【While Waiting】人生の待ち時間 – 攻略とレビュー ただ待つゲーム
何かを待たなければならない、しかし、どうやって待つかは自分次第。突拍子のないことまで起こせる笑えるゲーム『While Waiting ただ待つゲーム』。
While Waitingの特徴
- ストーリー: 何かを待つ場面を通して、主人公のの人生を辿る物語
- 攻略: 様々な何かを待つ場面でチャレンジに挑戦しながら待つステージクリア型カジュアルゲーム
- 評価: ステージも目標も多彩でアイデアの豊富さに感心しつつ、共感できる設定に終始ゆるく笑える

- 奇想天外なことも起こる笑えるステージが豊富
- 共感しやすいテーマ
- 誰でも気軽にプレイできる簡単操作
- やり込み要素達成には周回プレイが必須
『While Waiting ただ待つゲーム』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
While Waitingの攻略情報
While Waitingの概要
タイトル | While Waiting ただ待つゲーム |
---|---|
開発元 | Optillusion |
販売元 | Optillusion |
発売日 | 2025年2月6日 |
対応機種 | Switch, PC |
ジャンル | カジュアル |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
ストーリー
待つ人生の始まり

列に並んで順番を待っている、とある男性。何を待っているかというと、生まれるのを待っているのだ。
生まれる予定の人は列に並び、1人ずつ順番に地球へ飛び降りると生まれることができるらしい。
人類の誕生システムはこうなっていたのかと感心したところで、周囲を見ると彼以外にも生まれるのを待っている人は多い。現世は大人気だ。
肝心の主人公の順番が来るまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
…退屈だな。
ちょっと列から外れてみようかな。それとも前の人を抜かしてみようか、いや、逆に列の1番最後を見に行ってみようか。
人生の一大イベントである「誕生」を前にしても、人間というものは暇になると無駄なことを考えてしまうものだ。
待ちながら人生を歩む

生まれる前から暇を持て余していたものの、やっと誕生した男性、というか男の子。
しかし、生まれたとて「待つこと」からは逃れられない。ここから彼の待ちまくる人生が始まるのだ。
行列に並び、渋滞を待ち、授業が終わるのを待ち、時には大人になるのを待つ。
どんなものにも待ち時間がある。そう、時間があるのだ。
ただ待っているだけなんて勿体無い。待ちさえすればいいのなら、その間はこっちの自由だ。
さあ、この待ち続ける人生を面白おかしくしてやろう。
攻略のポイント
待つステージクリア型ゲーム

本作では、主人公の人生の様々な待つ場面がステージになっており、ステージクリアでゲームが進行する。
クリア条件は待てばいいだけ。例えば「雨が止むのを待つ」というステージなら、一定時間経過すると雨が止むので、それでクリアとなる。
初プレイ時にはクリアするごとに次のステージがアンロックされ、クリア済みのステージはリプレイ可能だ。
何をするか、逆に何もしないか

各ステージで待っている間には、主人公を動かしたり、画面上の物にアクションを行うことができる。
そして、ステージごとに待つ以外の目標も掲げられている。
例えば「行列の順番を待つ」というステージなら、列から外れて近くにある物を散らかしたり、他人の邪魔をしたり、脇道から別の道へ行くこともできる。
こうしてあれこれ悪ふざけをして目標に書かれている行動を成し遂げると、ステッカーを獲得することができる。どれだけのステッカーを手に入れるかが、やり込み要素となっているわけだ。
一方で、「何もしない」こともできる。
Xボタン(Xboxコントローラー)を押すと画面左下に暇つぶしアイテムがスッと現れる。
現れたハンドスピナーを回したり、ボールペンをカチカチノックして、主人公を特に操作はしないまま手持ちぶたさを紛らわして時を過ごすこともできる。
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While Waitingのレビュー
物語: 発想が面白く、自分の日常生活もほんのり楽しくなる

人生で経験する待ち時間を全て足したら、どのくらいになるんだろう?
本作をプレイしながら、ふとそんなことを考えた。
そんな考えに至るほど、多種多様な待つ場面(ステージ)が登場する。
突拍子もないことがたくさん起こるけれど、ステージ自体は誰もが経験する「あるある」な待つ場面ばかり。
そのため、本作をプレイした後には、現実生活で何かを待っている時にも「この間に何か面白いことができるかも」と考えるようになる。
待ち時間は受け身の時間ではなく、能動的に何かができる時間なのかもしれない。待っているだけと思っていたはずが、実は新たに時間ができていたということか。
笑えるゲームにも関わらずそんな深くて浅いことを考えてしまった。
そう、そんなことにまで考えを巡らせてしまうほど、このゲームでは待つことになる。
各ステージは短く、それぞれ独立しているけれど数は多い。
しかも、ちゃんと主人公が人生で経験する順番通りにステージが並んでおり、待ち続けているだけに見えて、通してプレイすると主人公の物語として楽しめる。
操作性: ゆるい操作感が待つのにちょうどいい

操作は移動とアクションを起こすボタン1つだけ。
操作している感覚は本作の雰囲気と同じくゆるい。
主人公はゆっくり歩き、アクションを起こせる対象は画面上に明示されてもおらず手当たり次第に触りまくるしかない。
操作性が良いわけでも悪いわけでもない。ゆるいゲームなので、ゆるい操作感で十分だ。
しかし、ステージによって起こることが全く異なるので、移動するのが主人公自体ではなく視線だけだったり、物を持って運ぶこともあれば、スイッチを押すだけのこともある。
そのため操作は簡単でも単調というわけではない。
新しいステージが始まったら、まずは動かしまくり、何ができるのか把握するのが鉄則だ。
難易度: 目標全てを達成するのは大変

ステージクリア自体はめちゃくちゃ簡単。待てばいいだけだ。ゲーム史上1番簡単かもしれない。
それでも、ステージ数はたっぷりあるので1周するだけでも時間はかかる。
そして、各ステージの目標を全て達成するのは大変だ。
上述の通り、主人公はゆったり歩くので、ステージの制限時間といえる待ち時間終了までにあっちへこっちへ移動して全てをこなすのは時間的に厳しい。
また、目標リストに書かれている状況にどうやって持ち込むのかパッと分からないこともある。動ける場所は最初に見えている範囲だけかと思いきや、更に奥や左右へと続いているステージもあるので動き回って目標に関係しそうな場所を探し出さなければならない。
そして、どのステージにも「何もしない」という目標があるので、どれだけ効率的に動けても最低でも2回(うち1回はひたすら何もしない)は同じステージをプレイしなければならない。
システム: ゲームとしてはシンプル、アイデアは豊富

簡単操作のミニゲームが続く。ゲームとしてはそういう作りだ。
しかし、ステージはどれも趣が異なっており、ステージごとにできることまで変わる。
さらに、目標として掲げられている内容は笑えるものばかりで、主人公がふざけるだけでなく、カッパが普通に通り過ぎて行ったりなど周りでもだいぶおかしなことが起こる。隅から隅まで見逃せない。
ゲームとしての複雑さはないものの、完全にアイデア勝ちのゲームだ。「あるある」な共感しやすい状況を茶化すゲームに変えてしまうアイデアの豊富さに感心してしまう。
「待つ」というだけでこんなにもゲームを作れるとは。
芸術性: ゲーム性にぴったりなゆるいイラスト

本作は落書きのようなゆるい手描き調グラフィックで描かれる。
主人公はだいぶふざけたことをしているのに常に表情を変えないのが余計に笑いを誘い、ひたすらゆるい。
しかし、思い起こしてみると、確かに何かを待っている時って暇つぶしをしていようとも真顔だったりする。本作の描写は現実的だ(いや、現実ではあり得ない突拍子もないことばかりやらかしているけれど)。
BGMは控えめで、ボイスや派手な効果音はない。ポップな雰囲気にできそうなゲームだけど、にぎやか楽しいと本作ならではの待っている間の退屈感が台無しになってしまうので控えめがちょうどいい。
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While Waitingの総合評価
While Waiting

総合評価
人生のあらゆる待つ場面に着目し、あの手この手で面白く待つことができるアイデア勝ちであり発想力豊かな笑えるゲーム。シンプルな作りながら、テーマと新鮮さを見失わず豊富なステージを楽しめる。
おすすめな人 | 笑えるゲームが好き 短時間ずつプレイできるゲームを探している 暇つぶしの方法を知りたい |
---|---|
おすすめではない人 | せっかちで時間経過を待っていられない 一周のプレイで全ての要素を回収したい きびきびと操作したい |
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Thank Goodness
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- とある町を訪れたミニ営業マンが住民から無理難題を頼まれる笑えるカジュアルゲーム
- カートゥーン風のグラフィックも魅力

Moncage
- 本作開発元の代表作であるパズルゲーム
- 景色がぴったり合うようにカメラを回転させて主人公の人生を辿っていく
- 本作とは異なり、切ない雰囲気