レビュー【Constance】心を描く絵筆 | 絵の具が力にも縛りにもなるメトロイドヴァニアゲーム

身の丈ほどある絵筆を振り回し、主人公の病んだ心の世界を旅するメトロイドヴァニアゲーム『Constance』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 仕事に追われたコンスタンスが自身の精神世界を旅して苦悩と向き合っていく物語
- 攻略
- 絵筆を武器にしてスキルには絵の具を消費するプラットフォームアクション要素強めなメトロイドヴァニアゲーム
- 評価
- 正確にアクションを繋げるプラットフォームアクションの歯ごたえを味わいつつ、感情移入しやすい物語を楽しむことができるコンパクトなゲーム
Constanceの概要
| タイトル | Constance |
|---|---|
| 開発元 | btf |
| 販売元 | btf, ByteRockers’ Games, PARCO GAMES |
| 発売日 | 2025年11月25日 |
| 対応機種 | PC Switch: 2026年5月1日 |
| ジャンル | メトロイドヴァニア, アクション |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
Constanceのストーリー
心の世界に迷い込んだコンスタンス

主人公はアーティストのコンスタンス。
おそらくグラフィックデザイナー的な職に就いており、たくさんの仕事を抱えていた。
仕事を一つずつ片付けていこうにも、上司やクライアントからの指示が矢継ぎ早に飛んでくるし、締切も迫ってくる。
自分のペースで落ち着いて仕事ができない忙しない日々をおくっていた。
そして、遂に限界を迎える。彼女の中で張り詰めていた何かが切れてしまった。
本作は、そんなコンスタンスが自分の精神世界で目を覚ましたところから始まる。
紫色の涙

舞台は心を病んでしまったコンスタンスの精神世界だ。平和な世界であるはずがない。
制御が効かなくなったロボットたちが暴れ、各地をつなぐエレベーターが故障していたり、住民たちもそれぞれ困りごとを抱えているようだ。
そして、コンスタンスにとって帰り道となるはずの外の世界へ続くという電車は、頑丈な糸でぐるぐる巻きにされており動かないという。
しかし、心の中に居続けるわけにはいかない。元の世界に戻らなければならない。
コンスタンスは、電車に絡まった糸さえ切れる力を持つという涙を求めて、自身の心の世界を旅していくことになる。
前向きに進んでいくかに思えるコンスタンスの旅ではあるものの、その道中でプレイヤーはコンスタンスが抱える心の問題を目の当たりにしていくことになる。
Constanceの攻略情報
コンスタンスの精神世界を旅する

本作は、いくつかのエリアに分かれているコンスタンスの精神世界を旅するメトロイドヴァニアゲーム。
各地にあるキャンバスに絵を描くと新たな移動スキルを習得することができ、探索できる範囲が広がっていく。攻略順はある程度自由だ。
各地ではボスも待ち構えており、NPCから依頼されるサブクエストや収集要素などもある。
本作ではセーブポイントで瞑想するとセーブをするとともに体力を全回復でき、各地にあるエレベーター間でファストトラベルができる。
また、ゲームオーバーになると、最後に瞑想したセーブポイントからやり直すか、ゲームオーバーになった地点からやり直すかを選択できる。
その場からやり直した場合は全敵が強くなってしまう呪いが発動するけれど(セーブポイントで解除可能)、いずれを選択した場合でもお金を失うといった取り返しのつかないデスペナルティは発生しない。
絵の具のやりくりが大事な絵筆で戦う

コンスタンスは絵筆とブラシテクニックで戦う。
絵筆では通常の近接攻撃ができ、ブラシテクニックには空中ダッシュなどの移動スキルや汚染されたものを取り除く特殊攻撃などがある。
ブラシテクニックには絵の具ゲージを消費する。この絵の具ゲージが本作の大きな特徴となっている。
絵の具ゲージは消費しても時間経過で回復する。
しかし、ブラシテクニックを連発してゲージを使い切ってしまうと、完全に回復するまではブラシテクニックを使用すると体力が削られてしまう。
コンスタンスの髪の毛は絵の具になっており、使いすぎると濁って体力を奪われるという設定になっている。
ヒラメキで強くなる

本作では敵を倒すとお金が手に入るが、経験値を獲得することはない。
探索してハートのかけらや絵の具のビンなどの強化アイテムをを手に入れることで、最大体力や絵の具ゲージがアップグレードされてコンスタンス自身が強化されていく。
また、コンスタンスはパッシブスキルを装備できる。
パッシブスキルはヒラメキと呼ばれるスケッチになっており、スケッチブック上に描いたものが効果を発動する。
ヒラメキごとに大きさが異なり、スケッチブックの大きさにも限りがある(アップグレードで広げることは可能)。
つまりパッシブスキルには装備コストがあり、その上限が決まっているというわけなので、どれを装備するか考えて取捨選択しなければならない。
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Constanceのレビュー
物語: 真面目な大人に刺さるストーリー

