【エルデンリング】ヤバいものに手を出してしまった – ELDEN RING攻略とレビュー
面白さも広さも歯ごたえも超ド級!自由で過酷な死にゲーの旅から現実に戻れなくなる『エルデンリング ELDEN RING』。
エルデンリングの特徴
- ストーリー: 黄金樹を中心に広がる狭間の地を舞台に、エルデの王になるため戦うダークファンタジー
- 攻略: 自由に探索しながら、ダンジョンやボスを攻略するアクションRPG
- 評価: オープンワールドと高難易度バトルの良さ両方が活きていて夢中になり、ボリュームの特大ぶりにも大満足!
- 死にゲーもオープンワールドも楽しめる
- 絶妙な難易度バランス
- 攻略方法や順番の自由度が高い
- フロムゲーの知識がある程度必要
- 取り返しのつかないイベントがある(面白さでもある)
『エルデンリング ELDEN RING』をネタバレなしで、攻略のコツと各要素の評価を交えてレビュー。本作に似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
エルデンリングの攻略
エルデンリングの概要
タイトル | ELDEN RING エルデンリング |
---|---|
開発元 | FromSoftware Inc. |
販売元 | FromSoftware Inc., Bandai Namco Entertainment |
発売日 | 2022年2月25日 |
対応機種 | PS5, PS4, Xbox, PC |
ジャンル | アクションRPG, オープンワールド |
シリーズ | ELDEN RING エルデンリング |
プレイ機種 | PS5(常時オフラインプレイ) |
本作には大型追加DLC『SHADOW OF THE ERDTREE』も発売されている。
ストーリー
エルデンリングはぶっ壊れた
本作の舞台は、狭間の地と呼ばれる地だ。
狭間の地は、女王マリカと黄金樹を中心に栄えていた。その黄金樹の力の源がエルデンリングだ。
ところが、そんな最強エルデンリングは砕けてしまった。
そして、女王マリカも、デミゴッドと呼ばれる自身の子供たちを残していなくなってしまった。
迷惑で壮大なデミゴッドによる破砕戦争
ところが、エルデンリングは破片になっても絶大なパワーを持っている。
デミゴッドたちは破片を手にして破砕戦争と呼ばれる派手な兄弟喧嘩を繰り広げ、狭間の地はメチャクチャになってしまった。
もはやこの地に希望はなく、荒れ果てた地となってしまった。
褪せ人がどさくさに紛れて入場
さて、本作の主人公は、誰なのか。
主人公は褪せ人と呼ばれる、かつて狭間の地から追放された人の末裔だ(キャラクリエイト可能)。しかし、狭間の地が色々ぶっ壊れたせいか、主人公は狭間の地に入場可能になった。
で、のこのこやって来た主人公だけど、早速大きくて強い奴に問答無用でぶっ飛ばされてしまう。
「歓迎されるわけがなかった、死んだ…」と思って絶命したものの、無事にチュートリアルダンジョンで目を覚ます。
そこにメリナという不思議な少女が現れ、なぜか彼女に言われるがままに、なんと大胆にもエルデの王を目指すことになる。
そんなこと誰も許してはくれないだろうけど、王になるって響きは悪くない。よし、エルデの王になってやる!
