PS5とXbox Series Xどっちがおすすめ?実際に両方使ってるゲーマーが比較
ほぼ同時期に登場したPS5とXbox Series X。バチバチなライバルゲーム機だ。
よく似た謳い文句が並んでたりするけれど、実際のところ見た目以外に何がどう違うのか。
実際にどちらも使用しているヘビーゲーマーな筆者が、ゲーマーが気になる項目ごとにその違いを個人的な感想交えて比較した評価をお伝えする。
- PS5かXbox Series Xか、どちらを買うか迷っている
- いずれかを買ったけれど、買わなかった方も気になる!
- 次世代ゲーム機に興味がある
PS5とXboxはそれぞれ2種類発売されているけれど、本稿ではPS5(ディスクドライブ版)とXbox Series Xを比較している。
外観
めちゃくちゃゲームプレイに関係ない部分から始まるけれど、ゲーマーにとってゲーム機は生活家電なので、見た目は重要だ。
好みによるけれど、個人的にはPS5の方が「ゲーム機置いてる!」感があって好きだ。PS5は発売時に空気清浄機みたいとネタにされていたくらい巨大で奇抜なデザインだ。
「そんなPS5が好き!」という人ならインテリアになる。「PS5だよ!PS5だよ!」と存在感を出してくるゲーム機だ。
一方で、Xbox Series Xは、もはやゲーミングPCな出立ちだ。シンプルで、上面の穴空きがカッコイイ。
開封した時は意外とコンパクトでびっくりした。見た目云々より省スペースさを優先するなら、断然Xbox Series Xがおすすめだ。
見た目もインテリアに馴染みやすいので、「XSXですが、何か?」という佇まいの落ち着いた雰囲気のゲーム機だ。
ゲームの充実度
発売されるゲーム
ゲーム機を持っていたとしても、面白いゲームがプレイできなれけばダメだ。ゲーマーにとってはこれが1番重要。
最近のメジャーどころのゲームは、PSでもXboxでも同時発売されることが多い。
ところが、日本国内版はPS5版のみでの発売になることも多い。特にパッケージ版はPS5版だけしか発売されないことばかり。これはXboxの日本国内ユーザーが少ないので、経営戦略上仕方ないことだ。
ただ、最近はダウンロード版でもセールが行われるなど販売が盛んになっているので、「絶対パッケージ版が欲しい!」という人でなければXbox Series Xでもそんなに支障はない。
実際にプレイできるゲーム
日本国内版として発売されるゲームは、上述した事情からPS5版の方が多い。
ただし、実際にプレイできるゲームとなると、少し事情が変わる。以下のようなゲームをプレイしたい場合は注意が必要だ。
- 各ゲーム機の独占タイトル
- ソニーおよびマイクロソフトのファーストパーティータイトル
- マイクロソフトのファーストパーティータイトルは、他機種でも一部発売されている
- PS5ではサードパーティーのゲームでも時限独占で発売されることがある
- ソニーおよびマイクロソフトのファーストパーティータイトル
- 海外ゲーム
- Xbox版には日本語版が収録されてないことがある
- 発売後に日本語版が追加されることはある
- 国内販売元がXbox版を発売しない場合は諦めるしかない
- インディーゲーム
- Xbox上では購入可能なゲームのラインナップが海外とほぼ同じ
- XboxではPC向けに開発されたゲームも発売されることが多い
国内版として発売されるゲームを買いたい人にとっては、PS5を持っておく方が安心だ。
しかし、海外ゲームやインディーゲームが好きな人、また英語でもゲームをする人にとっては、Xboxの方がより多くのゲームに出会えるチャンスがある。
サブスクの充実度
現代でゲーム機を買う上で重要になるのが、サブスクリプションサービスの内容。
各ゲーム機ともにオンラインマルチプレイが可能になると共に、対象ゲームが遊び放題になるなどお得な特典付きで、もはやサブスクはゲーマー生活に欠かせないものになっている。
PlayStationにはPS Plusがあり、Xboxには Xbox Game Passがある。
サブスクに関しては、圧倒的にXboxの方がおすすめだ。Xbox Game Passのお得ぶりや充実っぷりはハンパない。
超大作も注目のインディーゲームも発売日当日から対象となり、もちろん過去の名作も対象になっている。Xbox Game Pass Ultimateのプランでは、Windows PCでも遊び放題になる。
