レビュー【Hunt the Night】深刻な2頭身 | 多彩な武器で夜に挑むアクションRPG

陰鬱な夜に覆われた世界で探索や歯ごたえのあるバトルを楽しめるアクションRPG『Hunt the Night』の攻略情報もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。
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- ストーリー
- モンスターが蔓延る「夜」から人類を救うため戦う訳ありなヴェスパーの物語
- 攻略
- 自力で探索しながら多彩な武器種や遠距離攻撃を織り交ぜて戦うアクションRPG
- 評価
- 挙動や機能にストレスを感じる部分はあるものの、歯ごたえのあるバトルや道を見つけるのが楽しい探索を楽しめる
Hunt the Nightの概要
| タイトル | Hunt the Night |
|---|---|
| 開発元 | Moonlight Games |
| 販売元 | DANGEN Entertainment |
| 発売日 | 2023年4月13日 |
| 対応機種 | PS5, Switch, Xbox, PC |
| ジャンル | アクションRPG |
| シリーズ | 新規IP |
| プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
Hunt the Nightのストーリー
昼と夜

本作の世界は、昼と夜が交互に入れ替わっている世界。
「いや、そんなの現実世界と同じだが。当たり前では?」と思うけれど、本作の「昼」と「夜」は雨季乾季とか氷河期のように一定の期間を表している。
ざっくり書くと、「昼」は人類が安全に暮らせる期間で、「夜」はモンスターが世界に溢れて人間は狂気に堕ちてしまう最悪な期間だ。
そんな昼夜のサイクルが繰り返されているものの夜はやはり危険で、「夜」を経るごとに人類は徐々に絶滅に追い込まれていっている。
それでもなんとかサイクルを超えて生き延びる人類の第9世代が迎えた「夜」から物語が始まる。
ストーカーズのヴェスパー

本作の主人公はヴェスパー。
ストーカーズと呼ばれる「夜」に対抗する部隊の一員だ。
ストーカーズは「夜」の力を逆に利用して怪物たちを退治し、生き残った人々を守るだけでなく、「夜」の永久的な封印を目指している。
ヴェスパーもその任務に就いており、避難所であるレイヴンフォードの安全を確保し、「夜」を封印する手がかりを発見する。序盤から大手柄だ。
しかし、ストーカーズの面々からは褒めてはもらえないどころか、疑いの目を向けてくる者までいる。
実は、ヴェスパーの父はストーカーズの一員だったものの、かつて部隊が「夜」の封印にこぎつけた際に父のせいで失敗に終わったというのだ。
さらに、ヴェスパーは内なる「夜」を抱えている特異体質だ。
他の人にバレればモンスターとして処分されることは間違いなく、誰にも言えない秘密だ。
プレイヤーはそんな訳ありすぎなヴェスパーとなり、家族の汚名を晴らし人類を救うため恐ろしい「夜」に挑むことになる。
Hunt the Nightの攻略情報
預言に従え

本作では、拠点であるレイヴンフォードから、各地を探索していくアクションRPG。
世界は地続きではあるけれど物語が進行しないと進めない場所もある。
迷った場合は、拠点にいる預言者からメインストーリー上の次の目的地を教えてもらうことができる。
各地にはセーブポイントである石像があり、石像間ではファストトラベルも可能だ。
拠点では、ヴェスパーの武器の強化やショップでアイテムの購入などが出来る。
本作では画面遷移すると一部の雑魚敵が復活する。
また、死んだらセーブポイントに戻されるけれどデスペナルティは特にない。
夜を操る

