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『Salt and Sacrifice』レビュー: 塩分多めの鬼ごっこ

salt and sacrifice ソルト アンド サクリファイス 評価 攻略

『Salt and Sacrifice ソルト アンド サクリファイス』とは、Ska Studiosが開発したアクションRPG

2D版ダクソと呼ばれることが多い高評価アクションRPG『Salt and Sanctuary ソルト アンド サンクチュアリ』の続編で、2Dサイドスクロールでプレイする。

物語は全く別なので、前作をプレイしていなくても問題ない。

本作は、PS5、PS4、Nintendo Switch、PCでプレイ可能。私はPS版をプレイ。

また、オンラインマルチプレイが可能だけど、本稿はシングルプレイでのレビューとなっている。

『Salt and Sacrifice ソルト アンド サクリファイス』とはどんなゲームか、その特徴や魅力と共に実際にプレイした感想と各要素の評価をネタバレなしでレビューする。また、本作に似ているゲームも紹介する。

画像はタップもしくはクリックすると拡大して見ることができます。

Index

あらすじStory

処されてたまるか!

本作の主人公は、キャラクリエイトが可能。

見た目や職業などだけでなく、を選択してスタートする。

で、この罪が、物語が始まるきっかけとなる。

実は、主人公は罪を犯したため極刑に処せられるはずの死刑囚。

ところが、魔導司(Mage)討伐の任を引き受ける代わりに極刑を免れたそうだ。

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狩るまで死ねない

魔導司とは誰で、どこにいるのか。実は何人もいる。

本作の舞台となるアルターストーン王国は、いつからか現れるようになった魔導師軍団によって崩壊の危機に立たされている。

そこで、死刑囚たちが刑の代わりに異端審問官となり、魔導師討伐に派遣されているわけだ。

魔導司を殲滅できれば、その先には自由が待っている、はず。

魔導司が出没するという地にやってきた主人公は、早速遭遇した魔導司に戦いを挑む。

わー、この人が魔導司かー!でっかいなー!どわーっ!

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人間やめた?

というわけで、早速負けました。

ところが、主人公は、免罪の谷という異端審問官達の拠点で目を覚ます。

主人公は、魔導司狩りの儀式を無事に済ませているので、死んでも復活するらしい。

というわけで、気を取り直して、お仕事再開。

まず、拠点にいる人々から色々なことを教わり(チュートリアル)、再び魔導司退治に送り出される。

え、いや、待って。あの、主人公の見た目がもはやゾンビなんですけど。みんな、そこは気にならない感じ?

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ゲームの特徴Features

探索せよ

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本作では、拠点である免罪の谷にあるポータルから各地に向かってゲームを進めていく。

ポータルではルーンと呼ばれる暗号のようなコードで行き先が指定できるので、新たなルーンを知ることができれば行けるエリアが増えていく。

各エリアは、上下左右に広がっており、好きに探索出来る。

が、最初から一気に探索することは出来ない。

本作にはメトロイドヴァニア要素があり、グラップリングフックなど新たな移動スキルを手に入れると進める場所が広がっていく。

また、一定数の魔導司(後述)を倒さなければ開けられない扉もある。そのため、各エリアを行ったり来たりすることになる。

魔導司狩り

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本作の目的は魔導司狩りだ。

まず、魔導司を探し出さなければならない。

各エリア内のどこかにある魔導士の痕跡を見つけると、討伐内容が表示される。「開始」を選択するといよいよ狩りが始まる。

討伐ミッションが始まると、主人公の周りにフワワーッとオーラが表示されるようになり、オーラはどこかの方向へと伸びていく。

その方向へ向かっていくと、魔導司を見つけることができる。

でも、「さあ今からボス戦!」とはならない。しばらく戦っていると魔導司は逃げてしまう。

そうしたら、またオーラを辿って追いかける。

これを何回か繰り返すと、いよいよ魔導司を追い詰めることが出来て、ボス戦が始まる。

また、魔導司ではないボスもいる。こいつらは特定の地点で通せんぼしており、魔導司のように鬼ごっこする必要はなく討伐すれば先に進める。

塩分多めでよろしく

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本作では、敵を倒すとソルト(塩)を獲得する。これが経験値であり通過でもある。

