レビュー【Phantom Blade Zero】予想の3倍動く男 66日間の高難易度アクションアドベンチャーゲーム

カンフーパンクな世界で多彩な武器を使い分け、余命66日となった主人公が強敵を倒していく高難易度アクションアドベンチャーゲーム『Phantom Blade Zero』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 組織に追われる身となった主人公が強敵達を倒し、真実を追い求める物語
- 攻略
- 多彩な武器を使いこなし、探索しながらボスを倒していくアクションアドベンチャーゲーム
- 評価
- 武器の選択で自分好みのプレイスタイルを築きつつ、カッコ良い立ち回りでハイペースなバトルを楽しめる
Phantom Blade Zeroの概要
| タイトル | Phantom Blade Zero |
|---|---|
| 開発元 | S-GAME Studio |
| 販売元 | S-GAME Publishing |
| 発売日 | 2026年10月29日 |
| 対応機種 | PS5, PC |
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
| シリーズ | Phantom Blade |
| プレイ機種 | PS5 |
本作開発元はこれまでにRainbloodシリーズやPhantom Bladeシリーズを手掛けており、いずれもカンフーパンクな世界を舞台にしている。本作もシリーズ過去作と同じ世界線が舞台となっているが、続編というわけではなく独立したゲームとなっており、過去作を知らなくても問題なく楽しめる。
Phantom Blade Zeroのストーリー
幼馴染の裏切り

本作の主人公は、「組織」と呼ばれる武芸の達人集団で育ってきたソウル(ゲーム内では「魂」と表記される)。
ソウルはもともと孤児だったが「組織」に拾われた身だ。
しかしソウルは1人だったというわけではない。過酷な道端暮らしを共に生き抜き、一緒に「組織」に拾われた左殤という幼馴染がいる。ソウルにとって左殤は親友であり家族のような存在だ。
ところが、本作の物語はなぜかソウルと左殤が戦うところから始まる。
稽古や大喧嘩というわけではなく、本気の斬り合いだ。
そして激しい戦いの末、残念ながらソウルの心臓は苦楽を共にしてきたはずの親友の刃で貫かれてしまう。
66日の心臓

致命傷を負ったソウルだったが、かなり怪しげな医者の謎医術によって一命を取り止める。
ジャンプもダッシュも軽々できるほど治ったのだが、なんとソウルの心臓は66日しかもたないという。そう、期限付きの心臓になってしまったのだ。
しかし、余命66日を全うできるかも怪しいところだ。
なぜならソウルは「組織のボスを殺した裏切り者」として指名手配されているのだ。
なぜ親友と戦う羽目になったのか、なぜソウルは裏切り者なのか、そもそも「組織」とは何なのか。
あと、余命約2ヶ月はどうにかならないものなのか。
追手も奇病も殺気も溢れる危険な武林で、真実を探す過酷な戦いが幕を開ける。タイムリミットは66日。
Phantom Blade Zeroの攻略情報
ボスを討伐して進む

本作はアクションアドベンチャーゲーム。
世界はいくつかのエリアに分かれており、探索しつつ各地でボスを倒して道を切り開いていく。
ゲームはクエスト攻略で進行し、メインストーリーを追うメインクエストだけでなくサブクエストも用意されている。寄り道や脇道もあり、メインストーリーとは別に強敵が多数待ち構えている。
各地にはセーブポイントがあり、初めて訪れた場所のセーブポイントに触れると地図が開示される。
セーブポイントでは体力や回復薬の使用回数が全回復し、主人公と武器の強化もでき、セーブポイント間ではファストトラベルも可能だ。
ソウルライクゲームに近いシステムだが、本作ではセーブポイントに触れても雑魚敵は復活せず、デスペナルティもない。
武器を使い分け、殺気をやりくりする

主人公はメイン武器と影の武装(サブ武器にあたる)で攻撃する。
それぞれ多彩な武器種が登場し、メインにもサブにも2種を装備しておくことができ、自由に切り替えながら戦える。
そして敵にも主人公にも体力ゲージと殺気ゲージがあり、殺気ゲージが尽きると一定時間ガードができなくなる。
- メイン武器での攻撃
- 通常攻撃と、殺気ゲージを消費する殺気攻撃ができる
- 連撃(コンボ)を繋げることが可能
- 殺気攻撃は敵の殺気ゲージを削りやすい
- 敵に攻撃を当てるごとに精純殺気(絶技ゲージ)が溜まり、武器固有の必殺技を発動できる
- 武器種によって追加効果や射程や攻撃速度などが異なる
- 通常攻撃と、殺気ゲージを消費する殺気攻撃ができる
- 影の武装
- 遠距離攻撃や重量武器など多彩な種類がある
- 使用回数に上限があり、セーブポイントで休んだり特定の条件で使用回数が回復する
- 防御
- ガードと回避ができる
- ガードすると殺気ゲージが減るが、ジャストガード(パリィ)が成功すると主人公の殺気ゲージは減らず敵の殺気ゲージを大きく削ることができる
- 敵が赤く光る攻撃はジャスト回避、青く光る攻撃はジャストガードすると、敵の背後に回って隙を突ける
その他に、主人公に気づいていない雑魚敵はステルスキルができる。また、体力が残り少なくなった敵には処刑(フィニッシュムーブ)を発動して一撃で倒すことができる。
寄り道して強くなる

