【V Rising】時間が吹き飛ぶヴァンパイア生活 – 攻略とレビュー
本気でヴァンパイアになりきれる!病みつきオープンワールドゲーム『V Rising』。
V Risingの特徴
- ストーリー: 目覚めた後は自分次第!強い血を求めて好きに暮らす
- 攻略: 全て自力!サンドボックス要素のあるオープンワールドゲーム
- 評価: ヴァンパイアの生態を活かしたサバイバルを味えるバトルと作業が楽しくて時間を忘れてしまう
- 進め方も建築も自由度が高い
- ヴァンパイアの生態がゲームプレイにも落とし込まれている
- ボリューム満点で長時間遊べる
- 物語要素はかなり軽い
『V Rising』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
V Risingの攻略情報
V Risingの概要
タイトル | V Rising |
---|---|
開発元 | Stunlock Studios |
販売元 | Stunlock Studios |
発売日 | 2024年5月8日正式リリース |
対応機種 | PS5, PC |
ジャンル | アクションアドベンチャー, オープンワールド, サンドボックス |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用、ソロプレイ) |
ストーリー
ヴァンパイアの敗北
ヴァンパイアといえば、人間の血を吸う怪物だ。多くのゲームや映画に悪役として登場するけれど、上品で妖艶でファッションセンスも抜群という魅力的な化け物だ。
しかし、ヴァンパイアは人間の敵だ。
というわけで、本作の世界でも、好き放題していたヴァンパイアは人間達に抵抗され、あえなく敗北してしまった。
目覚めた貧弱ヴァンパイア
ヴァンパイアといえば不老不死だ。人間との戦いに負けたものの、棺の中でぐっすり眠って元気になったヴァンパイアがいよいよお目覚めの時を迎えた。
墓地奥深くにある棺の中から現れたのが、本作の主人公だ(キャラクリと名前を好きにつけることができる)。
しかし、このヴァンパイアはレベル1だ。
眠っている間に能力を失ってしまったのか、元々弱い個体だったのかは分からないけれど、貧弱ヴァンパイアが地下墓地から地上へと飛び出して行った。
良い血を求めてサバイバル
貧弱ヴァンパイアがやるべきことは、人間への復讐!というよりも、まずは生き抜くことだ。
血を飲まなければ死ぬし、野晒しで暮らせば人間達に退治されてしまうだろう。
どうせ飲むなら良い血がいいし、いかにもヴァンパイアが住んでいそうな荘厳なお城に住みたい。あと、布切れファッションのままではヴァンパイアの名が廃ってしまう。
より充実したヴァンパイア生活を求めて、貧弱ヴァンパイアの地道な戦いが始まる。
攻略のポイント
自由に拠点を構えるオープンワールドゲーム
本作はオープンワールドゲームであり、攻略順もやることも自由。
各地にボスが待ち構えており、そいつらを討伐して良い血を手に入れていくというのが、大きな目的でありメインストーリーにあたる。
主人公はヴァンパイアなので人間の集落でくつろいだり、誰かと交流することはほぼ出来ない。そのため、自分だけの拠点を構えることになる。拠点はどこに作ってもいい。作った拠点ごと引越しも出来るし、複数作ってもいい。
血と装備で強くなるヴァンパイア
主人公は装備している武器と魔法(マジックスペル)で戦うことができる。スタミナゲージやMPなどはなく、魔法はクールタイムを経ればいつでも再発動できる。
主人公のステータスは、装備品と血で決まる。敵を倒して経験値を得たりはしない。
- 装備品
- ギアレベル
- 本作のレベルにあたるもの
- 装備している装備品のレベルで決まる
- 武器で攻撃力、防具で最大体力が上昇する
- 耐久度がある
- 壊れればギアレベルも下がる
- ギアレベル
- 血
- 敵の体力を一定以下に減らすと吸血可能
