レビュー【オクトパストラベラー0】前線に立つ町長 | 大所帯になったオクトラ

オクトパストラベラーシリーズ第1作目より前の時代、大勢の仲間と新たな要素とともに故郷の復興と大陸の覇者への復讐に燃えるRPG『オクトパストラベラー0』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 故郷を滅ぼされた主人公となり、故郷を復興しつつ仇討ちの旅にも出る物語
- 攻略
- 仲間や町の住民を増やしながら、8人でのターンベースバトルを攻略するRPG
- 評価
- 物語は断片的ではあるものの、過去作とは異なる戦略性や要素を楽しむことができるシリーズファン向けのスピンオフ作
オクトパストラベラー0の概要
| タイトル | オクトパストラベラー0 |
|---|---|
| 開発元 | Square Enix, DOKIDOKI GROOVE WORKS |
| 販売元 | Square Enix |
| 発売日 | 2025年12月4日 |
| 対応機種 | PS5, Switch2/1, Xbox, PC |
| ジャンル | RPG |
| シリーズ | オクトパストラベラー |
| プレイ機種 | PS5 |
本作はオクトラことオクトパストラベラーシリーズの一作。
過去作と直接続いている物語ではないけれど、シリーズ第1作目である『オクトパストラベラー』の前の時代が描かれている。
また、本作はライブサービス型のスマホゲーム『オクトパストラベラー 大陸の覇者』がベースになっており、内容は再構築され新要素が加わっている。
オクトパストラベラー0のストーリー
ウィッシュベールの悲劇

本作の主人公は見た目も名前もプレイヤー自身が決めることができる。
しかし、主人公はウィッシュベールという田舎の小さな町で暮らす若者であること、そして残念ながら悲劇に遭うことが決まっている。
自警団長の父に鍛えられた主人公が一人前として認められ、そして町中が盛り上がる一年に一度の聖火祭を迎えた日、悲劇は起こる。
突然、大勢の兵が現れて町に火を放ち、住民が次々と斬り殺されてしまったのだ。
片田舎の町がなぜ惨劇の場に変わってしまったのか。
実はこの恐ろしい事件の黒幕は、人間性にはかなり問題があるものの絶大な力を持つ大陸の覇者と呼ばれる有力者3名。
それぞれにウィッシュベールを狙う異なる理由を持つ最悪トリオによって、故郷の町は一晩で焼け野原と化した。
復興と復讐

さて、主人公はというと、生き延びていた。
主人公は町から共に脱出した幼馴染のスティアとともにとある学者さんのお家に身を寄せて修行していた。
そして、悲劇から数年経ったある日、2人は故郷に戻ることを決める。
その目的は、ウィッシュベールの地にまた町を築くこと、そして町を滅ぼした者たちに報いを受けさせること。
プレイヤーが生み出した主人公は瓦礫だらけの故郷の地から強大な敵に立ち向かっていくことになる。
オクトパストラベラー0の攻略情報
好きな順番で復讐と復興を遂げる

本作はメインストーリーが大きく分けて2つあり、それぞれがいくつかの章に分かれている。
- 復讐の旅
- 各地を旅して仇である大陸の覇者たちを追っていく物語
- 覇者ごとに物語が分かれており、それぞれ章立てで進む
- 各覇者の物語は同時並行で進めることもできる
- 復興
- ウィッシュベールの町を再建する
- 旅先で新たな人と出会い、仲間や住民を増やすことができる
世界地図上にはメインストーリーやサブストーリーを進められる場所が表示され、訪れたことのある町ならファストトラベルで移動できる。
また、町などにいるNPCには普通に話しかけるだけではなく、情報を教えてもらったりアイテムを貰ったり一定回数だけバトルに加勢してもらえるよう勧誘するといったフィールドコマンドを仕掛けることができる。
主人公には富、権力、名声の3つのパラメーターがあり、それぞれの高さによってフィールドコマンドの成功率が変わる。
この3つのパラメーターはストーリーを攻略したり仲間が増えることで上昇していく。社会経験が少なければ上手い交渉はできないというわけだ。
2列8人で戦う