もはやXbox Game PassのためにXbox Series Xを買っても元が取れるんじゃないかと思う豪華さ。私はXbox Series Xが到着した当日からずっとお世話になっている。
一方で、PS Plusの方には、PS3で発売された名作や比較的新しい人気作が遊び放題になる料金プランがある。
しかし、発売日当日から遊び放題の対象になるゲームはほぼないに等しく、ファーストパーティータイトルも発売日から対象にはならないと公式が明言している。
ゲームプレイの感覚
ロードの速さ
PS5もXSXも「ロード時間が爆速ですよ!」と謳っている。
ゲーム内容や使用環境によっても変わるので、あくまでも私の体感になるけれど、正直なところどっちも速い!元も子もないことを言ってしまうけれど、どちらでもロード時間が気にならないほど速いのだ。
ただ、完全に私の体感だけど、サードパーティーのゲームをプレイしている際には、Xbox Seriesn Xでの方がロード時間が速いと感じることが多い(ファーストパーティータイトルはどちらも爆速)。
それと、Xbox Series Xのクイックレジューム機能は猛烈に便利。
プレイ中の複数のゲームを一瞬で切り替えられる機能であり、複数のゲームを中断していたところからすぐに再開できる。
アクションゲームをプレイしていて、「ちょっとゆったりした別のゲームをしようかな」と思った瞬間には、もうその別のゲームが始まっている。そのくらい素早く切り替わる。
2本以上のゲームを同時並行してプレイする人にとって重宝する機能だ。
純正コントローラーの使用感
ゲーマーにとって、長時間持つことになるコントローラー。
PS5の純正コントローラーであるDual Senseだけが持つコントローラーの魅力は2つ。
- アダプティブトリガー
- ボタンを押す力具合がゲームプレイに反映される
- ハプティックフィードバック
- 踏みしめる地面の性状などがコントローラーの振動を通して感じ取れる
Dual Senseはめちゃくちゃ楽しいゲームコントローラーだ。PS5にプリインストールされている『アストロプレイルーム』をぜひ最初にプレイしてみてほしい。両手が「うわ、うわっ、うわぁ」となるはず。
ただ、PS5のコントローラーは大きくて重ため。ちょっと手が疲れてきやすい。
一方で、Xboxの純正コントローラーは持ちやすく軽め。長時間プレイでも疲れにくく充電の持ちも良い。
上記のDual Senseならではの機能に対応していないゲームをプレイする際には、Xbox Series Xのコントローラーの方が使いやすい。
また、XboxのコントローラーはWindows PCの純正コントローラーでもあるので接続や互換性も良く、PCでゲームをする人にもおすすめ。
映像の綺麗さ
画質に関してはほぼ同等のスペックなので比較するのは野暮だけど、どちらもめちゃくちゃ綺麗。
ただ、ゲームによって差が出ることがあるので注意。
同じゲームでも、PS5版とXbox版ではグラフィックに細かな違いが生じることがある。比較動画などがネット上に投稿されていることもある。
あまり多くの人が経験しない状況だとは思うけれど、同じゲームをPS5でもXboxでもプレイしたら差を感じることがあるかもしれない。
サウンドの美しさ
サウンドは、使用しているスピーカーやその使用環境による違いの方が大きい。
私はPS5でもXbox Series Xでも同じスピーカーを使用しているけれど、私のごくごく平凡な聴覚ではどちらも迫力満点でゲームが楽しめる。ちなみにどちらもDolby Atomos 空間オーディオに対応している。
違った魅力が売りのNintendo Switchを引き合いに出すのは申し訳ないけれど、どちらもNintendo Switch(テレビモード)とはケタ違いだ。
ホーム画面などのUI
これは個人の好みがあると思うけれど。PS5のホーム画面ではゲームソフトが横にズラッと並んでおり、トロフィーや進行状況も一気に表示される。
というわけで、PS5の方がスタイリッシュで直感的に操作しやすい。
そして、ライブ配信をする人にとっては、PS5は本体から直接YouTubeにもTwitchにも配信できるのは良いところ。
Xboxでは、本体からはTwitchにしかライブ配信できない。
周辺機器の充実度
本体カバー
デフォルトでは、PS5は白多めの白黒。Xbox Series Xは真っ黒。
