レビュー【Hi-Fi Rush】ビートを刻む不良品 | 全てがBGMに連動する痛快リズムアクションゲーム

陽気な仲間も背景も一緒にリズムに乗って敵をかっ飛ばし、底抜けに元気になれる『Hi-Fi Rush ハイファイラッシュ』の攻略情報もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 音楽と身体が同期するチャイが巨大企業ヴァンダレイ社相手に戦い、仲間とともにその陰謀にも迫っていく物語
- 攻略
- BGMに合わせてタイミング良くボタンを押し、探索もコンボやパリィも狙えるバトルも攻略するリズムアクションゲーム
- 評価
- 必ずビートに合わせてアクションが繰り出されるため気軽に爽快に音ゲーもアクションも同時に楽しめる、ノリが良すぎる高評価作
Hi-Fi Rushの概要
| タイトル | Hi-Fi Rush |
|---|---|
| 開発元 | Tango Gameworks |
| 販売元 | KRAFTON, Inc. (Bethesda Softworksから2025年11月14日に移管) |
| 発売日 | 2023年1月26日 |
| 対応機種 | PS5, Xbox, PC |
| ジャンル | リズムアクション, アクションアドベンチャー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | Xbox |
本作開発元はもともとXbox Game Studiosの一つでサイコブレイクシリーズや『Ghostwire Tokyo』などを手がけていたが、スタジオが閉鎖となった。
しかしその後、KRAFTON, Inc.が事業継承しスタジオが復活し、販売元も移管されている。
Hi-Fi Rushのストーリー
ヴァンダレイ社の治験に参加するチャイ

高いロボット技術を持ち、儲かりまくりな巨大企業ヴァンダレイ社。
そんなヴァンダレイ社は新たにロボットパーツと人間を融合させる技術をテストするために被験者を募集していた。
そこに意気揚々と応募してきたのが、本作の主人公チャイ。
ロックスターに憧れるノリが良すぎる若者だ。しかし、右腕を負傷しているらしい。
ややふざけたノリではあったけれど無事に治験者として参加できることになったチャイは、懐かしのiPod風ミュージックプレイヤーなど手荷物を預け、いざ手術に臨むことになった。
しかし、どうも手術という雰囲気ではない。
チャイが案内されたのは病院ではなく工場のような場所だ。
ビート人間が爆誕

そんなチャイ含め被験者たちの様子を、儲け最優先なヴァンダレイ社の社長ケールと幹部たちが眺めていた。
ケールは凡人しか見当たらない被験者に不満たらたらな様子で、チャイが預けていたミュージックプレイヤーをポイッと放り投げた。
そして、この完全な八つ当たりがチャイの運命を激変させてしまう。
幸か不幸か、投げられたミュージックプレイヤーがチャイの右腕にロボットパーツを装着するプレス機(やっぱり手術ではなかった)の中に落下してしまう。
そして出来上がったのは、予定通り右腕にロボットパーツ(ゴミ拾い用の磁石付き)は装着された上に、予定外に胸にミュージックプレイヤーが埋め込まれてしまったチャイだ。
ところが、事故ではあるものの、残念ながら異物が埋め込まれたチャイは不良品だ。ヴァンダレイ社としては処分しなければならない。
突然ロボットたちに追われる身となったチャイだけど、静かに従うようなたまではない。
チャイは手に入れた右腕となぜか音楽と同期する新たな力を使い、逆にヴァンダレイ社に喧嘩を売っていくことになる。

Hi-Fi Rushの攻略情報
ステージクリア型

本作の物語はひと続きになっているけれど、いくつかに区切られているステージクリア型のゲーム。
各ステージでは寄り道も探索しつつ、バトルを攻略して進んでいくことになる。
バトルが発生すると一定範囲内がバトルフィールドとなり、基本的に全敵を倒さないと先に進むことは出来ない。
また、本作はリズムアクションゲーム(いわゆる音ゲー)なので、攻略中にはどれだけリズムに乗れているかの評価が画面右端に表示され、ステージ終了時には総合評価も表示される。
ビートに合わせてアクション

