揺らぎは繊細に描かれており、感情移入もハンパなくできる。北欧神話の神というと現実離れした話に思えるけれど、描かれているテーマは親子愛や過去を乗り越えるなど共感しやすい人間ドラマだ。
でも、フルドラ兄弟中心に笑えるシーンも多いので深刻な雰囲気一辺倒ではないのも良いところ。
サブクエストの物語描写は軽めで、寄り道ができる期間はある程度絞られてもおり、自然と濃厚メインストーリーに集中するように動線が作られている。
ただ、私は前作をプレイしているので一気に入り込んだけれど、本作からプレイした人だと、突然「あの時の恨みじゃー!」と斬りつけらても「え?なんでそんなに怒ってるの?」と訳が分からないまま話が進んでしまうかもしれない。
プレイヤーは前作を知ってる前提で、説明はほぼなくグイグイと物語は進んでいく。前作をプレイした人でも、内容がおぼろげなら前作の物語を少しおさらいしてからプレイした方がいい。
操作性: 豪快でありキビキビしていてノンストレス、酔いやすい人は要調整
筋肉ダルマなクレイトスだけど、動きはキビキビしている。攻撃のコンボはガンガン決まるし、ダイナミックに素早く立ち回ることが出来る。
それでいて、斧を投げる操作は繊細にコントロールできたり、当たり判定も高精度。
ただし、臨場感増し増し仕様なので、デフォルト設定だとカメラ揺れが激しい。酔いやすい人は調整してからプレイを始めるのがおすすめ。
設定では、細かくゲームプレイを調整できる(ターゲットロック方法やカメラの動きなど)ので、自分好みに合わせることが出来るのが嬉しい。
そして、前作に引き続き本作も画面の暗転なし。脅威のロード速度だ。
難易度: 同行者が頼もしく、良い歯ごたえで暴れられる
難易度は5段階から選択可能。私はデフォルトのちょうど真ん中の難易度でプレイした。
なんとなく戦っていれば死ぬ。でも、回復手段が手厚めに用意されているのでゲームオーバーにはなりにくい。アトレウスは自動で積極的に戦ってくれるので複数の敵相手でも戦いやすい。
適度な歯ごたえで楽しめる難易度だ。苦戦することがあったとしても高難易度というわけではない。
本作は、道中の謎解き要素が多く、斧を素早く正確に投げるアクションが求められることが多く、意外とそっちの方がバトルより難しい。
ただ、謎解きの解き方自体は、アトレウス含め同行者や腰にぶら下げた生首賢者(ミーミルのこと)がヒントをガンガン言ってくれるので、詰まることはない。
ゲームシステム: 全てが高クオリティでバランスよく楽しめる
バトルと探索で存分にアクションを楽しませてくれて、見ごたえのある物語と豊富な謎解きでアクションだけではない面も見せつけてくる。
バトルでは、豪快に見えて細かく攻撃の種類を使い分ける戦い方が求められる。敵を引き裂いたり踏み潰すフィニッシュ演出など爽快でありつつ、しっかり頭も使うバトルは夢中にならないわけがない。
メインストーリーがガンガン引っ張っていくゲームなので、決して自由度が高いわけではないけれど、背景に見える場所まで使った謎解きは多く、ゲームが進むとクリア済みの場所でも探索範囲が広がるのも楽しい。
全要素が最高クオリティでありつつバランスがすごく良い。どの要素もオマケになっておらず、バランスが良すぎて、プレイしているとその凄さを忘れてしまうほどだ。
PS5版ではハプティックフィードバックとアダプティブトリガーも効果的に使われていて、「さすがファーストパーティタイトル!」と言いたくなる贅沢仕様だ。
主人公が神なだけあって、やはり神ゲーだ。
芸術性: 絶景だらけ!細かな表情の変化も分かる高精細さ
絶景。とんでもなく美しく豪華な風景ばかりだ。
雄大で壮大な風景にたたずむムキムキオヤジ。そのコントラスト(?)も最高。
そして、キャラの表情も素晴らしい。クレイトスは常に「お前、許さん」みたいな険しい表情をしているけれど、たまに感情が垣間見れるほんの微かな表情の変化が見て分かる。技術が堅物クレイトスに追いついた。
BGMは、もちろん壮大なBGMばかりだ。いつでも神様が降臨できそうな重厚な曲調で、雰囲気がもりもり盛り上がる。
サントラはこちら
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ゴッドオブウォーラグナロクの総合評価
ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク
総合評価
アクション性高いバトルと謎解き豊富な探索、そして濃厚な物語に夢中になる全要素高クオリティでバランスも良い高評価アクションADV。見惚れてしまう映像美も魅力。
おすすめな人 | 物語を楽しみたい 豪快に暴れ回りたい 謎解きや探索が好き |
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おすすめではない人 | 残虐な表現が苦手 ゴッドオブウォーシリーズを全く知らない かなり画面酔いしやすい |
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- 幼かった頃のアトレウスとクレイトスの物語が描かれる
- 本作と同じく豪快なバトルも謎解きも楽しめる
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