レビュー【Nova Roma】神がうるさい新天地 | 新たなローマを築く開拓シミュレーションゲーム

新たな地に、民と神とともに新たなローマの街を築く開拓シミュレーションゲーム『Nova Roma ノヴァ ローマ』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 崩壊するローマ帝国から離れ、新たな地に街を築く物語
- 攻略
- 開拓してインフラも整備し、住民も神も満足する街を作る開拓シミュレーション
- 評価
- 神に導かれつつ小難しくなくオーソドックスな開拓に熱中できる、楽しみやすいシミュレーションゲーム
Nova Romaの概要
| タイトル | Nova Roma ノヴァ・ローマ |
|---|---|
| 開発元 | Lion Shield |
| 販売元 | Hooded Horse |
| 発売日 | 2026年3月27日 早期アクセス開始 |
| 対応機種 | PC |
| ジャンル | シミュレーション |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC(キーボード+マウス使用) |
Nova Romaのストーリー
ローマ帝国から脱出

ゲーム内で詳細な説明は省かれるものの、本作の時代はローマ帝国が傾き始めていた頃。
プレイヤーは、ローマ帝国の政治や社会に愛想をつかし、志を同じくする様々な階級の人々と共にローマ帝国を旅立った一団のリーダーとなる。
そして、根を下ろすのにちょうど良い地を見つけた一団は船を停め、新たな街を作り始める。
はじめは小さな小屋だけだ。
しかし、彼らと同じように新たな住処を求める人々が集まり始め、街は徐々徐々に大きくなっていく。
ところが、姿を現すのは新たな住民だけではない。
新たな都市を作ることを面白く思わない故郷のローマ帝国、そして人が集まるとなぜか現れる神もが放っておいてはくれない。
だからといって、せっかく見つけた新天地を諦めるわけにはいかない。
プレイヤーは、かつて栄華を極めたローマ帝国をもしのぐ豊かな街を築くため、住民とともに奮闘することになる。
Nova Romaの攻略情報
開拓して住民を増やす

本作は誰も住んでいない未開の地に街を作っていく開拓シミュレーションゲーム。
プレイを始める際にマップをランダム生成でき、生成する度に山や鉱脈や川の位置などの地形が変わる(大きさも指定可能)。
基本は、住民の数をまかなえるよう住居を作り、森や鉱脈がある場所に製材所や採石場などを建築して資源を集め、肥沃な地に農場も作る。そうして得られる資源からパンや炭など生活を豊かにする生産施設も建築する。
こうした資源採取や生産を行う施設では住民が自動的に働き、各自必要な物資を消費しながら生活をおくる。
物資や住居が足りていること、そして娯楽施設も配置されていることで、住民の幸福度が上がる。
幸福度が高いほど、定期的に訪れる移民船から新たな住民が加わる。こうして街の住民であり働き手が増えていくというわけだ。
逆に不満が多い状態だと住民は移民船で去って行ってしまう。
また、自然災害や仕事中の事故で亡くなる住民もいるため、安全な街づくりを心がけなければならない。
神に従い、技術を得る

本作では、神からの試練が街づくりのガイドになっている。メインクエストといったところだ。
複数の神(ギリシャ神)が讃えられようと待ち構えているので、まずはそれぞれを祀る神殿を建ててどの神に奉献するか選択する。
すると、その神が司る分野の試練と恩恵が与えられる。
例えばゼウスに奉献した神殿の一定範囲内の住居では幸福度が上がる。一方で、「住民を◯人以上にせよ」といった試練が課される。
そして、試練を達成すると、神から恩恵(スキルポイント)を授かり、また次の試練が課される。
技術ツリー画面でこのスキルポイントを使うと、新たな建物をアンロックすることができる。
複数の神殿を建てて、それぞれ別の神に奉献すれば、異なる神からの恩恵も試練も同時発生させることができる。
ところが、神は放置されると不機嫌になる。
神殿を蔑ろにしていると神が「許さんぞ」と怒り始め、それぞれの神の得意分野で怒りの鉄槌を振り下ろしてくる。
ゼウスなら稲妻を落とされて建物は崩壊して火事が起こるし、ネプトゥヌスなら大洪水を起こす。彼らのご機嫌をとりながら開拓を進めなければならない。
ローマ帝国との戦い

本作では街づくりに注力するだけでなく、防衛にも気を配らなくてはならない。
定期的にローマ帝国の軍が街を壊しにやってくるのだ。とても迷惑な話ではあるが、防衛するしかない。
防壁で街を囲ったり、敵軍が攻めてきたら民兵を雇ったり防衛兵を配置して迎撃しなければならない。
その他にも、火を使う場所の近くでは一定の確率で火災が発生したり、雨が降れば川沿いが洪水になったりもする。消防署やインフラを整えておくことも大事だ。
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Nova Romaのレビュー
物語: 偉そうな神たちが物語要素

ゲーム冒頭に新天地に向かう理由だけ説明され、その後は特に物語描写はない。物語要素はかなり軽めだ。
住民たちは静かに不満を抱え、うっかり死んでいる。
ただ、住民一人一人にフォーカスすると(クリックすると名前や自宅を参照できる)、昨晩ワインを飲みすぎたといった個人的な事情を知ることはできる。
本作のガイドは神たちだ。
住民たちの物語は特になく、神があれこれ試練を課してくることが本作の物語にあたる。
どの神も偉そうで「我の力が必要であろう」といった調子だ。神なので、偉いのだ。
ただ、怒り始めるというのが本作の面白いところ。
ちょっと神殿を放置しただけで「蔑ろにしたなー!」とプリプリし始める。
恐ろしいというより、短気なかまってちゃんという印象で、彼らが本作のにぎやかし役を担ってくれている(神に対して失礼)。
操作性: オーソドックスで分かりやすく、住民は勤勉