敵を倒した際には魂塵を手に入れることができる。これが本作の経験値であり通貨となる。
また宝箱やサブクエストの報酬として強化アイテムを手に入れることがある。
強化アイテムは3種類あり、手に入れると体力上限、攻撃力、殺気ゲージ上限がそれぞれ上がる。
というわけで、本作では主人公はレベルアップするわけではなく、強化アイテムを集めることで成長する。
では経験値は何に使うかというと、スキルツリーのアンロックに使用する。
スキルツリーでは敵にトドメを刺すと体力回復できるといったパッシブスキルを習得できる。
また探索中には様々な素材を手に入れることができ、これは武器の強化に使用する。
武器は強化すると攻撃力や殺気ゲージへのダメージ量が上がり、武器レベルが一定以上になると新たな武器スキルもアンロックされる。
さらに装備すると攻撃力が上がったり毒耐性が上がるといった装飾品も登場し、装備枠内であれば自由に付け替えができる。
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Phantom Blade Zeroのレビュー
物語: 最初は入り込みにくいが、サブクエストまで面白エピソード付き


本作の物語は、ソウルの回想やテキスト情報を手に入れることで少しずつ明らかになってくる。
誰も丁寧に事のあらましなどは説明はしてくれないので、断片的に得られる情報を自分で繋ぎ合わせて物語の全体像を把握したり、複数登場する門派やキャラ同士の関係性を掴んでいくしかない。
しかし、分かりにくいというわけではない。
武侠作品なので言い回しや単語が硬めなことは多いが、テキスト情報を読み繋げると世界設定含めしっかり理解できる。
ソウルの口数は少なめではあるものの、NPCやボスはお喋り好きなので彼らの事情もちゃんと知ることができる。
最初から物語にのめり込みやすいとは言えないが、裏切り者呼ばわりされて余命も僅かという「戦うしかないだろ」となる物語の掴みが良く、物語が見えて先が気になってくるところまでやる気を引っ張ってくれる。
登場人物は多く、派閥ごとの政治や偉い人の裏の顔なども描かれており、バトルがメインのゲームではあるものの物語もちゃんと楽しめる。
そして、本作はサブクエストも豊富だ。サブクエストにもしっかりストーリーがあり、NPCの生き様や怪談めいたものなど面白いエピソードが用意されており辿るのが面白い。
余命66日なので寄り道している暇などないと心配になってしまうが、ソウルは「俺がなんとかしてやろう」と意外とポンポンと厄介ごとに手を出す性分のようだ。
正規ルートだけでは行かないエリアや会えないボス、そこでしか手に入らない面白武器も多く、物語含めてサブクエストが楽しい。
操作性: ボタン一押しでよく動く


ボタン配置やUIは他の多くの高難易度アクションと近く、違和感なく操作方法に慣れることができる。当たり判定も妥当だ。
しかし、挙動には慣れが必要だ。
まずソウルはかっこ良く動きまくる。武器の振りは華麗で、コンボを繋げると回転したりジャンプしたり、「え、そんな操作してないんですけど」という動きまで織り交ぜてかっこ良く立ち回る。
そして絶技の発動ボタンを一回押しただけで、グルグル回り武器をブインブイン振り回して連続攻撃を繰り出す。絶技を繰り出す時は「さあ、舞のお時間です」と心の内で思うようになってしまったほど華麗だ。
というわけで、プレイし始めて一番最初に思うのは「めちゃくちゃ動くじゃん」だ。
慣れれば問題なく「かっこいい!」を満喫できるが、新しい武器を手に入れた際などには新たな舞(挙動)に体を慣らす必要がある。
一方で、ボスも華麗に動く者が多く、クネクネと武器を振るボスの場合はパリィのタイミングを目視しづらいことがある。
主人公に当たる判定になる前から武器が大きく動いているため、「ここで当たる!」をパッと見て把握しにくい。初見では「え、今ってどのタイミングでボスの武器が当たった判定だった?」とリプレイを見たくなることもあった。
そのため直線的に武器を振るボスが現れると、攻撃力や防御力が高かろうが「このボスは親切!」と感じる。
難易度: 面倒くささがないことで生まれる難しさ