本作のバトルは、敵味方関わらずキャラごとにターンが回るターンベースバトル。
シリーズ過去作と同じく、ブレイクとブーストを使ったバトルシステムが肝となっている。
- ブレイク
- 敵の弱点武器や属性で攻撃すると、敵のシールドポイントを削ることができる
- シールドポイントが0になった敵(ブレイク状態)はそのターン行動できなくなり防御力が下がる
- ブースト
- ターンが回ってくる度にキャラごとBPが溜まる
- コマンド選択時に溜まっているBPを消費すると与ダメージ量が増えるなど威力が増す
また、本作ではバトルメンバーは8人となり、バトル時には前後衛2列に並ぶ。
前衛4人が行動し、後衛4人は行動できないけれどターンごとにHPとSP(スキル使用に消費する)が回復し、BPも溜まる。
同じ位置にいる前衛と後衛はターンが回ってきた際に交代することができる(前衛に出たキャラがそのターンに行動できる)。
本作では仲間キャラのジョブや固有スキルも使用できる武器も決まっているので、キャラをうまく使い分けることが大事だ。
ただし、極意と呼ばれるアビリティはキャラ関係なく付け替え可能であり、剣士タイプのキャラでも魔法系の極意を装備すれば属性攻撃もできるというわけだ。
タウンビルドで復興

本作の大きな特徴の一つが、ウィッシュベールの町づくり。
探索中に拾える素材を使って自由に家や施設を建築することができ、世界各地で住む場所を探しているNPCや悲劇を生き延びた末に離散していたウィッシュベール出身者たちを招いて住んでもらうことができる。
町には畑や酒場などの施設を作ることができ、食材を育てて料理して食べるとバトルで追加効果が得られるなどバトル攻略にも役立つ機能もある。
ゲーム進行とともに町でできることや建てられる建築物が増えていき、再配置も自由にできる。
また、作物が育つスピードが早くなるなど各住民には特定の施設で発揮できる能力がある。
どの施設に誰を配置するかはプレイヤーが決めることができるので、適材適所になるよう配置することが大事だ。
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オクトパストラベラー0のレビュー
物語: 泣ける場面とあっさりエピソードが混在

悲劇から始まり復讐や再生の物語となるので、主人公関連のエピソードでは泣ける場面が多い。
そして、悪役のゲスぶりはオクトラシリーズの魅力であり、本作でも悪役は活き活きと胸糞ぶりを披露してくれる。
しかし、仲間になるキャラは二言三言交わすとあっさり加入することも多く、その温度差にびっくりする。
また、メインストーリーの各エピソードにはそれぞれキーとなるキャラがおり、主人公はその傍で助太刀するといった立ち位置になる。
そのためNPCの方が燃えたぎっていて「主人公が主人公なのに出遅れている!」と思うことが多い。
主人公が常に中心という描き方とはなっていないため、やや感情移入しにくく細切れに感じるところもある。
本作では仲間になるキャラが多く、比較的短時間ずつプレイすることを想定しているスマホ向けゲームがベースになっているので、断片的な描き方になるのはある程度仕方ないところだろう。
そのため、一本のゲームとして見ると物語のまとまりは欠けている。
主人公の物語が綴られるというより、「オクトラシリーズ第1作目で旅した大陸にはこんな話があったのか」と見聞しながら旅する感覚だ。
操作性: パーティー編成機能が快適

基本操作は全く問題なし。
本作では仲間キャラが多いのでパーティー編成を考えることが多くなるけれど、装備品を買う時やメンバーを入れ替える時などに同じ画面から装備変更もできるのが便利だ。
ミニマップも分かりやすく、攻略できるクエストを一覧で確認できるので右往左往する場面もなく快適にプレイできる。
また、ウィッシュベールでのタウンビルドではサンドボックスゲームほど細かくこだわれるわけではないけれど配置換えや情報確認もしやすく、快適に町づくりもできる。
特に困るようなバグに遭遇はしていないけれど、陽の光や雪などエフェクトが多く舞う場面ではたまに映像がカクつくことがあった。
難易度: 後列が頼もしく、新たな戦略を楽しめる

