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『Stray』とは、BlueTwelve Studioが開発したアクション要素も少しあるアドベンチャーゲーム。
3人称視点3Dでプレイする。
本作は、PS5、PS4、PCでプレイ可能。私はPS版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見れます。
インサイドウォールと呼ばれる、どこかの廃墟で暮らす猫4匹。
そのうちの1匹が本作の主人公。茶トラだ。
4匹は共に生活しているようで、身を寄せ合って眠り、朝になれば皆んなで探検に出かける。
しかし、この廃墟はかなり大きな建物のようだけど、一体何のための施設だったんだろうか。
いつものように仲間猫たちと廃墟の探検をしていた主人公だったけど、ある時、主人公が着地した足場が崩れ、ひゅうぅぅぅぅ。にゃぁあーーーん。
廃墟の底に落っこちてしまった!
かなりの高さで、とても上まで登れない。
仕方ないので、元の場所に戻れる道を探し始めることに。
ん?あれ?街?
え!廃墟の底に街(寂れてるけど)が広がってる!
「人間に出会えれば、この猫さまの魅力でイチコロよ。助けてもらえるぜ。」と思いつつ(私自身の心の声であって、主人公が何を考えているかは不明)、街を進む。
しかし、この街にはロボットしかいない。
さらに、目が赤く光るネズミのようなZURKと呼ばれる、何でも食べちゃうモンスターまで蔓延っている。
うわー、面倒な所に来ちゃったな。
でも、主人公は、この街で心強い相棒との出会いを果たす。
B-12と名乗る小型ドローンだ。
超高性能な知能で問題解決してくれそう!
ところが、このB-12は記憶が欠けているという始末。えー、そんな。
しかし、主人公はB-12を介してロボットたちと交流ができるようになる。
ロボットたちに話を聞き、この世界の驚きの謎が徐々に明らかになってくる。
そして、実はB-12自身も街から脱出したいらしい。誰かとの大切な約束だそうだ。
なんだか複雑な事情だらけみたいだけど、まあ、猫なんで。気ままに前向きに脱出しますか。
本作は、いくつかの章に分かれている。
物語の進行に従って進んでいくアドベンチャーゲームだ。
探索は自由だけれど、エリアを移動する時など進行に伴って前のエリアに戻れなくなるタイミングがあり、章が変わる。
各章では、謎解きや探索によって道を見つけたり、アイテムを見つけて誰かに渡したりすることで物語が進行していく。
本作の主人公は猫。完全に猫。
擬人化されてたり、超能力が使えるわけでもない。
現実の猫と同じように歩き、走り、ジャンプする。
ジャンプは自由に出来るわけではなく、ジャンプ可能マークが表示される高台や離れた足場へのみジャンプして移動が出来る。
また、いつでもニャーッと鳴くことが出来る。
ZURKなどはこの鳴き声に反応するので、単なるオマケ要素ではない。
B-12は記憶をなくしてるけど、色々とサポートしてくれる。
ロボットに話しかけ、持ち物を見せてヒントをもらったり、扉の開錠をしてくれたり。
また、ZURKとの戦いでもB-12は大活躍してくれる。
ZURKは、主人公めがけて爆走してきて食いつく。
振りほどくことも可能だけど、それが間に合わず一定時間食いつかれているとゲームオーバーになり、直前のチェックポイントからやり直しになる。
しかし、B-12に特殊装備を付けると、紫色の光を照射出来るようになりZURKを粉砕できる。
ところが、連続照射しているとオーバーヒートして一定時間使用できなくなる。
主人公を走り回らせてZURKを誘導し、ライトを冷ましながら無駄なく使用するのが攻略のポイント。
物語の面白さ
4.5
本作は、完璧に猫になれる、サイバーパンクシティを探索できる、というのが大きな魅力となっている。
だけど、実際にプレイしてみると、ポストアポカリプスな世界の謎に迫っていく物語に夢中になる。
もちろん、猫もサイバーパンクっぷりも最高すぎて意味なくウロウロしちゃうんだけど、徐々にメインストーリーの先が気になりすぎて、どんどんゲームを進めたくなる。
それくらい魅力的な物語だ。
ネタバレになるので詳しく書かないけれど、B-12の正体や世界が崩壊した経緯など、切なくて涙ぐんでしまう。
ロボットたちのセリフも切ないものが多く、胸がキュッとなる場面が満載。
このゲーム、猫が可愛いだけじゃない。
キャラクターの魅力
4.5
「猫が可愛いだけじゃない」と書いたけれど、いや、猫が最強に可愛い。
ゲーム開始してしばらくは、ひたすら猫アクションを堪能していた。
ゲーム攻略と関係なく、爪研ぎしたり、眠ったり、パソコンのキーボードに乗ったりしてロボットたちの邪魔をしまくるなど。
非常に猫。こんなに本当の猫そのものになれるゲームって今までプレイしたことない。
