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『ホグワーツレガシー Hogwarts Legacy』とは、Avalanche Softwareが開発したオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム。
本作は、小説から映画化され、今やテーマパークまであるほど人気の「ハリー・ポッター」の世界がテーマになっている。
ただし、本作は1980年代が舞台であり、お馴染みのキャラ達が活躍する物語とは違うオリジナルストーリーになっている。
本作は、PS5、Xbox Series、PCでプレイ可能。私はPS5版をプレイ。
2023年11月14日にはNintendo Switch版も発売予定。
本作の特徴や魅力、そして実際にプレイして感じた感想と各要素の評価をネタバレなしでレビュー。本作に似たゲームも紹介する。
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あらすじStory
特別な編入生
ゲームは、主人公(キャラクリエイト可能で名前も好きにつけられる)がどこかの街角でフィグ先生という魔法使いと馬車に乗り込むところから始まる。
実は、主人公はホグワーツ魔法学校に5年生から編入することになっている。
ちなみにホグワーツ魔法学校は、本来は11歳から入学する7年制だ。
主人公は、特例中の超特例で編入するため、授業についていけるようにフィグ先生から入学前に魔法を教わっていたらしい。
そして今晩、遂にホグワーツ魔法学校に向かう夜を迎えたのだ。
どうして主人公がそんなに特別待遇されるのか?そこは明かされずに物語は進んでいく。

突然の大冒険
いよいよ空飛ぶ馬車に乗り込もうとしたところ、フィグ先生の知り合いジョージが訪ねてきて共に馬車に乗っていくことに。
ジョージは、巷で噂の悪い小鬼(ゴブリン)のランロクに関する新聞記事や、フィグ先生の亡くなった妻ミリアムから預かったという謎の形見をフィグ先生に見せている。
主人公は「えー、なになに?気になる気になる」と興味深々で2人の会話に交ざっていた。
と、その瞬間。
バリバリバリィーッ!
で、で、でたーー!ドラゴンだー!魔法世界だからいるとは思ってたけど、序盤から出てくるのは反則だろー!
しかも、ドラゴンはジョージさんごと馬車を食べてしまった!ジョージィーー!
しかし、急展開は更に続く。
馬車から落下しつつミリアムの形見に触れたフィグ先生と主人公は、パッとどこかへ瞬間移動する。

古代魔法、そして入学
瞬間移動した先から、なぜか主人公だけが見ることが出来る古代魔法の痕跡を追っていくと、たどり着いたのはグリンゴッツ銀行。
そして、「これは何かすごい秘密につながりそう!」な雰囲気になったところで、上述の悪名高い小鬼のランロクが突然登場する。
ランロクは古代魔法を操れる才能溢れる主人公に早速目をつける。
ピンチ!だけど、なんやかんやの魔法的なあれこれで、2人はグリンゴッツ銀行からの脱出に成功した。
もはやクライマックス。
しかし、ここからやっと主人公はホグワーツ魔法学校に入学し、魔法使いとして成長していくことになる。
小鬼ランロクに狙われているし、古代魔法は気になりまくる。たぶん、いや絶対に穏やかな学生生活にはなるまい。

髪の毛を赤色にしてきた主人公
(寮は選択可能です)
ゲームの特徴Features
学校中心オープンワールド

本作は、ホグワーツ魔法学校の校内とその周辺地域が舞台のオープンワールドゲーム。
メインクエストと共にサブクエストやチャレンジが各地で発生する。
周辺地域には、魅力的なお店が並ぶホグズミードや小規模な村落、危険なダンジョンもある。
各地にある煙突飛行粉の炎が灯る場所を一度でも訪れると、マップ上からいつでもファストトラベル出来るようになる。
もちろん徒歩移動や、魔法使いらしくホウキで飛んで移動も可能。ゲームが進むと魔法生物に乗って移動もできる。
魔法を習う

本作では、バトルでも探索でも魔法が大切。
学校の授業やクエストで新たな呪文を覚えることが出来る。
習得する際は、杖の振り方を実際に左スティックでなぞることになるけれど、習得後はショートカットからいつでもボタン操作のみで発動可能。
たくさんの魔法が登場するので、使いたい魔法をショートカットに付け替えつつ使用することになる。
また、回復薬や補助的に使える魔法薬の扱い方や素材の育て方なども授業で学ぶことになる。実践的な授業ばかりだ。授業中に居眠りしている暇はない。
魔法バトル

