レビュー【MOUSE やとわれの探偵】チーズより臭い事件 | カートゥーンに入ってしまうFPS

高クオリティなラバーホースアニメーションを堪能しながら、おもしろ武器も使い分けてハイペースなFPSを攻略するアクションゲーム『MOUSE やとわれの探偵』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
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- ストーリー
- 失踪事件を追ううちに街に隠された陰謀へと挑んでいく探偵ジャックの物語
- 攻略
- ユニークな武器を使い分けながら、物語沿って街の様々なステージを攻略していくFPS
- 評価
- グラフィックや世界づくりのクオリティが最高で、プレイしやすく物語も楽しい高評価作
MOUSE やとわれの探偵の概要
| タイトル | MOUSE: P.I. for Hire MOUSE: やとわれの探偵 |
|---|---|
| 開発元 | Fumi Games |
| 販売元 | PlaySide |
| 発売日 | 2026年4月16日 |
| 対応機種 | PS5, Switch2, Xbox, PC |
| ジャンル | FPS, アクションアドベンチャー |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC |
MOUSE やとわれの探偵のストーリー
探偵ジャックが飛行船に乗っていた理由

ゲームは敵だらけな飛行船から始まる。
主人公はジャック・ペッパー。元軍人であり、今は探偵だ。
そして、いかにも悪役といった風体の敵によって飛行船から突き落とされることになるネズミだ。
なぜ彼が飛行船で四方八方から撃たれまくり落下することなったのか、その理由はジャック自身の回想を通して明らかになる。
彼の回想部分からメインストーリーが始まるというわけだ。
きな臭い失踪事件

ジャックの回想によると、ことの発端は飛行船に乗り込む数週間前。
いつもジャックに情報を流してくれる記者のワンダから、とあるマジシャンが忽然と消えたという話を聞く。手品の演出ではなく、本当に消えてしまったらしい。
そのマジシャンは、実はジャック自身の個人的な知り合いでもあり、放っておくわけにはいかないと早速捜査に乗り出した。
まずは捜査の基本である聞き込みだ。
ところが、手がかりを追っていたジャックは、失踪事件だけにはとどまらない巨大な陰謀の渦中へと足を踏み入れていくことになる。
MOUSE やとわれの探偵の攻略情報
ステージクリア型FPS

各ステージに向かう
本作は主観視点でプレイするアクションゲーム。
物語に沿って新たなステージが登場しては攻略していくことになる。
ステージの合間には拠点であるジャックの探偵事務所に戻り、見つけた手がかりをボード上に貼って新たな推理を立てる。これによって次のステージがアンロックされる。
また、ステージの各所にはタイプライターが置かれており、そこで手動セーブができる。
が、オートセーブされるチェックポイントもあり、ゲームオーバー時には直近のオートセーブか手動セーブした地点からやり直すか選択できる。
多彩な銃火器

ジャックは様々な銃を使って戦う。
ピストルやショットガンから肉も溶ける強力洗浄剤を撃つといった変わり種の銃もある。また、パンチや爆発物を投げることもできる。
武器はいつでも持ち替え可能で、ゲームの進行に伴って新たな武器を手に入れていくことになる。
銃はもちろんそれぞれ挙動が異なり、リロードできる銃弾の装填数も異なる。
銃弾はステージ上に置かれていたり倒した敵からドロップしたものを拾って追加できる。
手持ちの武器だけでなく、ステージ上には燃料入りだったり毒入りのドラム缶や天井に吊るされたブロックなどもあり、そうした地形罠を利用して敵を倒すこともできる。
また、回復アイテムもステージ上で拾うことができ、拾ったその場で消費するドリンクタイプと、持っておいていつでも使用できるチーズがある。
設計図で銃を強化

手に入れた武器は、拠点でアップグレードができる。
ステージ上で設計図を拾うことができ、それを消費して銃の与ダメージ量や装填数や精度を上げることができる。
設計図は特定のアップグレードに対応しているというわけではなく通貨扱いで、銃を2段回目に強化するには設計図が1枚必要といった感じだ。
また、通常のお金もあり、ステージ上で拾ったり倒した敵から手に入れることができ、これは拠点で消費アイテムを買ったりミニゲームに挑戦する際などに使用する。
ちなみに、獲得したアイテムやお金はステージ中にゲームオーバーになっても失わない。
さらに、コミックやフィギュアやミニゲームに使える野球カードなどの収集要素も用意されている。
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MOUSE やとわれの探偵のレビュー
物語: ストーリーもノワール調コミック

本作はノワール調の物語となっている。
ジャックは訳ありな過去を持つ渋い探偵で、皮肉たっぷりジョークも嗜む。それでいて面倒ごとも引き受けてしまうお人好しでもあり、正義感も忘れない。とても魅力的な主人公だ。
ギャングやカルトといった危ない集団との駆け引き、さらには政治家や公的機関の汚職なども描かれ、ステージクリア型のゲームではあるものの意外と濃いテーマが描かれている。
しかし、物語は見た目通りのカートゥーンやコミック調に描かれるので展開は分かりやすく早く、長々と会話したりカットシーンが続くといったこともない。
各ステージが毎週のカートゥーンやコミック1話分な感じで、「さて、来週のジャックはどうなってしまうのか、次回もお楽しみに!」と(そんな描写自体はないけれど)、先が気になるように終わるのでどんどん続けてプレイしたくなる。物語も楽しめるFPSだ。
操作性: スルスル動く快適マウス

