『Gonner 2』レビュー: 可愛い見かけに騙されてはいけない
『Gonner 2』とは、Art in Heartが開発したローグライクアクションゲーム。
横スクロールな2Dアクションでプレイする。
本作は、高評価ローグライク『Gonner』の続編。本作は、前作とシステムなどはほぼ同じだけど、最大4人の協力プレイが可能になっている。
物語は前作と直接つながっていないので、物語を理解する上では本作からプレイしても問題ない。
本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。私はXbox版をプレイ。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることが出来ます。
あらすじStory
友達のために
前作から直接続いているわけではないけれど、登場キャラは続投している。
主人公はイックという、骸骨頭とかなりシンプルな胴体のみという思い切ったスタイルの生き物。
友達のデス(どう見ても死神)の縄張りに勝手に入りこんできたヤツらを追い出すためにイックが手を貸すようだ。
絶対デスの方が強そうだけど、イックは何回死んでもデスのために奮闘することになる。
ゲームの特徴Features
2Dシューティングでローグライク
本作はローグライクなので、ゲームオーバーになったら全てを失ってスタートからやり直し。マップも毎回ランダム生成される。
主人公の武器は銃。残弾数の概念があり、敵を倒したり、オブジェクトを壊して弾を補給する。
狙って撃ちつつ、ジャンプ(2段ジャンプまで可能)、壁を跳び登ったり、一定距離だけダッシュもできる。
どういう仕組みなのかはあまり考えたくないけれど、マップの端にいる蛇のような細長い生物の口に飛び込むと、次のマップに移動して、その細長い生物の尻尾からプリッと飛び出る。
こうして幾つかのマップを越えていくと、いよいよボスとの対決だ。
無事にボスを倒せたらと、また次へと進んでいくことになる。
死に様が悲惨
本作の1番の特徴は死に方かもしれない。
敵にぶつかったり、敵の攻撃が当たってしまうと、主人公の頭蓋骨がふっ飛ぶ。銃や背負っていたバックパックもふっ飛ぶ。
そうなってしまったら、操作できるのは胴体だけだ。主人公イックの本体は、どうやら胴体の方らしい。
胴体のみになっても、落とした武器とバックパックを拾えば立て直すことが可能(体力であるハートは1つ減ってしまうけれど)。
胴体だけになって、さらに敵にやられてしまったら?その時は、さすがにゲームオーバー。
でも、敵を倒したり宝箱から手に入るお金を支払えば生き返ることができる。
お金が足りなければ?今度こそゲームオーバーだ。
記事はさらに下に続きます
今人気のゲーム
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
3.0
セリフもなく唐突にゲームが始まるし、ボスに初めて会った時もすぐにバトルが始まる。
公式ページを見なければストーリーはそもそも分からなかったほどだ。
死んでは蛇のお尻から生まれ直して、また死ににいく。何なんだ、これは。
というわけで、物語要素はほぼない。
キャラクターの魅力
3.5
主人公やNPCたち、そしてボスさえも、すっとぼけた顔していて可愛いらしい。
世界設定とか詳しく分からなくても許される可愛さだ。
ただ、可愛い分、会話とかそのキャラの物語を楽しみたいという気持ちも出てくるので物語要素が軽いのはやはり残念。
操作性
4.0
ハイペースな2Dシューティングで、忙しい。
操作性は良くてぬるぬる動く。動き過ぎてしまうくらい動く。
ストーリーだけでなく、システムなどのチュートリアルも最小限なので、何をどうしたらどうなるかなど手探りで学ばなければならない。
難易度バランス
3.5
敵は大量に向かってくる。嫌な攻撃をしてくる敵も多い。
ボスを一体倒したあとは、常に攻撃してくる衛星みたいな奴がついてきたりするし。
さらに、マップによっては、壊せるオブジェクトがなく、残弾数がゼロだと敵を倒せなくて行き詰まることもある。
1回敵にやられても、頭蓋骨とバックパックと武器を拾えば立て直せるけれど、これがかなり難しい。そもそも敵が密集していたりとかピンチな状態でやられているので、そこで3つも拾うのは大変だ。
そして、お金を払ってリスポーンしても、ゲームオーバーになった部屋のスタート地点に戻るだけなので、武器などは拾いに行かなければならない。
というわけで、高難易度で歯ごたえが楽しめる。
ただ、全体的に不親切さが目立つので、前作を全く知らない場合はシステムを理解したり慣れるまでは根気も必要。
ゲームシステム
3.5
上述してきた通り、色々と説明不足だし物語も薄いので、本作に馴染んでくる前に「なにこのゲーム、意味わかんない」と断念しやすいと思う。
私も、最初の数回は「説明してくれー!」と思いながら死んでた。
せめて親切なチュートリアルや興味を惹きつけてくれる物語があればとっつきやすいと思うんだけど。
でも、実際のところルールはめちゃくちゃシンプルだし、アクションもシンプルで操作していて気持ち良いので、システムが分かってくると面白くはなってくる。
ただ、ピンチからの立て直しがかなり大変なので、挫折しやすいと思う。理不尽さを感じることも多々ある。
カジュアルっぽく見えるけれど、実際には好みが分かれるゲーム。
やりこみ要素
3.5
所々で謎の箱を見つけることがある。開封すると、新たな銃がアンロックされる。
これをどれだけ見つけてアンロックしていくかがやり込み要素。
ただ、これについても特に誰も何も教えてくれないので、箱の存在に気づかずに進んでしまうこともあるかもしれない。
グラフィック
4.0
独特なグラフィックだ。
荒めのピクセルアートグラフィックなんだけど、色使いがカラフルでオシャレ。
スタート地点では、色味を変えることもできる。
キャラは敵含めてみんな可愛くて、このグラフィックに吸い寄せられて本作をプレイしようと思ったほど素敵なアートスタイルだ。
サウンド
4.0
サウンドは、抑えめにビートを刻むチルな音楽でこれまたオシャレ。
ちなみに、敵を連続して倒しているとBGMのビートが速くなってくる。
総合評価Summary
3.5
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
ぬるぬる快適な操作感
ハイペースで歯ごたえが楽しめる
グラフィックがオシャレ
残念なところ
不親切さが目立つ
物語描写がかなり乏しい
ピンチからの立て直しが厳しい
オススメな人
ローグライクゲームが好き
高難易度アクションが好き
自力でゲームを理解するのが苦にならない
オススメではない人
システムなどが分かりにくいとイライラする
理不尽なゲームオーバーに我慢できない
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
本作と同じく、主人公が骸骨な見た目のローグライクアクションゲーム。頭蓋骨を付け替えると武器やスキルなど挙動がガラリと変わるのが魅力。
2D横スクロールでシューティングで戦うローグライクなら、こちらもおすすめ。サイバーパンクな世界を舞台に、笑える要素も含め様々な操作キャラで戦える。
Gonner 2
可愛い見かけに騙されてはいけない
カラフルで個性的なグラフィックが魅力のローグライクアクションゲーム。
ぬるぬる気持ち良いシューティングや、歯ごたえもしっかり味わえる。
チュートリアルや物語描写が不親切なので、ゲームシステムを把握するまでが最大の勝負かもしれない。
Gonner 2
© Copyright 2020 Art in Heart AB. Developed by Art in Heart AB. Published by Raw Fury AB. All Rights Reserved.
http://www.gonnergame.com