『Lightyear Frontier』早期アクセスレビュー: ほのぼのメカメカ農場生活
SFなロボット戦争でも始まりそうなメカで、ほのぼのと農業が楽しめる『Lightyear Frontier』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。
本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Lightyear Frontier製品情報
タイトル | Lightyear Frontier |
---|---|
開発元 | FRAME BREAK, Amplifier Studios |
対応機種 | Xbox, PC |
ジャンル | シミュレーション |
本稿はPC版の早期アクセス版をレビューしている。フルリリースまでに内容が変わる可能性があるので、ご注意を。
Lightyear Frontierの攻略
ストーリー
地球を離れて未開の惑星へ
本作の舞台は、詳しくは語られないものの、地球が人間にとって良い環境ではなくなってしまった世界だ。
そして、多くの人間が遠く離れた惑星へ移住するために飛び立ったそうだ。
本作の主人公もその1人だ。宇宙船に乗って飛び立ち、タイトル通りライトイヤー(光年)レベルに地球から離れた惑星へ向かっていた。
汚染される惑星の謎
しかし、舞台となる惑星への着陸はかなり不恰好なものになった。
航行中に宇宙船が故障し、開いてしまった宇宙船の後部ドアから、主人公はメカに乗ったまま未知の惑星に転げ落ちてしまったのだ。そんなコメディのような不運な事故でゲームが始まる。
ところが、主人公はめちゃくちゃ元気!墜落した二足歩行メカを立て直して乗り込み、何もない惑星を歩き出す。
惑星近くにある衛星からはパイパーと名乗る誰かが交信してくるし、野生動物たちもいるし、自然豊かで穏やかな土地だ。ここなら新しい故郷にできるかもしれない。
というわけで、主人公はメカでドコドコドカドカとメカ開拓を始める。
しかし、惑星には何らかの文明と思しき遺跡が点在しているし、有毒物質が蔓延するエリアもある。
主人公は勝手に住み込んでしまったけれど、この惑星では過去に一体何があったのだろうか。
攻略のポイント
自由気ままに開拓
本作は、農業シミュレーションゲームであり、惑星の好きな場所に拠点を構えることができる。別に一箇所に絞る必要もない。
主人公は主観視点の生身か、主観視点と三人称視点を切り替えられるメカに乗った状態かで行動が出来る。
メカに燃料の概念などはなく、故障したりもしない。
ゲームの基本は、素材を集めてアイテムや設備をクラフトすること。装飾もできるし、どこでも好きな場所に好きな物を置くが出来るので、惑星丸ごと自分の好きなように開拓することが出来る。
開拓者の1日
主人公が乗り込むメカには様々なツールが搭載されている。
岩や木を殴ったり斬ったりすることで素材を集めたり、種や水を吸い込んで集めたり、種を植えたり、それぞれ対応したツールに切り替えながら行う。
メカに乗っていると、ジャンプやダッシュが出来るけれど、素材やアイテムを積載可能量以上に乗せてしまうと歩行しかできなくなる。
また、そこかしこでは野生動物が生息しており、餌あげて餌付けを行うことが出来る。
ゲーム内では常に時間が流れており、日にちが変わる際には、その日に餌付けした動物の数に応じて鉱物など資源が再生する。元気な野生生物が多いほど自然環境が豊かになるわけだ。
ちなみに、主人公自身に空腹やスタミナのシステムはなく、夜をまたいでずっと働き続けることが出来る。
しかし、装飾品で快適さを上げた家で眠ると、次の日に資源が見つかりやすくなるボーナスが得られる。
また、日中には商人がやって来るので、そこでは素材やクラフト品の売買ができる。
レシピとアップグレード
新たな資源を手に入れると、その瞬間にその資源を使ったクラフトや設備のレシピが自動でアンロックされる。
本作でプレイヤーが1番頑張らなければならない成長要素はメカのアップグレードだ。
アップグレード倉庫を建てると、クラフトしたアイテムを使って、メカの各ツールやアイテム積載量をアップグレードすることが出来る。
これによって、より硬い木や鉱石から新たな素材を手に入れられるようになり、クラフトできるアイテムが更に増えていく。
汚染と戦う
本作の舞台となる惑星には、汚染が広がっている。
惑星はいくつかのエリアに分かれており、エリアごとに綺麗な水を撒いたり、有毒物質に侵された植物を刈り取って、汚染を除去しなければならない。汚染を除去しきると、そのエリアで資源が再生するようになる。
また、自分で作った畑には、ランダムで汚染の泡が降って来る。撃退しなければ、せっか植えた植物が枯れてしまうので、汚染イベントが始まったら畑へ急げ!