ジャックは素早く動く。
敵の動きもジャックの挙動も軽めで速く、お互いにバシバシ撃ち合うハイペースバトルだ。
武器の持ち替えメニューはリング状になっている。
今どれを選択しているかパッと見てやや分かりにくいので、矢印などが表示されると持ち替え時により分かりやすくなりそうだ。
しかし、持ち替えている間は時間が止まるので、攻略上困るといったことはない。リング上で隣り合っている武器2つはショートカットで切り替えることもできる。
一方で、ステージ上で拾えるものや壊せるものは白みがかっていたり動きがついているので、モノクログラフィックでも分かりやすい。
ダブルジャンプなど大きく動けるアクションも登場するけれど、特に違和感を感じたり妙な判定になることもなく、スイスイと探索できる。
精密なシューティングだったりリアルな銃の操作ではなく、カジュアル寄りなFPSでとっつきやすい。
またカートゥーンで描かれているとはいえ画面酔い防止の設定も用意されているなど親切なゲームだ。
難易度: 脳筋ドンと来いバランス

難易度は3段階から選択可能で、デフォルトは真ん中難易度のノーマルだ。
バトルになるとその部屋や空間から出ることができなくなり、探索中も一定区間を過ぎると前のエリアに戻るといったこともできなくなる。
あとで消費アイテムを拾いに来ようといったことはできないので、銃弾と体力管理が大事だ。
しかし、ノーマル難易度ではやりくりを心配する必要はほぼなく、バトルが発生する場所には大量に銃弾も体力回復アイテムも置かれているので攻略しやすい。
またセーブポイントもたくさん設置されており、連戦の場合はオートセーブされる箇所もあるので、確実に進んでいくことができる難易度となっている。
システム: カートゥーンに入り込むゲーム

本作最大の魅力は、やはりラバーホースアニメーションなグラフィック。
2Dカートゥーンが3D空間に現れるのが面白く、「どっち向いてもカートゥーンなんだが」状態を味わえる。
さらに物語もバトルもバランス良く楽しめ、撃つばかりではなくプラットフォームアクションの要素が徐々に増えていくのも楽しいところ。
ゲームプレイは奇をてらわないオーソドックスな作りでありつつ面白い武器や罠が多く、それぞれのステージが良いくらいで終わるボリュームであり、とっかかりやすく攻略もしやすいので物語を楽しみやすくもなっている。
見た目だけでなく、ゲームプレイ上でもカートゥーン気分を味わえる。
FPSは殺伐とした雰囲気やバトルのみに特化したゲームも多いけれど、本作は軽快な調子で物語を味わうアクションアドベンチャーとしても楽しめるFPSとなっている。
芸術性: そのままアニメーション作品になるクオリティ

突然、腕に意味深な錨マークも浮かぶ
上述もした通り、本作最大の魅力はグラフィック。
某有名キャラのデビュー作を彷彿とさせる。実際にオマージュしたシーンもある。「パクりか」と思いそうだけど(ちなみに本家の著作権は切れている)、本作では敵の頭が吹っ飛んだり大人の色気も漂うノワール調の世界となっており、実際にプレイすると違った雰囲気を味わえる。
ちなみに他のゲームのパロディなどもあって笑える。
どこもかしこも徹底してラバーホースアニメーションであり(1920年代アメリカで普及したホースのように丸みがって伸び縮みするスタイルが特徴)、敵がやられるアニメーションや街行く通行人までクオリティが高い。
かなりテンポがいいゲームなのでスイスイ進んでしまいがちではあるけれど、じっくり見ていたくなる。そのままアニメーション作品にしてもいいんじゃないかと思うほどクオリティが高い。
音楽はヴィンテージジャズ風のオシャレな曲が多い。バ
トルになるとアップテンポ、その他の場面ではバーで流れていそうな落ち着いた曲調となる。そこにいわゆるイケボな渋いジャックのボイスが流れる。
その一方でジャンプしたり敵を撃ち抜いた時などは、ドタバタ系カートゥーンな効果音が流れる。
どんなに渋くカッコつけて喋ろうが、ジャックがジャンプすると「ポヨヨーン」で笑える。
こうした効果音が結構いい仕事をしており、ポップでとっつきやすいカートゥーン感を高めてくれている。
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MOUSE やとわれの探偵 総合評価
MOUSE やとわれの探偵

総合評価
アニメーション作品の中に入り込んだかと錯覚するほど高品質なグラフィックに目が惹きつけられつつ、軽快でプレイしやすいFPSと先が気になるノワール調の物語も楽しめる。芸術面だけでなく、各要素がバランス良く整っている高評価アクションゲーム。
長所と短所
良いところ
- カートゥーンそのものな高品質グラフィック
- 物語や世界設定が面白い
- 軽快なアクションとバトル
残念なところ
- 精密なシューティングというわけではない
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- ラバーホースアニメーションが好き
- FPSも物語も楽しみたい
- 多種類の武器を使い分けるのが好き
おすすめではない人
- 探索を楽しみたい
- 可愛いカートゥーンな世界を期待している
- 主観視点がかなり苦手
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