ヴェスパーは、近接攻撃と遠距離攻撃で戦う。
遠距離武器の銃弾は敵を攻撃することでチャージされる。
様々な武器種が登場し、攻撃速度や射程などが異なる。毒や吸血など追加効果付きの武器も登場し、自分好みの武器で戦うことができる。
また、ヴェスパーが属するストーカーズは「夜」の力を使うことができ、ステップ回避(離れた足場に移動出来るので探索でも活躍する)やダークパワーと呼ばれる魔法に近いスキルも使える。
「夜」の力を使う際には時間経過で回復するダークメーターを消費する。ダークパワーに関してはクールタイムも必要なため連続連発はできない。
さらにヴェスパー自身の内なる「夜」であるアンブラ(闇のヴェスパーのような存在)を分身として召喚できる。
アンブラはヴェスパーから離れて移動させることができ、これを利用してヴェスパーだけでは辿り着けない足場にテレポートが出来る。
ひと狩り行こうぜ

本作では、敵を倒すとお金は手に入るけれど、経験値やレベルの概念はない。
基本的には装備品で強化することになるけれど、特定の強化アイテムを手に入れることで永続的にステータスをアップグレードすることも出来る。
そうした強化アイテムは探索中に拾えることもあるけれど、それ以上の強化は狩りを攻略して手に入れなければならない。
狩りはサブクエストにあたり、まず拠点の酒場でお金を払うことで狩りの標的である強敵がいる場所を教えてもらうことができる。
強敵を見つけて無事にぶっ倒せば、その報酬として貴重な強化アイテムをもらうことができる。
強敵に挑まなければ強くもなれないわけだ。
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Hunt the Nightのレビュー
物語: 不穏で先が気になる

夜が続くとか血を飲むとか、更に狂気に堕ちる人々や触手も満載で、良い気持ち悪さが楽しめる。
キャラが2頭身なので一見可愛く見えるけれど、世界も物語も不気味さ満点で人類絶滅の危機も迫っており、物語は常に深刻だ。
物語はスッと分かりやすく語られるわけではない。
悪い予感しかしない誰かの日記や、収集要素でもあるカラスの羽根を読んで考察しながら進んでいくことになる。
人類が減っていっているとはいえ、NPCは結構たくさんいる。しかし、みんなアテにはならない。
メインストーリーの目的地を教えてくれる預言者でさえ、フレーバーテキストのような口調で、みんな完治不可能な厨二病を患っており、思わせぶりで物騒なことを呟いている。
しかし、父の罪に苦悩するなどヴェスパー自身の物語は分かりやすいので、ちゃんと感情移入して楽しめる。
不穏な事実が明らかになっていく物語が展開するテンポは良く、ボスに足止めされつつも先が気になってどんどん進めたくなる。

操作性: 回避以外は重め

操作方法はそんなに複雑ではない。が、挙動は少し慣れが必要。
ボタン入力した瞬間にシュバッと動くのではなく、ほんの少しラグがあるように感じる。
主人公も敵もやや重ためな動きだ。特に大剣の挙動は重すぎると思う。
ボスは矢継ぎ早に攻めて来るけれど、それでもすごくハイペースというわけではない。
ただ、回避だけは唯一発動が素早い。
そのため攻撃してから回避しようとすると、攻撃方向に回避してしまうことがあり、思わぬ方向に回避してしまい穴に落ちてしまうこともあった。
見下ろし視点のアクションゲームではサクサクとした挙動のゲームが多いけれど、本作はそうではない。
気持ち良い操作感ではなく、たまに疑惑の当たり判定もある。
とはいっても慣れてしまえば許容できる範囲内で、攻略に支障が生じるレベルではない。
難易度: ペナルティはないけれど、歯ごたえしっかりめ

本作は歯ごたえしっかりめだ。
ボス戦では攻撃パターンをしっかり見極めて立ち回るバトルが楽しめる。
面倒な雑魚敵もおり、道中では画面遷移で雑魚敵が復活してしまうので、探索中も常に気は抜けない。
しかし、敵を倒して手に入るお金が主人公の強化に役立つため、雑魚敵を攻略すること自体が苦になることはない。
また、歯ごたえがあるとはいってもデスペナルティはなく、ハイペースなバトルというわけでもないので、ボスに何度かやられることはあっても、いわゆる死にゲーほどの厳しさではない。
バトルでは遠距離武器がかなり重要になるので、ただ単に攻撃しまくるだけではなく残弾数を回復しながら立ち回らなければならないのが面白いところ。
システム: 探索が楽しいマップ構造