プレイヤー側のレベルに応じて倒しやすさの色が変わる
(黄色ならプレイヤー側と同等レベルの敵)
難易度選択はできないけれど、章やダンジョンごとに目安レベルが表示され、ダンジョン内にいる寄り道ボスもどのくらいの強さかあらかじめ教えてくれる。
わざわざ高レベル地帯に乗り込んで行って強敵に喧嘩を売ったりしなければ、詰まることはまずない。
目安レベル順に攻略していけば意識的にレベル上げをする必要がないバランスにもなっている。
しかし、目安レベルはちゃんとブレイクとブーストを使いこなして勝てるバトル難易度となっており、特にボス戦では先を見越して作戦を立てながら全力で戦う必要がある。
シリーズ過去作をプレイしている人にとっては、本作では後列にいるキャラのBPもSPも回復するのでスキルをバシバシ打ちやすくブレイクも狙いやすくなっていると感じると思う。
また、キャラ間でスキルだけを付け替えられるため、パーティー編成の自由度が高くなっていると感じるだろう。
とはいっても、1人が装備できるアビリティは多くなく武器種も決まっている。
そのため8人全員で勝ちを狙う編成や前後衛を入れ替えるタイミングを見計らう戦術を考えることになる。
バトルシステムの基本部分は過去作から変わらないけれど、本作ならではの面白さをしっかり味わえる。
システム: コンソール派ファンへの贈り物

本作はガチャで仲間が増えるスマホゲームがベースとなっているため、物語は断片的でカジュアルな印象を受ける。
人間の醜悪な面が描かれているので物語の調子は暗めではあるけれど、描き方はカジュアル寄りだ。
しかし、上述した通りバトルシステムには過去作とは異なる面白さがあり、さらに物語と並行してタウンビルドで便利機能が増えるだけでなく視覚的にも変化が起こるのは冒険の合間の刺激にもなって楽しい。
悪役自体はいい味を醸し出しているキャラが多いので、「スマホゲームはプレイしないけどオクトラシリーズのファン」とか「スマホでは要素が多くて追い切れない」といったコンソールやPC寄りのシリーズファンにとって嬉しいスピンオフ作だと思う。
もちろん本作からでも楽しめるけれど、もし「オクトラシリーズを始めてみたいな」という人にはオクトラ過去作からプレイする方がおすすめだ。
本作はオクトラ自体を知っていて、「あの世界をもっと味わいたい」という人におすすめだ。
芸術性: ピクセルアート成分控えめHD-2D

オクトラシリーズといえばHD-2Dグラフィック。
本作ももちろんそうだ。オクトラシリーズならではの雰囲気や新しいけれど懐かしい感覚を本作でも楽しめる。
ただ、過去作、特に前作の『オクトパストラベラー2』に比べると3DCG成分が多めで描き込みに粗を感じる場面がある。
ここもスマホゲームをベースにしているが故かもしれないけれど、描き込みが密だったオクトラ2の次の新作としてグラフィックの豪華さを見たかったところ。
ただ、その分(?)タウンビルドではHD-2Dの景観を自分で作れるのが嬉しいところ。
ある程度の制約はあるけれど、自分なりのHD-2D世界を作れるのは今までになかった要素なので楽しい。
サウンドは相変わらず良曲揃い。
過去作の曲も使われているけれど、何度聴いても飽きない良い曲揃いだ。
特にバトル曲はカッコ良く、物語を盛り上げてくれる大きな立役者となっている。
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オクトパストラベラー0の総合評価
Octopath Traveler 0

総合評価
キャラやアビリティの組み合わせや隊列を考える過去作とは異なる戦術や、変化のある町づくりなど過去作にはない面白さを味わえるオクトラシリーズ。物語の描き方などに気になる部分はあるものの、スマホゲームを追っていないシリーズファンに嬉しいスピンオフ作。
長所と短所
良いところ
-
過去作とは異なる戦略性を楽しめる
-
タウンビルドが中だるみ予防をしてくれる
-
悪役が面白い
残念なところ
-
物語の描き方が薄め
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
オクトラシリーズのファンで「大陸の覇者」の物語が気になる
-
パーティー編成を考えるのが好き
-
悪役が憎たらしいほど燃える
おすすめではない人
-
スマホゲーム「大陸の覇者」で物語やコンテンツをほぼ体験済み
-
仲間との絆や交流を楽しみたい
-
物語に感情移入しまくりたい
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オクトパストラベラー

シリーズ第1作目であり、HD-2Dが採用された第1作目でもある名作RPG。
本作の後のオルステラ大陸が描かれ、バトルの面白さは既に完成度が高い。
オクトパストラベラー2

第1作目や本作と異なる地の8人の物語が描かれるRPG。
前作より仲間感が高まり、バトルの面白さも更に高く全要素がパワーアップした高評価作。8人の物語が交差していく描き方も魅力。




