でも、それぞれ本体カバーの色違いが公式から発売されている。
Xbox Series Xでは、本体をぐるっと巻くタイプのカバーが発売されているけれど、今ところ種類はかなり少ない。
ストレージ拡張
ゲーマーにとってヒヤヒヤすること。それはストレージの空き容量。
超大作ゲームの発売時期が重なり、同時並行プレイしようとワクワクしてダウンロードしてると、恐怖のメッセージ「ストレージ容量が足りません」が表示されることがある。
PS5もXbox Series Xも本体ストレージはSSDだ。爆速ロード時間を可能にしているのは、この内蔵SSDによるもの。
PS5もXbox Series Xもストレージの拡張は可能であり、爆速体験を損なわず容量を増やすなら、やはり内蔵SSDの拡張だ。
その拡張方法は、Xbox Series Xではめちゃくちゃ簡単。
公式でも販売されているSeagateのXbox Series専用のSSDを本体裏側にスイッと差し込めば完了。外付けする感覚だけど、内蔵SSDと同等に機能する。
一方で、PS5の方はちょっと手間がかかる。本体カバーをバカッと開けてセットする。
しかも、要件を満たしているSSDを選ばなければならない。機械に詳しくなければ、信頼できるメーカーからPS5向けとして販売されている商品を選んだ方がいい。
周辺機器の充実度
本体と組み合わせて使う周辺機器の種類は、PS5の方が豊富だ。国内ではPSユーザーが多いので、サードパーティーの商品も多い。
PS5では、純正コントローラーは色違いだけでなく、上位モデルや片手でも操作しやすいアクセスコントローラーなども発売されている。
また、家のどこでもプレイできる携帯端末PlayStation Portalも発売されており、さまざまなプレイスタイルでゲームを楽しむことができる。
一方で、XSXでも純正コントローラーの色違いはもちろん、カスタマイズ可能なエリートコントローラーが長年人気だ。
上述もしたけれど、XboxコントローラーはWindows PCでの使い勝手が良いため、PCでもゲームをプレイする人には特におすすめ。
PS5に比べてXboxでは、純正もサードパーティー製も周辺機器は少なめではあるけれど、PC向けの商品が使えることが多く、その互換性の高さが魅力でもある。
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エンタメ機能
ゲーム機は、もはやゲームをするためだけの機械ではない。ゲーム機で動画配信サービスを見る人も多い。
YouTube、Netflix、Disney+などなど、PS5でもXboxでもひと通りの動画配信サービスが視聴可能だ。
更に、PS5ではnasneとtorneを使えば録画したテレビ番組だって視聴可能だ。
ただ、動画視聴といえば長時間視聴することが多い。
これも私の体感の話ではあるんだけど、Xbox Series Xの方が動作音が静かだ。本体の動作音が大きいと動画視聴中に音が気になったり、「本体が熱暴走しないかな?」と心配になるものだ。
そのため、Xbox Series Xでの方が長時間起動していても安心だ。
PS5とXbox Series X
比較まとめ
比較項目 | PS5 | XSX |
---|---|---|
外観 | ||
ゲームラインナップ充実度 | ※ | |
サブスクの魅力 | ||
ロードの速さ | ||
純正コントローラーの使用感 | ||
映像の美しさ | ||
サウンドの美しさ | ||
ホーム画面などUI | ||
本体カバー | ||
ストレージ拡張 | ||
周辺機器の豊富さ | ||
エンタメ機能 |
元も子もない話をすると、実際のところ私はPS5もXbox Series Xも同じくらい使っている。
それぞれ強みと弱みが異なっており、「圧倒的にこっちが良い!」と思うほどの差はないのだ。
機能というよりはどんなゲームが好きかによって、どちらがおすすめか変わる。
- PS5の方がおすすめな人
- 国内ゲームをプレイすることが多い
- パッケージ版を買いたい
- いろんな周辺機器で自分好みにカスタマイズしたい
- 純正のアクセサリが好き
- Xbox Series Xがおすすめな人
- Xbox Game Passに加入している/加入しようと思っている
- PCでもゲームをプレイする
- 海外ゲームやインディーゲームが好き