バトルももちろん魔法だ。
ローリング回避という肉体派アクション以外は全て魔法。
ショートカットにセットした魔法だけではなく、呪いや周囲にある物を敵にぶつける古代魔法も交えて戦う。
敵の魔法が飛んでくる時には、主人公の上に黄色いマークが表示される。プロテゴを唱えれば防御できる。ただし赤いマークの時はローリング回避するしかない。
敵も防御魔法を使うけれど、敵の周囲に現れるオーラの色に応じて特定の魔法を当てれば解除可能だ。
敵に連続で魔法を当ててコンボを繋げていくと古代魔法がチャージされていき、溜まると強力な古代魔法が発動可能になる。必殺技みたいな扱いだ。
課題やチャレンジに挑む

メインクエストとは別に、NPCから依頼されるサブクエストや、さまざまなチャレンジも用意されている。
謎解きだったり、バトルが発生するものだったり。収集要素もある。各教科の先生から特定の目標を提示される課題が出ることもある。
バトルに勝利したりチャレンジを攻略すると、経験値を獲得する。レベルアップすると最大HPが増える。
それとは別にスキルポイントを消費して、ショートカットのセット数を増やすなど便利機能が使用可能になったり、魔法の威力を高めるスキルをアンロックできる。
また、攻撃力や防御力は、装備品によって上げることが出来る。
各要素の評価と感想Rating
物語の面白さ

5.0
まさにハリー・ポッター。
いや、ハリーはいないんだけど、物語の演出や雰囲気や内容も全てハリポタ映画の新作みたいだ。
魔法使いの世界に驚きながら、先が気になる大きな謎や戦いに巻き込まれていく、まさにハリポタ体験。
原作が超大作なだけあって世界設定の分厚さはさすが。しかも作り込みも尋常じゃない。
そこに本作だけの物語やキャラが自然に追加されていて、原作ファンでもそうでなくても、この世界の虜になるはず。
「単にハリポタ世界を使ってみた」ではなくて、もはや逆に本作で映画作れるレベル。
メインクエストばかり追いかけたくなるほど、ひたすら先が気になる。オープンワールドでは霞みがちなメインストーリーがしっかり面白い。
まあ、実際には寄り道も魅力的すぎて脱線しまくってしまうんだけど。
キャラクターの魅力

4.5
主人公は良い意味で癖が強くないので物語に入り込みやすい。
会話中には、「おいおい、それは失礼だろ」という選択肢も登場するけれど。
主人公の「選ばれし者」感とか主人公補正は、プレイしていて単純に楽しい。
NPCは大量に登場する。
それぞれ個性的で魅力的に描かれているので、お気に入りの先生や友達が出来るはずだ。
サブクエストでもNPCの物語が展開するので、余計に愛着が湧いて来る。
各キャラとの会話もたくさん発生して、表情も豊かだし、モブキャラたちの会話もそこかしこから聞こえてくる。
本当に贅沢なゲームで、めちゃくちゃ作り込まれている。
操作性

4.5
探索でもバトルでも、魔法の発動対象はある程度オートエイムしてくれるので、ボタンを押して発動すればいいだけ。もちろん自分で細かく狙うことも出来る。
挙動や操作性は全く問題なし。
ホグワーツ魔法学校の校内はかなり入り組んでいて、すぐに迷子になってしまう。
だけど、ファストトラベルのポイントが細かく設置されているし、目的地までの誘導も手厚いので、校内で遭難することにはならない。
周囲をスキャンをするレベリオの魔法を唱えれば、宝箱や何かが出来るオブジェクトもはっきり目視できるので目が回ってしまうことにもならない。
プレイ設定やカメラ操作設定も細かくいじれるし、快適なプレイができる。
覚えることもできることも大量だけど、編入生という設定のおかげで少しずつ学んでいくので、圧倒されずに慣れていける親切設計だ。
その分、全ての要素にアクセスできるようになるまで時間がかかる。
難易度バランス

4.0
上述の通り、メインクエストもサブクエストもガイドが優秀なので、攻略で詰まることはない。
難易度は4段階から選択できる。私はノーマル難易度でプレイ。
バトルは、ゆっくりとまではいかないけれど、武器を直接振るうアクションゲームほどハイペースではない。
魔法は自動で何かに向かって飛んでいくので、よほど変な方向を向いていなければ必ず敵に当たる。もちろん敵のロックオンも可能。
アクションの速さではなく、適切な呪文をタイミングよく発動する見極めが求められるバトルだ。これが多くのゲームとは少し違った感覚なので、新鮮で楽しい。
バトルでは、敵の防御を崩したり弱点を突くのが攻略の鍵。
ぬるいわけではないけれど、テンポよく攻略出来るバトル難易度だ。
もしゲームオーバーになっても、チェックポイントは小刻みに設定されているのですぐやり直せる。
ゲームシステム