本作は3段階の難易度から選択でき、本稿ではデフォルトの真ん中難易度をレビューしている。
ちなみに3段階とは別に、ゲームオーバーになるたびに余命が1日ずつ減っていく本気の66日モードも用意されている。
そのモード以外では、特定の地点に到達するごとに日にちが経過する仕様になっており、ゲームオーバーの回数を心配する必要はない。
まず本作は高難易度ゲームだ。
ボスには複数の攻撃パターンがあり、攻撃ペースも速く、矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくる。
そのためパリィやジャスト回避を成功させることが必勝法となる。
上述した通り、本作では雑魚敵が復活しない。そのため難所だろうが確実に先に進んで行ける。
さらに驚くことに第二形態があるボスも、第一形態を突破すれば再戦時は第二形態から始まる。
高難易度アクションゲームの「この雑魚敵がいつもここで邪魔をする!」という面倒くさい難しさも、「第一形態で回復薬を無駄遣いしてはならんぞ!」という緊張感と再戦時のダルさを繰り返さなくていい。
「心優しい高難易度か!」と思うが、逆にいえば雑魚敵狩りでレベル上げができないのだ。
しかも、スキルツリーのアンロックには経験値だけでなく強化アイテムも必要になる。
先のエリアにある強化アイテムまでは手に入らないので、ボスごとに主人公の成長限界が設定されているということになる。成長限界以上はプレイヤー自身が上手くなるしかないのだ。
先には進みやすいがボスでちゃんとアクションの腕を試される、飴とムチな難易度バランスとなっている。
システム: 隙を作るバトルも探索も楽しい


拾えないアイテムもある
本作にはたくさんの武器種が登場し、それぞれ特性も癖も異なる。
単に射程や攻撃速度が異なるだけでなく、追加効果や絶技の効果や条件も異なるので、武器を変えると攻め方がガラッと変わる。
さらにサブウェポン(影の武装)も多種多様で、装備の組み合わせを考えるのが楽しい。
キャラビルドの要素がほぼないため武器種に合わせて成長方向を難しく考える必要がなく、いつでも武器を変更して異なるプレイスタイルを試せるのが嬉しい。
バトルでは敵は連撃してくることが多い一方で、ジャスト回避を成功させたり殺気ゲージを削り切ると敵はかなり怯み大きな隙が生まれる。また絶技発動中は一方的に攻撃できる場合も多い。
お互いにチクチク削り合うのではなく、ボスの連撃を防御で耐え、相手の隙を作れたらバシバシ殴りまくるという互いの攻撃ターンが交互に切り替わるバトル展開になることが多い。
スタミナゲージをやりくりするソウルライクゲームとはやや違った立ち回りを楽しめる。
そして、探索も楽しい。
上述もしたが物語性がちゃんとあるサブクエストが多く、メインストーリーでは訪れない場所も広い。
本作では敵が復活しないため、経験値を得るためにはより多くの敵を探しに出さなければならない。
これによって少し変わった探索のやる気が湧いてくるのが面白い。「うわ、ここは敵がいっぱいで嫌だな」ではなく、「敵集団発見!よーし、狩れるぞ!」という好戦的な散歩となる。
敵がいなくなると逆に戦いたくなるものだ。
敵も倒したいし物語も気になるので作業感が薄くなり、余命のことなど忘れて寄り道したくなるよう設計されている。
芸術性: キレキレの動きと美麗3DCG


本作はフォトリアルな3DCGで描かれる。高精細でクオリティが高く、登場キャラは美男美女ばかりで景色も美しい。
本作の世界はカンフーパンクと称されており、古代中国っぽく見えて機械も登場する。
本作では武侠映画のようにモーションキャプチャーが行われており、主人公もボスも所作がかっこいい。
上述もしたが、ボタンひと押しで舞うように華麗に攻撃してくれ、主人公は横にも縦にも回転しまくる。
実戦なら「カッコつけて回ってないで、静かに敵の急所を正確に狙え」とツッコミを入れられそうだが、やはりカッコ良さはアクションゲームの大きな魅力だ。
そんじょそこらの雑魚敵にぶっ飛ばされるヘナチョコプレイをしてしまっても、達人風に見えるのは動かしていて気持ち良いものだ。
BGMは中国っぽさを感じる曲調が多く、会話はフルボイスだ。
エリアによって曲調は変わるものの、もちろん深刻な状況なので暗めな曲が多い。
宝箱が近くにある時などには効果音でも教えてくれるので親切だ。
総合評価と似ているゲームは下へ
Phantom Blade Zeroの総合評価
Phantom Balde Zero


総合評価
特性がしっかり異なる多彩な武器を使い分け、華麗でかっこいい立ち回りで強敵たちに挑む高難易度アクションアドベンチャーゲーム。攻略しやすくも難易度が保たれるシステムによって面倒くささなくボス戦を楽しめ、物語性あるサブクエストも豊富で寄り道の攻略しがいもある。
長所と短所
良いところ
- ハイペースでかっこいいアクション
- 特性がしっかり異なる多彩な武器種が登場する
- サブクエストにも物語性がちゃんとあり、寄り道が楽しい
残念なところ
- 主人公も敵も挙動が大きく、慣れが必要
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- ハイペースな高難易度アクションが好き
- 様々な武器を使ってみたい
- 武侠の雰囲気や世界が好き
おすすめではない人
- じっくり攻め合うバトルの方が好き
- キャラビルドを楽しみたい
- 雑魚敵を倒し続けたい
Phantom Blade Zeroに似ているおすすめゲーム
Wo Long: Fallen Dynasty
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「三國志」の世界で、名もなき戦士となり、有名武将たちと共に戦うアクションRPG。多彩な武器やパリィを使いこなし、フィールドを制圧していくことで強くなるシステムも特徴。
































