【I Am Future】家電と愉快に暮らすポストアポカリプス – 攻略とレビュー
ポストアポカリプスな世界で穏やかな生活をおくるライフシム『I Am Future: Cozy Apocalypse Survival』。
I Am Futureの特徴
- ストーリー: 記憶を取り戻しながら、廃墟都市でたくましく楽しく生きる
- 攻略: 虫や汚染に対応しつつ、穏やかに解体作業とクラフトを繰り返すライフシム
- 評価: 機械の解体作業や世界設定が面白く、明るい雰囲気も魅力
- 明るいポストアポカリプスという世界設定
- 解体など機械成分多めな素材採取とクラフト
- 物語要素は薄め
- 日本語翻訳がまだイマイチ
『I Am Future: Cozy Apocalypse Survival』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
I Am Futureの攻略情報
I Am Futureの概要
タイトル | I Am Future |
---|---|
開発元 | Mandragora |
販売元 | tinyBuild |
発売日 | 2023年8月9日: 早期アクセス開始 2024年11月14日: 正式リリース |
対応機種 | PC |
ジャンル | ライフシム, アドベンチャー |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド, マウス+キーボードどちらも使用) |
ストーリー
コールドスリープから目覚めた主人公
ゲームが始まると廃墟と化した都会の街並みが広がっている。人がいる気配はなく、ビルは崩れており、木や雑草が生い茂っている。
人間は見当たらないものの野生動物は元気に暮らしており、とあるイモ虫が鳥に狙われていた。イモ虫と鳥の壮絶な戦いの火蓋が切って落とされた時、鳥の足が何らかのボタンを踏んづけた。
すると、プシューッ!
ボタンによって大きなカプセル型の機械が起動した。そして、そのカプセルから現れたのは封印されし悪魔…ではなく、きゅうりを目に乗せてエステ気分でコールドスリープしていた主人公だった。
ポストアポカリプスでも生きていく
主人公が目覚めたのは、廃墟ビルの屋上。屋上は、壊れた機械や瓦礫、ぼうぼうに生い茂る雑草、そしてなんだか気持ち悪い色の植物で埋め尽くされていた。
「えーっと、なんだっけ?何がどうなったんだっけ?」
主人公は眠る前どころか名前含め自身についての記憶を失っており、世界の状況も分からない。
しかし、主人公は絶望したり不安がる様子も、あれこれ疑問に思うこともなく、機械の腕を取り付けて「さてさて、出来ることからやるか」と超楽観的だ。
自分と世界の過去
屋上のゴミや壊れた機械を解体していた主人公は、冷蔵庫と出会った。これが本作初のNPCとの出会いだ。
いや、主人公が家電を友達に見立て始めた危ない精神状態に陥ったというわけではなく、実は世界崩壊前の高度な技術で冷蔵庫がロボット化しているのだ。
こうして気のいい家電と友達になりながら、主人公はポストアポカリプスな世界で生きていく。
「世界に何が起こったのか、あわよくば自分が何者なのかも知ることができればいいなあ」というくらいの軽いノリで主人公はサバイバルを始める。
攻略のポイント
解体して探索し、サバイバルする
本作は廃墟となった高層ビルの屋上を舞台に、農業やクラフトや釣りを行うライフシムゲームだ。
まずは、屋上を掃除して空間を確保するところから始まる。植物はもちろん、壊れた機械や瓦礫を解体して素材を手に入れつつ掃除をする。
そして、素材を消費してドリルやノコギリなど新たな道具や機械や料理を用意する。特定の道具がなければ解体できない瓦礫もある。
また、焚き火を使用するには燃料として木が必要だし、電気が必要なクラフト設備もあるので、発電装置を作ってケーブルで繋げて通電するといった作業も必要となる。