- 血はブラッドプールに溜まり、体力回復に使える
- 敵によってブラッドタイプが異なる(クリーチャー、悪者などの種別。A型とかB型という話ではない。)
- 吸血した種別によって異なるステータスボーナスを得られる
- 敵によって血のクオリティが異なる
- 血によって得られるボーナスは質が高いほど多く得られる
- 新たな敵を吸血すると、上書きされる
また、Vブラッドと呼ばれるボスを倒して吸血すると、新たなスキルや魔法をアンロックすることができる。
ヴァンパイアの生き方
ヴァンパイアとして暮らしていくには、いくつかの注意点がある。
- 日光に焼かれて死ぬ
- ゲーム内では時間が常に経過している
- 日の出〜日の入りの間に日光に当たると徐々に体力が減っていき焼け死ぬ
- 日中でも影や屋内や洞窟なら問題なし
- 血が枯渇すると死ぬ
- ブラッドプールは自動的に徐々に減っていく
- ブラッドプールがゼロになると体力が減っていき死ぬ
- 人間を下僕にする
- 人間を洗脳して、使用人として転化させることもできる
- PvPなどで自分の城を守ってもらうことができる
その他にも、ニンニクや銀でといったヴァンパイアならではの属性ダメージも登場する。
アイテムも城も全部手作り
本作では、拠点の建築だけでなく、様々なアイテムや装備品を自分でクラフトすることになる。
まず、道中で木を切ったり、岩を採掘して素材を集める。
そして、キャッスルハートという建築物を好きな場所に設置すると、その周囲一帯を自分の領土にすることができる。
そこにクラフト設備や装飾品を置いて、自分なりの城を作り上げていく。レシピを手に入れたり、一定の目標を攻略すると新たにクラフトできるものがアンロックされる。
本作にはPvP機能があり、他人の城を攻め落としたり、アイテムを強奪していくことができる(オンライン要素なく、自分だけのワールドでプレイも可能(フレンド招待は出来る))。
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V Risingのレビュー
物語: 自由に孤高に生きる
本作に、イベントシーンや会話はほぼない。
ヴァンパイアは誰かと馴れ合うことはない孤高の存在だ。強敵の素性はメニュー画面から確認できるし、遭遇するとチラホラとセリフも喋ってくれるけれど、特に前置きもなくバトルが始まる。
でも、ヴァンパイアならではの会話やイベントは面白そうなので、個人的には物語描写があると嬉しかった。
操作性: 細かな作業もゲームパッドで問題なし
バトルは、スキルも武器も自分で割り振った通りにボタンを押すだけ。分かりやすい。
夜行動することが多いけれど、ちゃんと月明かりがあるので「暗くて見にくい!」とはならない。攻撃が当たる範囲も表示されるし、パッと目で見て把握しやすいゲームだ。
ゲームパッドだと、Yボタン(Xboxコントローラー)長押しでカメラ操作するのは珍しいけれど、すぐ慣れてしまえる。
プレイしている感覚は、いわゆるディアブロ系の見下ろし型アクションRPGと同じで、当たり判定や操作性も問題なく快適にプレイできる。
そして、本作では建築やクラフトなど作業をする時間が多くなるけれど、そこも操作しやすい。建築の時だけキーボード+マウスを使いたくなるゲームもあるけれど、本作ではゲームパッドでも操作しやすくて驚いた。
建築に何が不足しているか、その設備で何がどう出来上がるかなど、これまた見やすく把握しやすい。
色々できるけれど分かりやすくて操作しやすい。この快適さが本作に長時間ハマってしまう大きな要因の一つだ。
難易度: 日光と血が最大の敵であり、最高の刺激
3段階から難易度選択ができる。私は真ん中のノーマル難易度でプレイした。
敵のギアレベルを確認できるので、格上の相手に喧嘩を売らなければ、バトルの難易度は厳しくない。ちゃんと装備品をクラフトしていれば、ソロプレイでも苦戦する場面はほぼない。