上述した通り、本作は近距離と遠距離を交えた歯ごたえのあるバトルが魅力。
武器によって挙動がしっかり変わり、遠距離攻撃の追加効果やムーンストーンと呼ばれるアクセサリ的な装備品の組み合わせを考えるのも楽しい。
そして、バトルだけではなく探索が面白い。
最初から行けるけれどまだ行けない場所がチラチラ見えてワクワクするマップ構造となっている。
回り道してきて辿り着けたり、他の場所でアイテムを見つけて来てやっと鍵が開いたり、謎解きも楽しめる。
預言者は進む方角は教えてくれるけれど、その道のりは自分で切り拓かなければならず、探索をしっかり楽しめる。寄り道も多い。
やり込み要素として狩りを楽しめるけれど、酒場では強敵の場所のヒントが表示されるもののインベントリやメニュー画面からは場所の情報や討伐済みかどうかを見ることもできない。
強敵を探し当てること自体は楽しいけれど、酒場に行かないとヒントを見れない面倒くささは必要あるのか。ここが本作で1番モヤッとしたところだ。
芸術性: レトロで緻密なピクセルアート

レトロ感ムンムンなピクセルアートグラフィックで描かれる。
キャラは2頭身ちびキャラで可愛い。
しかし、そこかしこに禍々しい黒い触手が蔓延っており、敵はみんな顔色が悪い。
画面は全体的に暗めで、惨殺された人や血痕がそこら中に撒き散らされていて、ちびキャラの可愛さは良い意味で完全にかき消されている。
美しい月夜やセリフ時の立ち絵等は描き込まれており、ピクセルアート好きも満足なクオリティを味わえる。
そして、世界設定からして当たり前ではあるけれど、BGMは常に不穏だ。
バトルになるとテンポはやや上がるけれど、基本的に不気味成分多めな曲ばかりだ。
また、本作は効果音がしっかり鳴る。
驚かせたり怖がらせる演出もあり、その際には突然大きな物音が鳴ったりする。
ホラー演出が苦手な人は、驚く心の準備をしながら進んだ方がいいかもしれない。
ただ、本作では敵の攻撃パターンは効果音と連動しているため、あんまり音量を低くしてしまうと攻撃されるタイミングが分かりにくくなるので注意。

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Hunt the Nightの総合評価
Hunt the Night

総合評価
陰鬱な雰囲気満点な世界で、歯ごたえのあるバトルも探索も楽しめるアクションRPG。挙動や機能に気になる部分はあるものの、多彩な武器種や遠距離攻撃を織り交ぜたバトルも謎解きも楽しめる。
長所と短所
良いところ
- 寄り道が多く探索が面白い
- 歯ごたえのあるバトル
- 独創的な世界設定
残念なところ
- 重ためな挙動
- ハント情報を適時確認できない
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 歯ごたえのある難易度が好き
- 探索が好き
- 物語を考察するのが好き
おすすめではない人
- 軽快な操作性を求めている
- 不気味な雰囲気が苦手
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Hyper Light Drifter
本作と同じく見下ろし視点でプレイする歯ごたえのあるアクションアドベンチャーゲーム。
こちらも、残弾数を回復しながら近接攻撃と遠距離攻撃を交えて戦う。かなりハイペースな立ち回りが魅力で死にゲーな高評価作。
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探索も楽しい歯ごたえのある見下ろしアクションなら、こちらもおすすめ。
メトロイドヴァニアのような探索を攻略しながらバトルを攻略し、ロボットだらけになった世界を旅するアクションアドベンチャーゲーム。





















