【聖剣伝説 VISIONS of MANA】還ってきたマナ – 攻略とレビュー VoM
見た目もアクションも変えながら爽快バトルで世界を駆け巡る『聖剣伝説 Visions of Mana』。
聖剣伝説 VISIONS of MANAの特徴
- ストーリー: 御子がマナの樹に魂を捧げるのが当然の世界で、新たな未来を模索する物語
- 攻略: キャラ変更やクラスチェンジを交えてバトルと探索を攻略するアクションRPG
- 評価: 多彩な操作感が味わえるバトルが気持ち良く、シリーズファンに嬉しい要素満載
- 軽快なアクション
- クラスチェンジとキャラ変更で複数のプレイ体験が味わえる
- 精霊が活躍するシリーズファンに嬉しいネタ盛りだくさん
- カメラ追従など機能面に細かな不便さあり
『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
聖剣伝説 VISIONS of MANAの攻略情報
聖剣伝説 VISIONS of MANAの概要
タイトル | 聖剣伝説 VISIONS of MANA |
---|---|
開発元 | Square Enix |
販売元 | Square Enix |
発売日 | 2024年8月29日 |
対応機種 | PS5, Xbox, PC |
ジャンル | アクションRPG |
シリーズ | 聖剣伝説 Mana |
プレイ機種 | PS5 |
ストーリー
マナの御子と魂の守り人
本作の世界は、聖剣伝説シリーズに欠かせないマナの樹のおかげで成り立っている。全ての命の源である、ありがたい大樹だ。
しかし、そのマナの樹を循環させるには、4年ごとに各地から選ばれる御子が魂を捧げなければならない。
世界を構成する8つの元素ごとに御子が必要であり、選ばれた8人の御子はマナの樹へと向かうことになる。その旅路には魂の守り人と呼ばれる護衛役が付き添う。これが世界の理だ。
ところが、ゲーム冒頭では土の御子に選ばれたライザが、御子のお役目に背いて夫と逃げ出そうとしていた。
しかし、村の追っ手を振り切れたと思ったところで、突然ライザは石になってしまった。理に逆らえば生きることは許されない、そんな絶望感を感じる幕開けとなった。
ヴァルとヒナの旅立ち
さて、本作の主人公ヴァルは何者なのかというと、彼は新たに始まる御子の旅で魂の守り人を務める剣士だ。
上記のような御子の悲劇など知らないヴァルが、故郷である火の村ティアナから火の御子と共に旅立つところから物語は始まる。
ちなみに、火の御子に選ばれたのは、偶然にもヴァルが大好きな幼馴染のヒナ。
2人は名誉あるお役目を与えられ、誇らしげな表情で意気揚々と故郷を後にした。
ここから各地を巡って各精霊の御子と合流しながらマナの樹を目指すのだ。
なんだかおかしい世界の理
ところで、なんだか理不尽な話ではないだろうか。
フェアリーに選ばれた御子たちは魂を捧げなければならないのだ。御子になりたいと願う者も多いほど名誉なことと言われ、ヴァルもヒナも超笑顔を浮かべて旅立っているけれど、結局ところ生け贄だ。
そうした疑念を持つのは聖剣伝説世界に住んでいないプレイヤーだけではない。
マナの樹への旅の道中で、かつて御子を出せずに滅んでしまった地や、境遇や考え方も異なる仲間達と出会ううち、ヴァルは当たり前だと思っていた未来に疑問を感じ始める。
攻略のポイント
広いフィールドを進むアクションRPG
本作は物語に沿って各地を旅していくアクションRPGだ。
メインストーリー辿る道中は広めのフィールドになっており、自由に探索しながら進むことができる。
一度行ったことがあるエリアなら、セーブポイント間のファストトラベルによって自由に行き来できる。
フィールド上には精霊が群がっている場所があり、対応した精霊器(後述)を持っていると、風や水など各精霊の力でギミックを起動して、徒歩では届かない場所に到達することができる。
更に、物語が進むと友好的な巨大生物が登場し、背中に乗ってハイスピードに移動もできるようになる。
また、各地では、サブクエストを依頼する気満々のNPCや、精霊が課す試練、一定数集めると便利機能が解放される日記ページを落とすサボテンくんなど、やり込み要素も待ち構えている。
クラスチェンジで変わるパーティー編成
本作では、物語でもゲームプレイでも精霊器が鍵を握っている。
聖剣伝説の世界には8種の属性があり、それぞれを司る精霊がいる。精霊器はそれぞれの精霊の力を借りられる特別アイテムだ。
物語に沿って精霊器を手に入れると、対応した属性を利用することができるようになる。
- クラスチェンジ
- 精霊器を装備したキャラは、対応したクラスに変身する
- 基礎ステータスが変わる(見た目も変わる)
- 装備できる武器やアクションの挙動が変わる
- 精霊器を装備したキャラは、対応したクラスに変身する
- 習得できるスキルが増える
- 精霊器を手に入れると、対応したエレメントボードが解放される
- EPを消費してスキルをアンロックできる
- アンロックしたスキルはクラスチェンジしても使用可能
- 各精霊に対応したフィールド上のギミックを利用できる
好きなキャラで戦うアクションバトル
本作では、フィールド上で敵に遭遇すると一定範囲の円内がバトルフィールドとして区切られる(範囲外に出れば逃げることができる)。
バトルに参加できるのは仲間のうち3人で、そのうち好きなキャラに切り替えながら戦うことができる。
- 武器攻撃
- 通常攻撃と特殊攻撃が可能
- ジャンプと回避で敵の攻撃に対応できる
- 特技
- 精霊器で習得できるスキル
- アビリティシードで使えるスキル
- アクセサリのように装備した種によって使用可能になるスキル
- 特技はMPを消費する
- 精霊器スキル
- 装備している精霊器を使用すると、敵を一定時間止めるなど精霊器ごとに異なる特殊効果を発動できる
- クールタイムを経れば再使用可能
- 精霊器使用時にバトルフィールドに丸い玉が出現し、拾うとMP回復できる
- 必殺技
- パーティー共有の必殺技ゲージを消費して発動できる
- ダメージを与えたり受けたりすることで必殺技ゲージが溜まる
また、本作ではプレイヤーが直接操作できないキャラも参戦してくれる。彼らはサポートという立ち位置で、ほんのり回復するなど援護してくれる。
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聖剣伝説 VISIONS of MANAのレビュー
物語: ド直球の王道ファンタジーJRPG
ま、眩しい!全キャラの眼差しと純粋さが眩しい。
基本的に仲間たちの心が綺麗で、逆境や思い悩む場面でも安心して見ていられる。
だからといって単調というわけではなく、各地でドラマが巻き起こり、涙を誘う場面も多い。
それでも濃い人間ドラマというより、大きな目的に向かってみんなで頑張るぞ!という分かりやすい物語構成になっている。
シリーズ過去作を知らなくても全く問題ない。
一方で、シリーズファンにとっては、お馴染みのキャラや小ネタが随所に散りばめられており、各所を訪ねるのが楽しい。
操作性: 少し不便さが潜む軽快アクション
アクションは全て軽快で、敵にバシバシコンボを叩き込むことができる。
ジャンプや回避の挙動も軽く、爽快バトルを味わうことができる。
敵をロックオンしていれば、魔法など特技はほぼ確実に当たるし、好きなスキルをショートカットに登録して矢継ぎ早にアクションを繋げることができる。
一方で、リングコマンドを呼び出すと時が止まるので、コマンドバトルのようにスキルと対象をゆっくり選ぶことができる。
というわけで、かなり快適にプレイできる。
ただし、敵をロックオンしてもカメラが追従しなかったり、チュートリアルがやや駆け足気味なところがあったり、UIのフォントが小さめで調整できないなど、気になるところはある。
快適だからこそ細かなところに目がいってしまうという程度ではあるけれど、多くのフルプライスゲームが備えているアクセシビリティ機能はやはり期待したいところ。
難易度: 迷うことなく楽しく攻略できる
本作は4段階から難易度選択ができる。私はデフォルトのノーマルでプレイ(下から3番目に当たる)。
バトルで苦戦することはない。使用回数制限のない精霊器を使えばMP回復できるし、ジャンプでも回避でも大きく動いてくれるので敵の攻撃を避けやすい。