一定の経験値を溜めたら、拠点でレベルアップすることが出来て、体力最大値が増える。

また、レベルアップ時にはスキルポイントを獲得し、それを消費してスキルツリーをアンロックしていく。

持久力や筋力などのパラメータを伸ばしたり、装備できる武器防具や魔法の種類を増やすにも、全てスキルツリーのアンロックが必須となる。

ソウルライクな旅路

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主人公は、剣や槍など様々な武器で戦える。遠距離攻撃できる武器もある。

武器による通常攻撃、強攻撃、ガードやローリング回避が可能。魔法を使うこともできる。

本作はソウルライクであり、敵に負けてしまうと所持していた経験値(ソルト)を全て失ってしまう。

が、前回死んだ場所まで戻れば回収可能だ。回収前に死んでしまうと永久に失うことになる。

また、道中では様々な素材を採取することができて、回復アイテムや爆弾などの消耗品のクラフト装備品の強化に使用できる。

各要素の評価と感想Rating

物語の面白さ

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4.0

魔導司がいます。退治しましょう。

そんな主人公の置かれた状況が一通り説明されたら、そこからは放置される。

あとは、自分でNPCに積極的に話しかけ情報を集めつつ、あれこれ考察しながら物語を楽しむ。

NPCにちょくちょく話しかけるのがおすすめ。

すっきり分かりやすい内容ではないけれど、魔導司の正体や目的が徐々に気になってくるので、放置されるとはいっても物語をちゃんと楽しめる。

また、魔導司を倒すと少し会話があって、そこでは選択肢も登場する。

キャラクターの魅力

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4.0

主人公はキャラクリ可能なので見た目は自由だし、キャラクター性を感じるとしたらゲーム開始時に選択できる過去の罪くらい。

でも、上述の各魔導司との会話中の選択肢などで、自分がどんな異端審問官であるかを選ぶ自由が楽しめる。

実際には、半分腐ってる亡者状態の主人公よりも、魔導司たちの方がよっぽど人間くさいセリフが多い。

ちなみに、潔白の欠片という貴重アイテムを使えば、主人公は人間の姿に戻り体力全快に戻せる。負ければ、またゾンビになってしまうけど。

NPCは意外と多い。が、死にゲーの魅力はやはりボスだ。

主人公を親の仇のように殴りまくってくる魅力的なボスがひっきりなしに現れる。

操作性

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4.0

装備重量の概念があるので、重装備で固めるとドスドス歩きのドッスンローリング回避になる。

装備可能重量の半分以下に抑えれば軽快に動くことができる。

それでも、本作の挙動は独特だ。

前作と同じく、キャラが武器を振る時は、肘を曲げずに肩から動かしてるような感覚になる。

でも、操作性自体は良好なので、本作からプレイする人でもしばらくプレイしていれば慣れるはず。

当たり判定は荒め。

見たままの当たり判定ではなく、敵の射程範囲内にいるかという敵との距離によってダメージを受けるかどうか決まる。

難易度バランス

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4.5

間違いなく死にゲー

上述の通り、当たり判定は荒めだけど、主人公も敵も同じ条件なので、理不尽ではない。

ボス含め敵の攻撃は一撃が重いので、ヒット&アウェイが基本。

もちろんスタミナ管理も大事。

魔導司は続々と雑魚敵を召喚しまくるし、通せんぼしているボスも頑丈。しっかり歯ごたえが味わえる。

また、本作はメトロイドヴァニア要素があるけれど、マップ画面はない

自力で道を見つけて地図を頭に刻み込んでいく探索の面白さも味わえる。

罠も多くて、道中もしっかり死にゲーだ。ボスよりも罠の方に殺意を覚えるほど罠は危険。

ゲームシステム

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4.0

死にゲーならではの高難易度バトルは、やりごたえ抜群。

ただ、私にとって本作の魅力は前作と同じく探索だ。

