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レビュー【ドンキーコング バナンザ】その二の腕は飾りじゃない | 破壊と歌で地下を突き進むアクションゲーム

ドンキーコング バナンザ レビュー 攻略

邪魔なら全て壊す!壁も地面も破壊しながら空のある不思議な地下世界を進む豪快ドンキーコングの3Dアクションゲーム『ドンキーコング バナンザ』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。

ドンキーコング バナンザの特徴
  • ストーリー
    • ドンキーコングと幼少期のポリーンが様々な階層のある地下世界を旅していく物語
  • 攻略
    • 壁も床も破壊できるアクションとバナンザ変身による必殺技でステージを攻略していく3Dプラットフォームアクションゲーム
  • 評価
    • 豪快な破壊アクションが気持ち良く、派手さだけでなくマップ構造や作り込みやシステムも面白さを高めている高評価作
Index

ドンキーコング バナンザの概要

タイトルドンキーコング バナンザ
開発元Nintendo
販売元Nintendo
発売日2025年7月17日
対応機種Switch2
ジャンルアクション, アドベンチャー
シリーズドンキーコング
プレイ機種Switch2

もともとマリオの敵役だったドンキーコング。
本作は、そのドンキーコング、正確にはマリオの敵だったゴリラの孫であるドンキーコングが主役のシリーズの1作にあたる。
シリーズ代表作など2D横スクロールプラットフォームアクションのイメージがあるけれど、本作は3Dアクションゲームとなっている。

ドンキーコング バナンザのストーリー

インゴット島の不思議な地下世界

ドンキーコング バナンザ ストーリー 地下100階
空島のように見えて、実は地下
ティアキン始まった!?と思わせる
任天堂セルフオマージュな場面から始まる

本作の舞台は、どこを掘っても金が採れるというゴールドラッシュにもほどがあるだろというインゴット島
いや、舞台の正確な場所はインゴット島の地下だ。

ある日、嵐と共にインゴット島上空から隕石のような巨大な球が落ちてきて、島ごと地下にめり込むというトンデモ事件が発生する。
これは大変な自然災害ではない。
ヴォイドカンパニーという採掘会社が意図的に行った悪事だ。
どうやら今回の悪役はキングクルールではなくヴォイドカンパニーのようだ。

そして、金というよりバナナが採れると聞きつけ、インゴット島で鉱夫として働いていたドンキーコングもこの大惨事に巻き込まれてしまい、島と共に地下へと落ちてしまった。

「ドンキーコングって仕事するのか」と思いつつ、バナナを追って更に落ちていった先は地下100階。

そこには地下のはずなのになぜか空があり、地上かのような光景が広がっていた。
これはさすがのドンキーコングでも地上までよじ登って帰るのは難しそうだ。

相棒はポリーン

ドンキーコング バナンザ ストーリー ポリーンの本当の姿

本作のドンキーコングには可愛い相棒がいる。
それはドンキーコングと同じく地下世界に落ちてきた少女ポリーン

ポリーンは最初は紫色の喋る岩というおもしろ姿だったけれど、冒頭に開催されるお祭り騒ぎで大興奮したドンキーコングのおかげで本来の姿を取り戻す。
そんなポリーンはヴォイドカンパニーとの間に因縁があるようだけど、地上に帰るという共通の目的のためドンキーコングと共に旅することになる。

地上に帰る手立てがないドンキーコングとポリーンに残された希望は、インゴット島の「星の中心にたどり着けばどんな願いも叶う」という言い伝え。

こうしてデコボココンビは地上とは真逆の地下へ向かって降り始めた。
ヴォイドカンパニーも星の中心を目指しているそうだけれど、一体そこには何があるのだろうか。

ドンキーコング バナンザの攻略情報

階層でステージが変わる

ドンキーコング バナンザ 攻略 タマゴホテル

本作はいくつかの階に分かれたオープンフィールドなステージを攻略していくステージクリア型のプラットフォームアクションゲーム。

100階区切りでステージが変わり(ゲーム内ではステージ=階層と呼ばれる)、景色やギミックも変わる。
そのため、基本的に各階層の最後にはボス戦が発生し、次の階層へ降りられる穴を見つけていくことになる。

