【Hades ハデス】地獄からの楽しすぎる脱走劇 – 攻略とレビュー
気持ち良いバトルと魅惑の物語もキャラに惹き込まれていくローグライクアクション『Hades ハデス』。
- ストーリー: 明るい冥界の王子が、親戚に助けてもらいながら地上へと家出するギリシャ神話がベースの物語
- 攻略: 武器やスキルによる違いが明確な、サクサク爽快見下ろし方アクション
- 評価: 物語やキャラ描写もやり込み要素も濃くてボリュームたっぷりで、バトルも楽しい完全無欠ゲーム
- ノンストレスの爽快ハクスラバトル
- 物語やキャラの魅力をたっぷり味わうことができる
- やり込み要素が豊富
- 真エンドを目指すには周回プレイ必須
『Hades ハデス』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Hadesの攻略
Hadesの概要
タイトル | Hades ハデス |
---|---|
開発元 | Supergiant Games |
販売元 | Supergiant Games |
発売日 | 2020年9月17日(正式リリース) |
対応機種 | PS5, PS4, Switch, Xbox, PC, Netflix |
ジャンル | ローグライク, 見下ろし型アクション |
シリーズ | Hades ハデス |
プレイ機種 | Nintendo Switch |
Supergiant Gamesは高評価作『Bastion』などの開発元であり、本作の続編『Hades 2 ハデス2』も発売されている。
ストーリー
地獄の御曹司ザグレウス
本作の世界や物語は、ギリシャ神話を元に作られている。
主人公は、タイトルになっている冥王ハデス、ではなくハデスの息子ザグレウスだ。物語は、ザグレウスが冥界、つまり自宅から抜け出すところから始まる。
実は、ザグレウスはある人を探している。彼の出生に関わる人物が地上にいると知り、自身の過去を探るためにザグレウスが遂に家出を決行したのだ。
ハデスとの最悪な父子関係
ザグレウスは、なぜ家出なんて真似をするのか。なぜ玄関から堂々と出ていかないのか。
なぜなら、ザグレウスは父ハデスとの親子関係が超絶悪いからだ。常に皮肉と煽り合戦を繰り広げており、いつも互いに喧嘩腰だ。
しかも、ハデスはなぜか息子の地上行きに猛反対しており、「やれるなら、やってみろ。どうせ無理だけどな。ふはははは。」という調子で、ザグレウスの家出の道中に刺客まで送り込んでくる。
オリュンポスの強力な助っ人たち
父上に反対されたって負けるもんか。ザグレウスには頼れる親戚のお兄ちゃんとお姉ちゃんたちがいる。
親戚とは、冥界の遥か上にあるオリュンポスの神々たちだ。父ハデスは最高神ゼウスの兄なので、オリュンポスの神々は、叔父さんや従兄妹にあたる。なんともセレブな家系だ。
そして、オリュンポスの神々たちも、ザグレウスを助けてあげる気満々だ。
こうして親戚一同の力を借りながら、ザグレウスは高圧的な父親から逃れて自らの出生の秘密を追い求めていく。そんな冥界の王子ザグレウスが家出するところから、お話の幕が上がる。
攻略のポイント
負けたら帰宅するローグライク
本作はローグライクゲームであり、道中でゲームオーバーになると所持金やアップグレードしたステータス強化などを失う。
そして、スタート地点であるハデスの館から再スタートとなる。主人公は不死身体質であり、父ハデスに嫌味を言われつつも繰り返し家出を図ることになる。
しかし、後述する永続するアップグレードもあり、失わない取得アイテムもある。そのため、死にまくっても少しずつ強くなっていけるローグライトゲームになっている。
ランダムな地獄の歩き方
ザグレウスの地上に向かう道中のダンジョンは毎回ランダム生成され、一区画ずつ攻略していくことになる。各区画に出現する敵を全て倒すと報酬が出現し、次の区画に進む扉を開けることが出来る。