本作では、敵の強さよりも日光が1番怖い。ゲーム内時間が進むスピードは結構早く、日中の影の位置はどんどん変わる。日中にうっかりボスと遭遇すると、影に隠れながら戦う奇妙な立ち回りも楽しめる。
しかも、インベントリを確認している間も世界は止まらない。立ち止まって持ち物を整頓していたら、太陽が傾いてチリチリチリ…と焼け死に始めたり、昼寝から起きた熊にバチーンと叩かれて慌ててインベントリを閉じる。常に周囲に気を配らなければならない。
そして、どんなに雑魚であろうと良い血を持っている人間に出会って吸血できれば、強いボーナスが得られる。ただ、血はどんどん減っていくので、常に美味しい状態が続かないのが面白いところ。
PvPありでプレイすると
拠点が攻め落とされるかもしれないヒヤヒヤも味わえるけれど
1人の世界で好きに建築を楽しむのもおすすめ
システム: 意外と地道なヴァンパイア生活で時間が吹き飛ぶ
良い資源を探しながら自由に探索して強敵を倒してまわり、自宅の装飾にもこだわれる。クラフトするほど強くもなれる。出来ることが多い。しかし、各要素は複雑すぎず面倒すぎもしない良い配分だ。
そこに本作ならではの日光と血のシステムによって、一定時間で状況が変わるメリハリが生まれる。これによってダレることなく、逆にどんどん熱中していく。
昼の間は日光を気にする緊張感のあるプレイをし、夜になると水を得た魚のように大暴れする。この生活サイクルが心地よくて「もう一晩、あと一晩」とプレイがやめられなくなる。
また、城の内装に凝っているうちに血が渇き始めて「あ、そろそろ飲みにいくか」と集落へ襲撃に向かい、「この集落で1番美味しい血を持っているのは誰だ?」「あいつは美味いから最後に残しておこう」と血の吟味をしながら戦う。
そう、本作をプレイしていると本当にヴァンパイア思考になってしまうのだ。ヴァンパイアの生態がゲームプレイの面白さにも上手く落とし込まれている。
ひたすら木を切るなど地道な作業だってやるヴァンパイアになりきって、膨大に用意されているコンテンツ(追加DLCもあり)を楽しめる。
芸術性: ド直球のヴァンパイア世界
遠めの視点でプレイすることが多いけれど、ちゃんと装備によって見た目が変わるし、建築物もデザインが凝っている。
しかも、どれもこれも、がっつりヴァンパイアデザインなのが良いところ。家具をドーンと置くだけで一気にゴシック感が高まる不気味デザインなので、細かく装飾するのが面倒だったりヴァンパイアセンスがなくても、すぐに「憧れのヴァンパイア城!」に近づけるのが嬉しい。
BGMはもちろん不気味な曲が多いけれど、陰鬱な感じではなく、これまたヴァンパイアのような上品でカッコいい曲調が多い。ちなみに、BGMは常にジャカジャカ鳴っているわけではない。
回復時やボスを倒した時などには、主人公がひと言ボイス付き(英語)で喋る。ヴァンパイアらしくイケボで貫禄がある口調だけど、その口調で持ち物満タンの時に「インベントリがいっぱいだ」とか、硬い岩を叩いた時に「まだ壊せない」と言うので、「そんな厳かにお知らせしてもらっちゃって、なんか、すみません」と笑ってしまう。
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V Risingの総合評価
V Rising
総合評価
強敵を倒しながら、装備もアイテムも自分でクラフトしてヴァンパイア生活に熱中する中毒性の高いオープンワールドゲーム。日光や血の渇きに気をつけつつ、血によって強さが変わるヴァンパイアならではのシステムも面白い。
おすすめな人 | 建築やクラフトの作業が好き 長く遊べるゲームを探している ヴァンパイアになりたい |
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おすすめではない人 | 敵を倒すごとに強くなりたい 物語を楽しみたい 不気味なデザインが苦手 |
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