攻略のポイント
オープンワールド風味
本作では各地にダンジョンが点在しており、その間はオープンワールドになっている。どう進みどこから攻略するかは自由だ。
マップは広大だけど、トレントという名の霊馬に乗って素早く移動することができる。
また、各地にある祝福と呼ばれるセーブポイントに一度でも触れれば、地図上から各セーブポイントにファストトラベルができる。
フィールド上では、散歩中やパトロール中の敵と遭遇すればバトルになるし、アイテム作成に使う素材を拾うこともできる。移動中も気は抜けないわけだ。また、ゲーム内では常に時間が流れており、夜になると旅路は危険になる。
元祖ソウルライクなアクションRPG
本作はソウルライクを生んだフロムソフトウェアが手がけたソウルライクゲームだ(本家に「ライク」を使うのは変だけど)。
敵を倒すと、経験値であり通貨にもなるルーンを獲得する。
セーブポイントでは、一定のルーンを消費してレベルアップ出来る。筋力や持久力など、どのステータスを伸ばすかはプレイヤーの自由で、これによって好みのキャラビルドができる。
しかし、ゲームオーバーになると手持ちのルーンを全て失う。それでも前回ゲームオーバーになった場所に行けば失ったルーンを回収できる。もちろん、回収前に死んでしまうと永久に失ってしまう。
というわけで、「強くなりたきゃルーンを死守してセーブポイントへ!」が鉄則。
正面突破が全てではないバトル
主人公は様々な戦い方が出来る。武器や防具など装備品も多種類ある。
通常攻撃、強攻撃、ジャンプ攻撃、カウンター、武器ごとに付与された戦技。ローリング回避やガードも出来る。もちろん、魔法だって使える。
更には、遺灰を使えば召喚した霊体に共に戦ってもらうこともできる。シングルプレイでも共闘できるわけだ。
さらに、しゃがんで気配を殺して歩き、敵の背後から致命の一撃という大ダメージを与えるステルスプレイもできる。
ただし、攻撃でも回避でもスタミナゲージを消費するので、スタミナ管理には注意。
もっと強くなるには
上述もしたけれど、探索中には素材を拾って、様々な消費アイテムを自分でクラフトすることができる。お店などでレシピを買うとクラフトできるアイテムは増えていく。
また、武器は強化も可能で、自力では一定レベルまで、鍛冶屋さんに頼めばもっと強くできる。上述した共闘してくれる遺灰も強化可能だ。
ちなみに、武器や魔法には必要能力値がある。例えば強くて重い武器をぶん回すには、一定以上の強い筋力が備わっていなければならない。強き武器は強き者しか扱えないのだ。
でも、レベルアップ時には、1種類のステータスを上げることしか出来ない。どの武器や魔法を使うのか。そのためには、どう成長させるか。全てはプレイヤー次第だ。
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エルデンリングのレビュー
物語: どこまで味わうかはプレイヤー次第のダークファンタジー
本作は、ダークソウルシリーズ系の西洋ダークファンタジーだ。難しい単語が頻出するし、話もスッと理解できるものではない。
しかし、煙に巻いてるわけではなく、世界設定や物語の背景までがっつり作り込まれていて、考察し始めると止まらない。地図を見てるだけでもワクワクしてくるファンタジーぶりだ。
でも、理解できなくても考察しなくたても大丈夫。ひたすら戦うだけでも攻略に支障はなく、それだけでも十二分に楽しめる。「物語を楽しめる準備はしてあるから、どう味わうか、どのくらい味わうかお好きにどうぞ」という懐の深いゲームだ。
好きなように旅してエルデンキングになっちゃえばいい(本当はElden Lordだけど)。
主人公はキャラクリ可能なので、愛着の持てるキャラを作ればいい。本作の魅力的なキャラはボスたちの方だ。
「戦う前に、まず、あなたは一体どういう生物なんですか?」と訊きたくなる突拍子のない姿をしてる奴が多く、一度見たら忘れられない。敵ながら惚れ惚れしてしまうかっこいいボスも多い。
しかも、何回も戦う羽目になるボスもいるので、もはや愛着が湧いてくる。ボスに対して「てめぇー!絶対許さんぞ!」というノリにならないのが不思議だ。敬意を持ってしまうくらい魅力的で強い。
NPCもたくさん登場する。いけすかない奴、狂気に満ちてる人、個性豊かだ。全員どこか不気味なのが良い。
でも、とりあえず本作をプレイした誰もが「俺のケツを力強く叩いてくれ!」とお願いしてくる壺マンと、頼りになりすぎる霊馬トレントに心奪われるのは間違いない。
操作性: 高精度アクションバトルが味わえる
本作には装備重量の概念があるので、どのくらいキビキビ動けるかはプレイヤー次第だ。装備重量がしっかり挙動に反映されるので、装備の組み合わせに悩む楽しさが味わえる。
当たり判定やアクション精度は、「さすがフロム!」な最高クオリティ。
ちゃんと武器の刃の部分が敵に当たってないとダメージを与えられない。ほんの少しのズレでも許してもらえない。
