『Lords of the Fallen』レビュー: あの世に逝ってもソウルライク -ロードオブザフォールン
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『Lords of the Fallen ロードオブザフォールン』とは、HEXWORKSが開発したアクションRPG。
本作と同名のアクションRPGが2014年に発売されているけれど、本作はそのリブート版であり続編でもある(前作からかなりの年月が経った後の世界が舞台)。
本作はPS5、Xbox、PCでプレイ可能。私はPS版をプレイ。ちなみに、前作の2014年版はプレイしたことはない。
本作がどんなゲームか、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
ランタンを持つ騎士
とある騎士が化け物を倒しながらどこかへ向かっている。
騎士は化け物たちに怯む様子はない。なかなか勇ましい騎士だ。この人が主人公か?
この騎士の武器は剣だけではないようで、持っているランタンを化け物に掲げると、あら不思議。化け物から魂を吸い取った。
これは、向かうところ敵なしだな。
…いや、そんな簡単な話なわけがない。
あからさまに強そうで口が裂けている化け物が登場し、残念ながら騎士は追い詰められてしまった。
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闇の十字軍
死を覚悟した騎士は、「誰か強き者がランタンを手にしますように」と願ってランタンを放り投げた。
そして、ランタンが転がり落ちていった先に横たわっていた死体こそ、本作の主人公だ。
そう、主人公はゲーム開始時に、既に死んでいた。
ゲームが始まらないじゃないかと心配になるけれど、大丈夫。主人公はランタンを手にして奇跡の復活を果たす。
そして、そんな主人公の目の前には謎の審問官が現れ、「闇の十字軍として認められたいなら橋の底に来い」と告げて去って行った。
やみの…じゅうじぐん?
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アディールの復活
冒頭に登場した騎士を追い詰めた口裂け化け物に早々に目をつけられて襲われたり、死後の世界に足を踏み入れちゃったりもしたけれど、主人公はなんとか無事に「橋の底」にたどり着いた。
そこで、主人公は自身に課せられた使命を知ることになる。
この世界ではるか昔に倒された悪の神アディール。
そいつが復活しようとしているらしく、それを阻止するのが主人公が属することになった闇の十字軍の役目だ。
悪の復活を止めるため、主人公はアディール封印の鍵を握る5つのかがり火の安全確保に向かうことになる。
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ゲームの特徴Features
ソウルライク
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本作は地続きの地を探索しながら進んでいく。
システムは完全にソウルライクそのもので、外見やクラス選択などキャラクタークリエイトして旅立ち、所々で強いボスと戦いながら先へ進んでいく。
敵を倒すと活力を手に入れる。活力が本作の経験値であり通貨でもある。
本作のセーブポイントは痕跡と呼ばれ、経験値を消費して好きなステータスを伸ばしてレベルアップしたり、セーブポイント間ではファストトラベルも可能。
ゲームオーバーになると未使用の活力を全て失うけれど、前回ゲームオーバーになった場所に戻れば回収可能だ。
戦い方
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主人公は様々な武器を装備して戦う。
武器での通常攻撃、強攻撃、回避、ガード、パリィが基本アクション。魔法も使用できる。
武器や魔法には必要能力値が設定されており、特定のステータス値を満たしていないと使いこなせない。
また、投擲武器もあり、消費アイテムではなく弾数という扱いになっている。
弾数ゲージが残っているなら、装備している投擲武器をどれでも使用可能だ。弾数はセーブポイントなどで補充出来る。
更に、ランタンを敵にかざすと魂はがしが出来る。敵から魂が分離し、その魂の方を攻撃すると本体が弱体化して致命の一撃で大ダメージを与えられるようになる。
また、敵を攻撃したりパリィを連続して成功させていると体勢を崩すことができて、これによっても致命の一撃を発動することが出来る。
2つの世界
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死者の世界には水がなく底や向こう岸へ進める
本作の大きな特徴が生者の世界と死者の世界の2つの世界を旅すること。