次の目的地や宝箱の場所もマップ上に自動表示されるので、探索でも迷うことは一切ない。
本作で初めてシリーズに触れるという人でもメインストーリークリアにつまずくことはないはずだ。
しかし、アクションゲーム慣れしている人にとってはやや物足りないと思うので、難易度ハードでプレイするのも良いと思う(いつでも変更可能)。
一方で、やり込み要素には時間制限があったり、ちゃんと強い敵が登場する。
しかし、どの時点で挑戦するかはプレイヤー次第だ。本作では、レベルアップだけでなく、クラスの選択肢が増えるほど確実に戦いやすくもなる。
手段が少ないうちでもゴリ押しはできてしまうけれど、精霊器がある程度集まってから本作のバトルの面白味が増してくるので、後にとっておくのもおすすめ。
システム: シリーズファンには堪らない新作
ゲームとしてはオーソドックスな物語主導型のアクションRPGだ。
新たな精霊器を手に入れると探索できる場所が増え、同じキャラでもしっかり挙動が変わるクラスチェンジが楽しい。逆に同じ精霊器でも、装備するキャラが変われば特性は異なるというのも、パーティー編成を考える面白さが増すポイント。習得できるスキルもキャラによって異なる。
操作キャラと精霊器の組み合わせだけでも多彩なプレイ体験ができるのが最大の魅力だ。
ゲームプレイとしては、過去作の『聖剣伝説3 トライアルズオブマナ』が基本はそのままにパワーアップした印象だ。斬新な何かというより、シリーズの良さを味わえるゲームに仕上がっている。
そして、シリーズファンとしては精霊がゲームプレイでも物語でも活躍するのが嬉しい。
過去作では各精霊はアイコン表示に過ぎないことも多かったけれど、本作ではボイス付きでカットシーンにババーンと登場するし、バトルでも探索でも存在感を出してくる。
聖剣伝説ならではの世界設定をしっかり味わえるので、久しぶりのシリーズ完全新作としては大満足だ。
芸術性: たっぷりの絶景に爽やかなBGMが流れる
廃墟になっている場所であっても、どこもかしこも自然豊かで美しい景色ばかり。
バトルよりもぐるぐる周りを見渡しながら歩いている時間の方が長くなっているくらい観光が楽しい。
キャラは全て可愛らしいデザインで、クラスチェンジすると見た目もガラッと変わるのはプレイ中のお大きな楽しみの一つだ。
ただ、キャラの表情は硬くちょぼちょぼっと口が動く程度でカットーシーンでもキャラ演出はやや寂しく感じる。
音楽は、聖剣伝説シリーズならではの民族音楽っぽさも感じる明るい曲が多く、耳心地が暖かくて爽やか。
キャラの心の綺麗さや雰囲気の良さなど、重くないファンタジーという聖剣伝説の良さは健在だ。
サントラはこちら
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聖剣伝説 VISIONS of MANAの総合評価
聖剣伝説 VISIONS of MANA
総合評価
軽快なアクションやクラスチェンジによる変化、魅力的な世界づくりなど、聖剣伝説シリーズファンの期待にしっかり応えてくれているアクションRPG。斬新さや派手さは少ないものの、気持ち良く楽しい冒険ができる。
おすすめな人 | 爽快アクションバトルが好き 長時間遊べるゲームを探している 聖剣伝説シリーズのファン |
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おすすめではない人 | 高精度なアクションを求めている 自由にキャラを育てたい 探索にあまり興味がない |
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聖剣伝説3
トライアルズオブマナ
- 聖剣伝説3のフルリメイク版
- 本作と近いプレイ体験ができる高評価アクションRPG
- 仲間選択によって物語が変わるのも大きな魅力
キングダムハーツ3
- スクエニが手がける爽快アクションRPGシリーズ
- ディズニー映画の世界や人気キャラと共闘できるのが魅力
- ボタンを押しているだけでアクションが変化していくのが楽しい