逆に敵の攻撃をギリギリで避けることも可能なわけで、「すごっ!今の本当に避けれてる!」とボス戦中に驚いてしまった。驚いてるうちに二撃目を食らって無事に死亡したけど。
難易度: 常に気が抜けない死にゲーだけど、気分転換しやすいのが嬉しい
納得の最高級な高難易度死にゲーだ。ちゃんと敵の攻撃パターンを見極めて対応しないと、すぐに死ぬ。雑魚敵にもボコ殴りされる。雑なプレイは効かない死にゲーだ。
ボスは、がっつり強いし、数も多い。でも理不尽ではなく、ちゃんと乗り越えられる絶妙な難易度だ。純粋に敵が強いだけではなく、嫌なところに敵が隠れてたり、遠くから矢や魔法で狙い打ちされたり、探索中も気が抜けない。
でも、本作はレベルアップが可能なので、主人公を強化すると終盤になるとゴリ押しができることもある。また探索中の雑魚敵にはステルスもかなり有効だ。
そして、苦戦した時に気分転換できる場所が多いオープンワールド要素がありがたかった。「ボスが倒せなくて、ゲームが止まってしまった!飽きた!もう無理!」と心が折れない。諦めさせない死にゲーだ。
システム: 高難易度とオープンワールドの両方をしっかり楽しめる
死にゲーとオープンワールドが共存している。すごいバランスのゲームだ。
本作には、斬新なシステムがあるわけではない。だけど、プレイすればするほど、世界の造りや難易度調整の神バランスを実感することになる。
オープンワールドの自由度の高さと探索で時間が溶けていく没入感、死にゲーの歯ごたえと達成感に病みつきになる感覚。それらが絶妙バランスでブレンドされていて、もう、狭間の地から抜け出せなくなる。抜け出す気も一切なくなるけれど。
自由度が低いからこそ高難易度になるとか、オープンワールドはある程度スイスイ攻略できないと飽きやすいとか。そういう「お約束」は全部ぶっちぎってくれる。
もう、戻れない。私自身も褪せ人になってしまった。
更にNPCイベントやゲームクリアに必須ではないボスも大量にいて、やり込み要素もたっぷりだ。
取り返しのつかないイベントや自力では気づきにくい要素もかなり散りばめられているので、2周目以降は攻略情報を見るのもおすすめ。
ただ、最近の他のAAA級オープンワールドゲームと比べると、探索ポイントやイベントが超大量というわけではない。でも、ダンジョンや中ボスなどそれぞれの歯ごたえが最強なので、実際のところ特大ボリュームに感じる。
また、各地の闘技場などを利用してPvPを楽しむこともできるし、大型追加DLC『SHADOW OF THE ERDTREE』はこれまた特大ボリュームでたっぷりエルデンリングの世界に浸ることができる。
芸術性: 不気味であり幻想的で美しい
全て3DCGで描かれる。輝く黄金樹、夜空の星や日の出の反射など、光の演出がとても綺麗だ。不穏で美しいダークファンタジーならではの雰囲気で、見惚れてしまう。
特に、ボスのデザインが秀逸。奇妙で魑魅魍魎で気持ち悪くて最高。
そして、巨大な敵の迫力がハンパない。全身を見た時の恐怖感と絶望感。「ぎゃあぁああ」と叫びつつ、ちょっと敵の膝を1発殴ってみたりしながら逃げ惑う。広大なフィールドだからこそ、巨大な敵が映える。
更に、装備品の甲冑や剣の構え方などがもッコ良くて最高。実際には、装備重量や必要能力値を優先してしまい、とんでもないコーディネートになってしまうことになるけれど。
探索中には、静かでハラハラする不穏なBGMが流れている。
恐る恐る進んでいる時に足元の小枝を踏んでピシィッていう音にビックリして「敵にバレちゃう!」と焦ったり、敵が奇襲してくる時の「ヴォオオオ」という雄叫びに驚いたり、効果音にやられっぱなし。
そして、ひとたびバトルが始まると、戦う気が盛り上がる壮大な曲に変わる。
特にボス戦ではかっこいい曲が多く、手も足も出ないボロ負け状態でもなんだか互角に渡り合っているように見えてしまう魔法がかかる。
サントラはこちら
総合評価と似ているゲームは下へ
エルデンリングの総合評価
ELDEN RING
総合評価
広大な狭間の地を舞台に、高難易度で多彩なボスやダンジョンをたっぷり楽しめるアクションRPG。オープンワールドゲームの自由さとバトルの歯ごたえが相乗効果で魅力が増している最強死にゲー。
おすすめな人 | 高難易度バトルが好き 自由度が高いゲームを求めている フロムゲーのファン ボリュームたっぷりの超大作をプレイしたい |
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おすすめではない人 | 取り返しがつかなくなる要素が嫌い 感情移入しやすい物語が好き 気持ち悪いデザインや不気味な雰囲気が苦手 |
エルデンリングと似ているおすすめゲーム
ELDEN RING
SHADOW OF THE ERDTREE
- 本作の大型追加DLC
- 影の地という新たな地で新たな物語が展開する
- 更なる高難易度が味わえるボリュームたっぷりDLC
Lies of P
- ソウルライクな死にゲーなら、おすすめ
- 嘘をつくピノキオが主人公のダークファンタジー
- 武器をカスタマイズし、パリィも多用するバトルが面白い