2つの世界はパラレルワールドになっており、魔法のランタンをかざすと、立っている場所とほぼ同じ地形の死者の世界側を垣間見ることが出来る。
この「ほぼ同じ」というのが重要。生者の世界では行き止まりに見えても、死者の世界では道が繋がっていたり、ギミックがある。
そうした死者の世界側では「何かがある」場所には蛾が飛んでおり、そこでランタンをかざして死者の世界に移動(リフトする)すれば、先へ進める。
ただし、死者の世界からは特定の場所でしか生者の世界側に戻ることはできない。
死者の掟
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体力が減る(体力ゲージのグレー部分)
敵を攻撃すると回復可能
死者の世界に道があるなら、ずっと死者の世界にいればいいじゃん。そう思うけれど、そうはいかない。
死者の世界はリスクが高い。
まず、死者の世界では雑魚敵が無限に出現するし、死者の世界での滞在時間が長くなると強敵に狙われるようになる。
また、生者の世界で死ぬと、死者の世界側にリフトした状態の同じ場所に復活することができる。
しかし、死者の世界で死ぬとゲームオーバーとなり、経験値を落としてしまう。
つまり、生者の世界側にいれば、たとえボス戦中であっても体力が尽きた際に一度だけなら死者の世界に移動しつつ復活可能ということでもある(敵はどちらの世界にも同一個体として存在しており、与えていたダメージもそのまま)。
死者の世界は、常に敵に狙われるゲームオーバーと隣り合わせの危険な世界でありつつ、道を見つけたり生者の世界の保険にもなる有効活用できる世界でもあるというわけだ。
Keep Gaming On 最新ゲーム情報
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各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ
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3.5
ソウルライクなダークファンタジーらしく(?)、小難しくて分かりにくいセリフが多め。
しかし、大筋は「特定の場所でボスを倒して来いよ」というシンプルなものだ。
意味深なセリフもちらほらとあり、闇の十字軍とか各NPCの事情などは気になる。
でも、物語の描写がブツ切りで唐突だったり、結局のところ、みんなの目的はアディールで、話題もアディール。
残念ながら物語の広がりとか深みはあまり感じられない。
物語の組み立て方がやや乱暴で、やらされている感を感じてしまう。
キャラクターの魅力
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3.5
なんとなく不穏なことを喋っているNPCが多い。ソウルライクなダークファンタジーあるあるな雰囲気。
ただ、物語の先を見たい欲があまり湧いてこない。
謎の仕込み方が中途半端だったり、そもそも特に伏線がなかったり。
それぞれのNPCもボスも何か事情を抱えていそうではある。だけど、そこに関する説明は薄め。考察欲を刺激してくれる手がかりも少ない。
ダークファンタジーの良い雰囲気は漂っている。でも、なんだか一歩足りない。
物語の描写が断片的で言葉足らずのせいか、世界に惹き込む力が弱めで残念。
操作性
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ランタンで寄生虫を剥がさないとダメージを与えられない
3.0
装備重量の概念があり、武器種や片手持ちか両手持ちかによっても挙動が変わる。
しっかり挙動が変わるので、武器をあれこれ持ち替えて好みの武器を探すのが楽しい。
ただ、装備を軽くしても、全体的に動きがもっさり重め。
ボタン入力してから武器の振りが遅く、回避の方向入力の反映も雑に感じる。
敵も同じくもったり挙動だし理不尽というわけではないけれど、当たり判定はあまり精度が高いとは言えない。
戦っていて、なんだか気持ち良くない。
バトルが楽しみとなるソウルライクゲームで、これはよろしくない。
また、ロックオンが効かなかったり、カクついたり、主人公も敵も妙な空間に引っかかることがあったり、細かなバグも気になった。
難易度バランス
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セーブポイントを作ることが出来る
どこに作るかがかなり大事
4.0
本作はソウルライクということで、もちろん高難易度だ。
上述した通り、主人公も敵ももっさり挙動だけど、ちゃんと死にゲーが味わえる。
特に死者の世界のリスクが効果的で、隠された道やアイテムを探したいけれど「強敵が迫ってくる!早く生者の世界に帰らないと!早く早く!」とヒヤヒヤする良いバランス。