5.0
大まかには、オープンワールドアクションアドベンチャーとしてよくあるシステムになっている。
ところが、魔法や魔法世界や学生生活といった要素が、本当に上手くゲームに落とし込まれていて、純粋に「すごいなあ」と感心してしまう。
ゲームのために作られた世界だと錯覚するほど、めちゃくちゃ自然にゲームになっている。
原作を抜きにしてもゲームとしてクオリティが高く、とんでもなく丁寧にプレイヤーを楽しませるよう作り込まれている。
特に初めてホウキで飛んだ時の高揚感などは最高。夢中にする仕掛けや工夫が満載だ。
映画も原作も全く知らないという人にも「とりあえずプレイしてみなよ」と自信をもっておすすめできるほど面白い。
原作ファンの人なら、ゲームを始めた瞬間から鼻血が噴き出るはず。夢のような世界で夢の体験が出来る。
やりこみ要素

4.5
上述したチャレンジやサブクエストなど、かなり大量のやり込み要素が用意されている。
装備品も多いし、ファッションにこだわるだけでも日が暮れる。
ちなみに装備によって見た目も変わるんだけど、他の生徒は通常の制服なので、ホグワーツ校内では1人だけ浮かれている生徒になってしまいがち。でも、見た目だけ変更することも出来るので、とんでもないコーディネートをしても安心だ。
また、必要の部屋と呼ばれる自分で好きにカスタマイズ出来る空間では、装飾にこだわるサンドボックス要素や魔法生物のお世話などもたっぷり楽しめる。
更にPS版では、ホグズミードにお店を持てるという追加コンテンツまである。
グラフィック

5.0
高精細のクオリティ高い3DCGグラフィックだ。
そんなクオリティで、更に細部まで描き込まれた光景は、もう圧巻の映像美。
特に建物の荘厳さと豪華さや装飾の細かさには、うっとり見惚れてしまう。
壁に掛けられている絵が動いていたり、ちょっとした装飾品が魔法で動いていたり、作り込みすぎなくらい細部まで凝られている。お店の商品一つ一つまでうっとり眺めてしまう。
本気で魔法の世界に来てしまった気分。
キャラの表情も活き活きしているし、魔法のエフェクトが気持ち良いし、360度全瞬間楽しませてくれる。
サウンド

4.5
ハリポタなBGMだ。映画の音楽と雰囲気が似ている。
曲が主張しすぎないので、環境音の良さが際立つ。
人が喋っているザワザワ音や、水や炎の音、更には足音まで耳触りが良い。
ダンジョンに行けば、不気味でハラハラする雰囲気もしっかり味わえる。ちなみに、昆虫系の敵もたくさん出て来るので苦手な方はご注意を。
\\サントラはこちら//

総合評価Summary
5.0
物語の魅力
ゲームプレイの快適さ
ゲームとしての面白さ
芸術性
良いところ
尋常じゃないレベルの作り込み
物語が面白い
超高クオリティグラフィック
多種類の魔法を使い分けるバトルが楽しい
残念なところ
全要素に触れるまで時間がかかる
オススメな人
オープンワールドゲームが好き
ハリーポッターシリーズのファン
物語を楽しみたい
長時間遊べるゲームを探している
魔法使いになりたい
オススメではない人
バトルばかり楽しみたい
出来ることが多いとやる気がなくなる
武器で戦いたい
おすすめ類似ゲーム本作に似たゲームはコチラ
こちらも人気映画シリーズのスターウォーズが原作のアクションアドベンチャーゲーム。オリジナルストーリーで歯ごたえのあるバトルが楽しめる。ライトセーバーやフォースの操作感が想像通りで、ゲームとして面白い高評価作。


こちらも人気映画や原作コミックを元にしたゲーム。オリジナルストーリーとなっており、キャラゲーという概念をぶち壊したスパイダーマンアクションの素晴らしさが魅力のオープンワールドゲーム。スピンオフ作含めて高評価。




ホグワーツレガシー Hogwarts Legacy
これは夢か、いや学校だ
とんでもない作り込みでハリーポッター世界がゲームになっている全要素が最高クオリティのオープンワールドゲーム。
魔法を使ったバトルシステムが面白く、物語にも夢中になる。原作や映画を知らない人でも、純粋にゲームとして最高に楽しめる。
もちろん原作や映画ファンにはたまらない夢の体験がたっぷり味わえる。
ホグワーツレガシー Hogwarts Legacy
© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Avalanche. WIZARDING WORLD and HARRY POTTER Publishing Rights © J.K. Rowling. PORTKEY GAMES, HOGWARTS LEGACY, WIZARDING WORLD AND HARRY POTTER characters, names and related indicia © and ™ Warner Bros. Entertainment Inc.
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