『Gonner 2』とは

Art in Heartが開発した2Dローグライクアクションゲーム。
本作は、高く評価された『Gonner』の続編。前作は、独特な世界と高難易度が人気となったタイトルだ。
本作は、前作とシステムなどはほぼ同じだけど、最大4人の協力プレイが可能になっている。
PS、Nintendo Switch、Xbox、PCでプレイ可能。
私はXbox版をプレイ。
あらすじ
前作から直接続いているわけではないけれど、登場キャラは続投している。
主人公はイックという、骸骨頭とかなりシンプルな胴体のみという思い切ったスタイルの生き物。

友達のデス(どう見ても死神)の縄張りに勝手に入ってきたヤツらを追い出すためにイックが手を貸すようだ。
絶対デスの方が強そうだけど、イックは何回死んでもデスのために奮闘する。

ゲームの特徴
2Dシューティングでローグライク
本作はローグライクアクションなので、死ぬと全てを失ってスタートからやり直し。マップも毎回ランダム生成される。
主人公の武器は銃。
狙って撃ちつつ、ジャンプ(2段ジャンプまで可能)、壁の跳び登り、瞬間ダッシュもできる。

どういう仕組みなのかはあまり考えたくないけれど、蛇のような細長い生物の口に飛び込むと、次のマップに移動して、その細長い生物の尻尾からプリッと飛び出る。

主人公の周囲のみ足場や壁が可視化する

そのマップのスタート地点の敵を倒しておくこともできる
こうして幾つかのマップを越えていくと、いよいよボスとの対決だ。
無事にボスを倒せたらと、また次へと進んでいくことになる。

死に様が悲惨
本作の1番の特徴は死に方かもしれない。
敵にぶつかったり、敵の攻撃が当たると、主人公の頭蓋骨がふっ飛ぶ。銃や背負っていたバックパックもふっ飛ぶ。

そうなってしまったら、操作できるのは、胴体だけだ。主人公イックの本体は、どうやら胴体の方らしい。
胴体のみになっても、落とした武器とバックパックを拾えば立て直すことが可能(体力であるハートは1つ減ってしまうけれど)。
胴体だけになって、さらに敵にやられてしまったら?その時は、さすがに死ぬ。
でも、それでもバックパックに入れておいたお金を支払えば生き返ることができる。

お金が足りなければ?今度こそゲームオーバーだ。
評価
セリフもなく唐突にゲームが始まるし、ボス戦も突然始まるので、公式ページを見なければストーリーはそもそも分からなかった。
死んでは蛇のお尻から生まれ直して、また死ににいく。何なんだ、これは。

しかし、主人公やNPCたち、そしてボスさえも、すっとぼけた顔していて可愛いらしい。世界設定とか詳しく分からなくても許される。
ハイペースな2Dシューティングで、忙しい。操作性はかなり良くて、ぬるぬるに動く。動き過ぎてしまうくらい動く。
敵は大量に向かってくる。何発が当てなければいけなかったり、嫌な攻撃をしてくる敵も多い。

1体ボスを倒したあとは、常に攻撃してくる衛星みたいな奴がついてきたりするし。
さらに、マップによっては、敵を倒すしか銃弾を手に入れられないところもあって(オブジェクト破壊で銃弾補給できることが多い)、残弾数がゼロになるとどうしようもならなくなることもある。

ピンクのリングがお金
1回敵にやられても、頭蓋骨とバックパックと武器を拾えば立ち直れるけれど、これがかなり難しい。そもそも敵が密集していたりとかピンチな状態でやられているので、そこで3つも拾うなんて至難の技。
お金を払っても、そのマップのスタート地点でただリスポーンするのみなで、そこから拾いにいくのもかなり大変。
というわけで、かなり高難易度なアクションだ。

しかも、ストーリーだけでなく、システムなどのチュートリアルも最小限なので、何がどうなっているのか手探りで学ばなければならない。
上述のとおり、高難易度でシステムなどを死にながら覚えていくしかないので、わけが分かってくる前に「なにこのゲーム、意味わかんない」となって断念しやすいと思う。
特に最初の数回は「説明してくれー!」と思いながら死んでた。

弾が跳ね返るなどのスキルが手に入る
でも、ルールはめちゃくちゃシンプルだし、アクションもシンプルで操作していて気持ち良いので、ワケが分かってくると面白くはなってくる。
ただ、高難易度で、更にピンチからの立て直しがかなり大変なので、挫折しやすいと思う。理不尽さを感じることも多々ある。
カジュアルっ見えるけれど、実際には好みが分かれるゲーム。

スタートの部屋で選べる銃の種類が増える
独特なグラフィック。
シンプルなんだけど、色使いがカラフルでオシャレ。スタートの部屋で色味を変えることもできる。

キャラは敵含めてみんな可愛くて、このグラフィックに吸い寄せられて本作をプレイしようと思ったほどセンスが良いアートワーク。
サウンドは、抑えめにビートを刻むチル系の音楽でこれまたオシャレ。
ちなみに、敵を連続して倒しているとBGMのビートが速くなってくる。
まとめ
- 良いところ
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- ヌルヌルで快適な操作感
- ハイペースで歯応えがしっかりある
- アートワークがオシャレ
- 残念なところ
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- ピンチからの復活システムが難しくて活用しにくい
- チュートリアルやシステム説明が不親切
総合評価
3.5
- こんな人にオススメ!
-
- ローグライクゲームが好き
- 高難易度アクションが好き
- ハイペースなゲームが好き
- オススメではない人
-
- 理不尽な死に方に我慢できない
- システムなどが把握しづらいとイライラする
ローグライクが好きなら
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