各ステージ上では強化アイテムであるバナモンドと呼ばれる宝石のような巨大バナナを集めながら進み、その道中ではNPCと出会ったりやり込み要素へと寄り道することもできる。

一度行ったことのあるステージへはファストトラベルもできる。

ドンキーコングの破壊アクション

ドンキーコング バナンザ 攻略 パンチ
基本の殴りで岩石を吹き飛ばす剛腕

プレイヤーが操作するのはもちろんドンキーコング。
ポリーンはドンキーコングの肩に乗っている。

ドンキーコングはジャンプやローリング移動だけでなく、どこでも登ることができる。
ゴリラなので、スタミナゲージなどはない。ゴリラ筋肉は無尽蔵だ。

そして、本作の目玉アクションは壁も床もパンチで壊しまくれること。
もちろんパンチは攻撃手段にもなる。武器は必要ない、ゴリラなので。剛腕なので。

好きなところを殴ると金や宝箱や化石が掘り起こされることがあり、ハンドスラップ(ゴリラ手拍子)すると一定範囲内のアイテムを回収することができる。
また、このハンドスラップはスキャナーの役割も担っており、地中に埋まっているもの含め近場にあるアイテムを探知することができる。

壁や床を殴り壊しながら探索し、手拍子でアイテム回収する。
ジャンプや移動と共に、これが基本の動きとなる。

また、地面や壁から塊を引き抜き、それを敵やギミックにぶん投げたり、スケボーのように上に乗って高速移動もできる。

バナンザ変身

ドンキーコング バナンザ 攻略 ゴリラバナンザ

ゲームが進行すると、ドンキーコングはバナンザ変身ができるようになる。
ポリーンの歌声によって、ドンキーコングが一定時間超パワフル動物に変身できる。

しかし、いつでも変身できるわけではなく、金を手に入れるごとにアドレナリンゲージが溜まっていき、満タンになるとバナンザ変身ができる。
必殺技のような感覚だ。

硬い壁を壊したりハイスピードで走れたり飛べたり、変身するバナンザによってできるアクションは異なる。

バナナとファッションで強くなる

ドンキーコング バナンザ 攻略 アパレルショップ
ドンキーコングのズボンとネクタイと毛色
ポリーンの服を変更できる

本作でせっせと集めることになるバナモンド
このバナモンドが5つ集まると、スキルポイントを1つ獲得する。

スキルポイントを消費して、ドンキーコングの体力を増やしたり新たなアクションを増やしたり、バナンザ変身中の破壊力を上げることもできる。

また、ドンキーコングとポリーンは衣装を変えることができる。
ファッション目的というだけでなく、それぞれの服にはバナンザ変身時間を延長できるなど追加効果も備わっている。

各ステージにアパレルショップがあり、そのステージで集めた化石で買うことができる。
また、さらに化石を注ぎ込めば、追加効果を強化できる衣装もある。

記事はさらに下に続きます

ドンキーコング バナンザのレビュー

物語: 豪快ドンキーと繊細ポリーンで物語が生まれる

ドンキーコング バナンザ レビュー ポリーンの事情

悪いことを企むヴォイドカンパニーがバナナを横取りし、バナナ大好きドンキーコングが悪役をぶちのめしてバナナを取り返す。
絵に描いたような悪役で分かりやすく、ドンキーコングの原動力はバナナ愛。
ドンキーコングシリーズお馴染みの構図だ。

子供から大人まで楽しめる安心安全健全さは保ちつつ冗談も多く、底抜けに元気な物語が展開する。

いつものドンキーコングと違うのはしっかりセリフもあるポリーンがいること。
彼女はドンキーコング世界では特殊能力と言ってもいいかもしれない繊細さを持ち合わせており、ドンキーコングの「ウホウホ、ドカッバキッ、ウホー」以上の物語を生み出してくれている。

