【ソングスオブサイレンス】光と闇と沈黙の美しき世界 – Songs of Silence攻略とレビュー
沈黙に飲み込まれていく世界で、領土を奪って守るストラテジー『Songs of Silence ソングスオブサイレンス』。
ソングスオブサイレンスの特徴
- ストーリー: 沈黙に飲み込まれていく光と闇の世界を舞台に自国の存亡をかけて戦う物語
- 攻略: 自分の領土を増やしながら敵勢力を倒していく4XストラテジーとRTSバトル
- 評価: 細かな不便さはあるものの、世界設定が魅力的で長期戦にもならずプレイしやすい
- 世界設定が面白く、ファンタジーな雰囲気満点
- 4XストラテジーもRTSも楽しめる
- 複雑ではなく、分かりやすい
- 操作性に改善の余地あり
- システムはやや単調
- (早期アクセスでのコンテンツが少ない)
『Songs of Silence ソングスオブサイレンス』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
ソングスオブサイレンスの攻略情報
ソングスオブサイレンスの概要
タイトル | Songs of Silence ソングス・オブ・サイレンス |
---|---|
開発元 | Chimera Entertainment |
販売元 | Chimera Entertainment, H2 Interactive (Korea and Japan) |
発売日 | 2024年6月4日: 早期アクセス開始 2024年11月14日: 正式リリース |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | ストラテジー, シミュレーション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(キーボード+マウス使用) |
ストーリー
本稿では、早期アクセスでプレイできるキャンペーンについて記載する。
沈黙が広がる世界
本作の世界には光と闇の世界があり、それぞれが独自の文明を築いてきた。
主人公は光の世界にあるエーレンガルトという国の王女ローレライ。 しかし、突如現れた「沈黙」に国が飲み込まれてしまった。
沈黙とは、正体や起源は不明ではあるものの、全てが穢れて滅び、魔物が巣食う不毛の土地に変えてしまう恐怖の超常現象だ。 この沈黙は、光の世界でも闇の世界でも各地で起こっているようだ。
安息の地を求めて
沈黙によって国も両親も亡くしてしまったローレライ。
しかし、泣いている暇はない。 亡国の王女となったローレライは、両親から託された生き残った民を率いて、同盟国エルビンへと向かった
ところが、エルビンに着いてみると、なんと王のいる首都が敵に取り囲まれているという。 え、そんなことある?そんな立て続けにトラブルに見舞われる?
見舞われるのだ。実は、沈黙が各地を侵食しているため、残った安全な地を巡って各国が争っているため、領土の奪い合いが日常茶飯事になっているのだ。
ローレライが民と共に穏やかに暮らせる場所はあるのだろうか。 沈黙の脅威に晒されながら情勢不安定な世界でローレライの奮闘劇が始まる。
攻略のポイント
ターンベースな4X
本作は、ターンベースでゲームが進行する。マップ上には複数の勢力のユニットが存在しており、各勢力ごとにターンが回る。
自分のターンでは、英雄ごとに移動を指示し、街や敵など止まった場所に応じて行動を行うことができる。本作ではマップ上で何か行う際には戦略カードを選択する。
- 自分の領地(首都や集落や要塞など)
- 英雄が率いるユニットを追加できる
- バトルに参加するユニットと控えユニットを追加できる
- 拠点に残って守る防衛ユニットを配置できる
- 英雄が率いるユニットを追加できる
- 敵の領地
- バトルでその地を守っている敵ユニットを全滅させると、自分の領地にできる
- 要塞化されている場合、包囲状態を一定ターン数経ないと攻撃できない
- 散策中の敵ユニット
- 触れるとバトルを開始する
- 森などに隠れている潜伏状態から奇襲すると、有利にバトルを始めることができる
- 探索ポイント
- やや強めの敵と戦う
- 貴重なアイテムなどを獲得することができる
- サブクエストに関わっていることが多い
ターンごとに自分の領地ではお金や物資などが生産され、それを消費してユニットを追加したり、各領地をアップグレードすることができる。
領地をアップグレードすると、新たな種類のユニットが登場したり、各ターンで生産される物資の量が増える。
リアルタイムストラテジーなバトル
本作のバトルはリアルタイムストラテジーで、各ユニットは自動で戦う。
プレイヤーは画面下部に表示される戦闘カードを選択することで介入できる。カードはそれぞれ再使用できるまでクールタイムが設定されている。バトルは途中で撤退することも可能。
バトルに勝利するとお金とリーダーである英雄が経験値を獲得する。
英雄はレベルアップ時に、新たな戦闘カードや、領地を要塞化できるマップ上で使える戦略カードなど複数の報酬から一つ選択できる。
スカーミッシュ
本作ではキャンペーンだけではなく、AI相手やオンライン対戦もできる。ランダムマップで好きな英雄を選び、領地取り合戦を繰り広げるわけだ。