探索中でもバトルでも、本作では主人公も背景やオブジェクトもほぼ全てがBGMのビートに合わせて動く。
探索中にはプラットフォームアクション要素もあるけれど、動く足場などのギミックもBGMのビートに合わせて動く。
主人公の一歩一歩など全てのアクションもBGMに合わせて行われるため、BGMをよく聴いてジャンプボタンなどを押さなければならない。
そして、バトルではギターを武器にして戦う。弱攻撃と強攻撃が可能。
もちろん攻撃もビートに合わせて発動する。
どんなにボタンを連打しても、BGMのビートからズラしてボタンを押したとしても、主人公は必ずビートに合わせて攻撃を繰り出す。
じゃあ、いつボタンを押してもいいのか、というわけではない。
ビートに合わせて攻撃ボタンを押すと与ダメージ量がより多くなり、敵が回復アイテムをドロップするなど報酬も得られ、スコアも上がっていく。
操作がビートからズレてもビート通りにアクションは行われるけれど、ビートに合わせられればメリットが得られる。これが本作の鉄則だ。
ビートに合わせてコンボ

上述した通り、チャイは弱攻撃と強攻撃が可能で、その組み合わせによってコンボ技が発動する。
コンボの最後にはビートヒットが発動し、画面上に現れる緑色の円と赤色の円が重なるタイミングでボタンを押すと大ダメージを与えられる。
また、パリィやグラップリングフックを使って敵に近づいたり、敵を打ち上げれば空中コンボで畳み掛けることも出来る。
更に、ビートに合わせて攻撃ボタンを押せるとリバーブゲージが溜まっていき、一定量溜まるとスペシャルアタックと呼ばれる必殺技を繰り出すことが出来る。
敵を倒したり探索中の道中でギアを獲得することができ、これを支払うと新たなコンボ技や必殺技やパッシブスキルをアンロックしたり、習得済みのものを強化も出来る。
仲間に加勢してもらう

ゲームが進行すると仲間が加わり増えていく。
しかし、プレイヤーが操作するのは主人公チャイだ。
仲間には加勢してもらうことが出来る。
仲間は常に同行しているわけではなく、Xbox版ではRTボタンを押すと仲間が登場し、そのキャラ固有のスキルで敵を攻撃して去っていく。
この仲間の加勢は、クールタイムを経れば再発動出来る。
特定の敵が張っているバリアや探索中に邪魔になる障害物は、それぞれ対応した仲間スキルでないと壊せないものもあるため適材適所で応援を呼ばなければならない。
記事はさらに下へ続きます
【発売済み】最新おすすめゲーム
記事はさらに下に続きます
Hi-Fi Rushのレビュー
物語: めちゃくちゃ明るく、笑いが絶えない

本作の物語は、見た目通りのカートゥーンそのものな軽快なノリ。
物語の冒頭からずっとノンストップでハイテンション。
笑えるシーンも多く、にぎやかなアニメっぽい演出が矢継ぎ早に起こり、ドタバタとずっと楽しい。
自己顕示欲とプライド高すぎな敵集団に、もやし野郎とも呼ばれる若僧が立ち向かう。
あるあるな展開が多いけれど、異常にテンポが良くて冒頭からグングンと物語に惹き込まれていく。
主人公は、バカにされたり殴られたりぶっ飛ばされたり散々な目に遭うけれど、常に根拠のない頑丈な自信があり元気いっぱい。
少年漫画(ギャグ漫画寄り)の主人公のように魅力的なヒーローだ。
一方で、仲間はツンデレハッカーや心優しき脳筋など分かりやすくいキャラが多い。
実は、仲間よりも強烈なのはボスとなる幹部達だ。
とんでもなく濃い性格をしてる奴らなので、いちいち笑える。
ヴァンダレイ社というのは、突き抜けた性格が採用条件にしているのかもしれない。
また、人間のキャラ以外も面白く、そこかしこにいる従業員であるロボット達の方が意外と人間くさいヤツらばかりで、セリフが面白い。

操作性: わかりやすく、とても親切

BGMのビートは分かりやすく、ボタン入力の反映や敵の動きもビートのタイミングにバッチリ合っている。
色んなアクションが登場するけれど、操作方法は分かりやすい。
というよりチュートリアルが親切だ。
新たな要素が登場する度にチャイの脳内ステージでチュートリアルが行われ、それ自体が面白おかしく作られており、新しいアクションが登場するペースも親切だ。
本作をプレイしていると、プレイヤーに快適に楽しんでもらおうという心くばりが随所で感じられて、すごく好感が持てる。
敵のロックオンは出来ないけれど、攻撃ボタンを押せば自動的に近くの敵を狙ってくれるので、ビートに合わせることだけに集中出来るのも嬉しいところ。
難易度: 幅広い人がみんな楽しめる