でも、猫と同じくらいロボット達にも魅了された。
愛嬌たっぷりで切なさも滲ませつつ、個性豊かなロボットばかり。
それぞれファッションも違ってて、彼らの様子を見てるだけでも面白い。
操作性
4.0
操作してる感じは猫そのもの。
滑らかに動くし、ジャンプする時に身構える間が少しあったり、歩き走り振り返り全てがリアルな猫。
ジャンプ可能マークがちょっとした位置のずれで表示されないことがあって、まごつくことがあるけれど。
きっと猫にしか分からないジャンプするための良き位置があるんだろう。
というわけで、ひたすらリアルな猫なので、三人称視点とはいえ、カメラがみょんみょん動く。
初期設定では、少し酔ってしまうほど。
3D酔いしやすい人は、カメラ設定や視点マーク表示など調節するのがオススメ。
難易度バランス
4.0
テンポ良く物語が楽しめるので、難易度は高くない。
謎解きは難しくないし、高度なアクションテクニックが試されることもほぼない。
ただ、ZURKなど敵と対峙する時は、思ってるよりしっかり走り回らないと、すぐに捕まってしまう。
ZURK含め敵はかなり有能。
もしゲーム進行で迷子になっても、逐次B-12にヒントをもらうことができるので、詰まることはない。
ゲームシステム
4.5
猫の再現度が異常なレベルで精密。
ゲームに登場する猫って、擬人化されてたり、撫でて楽しむ要素になっていることが多い。
ところが、本作は現実の猫そのもの。
それでいてサイバーパンクという非日常的な世界に飛び込んでいくので、リアルなんだけどリアルじゃないという不思議な感覚に。
猫でこそ可能になる、室外機の上や屋根の上を飛び移って街を探索するという視点が斬新。
ゲーム自体は、よくある物語を楽しむアドベンチャーだけど、切なくて不思議で愛くるしい雰囲気は本作ならでは。
という魅力的な要素が色々詰め込まれているけれど、ゲームとして丁寧に作られていて面白いので、猫のことが別に好きじゃない人やストイックな犬派の人もしっかり楽しめる。
やりこみ要素
4.0
物語の進行に伴って、B-12は記憶を取り戻していく。
必ず取り戻す思い出以外にも、探索で見つかる思い出しポイントがある。
本作の世界のことがよりよく分かるセリフを聞くことが出来るので、積極的に探すのがおすすめ。
また、メインストーリーとは別に、住民のロボットに特定のアイテムを見つけてきて渡すという収集要素を兼ねたサブクエストのようなものもある。
達成すると報酬がもらえる。
グラフィック
4.5
猫が可愛いというのは、もうここまでで既にお分かりだと思う。
猫の描写は完璧。
そして、ネオンギラギラとは違った寂れたサイバーパンクな感じも最高。
街や部屋の中、壁に貼られたポスターまでめちゃくちゃ作り込まれている。
ただ、本作には汚い気持ち悪さを感じる場面もある。特に集合恐怖症の人にとっては辛いと思われる部分も。
同じような雰囲気ばかりじゃなくて、「お!いいね!」と刺激になるんだけど、苦手な人は、ひたすら走り抜けた方がいい。
サウンド
4.0
本作の雰囲気にぴったりな抑えめでありつつ不思議な感覚になるBGMが多い。
何か大きな展開が起こる時だけ曲が盛り上がり、基本的には環境音や効果音の方が前面に出てる。
猫の鳴き声ももちろんリアルだし、眠るとコントローラーから寝息が聞こえてくるのも最高。
4.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
猛烈にリアルな猫になれる
雰囲気が抜群に良い
夢中になる物語
3D酔いしやすい
猫もサイバーパンクも好き
物語を楽しみたい
比較的短時間で攻略できるゲームを探している
自由にエリアを行き来したい
かなり3D酔いしやすい
猫が攻撃されたり怪我をするのが耐えられない
動物が主人公のゲームなら、こちらもオススメ。正体は天照大神だけど、白い犬となって日本昔話な世界で妖怪退治をする高評価アクションアドベンチャーゲーム。
雰囲気とほんのり謎解きを楽しむなら、こちらもオススメ。バトル要素はなく海中探索していく。水中を泳ぐ感覚が猛烈に気持ち良くて癒される高評価作。
かわいい猫ゲームだと思ってた?
本気でリアルな猫になれる挙動や操作性が、かなりの高クオリティ。 でも、それだけではなく、寂れたサイバーパンクシティの雰囲気や、感情移入する物語にも魅了される。
Stray
©2022 BlueTwelve Studio Ltd. Published by Annapurna Interactive under exclusive license. All rights reserved.
https://stray.game
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