アクションゲームにありがちなステージ前後だけのカットシーンだけということは全くなく、切なさや成長や熱い友情もある物語を楽しめる。
先が読めない複雑な物語というわけではないけれど、物語もしっかり本作の魅力になっており、ドンキーコングだけでなくポリーンのことも大好きになるはず。

操作性: 動かしやすく動きまくるドンキーコング

ドンキーコング バナンザ レビュー トロッコ
シリーズお馴染みのトロッコもタル大砲も
もちろん登場する

本作の操作性は非常に良い。良すぎるくらい良い。
スティック倒したか否かぐらいで既にドンキーコングは動いている。

豪快に見えるアクションが多いけれど、実際にはドンキー自身の動きも物や壊れた瓦礫も滑らかに動き細部まで細かく調整されていることが分かる。

自分が壊した箇所はマップ画面にも反映されるので立体的なステージでも位置を把握しやすく、使うボタンは多いけれど操作方法は分かりやすい。
マップ画面上からファストトラベルもできるので、掘っているうちに迷子になってしまっても安心だ。

また、地中に入り込む場面が多いけれど、「見えん!地面とか建物が邪魔で見えん!」「位置関係が分からん!」と思うことがほぼないのがすごい。
ドンキーコングの位置が分かるように遮蔽物が上手く透過され、それと同時に開通していなくともその周囲の構造物も見えるようになっており方向を見失ってしまいにくい。

視界が悪くなりそうなゲーム性にも関わらず、その心配はしっかり潰してきている。

ただ、ドンキーコングは巨体と思えないほど縦横無尽に素早く動き、画面もエフェクトも派手に動くため、画面酔いしやすい方はご注意を
カメラ感度は5段階調整があるけれど、細かい調整はできず、調整できる項目も少なめだ。

難易度: 幅広い人が楽しめる!でも、制覇は大変

ドンキーコング バナンザ レビュー 遺跡チャレンジ

ゲームクリアは難しくない
金はザクザク手に入って復活アイテムも買えるし、バナモンドもどんどん手に入るので確実に強くなれる。
しかし、そうした準備がなくとも、ボス戦の場にはご丁寧に回復アイテムのリンゴが置かれていたり、苦戦することは一切ないといっていい。

更に「おたすけモード」というアシスト付きの簡単モードもあるため、アクションに自身がない人でも心配する必要はない。

とはいっても、ボスごとに戦い方は変わりステージによってギミックも趣向も異なるので簡単で単調だと感じることは一切ない。

しかし、ステージ上の各所には遺跡チャレンジがある。
制限時間付きのバトルや崩れる床などプラットフォームアクションチャレンジなどがあり、そこではしっかりアクションの腕を試される。

こうしたチャレンジを全制覇したり(まず入口を見つけなければ挑戦もできない)、すべての化石を集めて衣装を強化しきるなど、やり込むとなるとなかなか大変だ。

未経験ゴリラからベテランゴリラまで幅広いゴリラがボリュームたっぷり楽しめる良い難易度バランスになっている。

システム: 面白さと気持ち良さと機能性ががっつり結合

ドンキーコング バナンザ レビュー ハンドスラップ
ハンドスラップした瞬間に
隠れている重要なものが点滅する

本作の目玉はドカーンバギャーンと道を塞ぐものを壊しまくれる豪快アクション。

破壊衝動なんてものは多かれ少なかれ人間誰しも持っている。
現実でやれば手が痛いし疲れるし片付けが大変なことになるけれど、思った通りに硬い岩やコンクリートも壊しまくれるのは気持ち良すぎる。
まずここで本作にハマる。本能的に気持ち良い。自分の中のゴリラが目覚めるはずだ。

一方で派手なアクションと共に、それを活かし面白さを持続させるマップ構造やシステム作りはさすが任天堂ならではの上手さ。

ギミックを使って障害物を壊して真正面から進むもよし、別方向からよじ登って来たり土を掘りまくって到達しても良し!
ステージ自体を壊しまくれて、楽しさにブレーキをかけられることがない。