どのエリアもマップ構造が面白くて、最初に登場するエリアであっても何度も行ったり来たりすることになる。

文字通り上下左右に広がっていて、敵の配置もいやらしい。最高。

新しい移動スキルは強いボス討伐後に手に入ることが多いので、ボスを倒した達成感と行ける場所がドドーンと広がるワクワク感が同時に得られて、どんどん病みつきになっていく。

バトルを優先して楽しみたい人にとっては、魔導司と鬼ごっこが面倒で「さっさと戦わせろよ!」と思うかもしれない。

が、探索好きにとっては、これがまた楽しい。魔導司が逃げていく方向が探索のガイドになっているので、迷子になったら、魔道司を追いかけるといい。

やりこみ要素

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4.5

魔導司を倒すと手に入る素材で、様々な属性付きの装備品を作製することが出来る。

作製した装備品は、素材を集めると更に強化できる。

各魔導司は再戦も可能で素材も再取得可能。どれだけ装備品を揃えるかがやり込み要素だ。

もちろんスキルツリーのアンロックもやり込み要素。

筋力モリモリなのか、魔法使いまくる賢き者になるのか、自分の好きな主人公に仕立て上げることができる。

また、本作は、マルチプレイも可能で、協力プレイも敵対プレイも楽しめる。

グラフィック

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3.5

イラスト調のグラフィックだけど、正直なところ高精細とは言えない。

でも、本作に漂う不気味で怪しい雰囲気は抜群。

良い意味でも悪い意味でも、グラフィックは2016年に発売された前作とほぼ同じだ。

サウンド

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4.0

道中のBGMは、控えめ。不気味な感じの曲調が多い。

しかし、ボス戦が始まった途端に、ぎゅおぉおおーっとギターの音が響き、一気に戦う気満々になるカッコイイBGMに変わる。

このギャップは結構クセになる。

サントラはこちら

メインアーティスト:Maclaine Diemer
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総合評価Summary

4.0

物語の魅力

ゲームプレイの快適さ

ゲームとしての面白さ

芸術性

 

 

 

 

良いところ

探索が面白いメトロイドヴァニア要素

歯応えのあるバトル

成長要素が豊富

残念なところ

当たり判定は荒め

オススメな人

死にゲーな高難易度アクションが好き

探索が好き

前作にハマった

オススメではない人

自力で探索するのが苦手

物語や演出を楽しみたい

高精度な当たり判定じゃないと納得できない

オススメ

Salt and Sanctuary ソルト アンド サンクチュアリ

前作。基本的なシステムは本作と同じ。メトロイドヴァニア的な探索も楽しめる。物語は、本作よりやや難解。

オススメ

Elden Ring エルデンリング

高難易度アクションRPGが好きなら、こちらもおすすめ。元祖死にゲーの開発元フロムソフトウェアが手がけたオープンワールドゲーム。広大でダンジョンも多く、探索の楽しさも味わえる。

フロムソフトウェア
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Salt and Sacrifice
4

塩分多めの鬼ごっこ

探索も高難易度バトルも歯ごたえを楽しめるアクションRPG。

メトロイドヴァニア的な自力で少しずつ道を切り開いていく達成感に病みつきになる。

Salt and Sacrifice ソルト アンド サクリファイス
Copyright © 2022 Devoured Studios LLC
https://ska-studios.com/games/salt-and-sacrifice/

この記事を書いた人

Taca KGO
運営者

どんなジャンルにも飛びつき、探索好きな涙もろい大人ゲーマー。世界中のゲーム情報をチェックするのも大好き。

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