レビュー【Vampire Crawlers】またやってしまった | デッキビルダーとなったヴァンサバ続編

カードを矢継ぎ早に出しまくる爽快感も、じっくり考えて攻略する面白さも味わえる中毒性高いローグライクストラテジーゲーム『Vampire Crawlers』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- クロウラー達とともにヴァンパイアが眠る棺を探す、はずの物語
- 攻略
- カードで戦いながらダンジョンを探索するローグライクデッキビルダー
- 評価
- 戦略性も爽快感も兼ね備えたシステム自体から面白く、ちゃんとヴァンサバ感も味わえる作りが上手すぎる高評価作
Vampire Crawlersの概要
| タイトル | Vampire Crawlers: The Turbo Wildcard from Vampire Survivors |
|---|---|
| 開発元 | poncle, Nosebleed Interactive |
| 販売元 | poncle |
| 発売日 | 2026年4月21日 |
| 対応機種 | PS5, Switch, Xbox, PC 2026年内: iOS, Android |
| ジャンル | ローグライク, ストラテジー |
| シリーズ | Vampire Survivors |
| プレイ機種 | Xbox |
本作は人気ローグライクゲーム『Vampire Survivors ヴァンパイアサバイバーズ』(通称ヴァンサバ)の続編であり、スピンオフのようなゲーム。
同じ世界設定とはなっているが、ゲームプレイは異なり、物語も続いているわけではない(というか物語は特にないゲーム性)ので、本作からプレイしても全く問題なく楽しめる。

Vampire Crawlersのストーリー
クロウラーとの出会い

ヴァンサバこと『Vampire Survivors』が始まる。
あれ?間違えて前作を起動してしまった?
ではない。
そこからカメラがグォーンと動き、ヴァンサバで上から見下ろしていた景色が立体的に目の前に広がった。 敵は相変わらず平面だけど。
プレイヤーは、あの敵だらけのヴァンサバ世界の地に降り立ってしまったのだ。
そして、とある棺をしばき倒していた英雄風の男性と出会う。
どうやら彼が探していたヴァンパイアが眠る棺ではなかったようで、なぜか「棺は他にあるはずだ、共に行こう」ということになる。
というわけで、プレイヤーもヴァンパイアの棺を探すべきなのかどうなのかよく分からないままに、敵だらけの世界に飛び込んでいくことになる。
Vampire Crawlersの攻略情報
村からダンジョン攻略へ向かう

本作はローグライクストラテジーゲームであり、拠点の村からワールドマップ上にある様々なダンジョンへ赴いては全制覇を目指して戦う。
特定の条件を満たすと新たなダンジョンが追加され、同じダンジョンの二層目や三層目も登場する。
そして、ダンジョン内でゲームオーバーとなるか、最終フロアまで行き着くと村に戻る。
ダンジョンに向かう際には、出撃するクロウラー(キャラ)を選択することができ、クロウラーによって初期デッキやアビリティが異なる。
クロウラーと共にコンボを狙うカードバトル

ダンジョンではマップを見つつ敵を倒したりアイテムを入手しながら進み、各フロアのボスを倒すと次のフロアに進むことができる。必ずしもフロア上の全敵を倒す必要はない。
バトルはターンベースのカードバトルだ。
ターンごとに手持ちのカードからランダムに手札として一定枚数が引かれる。
各カードには使用する際に消費するマナ値が決まっており、自分が所持しているマナ上限値内ならいくらでもカードを出すことができる。
その際に、カードの消費マナ(コスト)の数値順に出すとコンボが成立し、カードを出した際の与ダメージ量などの威力や効果が倍増していく。
そして敵を倒すと経験値を獲得し、レベルアップ時には新たなカードなど提示されたものから一つを選択できる。
肝心のクロウラーは何をするかというと、出撃中のクロウラーはカードとして登場する。
クロウラーのカードを出すと、そこから一定ターンの間はクロウラーごとに異なるアビリティを発揮してくれる。
「紫のカードを出すと手札を1枚引く」などそれぞれ異なる発動条件のアビリティを持っており、基本的に戦況を有利にしてくれる。
また、ダンジョン内には宝箱や壊せる箱などがあり、そこからドロップするアイテムでカードを増やしたりマナ上限値を増やしたり体力回復することもできる。
ゴールドと実績解除で永続強化