特に上手いなと思ったのはハンドスラップ。

様々な物が壊れて飛散する様子が本作の気持ち良さに繋がっている。
もし地中から現れたアイテムが瞬時に自動回収されたたら、視覚的な気持ち良さが減ってしまう。
しかし、本作ではまずは瓦礫と共に散らばらせて「わー!いっぱいアイテム出た!」という気持ち良さを感じさせた上で、パンッと手拍子で一気に回収できるので面倒くささを感じさせない
しかも、それが同時に次のお宝を表示させるスキャナーの役割も担っているので、「あ!あそこにも何かある!」と自然と次へと探索したくなり息つかせる暇なく遊ばせてくれる。

面白さをしっかり味合わせつつ、機能的にもやる気も持続させる。
機能美ならぬ機能面白

芸術性: 絶景から瓦礫の破片まで高品質、BGMも最高

ドンキーコング バナンザ レビュー 踊るDKとポリーン

ステージによってギミックが変わるだけでなく、ジャングルや雪山などテーマもしっかり変わる。
ステージのほとんどを壊せるので様々な場所に辿り着くことができ、色んな角度から見渡せる風景はどこもかしこも美しい。

ドンキーコングとポリーンの衣装もステージのテーマに沿っており、追加効果よりも見た目重視で着替えたくなる可愛さ。

Switch2になったことでドンキーコングの毛並みはフサァフサァとしているし、飛び散る破片もかなり大量。

また、そこかしこでNPCと出会うことができ、なかなかに面白い状況に陥っているキャラや、家の中を覗くと(正確には壁をぶっこわしてお邪魔する)意外と生活感があったり、細部まで面白ネタが仕込まれている

そして、BGMもステージによってガラッと変わり良曲揃い
特にバナンザ変身中のポリーンの歌はプレイしながら思わず口ずさんでしまうほど楽しくなる曲だ。

ポリーンは道中でもあれこれ話しかけてくれ、各所の別荘(ステージの特定の場所で金を払うと建てられて体力回復できる)で休むとその場にちなんだ話もしてくれるので終始にぎやかな旅を楽しむことができる。

総合評価と似ているゲームは下へ

ドンキーコング バナンザの総合評価

ドンキーコング バナンザ

Taca KGO

ドンキーコング バナンザ レビュー 攻略
物語の魅力
操作の快適さ
難易度バランス
システムの面白さ
芸術性


総合評価

ステージ自体を破壊できる破壊アクションが気持ち良くて夢中になるだけでなく、それを活かしてどう進むか自由なマップ構造も面白い高評価作。豪快さと共に挙動も世界作りも細部まで作り込まれていてプレイする手が止まらなくなる。

5

長所と短所

良いところ破壊アクションが豪快で爽快で中毒性高い
自由度高く立体的に面白いマップ構造
一息つく暇なく楽しませる仕掛けが満載
残念なところ細かなユーザビリティ設定はできず、画面酔いしやすい

本作をおすすめしたい人

おすすめな人3Dアクションでの探索が好き
プレイしていて元気になるゲームを探している
とにかく破壊しまくりたい
おすすめではない人画面酔いしやすい
複雑な物語を求めている
横スクロールのみのドンキーコングを求めている

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レビュー【ドンキーコング バナンザ】その二の腕は飾りじゃない | 破壊と歌で地下を突き進むアクションゲーム

スーパーマリオオデッセイ

  • オープンフィールドなステージを探索しつつ進む名作3Dマリオ
  • 帽子を投げて敵に変身するなど新鮮なプレイも満載
  • ゲームの作りとして本作とかなり近い
アストロボット Astro Bot レビュー 攻略

アストロボット

  • こちらはPSのマスコットキャラなアストロが主人公の高評価3Dプラットフォームアクション
  • ゲームの有名キャラたちに扮した仲間を見つけながら進んでいく
  • こちらもステージクリア型であり、かなり元気いっぱいなゲーム

ドンキーコング バナンザ
© Nintendo
https://www.nintendo.com/jp/games/switch2/aaaca/index.html

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

ジャンル問わず面白いゲームに飛びつくゲームしているだけで幸せな大人ゲーマー。特に探索要素が大好き。世界中のゲーム情報を調べるのも大好きな keepgamingon.com の開設者であり運営者。

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