崖から落ちやすい地形も多く、嫌な場所に雑魚敵がしっかり配置されている。
ボスはしっかり強く、攻撃パターンを覚えて立ち回りを考える死にゲー攻略が楽しめる。
ゲームシステム
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4.0
生者と死者の世界を同時に探索していくのが、本作の1番の目玉。
先に進む道がなければ、とりあえずランタンをかざす。
が、正規ルートだけではない。
意外なところにショートカットがあったり、隠しアイテムがあったり、死者の世界を垣間見ることで有利に探索出来ることも多い。
これによって、死者の世界には何かあるかもと思いながら歩くクセがつき、探索が楽しい。
上述した通りバトルには気になる部分があるので、ソウルライクよりも探索が本作の魅力。
やりこみ要素
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4.0
上述した通り、死者の世界には様々なアイテムや寄り道が隠されている。
正規ルート上では「ここでランタンかざすんだぞ」という分かりやすいヒントがあるけれど、寄り道は見落としやすい場所にもあるので、怪しいと思ったらとりあえずランタンをかざすのがおすすめ。
また、好きな武器を強化したり、特定のアイテムを収集して主人公を強化するなど、キャラクタービルドもやり込み要素だ。
NPCに関するイベントもあるので、NPCを見つけたら片っ端から何度も喋りかけておいた方がいい。
更に、本作にはマルチプレイヤー要素もあり、協力プレイや侵入して対人バトルもできる。
グラフィック
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4.0
ダークファンタジーなので禍々しい場面や流血も多く、そういったシーンが美しい3DCGで描かれている。
PS版のパフォーマンス優先の画質設定でプレイしたけれど、描出が遅れてしまう時はあるものの、綺麗だ。
ちょっと変な表現だけど、背景のテクスチャが具沢山。
特に死者の世界では壁に骸骨が埋まっていたり何かウネウネしたものが広がっている。
主人公が触ったり壊したり出来るものは少ないけれど、背景が描き込まれていて画面がぎっしりという印象だ。
キャラは背景に比べると高精細ではないけれど、全体的にクオリティの高いグラフィックが楽しめる。
サウンド
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3.5
ボス戦以外はBGMなし。ボス戦では壮大な音楽が流れる。
死者の世界ではうめき声とか、たまに赤ちゃんの泣き声みたいな音もするけれど、総じてサウンド面が寂しい。
また、すごく細かなズレだけど、攻撃と効果音が完全に一致していない気がする。
戦っていてなんだか気持ち良くない原因はここにもありそう。
総合評価Summary
4.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
2つの世界を同時に進む探索
ダークファンタジーな雰囲気
好みのキャラクタービルドもが出来る
残念なところ
挙動がもっさり
物語や世界への惹き込みが弱い
細かなバグあり
オススメな人
ソウルライクゲームが好き
ダークファンタジーの雰囲気が好き
探索が好き
オススメではない人
バトルの爽快感を重要視している
物語を楽しみたい
完成度の高さが気になる
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エルデンリング Elden Ring
ソウルライクゲームの本家本元であるフロムソフトウェアのアクションRPG。こちらはオープンワールドで自由な探索も楽しめる。アクション精度の高さは最高級。
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Lies of P
こちらもフロムソフトウェアのゲームに強く影響を受けているアクションRPG。こちらは『ダークソウル』よりも『Bloodborne』に近い。ピノキオが主人公という独創的な物語も魅力。
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Lords of the Fallen ロードオブザフォールン
あの世に逝ってもソウルライク
生者と死者の世界の2つを行ったり来たりしながら進む探索が面白いアクションRPG。
死者の世界でのリスクや自由なキャラクタービルドなど死にゲーが味わえる。
ダークファンタジーの雰囲気も味わえるけれど、挙動や物語の描き方にいま一歩物足りなさを感じるのが残念。
Lords of the Fallen ロードオブザフォールン
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