- 同時期に複数のゲームを並行してプレイすることが多い
スペックの詳細比較
各ゲーム機の細かなスペック比較は以下の表に掲載した。自分にとって優先したい機能を基準に、どちらを買うか決断するといいかも。
CPU | x86-64-AMD Ryzen™ “Zen 2” 8コア / 16 スレッド 周波数:最大 3.5GHz まで可変 |
GPU | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine レイトレーシング アクセラレーション 周波数:最大 2.23GHz まで可変 (10.3 TFLOPS) |
システムメモリ | GDDR6 16GB バンド幅:448GB/s |
SSD | 825GB 読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth (Raw) |
光学ドライブ (読み出し専用) | Ultra HD Blu-ray™ (66G/100G) ~10xCAV BD-ROM (25G/50G) ~8xCAV BD-R/RE (25G/50G) ~8xCAV DVD ~3.2xCLV |
PS5 ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray™ (100GBまで) |
映像出力 | HDMI®OUT端子 4K 120Hz TV、 8K TV、VRR 対応 (HDMI2.1規格による) |
オーディオ | “Tempest” 3D オーディオ技術 |
外形寸法 (最大突起部、ベース除く) | PS5:約390mm×104mm×260mm (幅×高さ×奥行) PS5デジタル・エディション:約390mm×92mm×260mm (幅×高さ×奥行) |
質量 | PS5:約4.5kg PS5デジタル・エディション:約3.9kg |
最大消費電力 | PS5:350W PS5デジタル・エディション:340W |
入出力 | USB Type-A 端子 (Hi-Speed USB) USB Type-A 端子 (Super-Speed USB 10Gbps) x2 USB Type-C® 端子 (Super-Speed USB 10Gbps) |
通信 | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax Bluetooth® 5.1 |
2023年11月10日からの新モデル
外形寸法 (最大突起部除く) | 約358mm×96mm×216mm (幅×高さ×奥行) |
質量 | 約3.2 kg |
CPU | x86-64-AMD Ryzen™ “Zen 2” |
8コア / 16 スレッド | |
周波数:最大 3.5GHz まで可変 | |
GPU | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine |
レイトレーシング アクセラレーション | |
周波数:最大 2.23GHz まで可変 (10.3 TFLOPS) | |
システムメモリ | GDDR6 16GB |
バンド幅:448GB/s | |
SSD | 1TB |
読み込み速度:5.5GB/s Read Bandwidth (Raw) | |
PS5ゲームディスク | Ultra HD Blu-ray™(各ディスク最大容量100GB) |
BD/DVDドライブ | ディスクドライブ端子 ディスクドライブ付属 |
映像出力 | 4K 120Hz TV、8K TV、VRR対応 (specified by HDMI ver.2.1) |
オーディオ | “Tempest” 3D オーディオ技術 |
入出力(前面) | USB Type-C® 端子 (SuperSpeed USB 10Gbps) |
USB Type-C® 端子 (Hi-Speed USB) | |
入出力(背面) | USB Type-A 端子 (SuperSpeed USB 10Gbps) x2 |
通信 | Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T) Wi-fi: IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax |