レビュー【ドラクエ7 リイマジンド】サクサク石板 | 再構築された現代版フルリメイクRPG

石板で冒険できる地が増えていくドラクエ7が、グラフィックも物語もゲームプレイまで一新したフルリメイク作『ドラゴンクエストVII リイマジンド Reimagined』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 石板を集めて過去と現在を行き来し、世界の本当の姿を取り戻していく物語
- 攻略
- 現代ゲームの便利さを盛り込んでフルリメイクされたJRPG
- 評価
- 多彩なエピソードで綴られる物語が面白く、ドラクエ色は控えめにかなりテンポよく攻略できる現代のJRPG
ドラクエ7 リイマジンドの概要
| タイトル | ドラゴンクエストVII Reimagined |
|---|---|
| 開発元 | Square Enix, HEXADRIVE Inc. |
| 販売元 | Square Enix |
| 発売日 | 2026年2月5日 |
| 対応機種 | PS5, Switch2/1, Xbox, PC |
| ジャンル | RPG |
| シリーズ | ドラゴンクエスト, ドラクエ |
| プレイ機種 | PS5 |
本作は2000年に初代PlayStation向けに発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』のフルリメイク作。
2013年にはニンテンドー3DS向けに一度リメイクされているが、本作はまた新たなリメイク作となっている。
ドラクエ7 リイマジンドのストーリー
少年の旅立ち

小さな島にある漁師町で暮らす、平凡な少年。
少年は、「もはやキミが主人公なのでは」と思うほど快活でやんちゃなキーファ王子や、気の強さ世界チャンピオン級のマリベルといった幼馴染と楽しく毎日を過ごしていた。
幼馴染の個性が強すぎて少年がモブキャラに見えてしまうけれど、実は彼こそが本作の主人公だ(名前は自由に付けられる)。
そして舞台となる世界は、彼らが暮らす小さな島だけ。
ところが、ある日少年たちが見つけた石板を島の神殿に嵌めると別世界に飛ばされてしまった。
そう、小さな島だけで物語が終わるわけがないのだ。
石板で蘇る世界の真実

しかし、実際のところ、彼らが飛ばされたのは全く別の世界というわけではない。
彼らが迷い込んだのは同じ世界にある別の島、しかもその過去だった。
そこでは魔物が人々を苦しめており、正義感に満ち溢れた少年たちがその元凶を倒すという大役を果たす。
ところが本作は過去で戦うタイムトラベル物語では終わらない。
故郷(現在)に戻ってみると、過去で救った島が彼らの時代にも出現するという不思議事態が起こる。島一つだけの世界ではなくなったのだ。
鍵を握るのは石板だ。しかも、島を呼び出す不思議な石板はどうやら一枚だけではない。
味をしめた少年たちが石板を見つけては過去に飛び、そして現在に島を出現させていく。
なぜ故郷の島以外の地は石板に封じられていたのだろうか。
旅をしながらその真相が明らかになるにつれ、無邪気だった少年の冒険は壮大な戦いへと変わっていく。
ドラクエ7 リイマジンドの攻略情報
石板を集めて時代を行き来する

故郷の島にある神殿の台座にはめていく
本作は物語に沿って進行するRPGだ。
基本的には以下の流れを繰り返して冒険できる島を増やすことでゲームが進行していく。
- 冒険しながら石板のかけらを集める
- かけらが集まって石板が一枚完成すると新たな島の過去に旅立てる
- 新たな島の過去で起こっているトラブルを解決する
- 現在の世界に攻略した島が現れる
- 過去のトラブル解決後の後日談を知ることができる
- そこでもまた新たな石板のかけらが手に入る
現在でも過去でも攻略済みの島には再訪問することができ、見逃した宝箱などを取りに戻ることができる。
また、屋内やダンジョン内でも、地図上から各地点へファストトラベルすることができる(移動呪文ルーラはゲーム開始時から使用可能)。
バーストするバトルと便利機能

本作のバトルシステムは、シンボルエンカウントで始まるターンベースバトル。
フィールド上で敵に触れるタイミングで攻撃ボタンを押すと、少量ダメージを与えた状態でバトルを開始できる。
その際に敵のレベルが味方より格下だと、バトル画面に変わることなくフィールド上で一発で敵を倒してバトル終了となる「いきなり勝利」が発動する。
バトルでは、ターンが回ってきたキャラの「こうげき」や呪文や特技などをコマンド選択して戦う。
そして、敵から攻撃を受けているとキャラがバースト状態になることがある。
その際に表示されるバーストコマンドを選択すると、「次の攻撃が必ず会心攻撃となる」など各キャラが就いている職業に対応したバーストスキルを発動することができる。
バトルに関しては、プレイヤー自身が操作する必要がなくなるオートバトル機能やバトルスピード調整といった機能も利用することができる。
転職を繰り返す勇者

各キャラは戦士や僧侶といった職業に就くことができる。
職業によって習得できるスキルは異なり、武闘家を選べば攻撃力が強くなるといった職業に対応したステータス補正も生じる。
ちなみに転職はいつでも自由にでき、2つの職業をかけもちすることもできるようになる。
本作にはキャラ自身と職業ランクの2つの成長要素があり、バトルに勝利した際には経験値と職業熟練度を獲得する。
- 経験値
- 溜まるとキャラ自身がレベルアップする
- キャラごとに基礎ステータスの成長度は異なる
- 職業熟練度
- 各キャラの職業ごとに蓄積される
- 溜まると職業がランクアップして新たなスキルを習得できる
- 習得したスキルはその職業に就いている時のみ使用可能
キャラごとに特定の職業レベルが最大値になるとその職業を「極めた」状態になり、極めた職業の種類によってさらに強いスキルを習得できる上級職への転職も可能になる。
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ドラクエ7 リイマジンドのレビュー
物語: オムニバスのように楽しめる石板物語

石板で現れる地ごとに、それぞれ異なる物語が展開する。
魔物が悪事をはたらいているのは共通しているけれど、土地ごとに文化も描かれるテーマも異なっており、魔物だけでなく人間の心の醜さが描かれている場面も多く、物語を追うだけでも面白い。
リメイクにあたって物語には手が加えられており、各エピソードが適度にまとまっていてテンポよく物語が進む。
そのため、「また次の石板の物語も見たい」と短編集を読み進めるように次々に攻略したくなる。
さらに、現代に現れた島では過去で起こった事件の数日後や数年後どころではなく数世代後の後日談を見れるのも攻略の楽しみになるポイント。
過去では後味の悪いエピソードも多々あるけれど(これがドラクエ7の魅力の一つ!)、現代で訪れてみると突然ふざけまくった展開になっていたり、一枚の石板で二度美味しい体験ができる。
操作性: 快適すぎて驚く

ルーラの消費MPは0
本作にはたくさんの快適機能が揃っている。
バトルスピード調整やファストトラベルできる地点の多さによって「無駄に時間取られるよな」と思う瞬間をことごとく潰すことができる。
さらに、バトルでは魔法などが敵に効きやすいかどうかまで表示され、仲間がヒントを教えてくれる時は画面上にお知らせまで表示される親切ぶり。
そして、ドラクエといえば画面左上に「しらべる」「そうび」などのメニュー画面が表示されるのがお約束だったけれど、本作では一発で装備画面が開き、最近のゲームによくあるタブ切り替え方式メニュー画面となっている。
こうした部分も現代向けになっており操作しやすい(お馴染みのメニュー画面が懐かしいという話は別として)。
フィールド上での体力回復などよく使う機能にはショートカットボタンが用意されており、ちまちまとメニュー画面をいじる必要はほぼない。
特にバグもなく、本当に快適にプレイできる。
マップ切り替えでオートセーブされたり、どこでも転職できるなど、シリーズファンとしては「えっ、そんなに甘やかしてくれるんだ!?」と驚くほど便利機能が揃っている。
物語展開よりも便利機能への驚き度の方が大きかったかもしれないほど。
難易度: 常に手厚いどころか極厚サポートがある

獲得できる経験値や熟練度は低くなる
難易度は3段階から選択可能。さらに項目ごとに難易度を調整できるカスタム機能もある。
デフォルトのノーマル難易度でプレイして、苦戦することはまずない。
積極的なレベル上げも必要なく、お金にも困らない。
ツボ割りタル割り他人のタンス探りなど「ドラクエ作法」で探索していれば装備品含めアイテムがざくざく手に入る。さらに時間経過で再生するフィールド上のキラキラを調べてもアイテムが手に入る。
何かが枯渇したり、やりくりに苦労することは一切ない。
さらに、コンビニかと思うほどあちこちに女神像があり、触れるだけで全回復もセーブもできる。ご丁寧にボス戦の前には必ず設置されている。
メタルスライムが出没する場所を血眼になって徘徊するとか、教会まで棺桶を引きずって歩く勇者とか、ボス戦にたどり着くまでMP節約生活を続けるとか、そういったドラクエならではの「あるある」な苦労は登場しない。
サクサクと快適に攻略できるのは楽しい。
が、その一方で、ドラクエならではの大変さを味わえないのは、シリーズファンとしては少し寂しくも感じるところでもある。
これは往年のファンだから感じることであって、本作から初めて触れる人にとってはプレイしやすいゲームとなっているのでご心配なく。
システム: 現代JRPGとして楽しく、ドラクエとしては軽め

(指示はできない)
本作最大の魅力は物語だ。
石板ごとに異なるエピソードが楽しめ、その後世の姿まで見ることができ、さらに世界に島が現れてくるというゲーム進行は現代でも全く色褪せない面白さ。
そして、便利機能が揃っていて右往左往することなく快適にプレイでき、物語を辿る面白さが途切れない。良質な現代向けのJRPGだ。
一方で、ドラクエシリーズとして見ると、上述もした通りドラクエにつきものだった面倒くささや歯ごたえがなくなっている。
レベル上げや金欠に苦しんだり、勇者の使命を忘れてカジノに入り浸ったり(本作でカジノが削除されているのには大人の事情があると思うけれど)、そうしたドラクエならではのプレイ体験を期待していると物足りなく感じる。
リメイク作なのでオリジナル版プレイ済みの人も多いと思うけれど、描き方は一新しているので新作RPGとして楽しむのがおすすめだ。
ゲームとして攻略しやすくなったのは悪いことではなく、快適に戦えるので職業を極めて自分好みのパーティー編成を目指しやすくなり、物語に集中して楽しむことができる。
芸術性: 可愛いフルリメイク

本作はドールルックと呼ばれるグラフィックで描かれる。
フィールドはジオラマのようで、そこを動くキャラたちは小さな人形のようだ。
人間の醜さを目の当たりにする胸糞エピソードがある物語とは裏腹に、見た目はとても可愛い。
もしフォトリアルなグラフィックでフルリメイクされていたら、かなり殺伐としたゲームになっていただろう。
オリジナル版は2頭身なピクセルアートで、過去に一度リメイクされた際には3頭身な3DCGで描かれていたけれど、本作のドールルックのスタイルもドラクエ7にぴったりだ。
超勝手ながら、頭身が低かったドラクエ9も同じドールルックでリメイクされないかなとほのかに期待している。
そして、ドラクエといえば愛嬌のあるモンスターたちも主役であり、バトル中のモンスターの動きが作り込まれていて楽しい。攻撃時や状態異常になった際の動作もそれぞれ用意されており、バトル中に笑ってしまった敵の姿も多い。
一方で、味方側も装備した武器や盾の外見がバトル時に反映されるのも、見た目から楽しめるポイントだ。
欲を言えば、もっとズームして見れたり、屋内でも360度自由にカメラ回転したかったところ。
音楽は、もはや緊迫したバトル曲であろうと安心するお馴染みのドラクエ音楽だ。
いつ聴いても耳に残る良い曲ばかり。
また、オリジナル版から変わり、イベント時のセリフはボイス付きとなっている。
オリジナル版をプレイしていた時に抱いていたイメージとかけ離れていないボイスで、特に違和感なく聞くことができた。
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ドラクエ7 リイマジンドの総合評価
ドラゴンクエストVII Reimagined

総合評価
可愛いグラフィックを堪能しながら、かなりテンポ良く物語を楽しめるドラクエ7のフルリメイク作。往年のドラクエならではのプレイ体験は薄くなっているものの、幅広い人が快適に楽しみやすくなっている現代向けJRPG。
長所と短所
良いところ
- テンポよく物語を辿ることができる
- 自分好みのパーティー編成を作りやすい
- グラフィックが可愛い
残念なところ
- ドラクエならではのプレイ体験は薄くなっている
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- JRPGが好き
- ドラクエ7の物語が好きだった、もしくは興味がある
- 攻略しやすいゲームを探している
おすすめではない人
- オリジナル版や昔ながらのドラクエシリーズのプレイ体験を期待している
- レベル上げが必要な歯ごたえを味わいたい
- 物語よりバトルや戦略性をメインに楽しみたい
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HD-2Dグラフィックで描かれるドラクエ3のフルリメイク作。
物語含め追加要素があり、本作と同じように職業システムも楽しめる。同じくHD-2Dリメイク『ドラクエI&II』と合わせてドラクエ初期三作のロト三部作を辿ることができる。
Fantasian
ジオラマ風のグラフィックで楽しむRPGならこちらもおすすめ。
実際にジオラマで作られたフィールドが使われており、次元を超えて旅する物語が描かれている。FFシリーズを生んだ坂口さんが手がけており、面白いバトルシステムや歯ごたえも魅力。






