次の区画へ進める扉は複数登場することがあり、その先で貰える報酬のマークが扉に表示されている。欲しい報酬を選んで進めば良い。ただし、後戻りは不可能だ。
こうしていくつかの区画を攻略していくと中ボス部屋があり、さらに進むと大ボスに挑むことになる。大ボスを倒せば次のエリアに進むことができる。
これを何度が繰り返して、地獄の底から地上を目指す。
永続アップグレード
ダンジョンで手に入る報酬には、ゲームオーバーになると失うものと永続的に引き継がれるものがある。
- ゲームオーバーになると失うもの
- お金: 道中のお店で使用できる
- 功徳: オリュンポスの神々から授かるアップグレード
- ゲームオーバーになっても失わず貯めていけるもの
- 鍵: 新たな武器のアンロックに必要
- ティタンの血: 各武器の挙動を変化させる
- 紫色の宝石: 永続アップグレードのアンロックに使う
- 宝珠: ハデスの館繁栄のために使う
- 贈り物: 各キャラの好感度を上げるために使用する
拠点でゲームオーバーになっても失わない貴重アイテムを消費すると、最大体力値などを永続アップグレードが可能で、徐々にスタート時点から強い状態のザグレウスに育てていくことができる。
多彩な攻撃ができるザグレウス
ハデスの館からスタートする際には、毎回武器を選ぶことが出来る。
ザグレウスは、武器による近接攻撃と武器固有の特殊攻撃、赤い魔弾を放つ遠距離攻撃、ダッシュ回避などのアクションで戦う。
上述したゲームオーバーになっても失わない鍵を使うと、大剣、槍、弓など新たな武器種をアンロックしていくことができる。
武器によって特殊攻撃だけでなく挙動や射程もしっかり異なるので、さまざまなプレイスタイルを試すことができる。また、それぞれの武器は強化も可能だ。
家を飾り、神と交流する
本作はやり込み要素が膨大に用意されている。
まず、各キャラの好感度。拠点にいるNPCやオリュンポスの神に贈り物をすると、新たな会話やエピソードが展開する。逆にプレゼントが貰えることもある。
そして、ハデスの館のインテリアだ。報酬の宝珠を大工に渡すと、攻略に役立つ施設だけでなく、装飾も楽しめる。ハデスの館から出て行きたいのに居心地良くしようとするのは矛盾しているような気もするけれど。
Hadesのレビュー
物語: 小難しくないギリシャ神話で、キャラが濃い
ギリシャ神話といえば、話がややこしい。親子関係、人間関係が複雑で、顔も性格も濃厚。
しかし、本作はお堅いギリシャ神話ではない。分からずやのお父さんに反抗する息子のお話だ。負けて帰ってくると父ハデスの前を通らなければならず、その度に嫌味を言われるので、歯ぎしりギリギリして「絶対鼻をあかしてやる」と闘志が湧く。ザグレウスに共感しやすく描かれている。
また、本作はローグライクアクションゲームとしては珍しくストーリー要素が大充実している。
「どれだけセリフやカットシーン用意してるんだろう」と不思議に思うくらい、ハデスの館ではイベントが起こる。ゲームオーバーになって帰ってきてもイベントが発生する。
更に、オリュンポスの神は遠方にいるにも関わらず交流することができて、贈り物を渡すと新たなエピソードが明らかになるなどサイドストーリーもたっぷり用意されている。
繰り返しプレイしたくなるゲーム性に加えて、ストーリーがしっかり展開する。はい、これは、もう、やめられない。
操作性: ハイペースに気持ち良い
バトルはハイペースだ。敵は大量に攻めてくるし、攻撃が多方向から猛烈に飛んでくる。
でも、引き気味のアイソメトリックビュー(斜め上から視点)なので、見にくくなることはない。
操作性はかなり良い。気持ち良い。キビキビでサクサク。ダッシュの距離や武器の射程が広めで、爽快に派手に立ち回れるハクスラの楽しさがしっかり味わえる。
プレイ中にバグに遭遇することはなく、Nintendo Switchでもロード時間は速くてノンストレスでプレイできた。
難易度: 確実に強くなれるローグライト