村に戻るとダンジョン内で手に入れたカードやアップグレードは帳消しとなる。
しかし、ゲームオーバーになろうとも手に入れたゴールドは持ち帰ることができる。
村には様々な施設があり、ゴールドを支払うと全クロウラーに適用される永続強化や、ダンジョン内でカードを強化する際に使用するジェムスロットを追加するなどカードの強化もできる。
また、本作にはいくつもの目標が設定されている。
特定のダンジョンをクリアするとか、一定額以上ゴールドを稼ぐといった目標を達成すると、新たな永続強化やクロウラーが登場し、村の便利施設も増えていく。
ゴールドでアンロックできるものだけでなく、ダンジョン内で手に入るレリック(ゲームオーバーになっても失わない)で便利機能が追加されたり、ボスとは別の強敵を倒すことで仲間になるクロウラーもいる。
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Vampire Crawlersのレビュー
物語: 別になくてもいいが、意味深なプロフィールあり

本作に物語要素はほぼない。
特に前作をプレイしている人にとっては、もし長々とした会話やドラマティックな物語が展開し始めたら「えっ…」となってしまうと思う。「それはヴァンサバではない」と。
本作もひたすらプレイすることが目的であり、もはや物語があると邪魔になってしまう、そういうゲームだ。シンプルな作りで驚異のテンポの良さが魅力なのだ。
では特に何も語られないのかというとそういうわけではなく、実は各ダンジョンにはちゃんとちょっと気になる舞台設定や背景が設定されている。
そして、クロウラーたちは彼ら一人一人が主人公のゲームでも作れそうな風体だったりする。ところが、別に何も描かれはしない。
そういう「なにかありそうだけど特に語られはしない」というのが面白さでもある。
レトロゲームでよくある壮大な設定は用意されているので、あとはプレイヤーが勝手に想像するといったところだ。
操作性: 見守る必要なし、スピードはプレイヤー次第

拾うボタンなどはなく突進すれば手に入る
操作はかなり分かりやすい。カードを選んで出すだけ。
ダンジョン内の移動もミニマップを見ればどこに何があるかなどすぐに分かる。
ところが、本作はデッキービルダーとは思えない忙しない画面になる。
なぜならカードを出した際の効果や演出を見守る必要がないのだ。
マナが尽きるまでならいくらでもハイスピードでもカードを出せる。画面上ではまだ前の攻撃演出中でもどんどん次のカードを出せるので、攻撃エフェクトが重なりに重なってにぎやかになっていく。
しかし、カードを出した時にどの敵にどれだけダメージを与えられるか、次のターンで相手からどれだけのダメージが飛んでくるかなどはちゃんと画面上で確認できる。
カードの説明含め必要な情報がスッキリまとまっていて分かりやすい。
ゆっくりペースが多いデッキビルダーの中で、プレイヤー次第ではあるけれど超高速展開できるというのは斬新だ。
もちろん演出を見守ってプレイすることもでき、特に戦況が苦しくなって来た際などには一手一手じっくり考えながらプレイすることもできる。
難易度: 強くなれるが敵も大量