本作の物語はメッセージ性が強い。
NPCとの会話やカットシーンなど物語描写自体は多くはないけれど、コンスタンスの心の闇を通して開発者さんが描きたいテーマがしっかり伝わってくる物語となっている。
上記のあらすじの項目で察しがつくと思うけれど、忙しさで自分を見失ったり、うまくできない自分に失望してしまう内省的な物語が描かれている。
「仕事を滞りなくやり終えなければ」「全て合格点以上でこなさなければ」と他人と自分自身の期待にそつなく応えられる自分であろうと奮闘する真面目な大人ほど刺さる物語だ。
また、コンスタンスの精神世界はファンタジックではあるけれど、NPCたちはそれぞれが彼女が抱える問題や性格を強く表しており、その表現の仕方が興味深い。
弱気すぎる者や、プライドが高くていけすかない奴もいるし、トラブルメーカーや礼儀正しく頼りになる者もいる。
1人の人間が持つたくさんの面が面白く描かれており、プレイヤー自身も「あ、自分にもこのNPCみたいな奴が心の中にいるだろうな」と共感してしまうはず。
操作性: キビキビ軽快に動き、精度高め

コンスタンスは操作した通りにキビキビ動き、操作性はかなり良好。
当たり判定も精度が高く、コンスタンスの身体の横幅ギリギリの隙間で敵の攻撃を避けたりといった精密なアクションを理不尽さなく楽しむことができる。
チュートリアルやメニュー画面も分かりやすく、特にバグにも遭遇せず安定してプレイできた。
また、メトロイドヴァニアゲームで重要になるのがマップ画面の使いやすさ。
本作では、ゲーム内カメラで気になる場所を写真にしてマップ上にピン留めしておくことができ、歩きながらも周囲のマップを見ながら移動できる便利機能が備わっている。
ただ、マップは部屋の輪郭だけで描かれ内部の地形までは表示されないため、マップ上から再訪する場所を見返す際にはやや不便だ。
難易度: プラットフォームアクションが主役

本作は、バトルよりもプラットフォームアクションの方がメインとなっており、難しさもそちらに重きが置かれている。
道中だけでなく、ボス戦でもボスの攻撃を避けることに徹するパートとこちらが攻撃できるパートが交互になっており、ミスなく正確な操作をするプラットフォームアクションの歯ごたえを楽しめる。
精密プラットフォームゲームに近い歯ごたえを味わえるけれど、死にゲーほどではない難易度バランスだ。
バトルでは、そこそこ負けたとしても敵は硬くなく苦戦することはない。
しかし、本作では移動スキルを連発すると絵の具ゲージが尽きて体力が削られるので、「とりあえずジャンプしまくってゴリ押しで進んでしまえ」ができないのが難しくも面白いところ。
アップグレードアイテムを見つても絵の具ゲージが爆増するわけではないので、特に難所では「空中ダッシュは1回、突きは1回」と絵の具を無駄にしないアクションの繋ぎ方を考える必要がある。
自由に動き回れないという制限が、意外と新鮮で面白い。
システム: コンパクトに楽しめるメトロイドヴァニア

本作はメトロイドヴァニアゲームに求めるものはちゃんと盛り込まれていつつ、無駄のないアクション操作が求められる精密プラットフォームゲームのようにも楽しめるゲームだ。
ゲームとしては有名どころの他のメトロイドヴァニアゲームに比べてコンパクトなボリュームとなっており、適度な歯ごたえがありつつ中弛みすることなくテンポ良く攻略できる。
コンパクトとはいっても、隠し通路や探索できる場所はしっかり用意されており、エリアによって変わるギミックを利用して自分で道を見つける面白さなど、メトロイドヴァニアとしての探索の楽しさはしっかり味わうことができる。
また、ボスを倒した際などにはアドベンチャーゲームのようにコンスタンスの事情をゲームプレイで追体験できる。
これが物語に感情移入しやすい仕掛けとなっており、物語も楽しめるメトロイドヴァニアゲームだ。
芸術性: イラスト調の世界が美しい

本作は、手描きイラスト調のグラフィックで描かれる。
コンスタンスは心を病んでいるとはいっても、その精神世界は美しく、エリアによって景色も色調も変わるので探索するのが楽しい。
キャラデザインも可愛く、物語のテーマとは裏腹に重くない雰囲気で楽しめる。
音楽も美しい良い曲が多く、芸術面のクオリティが高いゲームだ。
個人的には、絵の具スキルを発動するたびに絵の具のペチャッという効果音の耳触りが心地良くてお気に入り。
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Constanceの総合評価
Constance

総合評価
絵の具を使いすぎないよう無駄のないプラットフォームアクションを楽しめるメトロイドヴァニアゲーム。内省的な物語は感情移入しやすく、コンパクトにメトロイドヴァニアの面白さを味わえる良作。
長所と短所
良いところ
-
キビキビ動ける操作性
-
移動スキルにリスクが伴うシステム
-
感情移入しやすい物語
残念なところ
-
バトルでの立ち回りはパターン化されてしまう
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
プラットフォームアクションが好き
-
メトロイドヴァニアが好き
-
内省的な物語が好き
おすすめではない人
-
キャラビルドを楽しみたい
-
バトル要素が強いゲームを求めている
-
長時間遊べるゲームを探している
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