表示させても評価が下がったりはしない
本作はリズムアクションゲームなので、攻略するにはプレイヤーのリズム感覚が一番大事だ。
しかし、本作では背景などもビートに合わせて動いているので視覚的にタイミングが分かる。
リズムを把握するのが苦手な人にも安心だ。
更に画面下にビートのタイミングが分かるように表示させるビートアシスト機能もある。
また、ボタンを押すタイミングがビートに合っていなくてもミスにはならず、しかも攻撃自体は繰り出せるので、音ゲーに馴染みがない人にも安心だ。
リズムが分からなくて頓挫してしまうことはなく、「あ、今のはズレてた」「今のは成功した!」と慣れながら攻略できる敷居の低さも本作の大きな魅力だ。
一方で、高スコアを狙ったりやり込み要素を制覇するにはリズム感覚や音ゲーの上手さがしっかり求められる。
ステージはそれなりに長く、高スコアを維持し続けるためには集中力が大事で、何回かプレイして曲に馴染む必要もある。
「リズムって難しい」という人から「我こそはリズムマスターだ!」という人まで、みんなが楽しめる作りになっている。
システム: 音ゲーとアクションが完璧に融合している

リズムに合わせてボタンを押して攻撃する音ゲーなシステムに、コンボ技やパリィを狙うアクションバトルの立ち回りがうまく噛み合っている。
お互いに邪魔しないのが凄いところだ。
ビートを気にしているとアクションの気持ち良さが消えたり、立ち回りに気を取られているとリズムに乗りにくくなりそうに思えるけれど、そんな心配は一切無用。
いつボタンを押そうがアクションはビートに合わせて発動されるおかげで、失敗しても音楽に乗り続けることができ、コンボのタイミングが分かりやすく成功させやすい。
邪魔しないどころか逆に音ゲーとアクションの面白さが相乗効果で増しており、ビートに乗る高揚感とアクションの爽快感どちらも味わいながらプレイできる。
探索要素も成長要素も複雑すぎず組み込まれており難しく考える必要はなく、ひたすらに楽しい気分でどんどん攻略していきたくなる。

やり込み要素や細かなネタも豊富
芸術性: アニメそのままな勢いの良さ

アニメ調のグラフィックが滑らかに動くセルシェーディングで描かれる。
線が綺麗で日本アニメっぽいデザインも特徴だ。
世界は色とりどりで鮮やかで、しかもそれがビートに合わせて動いており、画面が所狭しとにぎやかでステージを眺めているだけでも気分が盛り上がってくる。
また、攻撃した時にテキストのエフェクトが表示されたり、攻撃ボタンを押した瞬間に合わせて背景のライトが光ったり、画面の隅から隅までリアクションがあるのもプレイしていて楽しくなるところ。
丁寧に作られているゲームだ。
そして、本作はリズムアクションゲームなのでBGMが命ともいえる。
そこは全く問題なく良い曲揃い。
主人公チャイがロックスターに憧れていることもあり、BGMはロックソングが分かりやすいビート調にアレンジされているものが多い。
プレイしていると自然に体も動いてきてしまう元気になる良い曲ばかりだ。
\\サントラもおすすめ//

総合評価と似ているゲームは下へ
Hi-Fi Rushの総合評価
Hi-Fi Rush

総合評価
アクションがBGMのビートに必ず合うことで気軽に音楽に乗る高揚感も爽快アクションも味わえるリズムアクションゲーム。底抜けに明るい物語とゲーム自体の圧倒的なテンポの良さに夢中にならずにはいられない高評価作。
長所と短所
良いところ
-
リズムアクションもアクションバトルも両方しっかり楽しめる
-
操作がビートからズレでもミスにならない新鮮なシステム
-
テンポやノリが非常に良く、どんどん攻略したくなる
残念なところ
-
手動で任意の敵を狙うことは出来ない
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
リズムアクションが好き
-
元気になりたい
-
リズム感覚はあまりないけれど音ゲーに挑戦したい
おすすめではない人
-
音ゲーのみをプレイしたい、物語やアクション要素はいらない
-
スコアなど評価されるゲームが嫌い
-
落ち着いた雰囲気のゲームを探している
Hi-Fi Rushに似ているおすすめゲーム
ケイデンス オブ ハイラル クリプトオブネクロダンサー feat. ゼルダの伝説

音ゲーとアクションが融合したゲームなら、こちらもおすすめ。
BGMに合わせて移動やアクションを行う『クリプトオブネクロダンサー』とゼルダの伝説がコラボしたリズムアクションゲーム。シリーズの名曲のアレンジ版も魅力。
Sayonara Wild Hearts

元気になれるリズムアクションなら、こちらもおすすめ。
目まぐるしく変わる画面やステージによってゲーム性が変わるなど、よくある音ゲーとは全く異なる体験ができる。ポップなBGMに合わせて、現実逃避出来る高評価作。



