本作には使用コストがないカード(消費マナがゼロ)が多く、カードの引きが悪かったとしてもとりあえず1ターンでかなりあれこれできる。
更にマナを増やしたり手札を追加で引くといった追加効果も高頻度で登場するので、「ずっとずっとオレのターンだ!」というガキ大将のようなプレイができる。
しかも、マナの数値関係なくコンボが繋がるワイルドカードまであるので、とてつもないダメージを叩き出すこともできる。
そのため1回のランで長生きできるローグライクゲームであり、登場するダンジョンには難易度目安も表示されるのでゲーム自体を攻略もしやすい。
しかし、ヴァンサバだ。敵がとにかく多い。
敵は列に並んでおり、最前列がこちらを攻撃してくる。最前列の敵を倒すと後列の敵が前に出てくる。
ボス戦ともなると「ボスの姿が見えませんけど!」となるほど敵がズラッとぎっしりと並んでいる。そのため防御力を増やすカードを引けないと四方八方からボコボコに殴られるので運要素もある。
また、永続強化で一気に強くなれるわけでもなく、難しいゲームというわけではないけれど繰り返しプレイすることが前提の難易度にはなっている。
システム: ヴァンサバがちゃんとデッキビルダーになることに驚き

ヴァンサバといえば画面を埋め尽くすほどの大量の敵の中、プレイヤーができることは移動操作のみというのが魅力。
それがデッキビルダーになるとどう変わるのか不思議だったけれど、ちゃんとヴァンサバの面白さと魅力が発揮されていて驚いた。
敵が大量ではあるもののこちらの手数が多く、組み合わせによってバカなダメージを叩き出して敵を一掃できる爽快感が味わえ、クロウラーも上手く使ってコンボを繋げるという分かりやすくも奥深い戦略性の高さもどちらも味わえる。
しかも、矢継ぎ早にカードを出せることでテンポの良さも爽快感もある。
ゲームプレイを変えても変わらぬ魅力を出せるゲームシステム作りの上手さに感動してしまった。
それと同時に「またとんでもないもの生み出してくれたな!」と前作とはまた異なる本作ならではの中毒性の高さにも感嘆してしまう。
最近のローグライクゲームジャンルでは、弾幕とデッキビルダーは二大巨塔とも言える。
それをヴァンサバがどちらも制覇してしまった。天晴れなシステム作りの完成度だ。
芸術性: 良い味出してるレトロさが暴発する

こみよがしな派手演出が流れる
上記の通り、ゲームシステムが面白くも操作やルールはシンプルというのが魅力。
そしてグラフィックは潔いほどにレトロなピクセルアートだ。
しかし、攻撃演出がドカドカと飛び交うため、全く落ち着きはしない。
攻撃がドガガガと敵にぶつかるのが気持ち良いので、作戦関係なくついついカードを1枚でも多く出したくなる。
音楽は見た目通りレトロゲーム調。
そしてどんどん重なる攻撃演出に合わせて、ドォンとかガスガスガスッとか分かりやすい効果音も響き渡る。これがやはりなんとも気持ち良い。
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Vampire Crawlersの総合評価
Vampire Crawlers

総合評価
分かりやすくも戦略性も爽快感も中毒性も高く、ゲームプレイが変わりながらもシリーズの魅力は変わらず味わえるシステム作りに感動してしまうやみつきローグライクストラテジーゲーム。やり込み要素もたっぷり用意されており、気軽にプレイできつつ長く遊べる高評価作。
長所と短所
良いところ
- 分かりやすくも戦略性も中毒性も高い面白システム
- デッキビルダーでは珍しく自分のペースでカードを出せる
- 攻撃演出が重なりダメージ量が暴発していくのが爽快
残念なところ
- 丁寧なチュートリアルはない(習うより慣れろスタイル)
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- デッキビルダーが好き
- 中毒性高いゲームにハマりたい
- ペースが遅いデッキビルダーだと飽きてしまいがち
おすすめではない人
- 物語を楽しみたい
- 操作キャラの姿を見ながらプレイしたい
- 最先端グラフィックや演出を期待している
Vampire Crawlersに似ているおすすめゲーム
Vampire Survivors
前作。超大量の敵が攻めてくるなか、プレイヤーは自動攻撃するキャラの移動だけ操作するという大人気ローグライクゲーム。中毒性が高く、その後に同じシステムを応用したゲームが大量に生み出されている面白さ。本作をプレイすると改めてプレイしたくなる。
Slay the Spire 2
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