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Lightyear Frontierの評価
早期アクセス版の評価です。正式リリースまでに内容も評価も変わる可能性があります。
物語の面白さ
本作の物語要素はほんの少しだけ。
近くの星から喋りかけて来るパイパーと名乗る誰かが、チュートリアル含め、あーだこーだ喋ってくれる。
しかし、世界の全容や物語の展開は明確には語られず、せっせと開拓に励むのみだ。とは言っても、未開のはずの惑星に高度な文明を思わせる遺跡があるなど気になることはある。
早期アクセスでは序盤が描かれるのみとのことなので、フルリリース時にはストーリー性のあるキャンペーンモードも出来るのかもしれない。未知の惑星というのはやはりワクワクするし、物語も楽しめると開拓する気も更に湧きそうだ。
今のところ、各エリアの汚染を除去して、アーティファクトを分析して隠された技術を解明するというのが最初のメインストーリーとなっている。
キャラクターの魅力
主人公の姿は見えないし、セリフもない。セリフは上述した近くの惑星からの交信してくるパイパーと商人とのやりとりくらい。
本作は最大3人と協力プレイが可能なので、フレンドとワイワイほのぼの開拓すると、にぎやかにプレイできる。
ちなみに、私はシングルプレイモードでのソロプレイだけど、農場シミュレーションゲームは黙々と作業する時間が何よりも楽しいし、メカがパワフルなのでソロでも特に問題なく攻略できる。
今後、ストーリー要素が拡充されてNPCが登場するのかもしれないけれど、惑星に他のNPCがいなくてもいいと思う。
野生動物はいるけれど、惑星にただ1人!辺境の惑星を自力で開拓するんだ!という気分が味わえるからだ。
操作の快適さ
私はゲームパッドでプレイし、メカに乗っている際は三人称視点で操作した。
挙動やUI周りは特に問題なし。挙動は大味な感じはあるけれど、メカなのでそれがちょうどいい。ツールは、移動しながらでもショートカットメニューで切り替えられるので快適だ。
たまに段差でメカごとひっくり返ってしまい身動きが取れなくなることもあるけれど、メカから降りるとボタン1つでメカを起こすことができる。降りてもどうしようもならない場合はメニューから近くの平坦な場所にメカごとリスポーン出来る機能もある。ついつい崖を気合いで登ろうとしてしまう私にはありがたい機能だ。
ただ、採掘する資源や水を撒く場所のターゲットが分かりにくくなることがあるので、照準が合っている対象がしっかりハイライトされるともっとプレイしやすくなると思う。
難易度バランス
最初からメカに乗れて、移動も作業もかなり快適にできる。しかも、メカの燃料や故障も考えなくていいのだから、楽ちんだ。
でも、クラフトはちゃんと面倒くさくなっていくし、野生動物を餌付けして自然の再生にも気を配らないと資源が枯渇してしまう。
そして、畑が汚染されるランダムイベントが起こるので、バトル要素はないものの、ちょっとした緊張感も味わえる。
とはいっても、植物も鉱物もものすごい勢いで育つし再生するので、もりもり開拓を進めることができる。
早期アクセスでも探索できる範囲はしっかり広く、しばらく時間の経過を待とうとなる瞬間はほぼないほどテンポ早くゲームを進めることができる。
ゲームシステムの面白さ
基本の部分は、農場シミュレーションのあるあるなシステム。
しかし、ロボット大戦でも始まりそうなメカに乗って農業をするというのは珍しい。
ツールはロボットならではものばかりで、水を吸い込んで遠くまで放水出来たり、種を撃ち飛ばして植えたりなど、最先端農業テクノロジーが楽しい。
そのおかげでクワ一本からの地道な開拓とは違う、惑星全体を使う大規模な開拓が可能になっている。
どこにでも好きな場所に拠点を構えられるし、拠点どころか設備をあちこちに置けるし、惑星上でやりたい放題出来る。
また、木や茂みが再生するのを単に待つのではなく、野生動物に餌をあげたり、木を切ったら植林するなど環境のメンテナンスまで行うのも面白いところ。
ゲームの世界にも持続可能な開拓を心がけなければならない時代が到来したようだ。
やり込み要素の楽しさ
どれだけ自分の好きなように惑星を作っていくか、これが1番のやり込み要素だ。
装飾品もあるので、単に快適さのパラメータを上げるだけではなく、好みの景観を作るのもおすすめ。
本作では、どこにでも設備や家を建てることが出来るので、まずどこに自宅を建てるかロケーション選びから悩みどころ。
グラフィックの芸術性
色鮮やかな3DCGで描かれる。
高精細とまではいかないけれど、景色が綺麗で開拓したい欲がむくむく湧いて来る。
今後、フルリリースに向けて更に装飾品などが増えていくだろうし、メカのカスタマイズ機能の充実ぶりも楽しみなところ(現在は、大きなパーツ付け替えや色替えが可能)。
農業シミュレーションゲームというと、可愛いゲームが多いけれど、本作ではメカならではのカッコ良さが味わえる。可愛い雰囲気だと引いちゃうんだよなという人にもおすすめなゲームだ。
サウンドの魅力
BGMは癒される曲ばかり。曲数はまだ少ないけれど、どれも穏やかだ。
一方で、ガシャーンガシャーンという歩く音やプシューッとジャンプする音など、メカメカしい効果音がしっかり鳴るので、メカ好きな人は特に気に入るはず。
本作と似ているゲームや関連作は更に下へ
Lightyear Frontierレビューのまとめ
おすすめな人
- 農業ゲームが好き
- 自由度の高い開拓を楽しみたい
- メカが好き
おすすめではない人
- ストーリー性がしっかり欲しい(今後追加されるかも)
- 建物内など細かな装飾を楽しみたい
- メカに乗ったら戦いたい
総合評価良いところ&残念なところ
- メカに乗って大規模開拓が出来る
- 自然環境の管理も行う要素もある
- 好きな場所を好きなように開拓できる
- 物語要素は薄め
- 細かな部分にはこだわれない
Lightyear Frontierが好きならおすすめなゲーム
似ているゲーム
Stardew Valley
農業や開拓といえば、人気作のこちら。
牧場を運営しながら、自宅内の装飾や料理なども楽しめる。
NPCと交流する好感度システムもあり。
あつまれ! どうぶつの森
外観を中心に装飾するのが好きなら、こちらもおすすめ。
無人島丸ごとを開拓して好きに装飾できるカジュアルな人気ライフシムゲームシリーズ。
農業はないもののクラフトが楽しめる。
きみのまち ポルティア
機械が登場するライフシムゲームなら、こちらもおすすめ。
オープンワールドなポルティアの街で、機械を作って工房として名を上げていく。
ポストアポカリプスな世界になっており、過去の遺物を掘り起こす要素も楽しめる。
Lightyear Frontier™
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