武器ごとに挙動がしっかり作り分けられていて、どの武器にも独自の強みがあるし弱点もある。このバランスが絶妙で、どの武器でもちゃんと攻略できるようになっており、全武器を使いたくなる。
ローグライクゲームというわけで繰り返しプレイが前提となっているため、ボスは簡単に撃破できるというわけではない。
でも、報酬が手に入りやすく、永続アップグレードもしやすい。プレイしていれば着実に強くなっている実感が持てるので、飽きにくい。
ゲームオーバーになっても復活できるスキルもあるし、今回は運悪すぎたなということにならない質の高いランダムさが保たれており、長生きしやすい難易度バランスになっている。
サイドストーリーが豊富だけど、そうしたやり込み要素を満足に味わう前にエンディングに到達してしまうくらいのバトル難易度だ。ゲームクリア自体は難しくない。
システム: 物語とやり込み要素が大充実
まず、上述してきた通り、ローグライクアクションゲームの肝であるバトルが気持ち良くて武器も多彩で楽しい。ダンジョンの部屋の種類や永続効果などは、ローグライトゲームのよくあるシステムが揃っている。
ローグライクゲームでは、どこまで繰り返し頑張れるかという自分との戦いになることが多い。
しかし、本作は負けても新たなイベントが起こる。ストーリー要素が豊富で濃く、好感度システムや大量のやり込み要素が加わることで、ローグライクという言葉だけには収まらない魅力たっぷりゲームになっている。
第一印象では「お、気持ち良いサクサクバトルのローグライクアクションか」と思っていたら、「また新しいイベントが起こった!また?また!?またまた!?」とバトル以外にもハマっていく。単なる繰り返しにはなっていない。
斬新な何かがあるわけではないけれど、各要素の質が高く、且つ、それぞれが上手い具合にローグライクの繰り返しプレイに組み込まれている。
ラスボスを倒すことよりも、世界を満喫することの方に熱中し始める珍しいローグライクゲームだ。
芸術性: 美しいイラストで描かれる地獄
手描きイラスト調のグラフィックで描かれる。背景の細部まで描き込まれていて美しい。
そして、そんな線も色も美しい世界が滑らかに動く。
見下ろし型なのでキャラたちは小さいけれど、会話時には立ち絵が表示される。オリュンポスの神たちは、それぞれ司るものを繁栄したデザインになっていて、どのキャラもファッションセンス抜群だ。
バトルになると盛り上がるBGMがガンガン鳴る。かっこいい曲ばかりで気分も盛り上がる。
バトルが終わるとスンッと静かになり、メリハリがしっかりしているため、バトルで気持ちが盛り上がりやすい。
サントラはこちら
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Hadesの総合評価
Hades
総合評価
快適な操作で爽快なバトルが気持ち良く、やり込み要素の豊富さにハマってやめられなくなるローグライクゲーム。ローグライクゲームとしては珍しく物語要素ががっちり濃いのも魅力。
おすすめな人 | 物語もアクションも楽しみたい ローグライクとハクスラが好き ギリシャ神話が好き |
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おすすめではない人 | 硬派なローグライクゲームを求めている 同じ敵と何度も戦いたくない たくさんのセリフを読むのが面倒くさい |
Hadesと似ているおすすめゲーム
Hades II
- 本作のその後が描かれる続編
- 主人公は変わり、新たなシステムも盛り込まれいる
- 更に面白く進化したローグライクゲーム
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- RPGのように物語を楽しめるローグライクゲーム
- 大家族の面々を操作して、特性を活かしたバトルが楽しめる高評価作
Have a Nice Death
- 拠点の装飾も楽しめるローグライクゲーム
- 2D横スクロールアクション
- 死神が部下をぶっ飛ばしていくユニークで笑える物語