主人公には体力と空腹ゲージがある。体力は睡眠によって、空腹は食事をとることで回復できる。完全な空腹状態になってしまうと体力が徐々に減っていく。
電化製品の分解
本作では上述した通り、廃棄された機械が資源となる。
なかには、一工程ずつ細かく分解を行わなければならない電気ケトルや電子レンジといった家電が登場する。
家電をグルグル回しながら、本当に分解するようにネジを外してパーツを1つずつ取り外していく。
こうした精密機械には貴重資源(作業台などではクラフトできないパーツ)が含まれているので、見つけたら積極的に分解した方がいい。
電気を食べる虫
本作は穏やかなポストアポカリプス世界だけど、夜になると、太陽光を嫌う虫が姿を現す。こいつらは電気や植物が好物なので、せっかく育てた作物などを荒らしてしまう。
主人公は腕にノコギリやドリルをつけているけれど、虫を切り刻もうというわけではない。クラフトした殺虫スプレーを噴霧するなどして戦う。
ちなみに、積極的に撃退しなくても、朝になれば虫は死滅する。が、汚染物が残り、それを除去する際には主人公がダメージを受けてしまうので要注意。
また、毒素を撒き散らす植物(日光にも強い)も生えており、こちらは特定のツールを使って何段階か手間をかけて駆除しなければならない。
遠征へ
ゲームが進むとドローンが登場する。しっかり充電されたドローンは遠征させることができる。
遠征に出すとワールドマップ画面に切り替わり、そこに表示されている各スポットを訪れると、資源を持って帰ったりお買い物ができる(お喋り機械達が各地で生き延びている)。
何かを行うごとにドローンは充電を消費するので、気ままに各地点を行き来できるわけではない。その日の計画を立ててから遠征を始めた方がいい。
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I Am Futureのレビュー
物語: 明るい主人公と意外な真実
目覚めた主人公は、すぐに前向きな独り言を呟きつつ、せっせと生活環境を整えていく。お喋り家電達も冗談混じりで会話の内容は明るい。
主人公は一人ぼっちだけど(家電は人ではないし、一応)、生粋の陽キャか超楽天家らしく、常に元気で明るいので、楽しい雰囲気でプレイできる。
物語要素は軽いけれど、なぜ世界が崩壊したのか、他に生存者はいないのか、やはりかなり気になってくるところだ。で、そこら辺はちゃんと明からになってくるので、プレイヤーの疑問や物語は放置されるわけではない。
ただ、正直なところ、日本語翻訳は違和感を感じる文章が多い。男性主人公用セリフと女性主人公用セリフがごちゃごちゃに表示されてしまうところもある。今後の改善に期待したいところ。
荒野やのどかな田舎が舞台となるライフシムが多いなか、ポストアポカリプスな大都会という世界設定が面白いので、よくあるライフシム設定に飽きた人には特におすすめ。
操作性: キーボード+マウスなら快適
本作はゲームパッドでもプレイ可能なので、しばらくゲームパッドでプレイしていたけれど、途中からキーボード+マウスに持ち替えた。
主人公の操作自体はゲームパッドで全く問題ない。釣りや機械の解体はミニゲームっぽいけれど、複雑な操作はなくプレイしやすい。
UIは見やすくアイテムや設備には簡潔な説明が表示されており、不足している素材や入手法も分かりやすい。
ただ、インベントリの操作はゲームパッドだとかなり面倒だ。クラフト設備には倉庫も付いているので、素材を移動する際にクラフトに使用するのか倉庫に収納するのか、ゲームパッドでは仕分けがしにくい。
プレイしていて特にバグに遭遇してはおらず早期アクセスでも問題なく楽しむことができる。
難易度: 虫対策が大変
主人公が目覚めた屋上は、とんでもないほどの瓦礫の山だ。つまり、資源豊富ということ。そのため、どんどん新たな設備を作ることが出来る。
植物は再生スピードが早めだし、遠征に出ればドサッと機械の資源も手に入るし、更にはショップで必要となるお金はなんと自動クラフト出来る。