操作はシミュレーションゲームあるあるな操作方法となっており、すぐにすっと馴染むことができる。
建物や神の試練などの説明も簡潔で分かりやすい(日本語翻訳も分かりやすい)。
カメラはズームインもズームアウトも可能で、マウスでドラッグすれば一気に広範囲の資源を選択することもでき、ひと通り便利な機能が揃っている。
また、通常スピードでも比較的時間の流れは早めではあるけれど、2倍速と3倍速、そして一時停止もできる。
操作は、ほぼ全てマウスだけでも完結する。
そして、住民たちは自動的に仕事を見つけてしっかり働き、道に沿って最短距離で通勤し、職場近くに新しい住居を作れば勝手にお引越しもしてくれる。
効率的に真面目に働いてくれるので、チマチマと指示する必要はない。
仕事リストからどの施設を優先的に稼働するかといった指示出しだけで、みんな上手くやってくれる。
難易度: どこかが疎かになると一気に悪循環に陥る

プレイを始める際に、4段階から難易度選択ができる。
難易度が上がるほど、敵の攻めっぷりや神のキレやすさなどが上がる。
また、資源の量など各要素の難易度を調整できる難易度のカスタム機能もある。
また、プレイ前に決められるマップの大きさでも難しさは変わる。
鉱脈など資源の場所同士が離れていると物流を効率化しなければならないし、複数の島があるマップだと街の拡張しにくくもなる。
初めてプレイする際には小さめのマップでどんな建物があるかを一通り学んでから、複数の島がある大きなマップでプレイするのがおすすめだ。
難易度バランス自体は妥当で、難しいゲームというわけではない。
神の試練に応えていれば、自ずと街は発展する。さすが神だ。プライドが高すぎるのがたまにキズではあるけれど、人類をちゃんと導いてくれる。
しかし、民の幸福度は刻々と変化する。不満を持った民が街を去ってしまうと働き手が減るので生産が追いつかなくなり民全体の不満が更に増え、また次の民も去る。物資不足となるため死人も出る。
そうしているうちに神殿で働く人員が確保できなくなり、神がブチギレて災害を起こし始める。
幸福度が下がれば、新たな住民もやってこなくなるのでどん詰まり。
といったように、どこかが崩れると、他の要素にも確実に影響が及び、立て直しが難しくなる。
行き詰まってから立て直しを頑張るのではなく、トラブルを予防しながら開拓する腕が求められるゲームだ。
システム: 奇をてらわない、板挟み都市運営を楽しめる

本作はオーソドックスな開拓ゲームだ。そこに神の要素が加わっている。
しかし、神の試練はゲーム進行と直結しており、結局のところ「どの分野も満遍なく攻略しなさい」という開拓シミュレーションだ。
このオーソドックスさが逆に本作の魅力だ。
システムを理解するまで時間がかかりすぎたり、気を配る要素が多すぎてなかなか街を拡張できないといったこともなく、小気味良いテンポで街を広げていくことができる。
そこに神が絡むことで適度な緊張感を与えてくれている。
ちなみに襲撃してくる敵は基本的に街の建築物を狙うので、殺伐としたゲームプレイとはならず、ほのぼのと朗らかな雰囲気でプレイすることができる。
そして、本作の特色はやはりローマ。
ローマならではの劇場や水道橋などを建築することができ、古代ローマの街並みを自由に作り込めるのも楽しいところ。
ローマといえば治水技術だ(初めて水道を作ったといわれている)。そのため本作でも水のインフラ整備が特色となっている。
早期アクセス開始時点では、神や建築物などの種類が増えていくことが今後計画されている。
神がなかなか良いキャラをしているので、神が活躍する(もしくはヘソを曲げる)キャンペーンモードなどがあるとより楽しくなりそうだ。
芸術性: ローポリゴンで、民が可愛い

本作はローポリゴンな3DCGで描かれる。
開拓中は遠くから眺めていることが多くなるけれど、視点をズームすると人々がせっせと働いている様子を真近で見ることができる。この姿が、なかなかにかわいい。
火事が起こると、人々が井戸から水を汲んできてバシャバシャかけて消火活動していたり、敵に集団で襲いかかったり、豆人間たちが可愛く生活を営んでいる様子を眺めるのは楽しい。
BGMは穏やかな曲調が多く、季節が変わったり、敵が襲撃してくると曲が変わる。
開拓に熱中している際には、音楽のおかげで暦の変化や敵に気づけるのでありがたい仕様だ。
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Nova Romaの総合評価
Nova Roma

総合評価
不機嫌にもなる神のおかげで小気味良いテンポでオーソドックスな開拓を楽しめるシミュレーションゲーム。分かりやすさも魅力で、ローマならではの街並みを作る楽しみも味わえる。
長所と短所
良いところ
- 複雑になりすぎず開拓と街づくりを楽しめる
- ゲームが進行するテンポが小気味良い
- 古代ローマならではの建築を楽しめる
残念なところ
- 物語要素は軽く、イベントもほぼない
- バトル時の戦略はシンプル
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 気負わず開拓シムをプレイしたい
- 開拓をメインに楽しみたい
- 古代ローマの街並みが好き
おすすめではない人
- 高度な経済システムや戦略性に期待している
- 装飾を楽しみたい
- 物語も楽しみたい
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