キャンペーンなどで特定の条件を達成すると、新たに選べる英雄クラスがアンロックされていく。
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ソングスオブサイレンスのレビュー
本稿では、キャンペーンのレビューを記載する。発売後にもコンテンツ追加計画あり。
物語: 素材良し
光だ闇だ沈黙だとか抽象的な世界設定ではあるけれど、筋書きは複雑ではなく分かりやすい。ターンごとに会話が発生したり、マップごとに起承転結がある。
光と闇の世界が表裏一体だったり、それぞれの英雄が自分の国を背負っていたり、面白くなりそうな素材が揃っている。
大局を見るゲームなので各キャラにじっくり感情移入するのではなく、ファンタジーな戦記ものとして楽しむゲームだ。
PvPも本作の特色ではあるけれど、英雄ごとのストーリーや新たな英雄の登場など、今後のキャンペーンの拡充にも期待したいところ。
操作性: 視覚的に把握しにくい
マウスの左クリックと右クリックくらいしか使わないので、操作方法自体は簡単だ。
ただ、ユニットを選択しているのかどうかが視覚的に分かりにくい。
本作では左クリックでユニットを選択して、任意の場所を右クリックするとそこにユニットが移動する。
ユニット同士が近づいていたり、情報だけ見るつもりで右クリックを押す際に、誤操作しやすい。ユニットを選択したら、そのユニットの色がはっきり変わるなど、視覚的に把握しやすくなるともっとプレイしやすくなると思う。
また、山や川がある場所を通れるのか通れないのかが視覚的に分かりにくいのも気になった。マップ上の絵で見た通りには移動できない場所が多い。
休眠中の敵をすり抜けて移動しなければならないマップもあり、山間が通れないのかと思ったら数mmズレたら通れたり、狭い道では小刻みに移動しなければならなかったり、「一体何のゲームをしてるんだ」状態になったこともあった。
難易度: ユニットが多いほど心強く、戦略的撤退も効果的
章ごとに難易度が設定できる。私はデフォルトでプレイした。よっぽど向こう見ずに突っ走らなければ攻略に詰まることはない。
ターンを経るごとに自分の領地が発展していくし、領地に駐屯している状態のユニットは体力が自動回復するので、急いで動きまくるよりも手に入れた領地をある程度発展させて要塞化してから次に進むと危なげなく攻略できる。
英雄ごとにユニット数の制限はあるものの、控えユニットを召喚できる戦闘カードがあるので、控えユニットを潤沢に用意しておけば、数の暴力で攻めることができる。
また、あるユニットで敵の戦力をある程度削ってから撤退し、他のユニットで一気にとどめを刺すという戦略的撤退を混ぜた作戦をとると強敵でも打破しやすい。
とはいっても、敵も複数の部隊で攻めてくるので、毎ターンちゃんと考えてプレイしなければならない。
システム: 分かりやすく手を出しやすい4Xストラテジー
本作は、リアルタイムストラテジーなバトルで4Xストラテジーが楽しめる。
自分の領土は自動で発展するし複雑な指示は求められず、領土奪い合いバトルがメインだ。
システムが分かりやすいし、バトルは長期戦にもならないので、プレイしやすいのが魅力だ。キャンペーンはRPGのような感覚で楽しめる。RTSも4Xストラテジーもかい摘んで楽しめるゲームだ。
ただ、いいとこ取りとまではなっておらず、どっちつかずになっているともいえる。それぞれに特化したゲームの面白さを知っている人にとっては「物足りないな」と感じるところがあると思う。
逆に、ストラテジーは好きでもあれこれ覚えるのが面倒だと感じる人やまとまった時間がとれない人、ストラテジーに馴染みがなく敷居が高いと感じている人におすすめしたい。
芸術性: 絵画のような美しさでファンタジー度満点!
絵画のような美しいグラフィックは本作の大きな魅力だ。
キャラクターもマップも緻密に描き込まれていて、水彩画のような色づかいが美しい。カードの柄はタロットカードのように芸術性を感じるし、見惚れてしまう世界だ。
そして、BGMは壮大なファンタジーな雰囲気満点な良曲揃い。
本作には『FF12』や『タクティクスオウガ』などの音楽を手掛けた崎元仁さんが参加しており、耳に心地いいファンタジー曲が楽しめる。
総合評価と似ているゲームは下へ
ソングスオブサイレンスの総合評価
Songs of Silence
総合評価
たくさんの勢力がせめぎ合う世界設定が面白く、分かりやすく長期戦になりにくいのが魅力の4Xストラテジーゲーム。物足りなさや不便さもあるものの、美しいグラフィックやBGMで世界に惹き込まれる。
おすすめな人 | 臨機応変さが求められるストラテジーが好き ファンタジー世界が好き 複雑なシステムのストラテジーが苦手 |
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おすすめではない人 | バトルにしっかり介入したい 多彩な資源のやりくりを楽しみたい 感情移入しやすい演出を求めている |
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- 様々な特性を持つユニットを上手く指示しながら敵を殲滅していく
- 中世風ではあるけれど、ファンタジーな物語も楽しめる