というわけで、資源や資金がカツカツでやりくりが大変という事態には陥らない。
チュートリアルはそんなに親切ではないけれど、次にやるべきことが提示されるので、それに従っていれば進行に詰まることはないし、提示される目標も突然難しくなったりはしない。
本作で大変なのは、夜の虫だ。こいつがなかなか厄介で、ワサワサと数匹単位で湧いてきては貴重な野菜を食い散らす。防護壁や囮を用意することは出来るけれど、それさえ破壊するパワフルさなので、防御の穴はないかと点検して回る、野菜を守るタワーディフェンスのような気分を味わえる。
また、長期睡眠から起きたとは思えないほど主人公の消化能力は高く、かなり早いペースでお腹が減るので、回復力の高い料理が作れるようになってからも食材確保は気が抜けない。
攻略はしやすいけれど、虫と空腹が適度な面倒臭さを生んでいる。
システム: 世界設定が面白く、のんびり過ごせる
上述もしたけれど、本作は設定が面白い。ポストアポカリプスを生き延びるというのはゲームではよくある設定だけど、気ままにのんびり暮らすというのは珍しい。
基本的にはクラフトや釣りなどライフシムによくあるシステムなので分かりやすい。収穫まで時間がかかる農業など自然相手のクラフトよりは、メカ系のクラフトが多いのでテンポ早めに進行できる。
そして、廃棄物の解体で資源を集めるというのが本作の面白いところ。 まず、機械を分解する作業自体が楽しい。現実で家電を分解してみたいと思ったことがある人なら間違いなくハマるはずだ。
何段階かに分けてクラフトするというのは多いけれど、何段階かに分けて解体するのも楽しいもんだ。物を片付けて行く時のスッキリ感が味わえる。
難しいことは考えず物を分解しながら楽しく過ごせるのが本作の良さだけど、自分好みの屋上が出来上がっていくほど夜の破壊者「虫」の対策が欠かせなくなるので刺激もちゃんと味わえる。
芸術性: 明るいポストアポカリプス
ポップな印象の3DCGで描かれている。
都市は水没しているところも多く、瓦礫のごちゃごちゃ具合や廃墟ぶりも描き込まれていて、画面がにぎやかだ。
ポストアポカリプス世界といえば、ゾンビや死体や、ならず者と化したヒャッハー生存者など、不気味だったり殺伐とした光景になることが多いけれど、本作は明るくて元気な印象だ。
帽子から靴までファッションアイテムも手に入るので、誰も見ていないのをいいことに変なコーディネートで過ごすこともできる。
BGMも明るい曲調で、終始ゴキゲンな調子。
もしも自分がポストアポカリプス世界に生き残ったら、こんな風に暮らしたい思うほど明るくたくましく楽しい雰囲気が本作の大きな魅力だ。
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I Am Futureの総合評価
I Am Future: Cozy Apocalypse Survival
総合評価
ポストアポカリプスでのんびり暮らすという設定が面白く、機械や廃材の解体で素材を集めるのが楽しい。明るく楽しい雰囲気が魅力で、適度な面倒くささを感じながらも攻略のしやすいところも良い。
おすすめな人 | クラフト含めライフシムが好き 機械を分解するのが好き 明るい雰囲気のゲームを探している |
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おすすめではない人 | NPCとの交流を楽しみたい 作物や建築を荒らされるとイライラする 農業をメインにプレイしたい |
I Am Futureに似ているおすすめゲーム
きみのまち サンドロック
- 機械をクラフトして、砂漠の街に貢献する工房を営むライフシム
- NPCの好感度や季節イベントなども楽しめる
- オープンワールドな世界でやり込み要素も満載
Stardew Valley
- のんびり牧場生活おくる人気ライフシム
- 農業や畜産など自然相手のクラフトがメイン
- NPCとの交流や採掘など、やり込み要素が大量