レビュー【Moonlighter 2】欲しいのは強さかお金か ローグライクもお店経営も楽しめるムーンライター続編

ダンジョンで戦いアイテムを手に入れ、店番をしながら戦利品を売って稼ぐサイクルにハマって時間が吹き飛ぶ高評価作続編『Moonlighter 2: The Endless Vault』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 新たな地トレスナで商売を始め、謎のエンドレスヴォルトの試練に挑んでいく物語
- 攻略
- ローグライクアクションなダンジョン探索とシミュレーションなお店経営を攻略する
- 評価
- 探索と商売のサイクルには夢中になりやすく、インベントリ整理の面白さや武器によって異なる戦い方も楽しめる
Moonlighter 2の概要
| タイトル | Moonlighter 2: The Endless Vault |
|---|---|
| 開発元 | Digital Sun |
| 販売元 | 11 bit studios |
| 発売日 | 2026年9月2日 (2025年11月19日 早期アクセス開始) |
| 対応機種 | PS5, Switch2, XBOX, PC |
| ジャンル | ローグライク, アクション, シミュレーション |
| シリーズ | Moonlighter ムーンライター |
| プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
本作は『Moonlighter ムーンライター』の続編であり、その後の物語が描かれている。が、本作からでも楽しめる。

また、本作開発元はこれまでに『Cataclismo』『The Mageseeker』などローグライクゲーム以外のジャンルの人気作も手がけている。
Moonlighter 2のストーリー
商人ウィル

本作の主人公は、前作に引き続きウィル。
ウィルはリノカという村で両親から受け継いだ「ムーンライター」というお店で商売をしていた。
前作では、彼の商品の仕入れ方が特徴だった。
リノカは素朴な村ではあったものの様々なダンジョンに繋がる不思議なゲートがあり、ウィルはそこからダンジョンに忍び込んで珍品を手に入れ、それを持ち帰って自分のお店で売っていた。
そして、その稼ぎでお店だけでなく村全体をも豊かにしていったのが前作の物語だ。
しかし、豊かな地は悪い奴に狙われるのがお約束。
突然、大勢の兵を従えた次元間収集家モロクという者が現れて村を乗っ取ってしまい、ウィルとその他の村の住民たちも故郷リノカから追い出されてしまった。
トレスナからダンジョンへ

そして、ここから本作の物語が始まる。
故郷もお店も失ったウィルは、リノカ村の御一行と共にトレスナという新たな地に身を寄せていた。
ところが、のんびり暮らせるわけではない。
トレスナを牛耳るミス・スクラッチはお金が大好き。集落で暮らすなら、お金を稼げという。
お世話になる身としては、当たり前といえば当たり前の話だ。
そして偶然なのかか運命なのか、トレスナの地にも様々なダンジョンに繋がるポータルがあり、ウィルは再び危険なダンジョンに潜り込んで遺物を集め、ミス・スクラッチから任されたお店で商売を始めることになる。
しかし、本作にはもう一つのプロジェクトがある。
それはトレスナに現れた謎の大きな箱だ。
その箱からはエンドレスヴォルトという者が語りかけてきて、試練を与えてくる。
エンドレスヴォルトの目的は分からないが、試練を達成すれば何でも望みを叶えてくれるという。
この謎の存在の力を借りれば故郷リノカを取り戻せるかもしれない。
希望が繋がったウィルは俄然やる気を出し、昼も夜も商売に邁進することになる。
Moonlighter 2の攻略情報
ローグライクとシミュレーションの兼業プレイ

本作では、お店経営シミュレーションとローグライクアクションのどちらもプレイすることになる。
ダンジョンに出かけてバトルを攻略しつつアイテムを手に入れ、アイテムを拠点(トレスナ)に持ち帰り自分のお店で売るというサイクルを繰り返す。
ゲーム内には昼と夜の時間帯があるが自動で時間が流れているわけではなく、プレイヤーが好きなタイミングで開店したりダンジョンに向かうことができ、その際に時間帯が進む。
ただし、お店を営業できるのは日中のみだ。
ダンジョンは複数登場するが、トレスナにあるポータルからどのダンジョンに向かうか選択して挑むことになる。
ダンジョンは昼と夜で様相が変わるので、どの時間帯に挑むかもプレイヤー次第だ。
ウィルの戦い方

ダンジョンでは、区画内の全敵を倒して報酬を手に入れて次の区画に進むという流れを繰り返して探索していく。
ダンジョンにはいくつかのルートがあり、どの区画を通っていくかは選択できる。
一つの区画を攻略するごとに次に進みたい区画を選択するマップ画面が表示される。
マップ上ではどの区画でどの種類の報酬が手に入るかは大まかに確認することができるので、先を見越してルートを選択していく。
そして、ルートの最奥にはもちろん大ボスがおり、そいつを倒せばダンジョンクリアとなる。
バトルでは、ウィルは様々な武器で戦うことができる。
- 近接武器
- 通常攻撃と特殊攻撃ができる
- 武器種によって射程も挙動も特殊攻撃も変わる
- 遠距離攻撃
- 弾数の概念がある
- 近接武器で敵に攻撃を当てるごとリロードされる
- バックパック攻撃
- バックパックを振り回して敵を押し飛ばすことができる
- HPを一定量減らすと敵は破裂状態となり、バックパック攻撃で通常よりも遠くへ押し飛ばすことができる
- 他の敵に当てたり、足場から落として一撃死を狙うこともできる
- ローリング回避
- ペンダント
- 使用すると、いつでもダンジョンから拠点のトレスナに戻ることができる
近接武器は種類によって大きく戦い方が変わる。
例えば大剣は与ダメージ量は大きいが攻撃スピードはゆっくりだ。さらに通常攻撃をすることで徐々に刃が鈍って攻撃力が低下する。しかし、特殊攻撃の突き攻撃をすると鋭さが回復する。
といった具合に、挙動だけではない違いも生じる。
そして、商品となるアイテムはバックパックに入れて持ち帰る。
バックパック内はグリッド状になっており、収納できる上限数があるため取捨選択しなければならない。
さらに、アイテムにはバックパックに入れると隣のグリッドのアイテムを燃やしてしまうといった追加効果(呪いと呼ばれる)があるので、よく考えて整理整頓をしなければならない。
価値が上がる(売値も上がる)追加効果もあれば、他のアイテムの価値を下げてしまうデメリットとなる効果も登場する。
ウィルの商売

トレスナのお店では、陳列棚に持ち帰った戦利品を置いて開店準備する。
営業を始めるとお客さんが来店し、ウィルは店主として店番をすることになる。
- 商品を陳列して値段を決める
- お客さんが商品を見てリアクションする
- 商品の価格に対して「高すぎ」→「お得」の4段階の表情を示す
- 営業中でも価格は変更できる
- お客さんが「にっこり」表情になる適正価格だと売れやすい
- お客さんは商品を持ってレジに並ぶ
- 一定数の客が「にっこり」以上の満足度でお会計すると、お店のパークを発動できる
- チップが増えたり追加の稼ぎが得られるなどの追加効果を3択のパークから選択できる
- 一定数の客が「にっこり」以上の満足度でお会計すると、お店のパークを発動できる
- 営業中でも空いた陳列棚に商品補充できる
営業中には上記を繰り返し、より多くの稼ぎを狙う。
そして、稼いだお金で何をするかというと、トレスナにある様々なお店で装備品を強化したりウィル自身を永続強化したり、利益を増やしてくれる店内用の家具を買ったりできる。
また、本作の進行に関わるエンドレスヴォルトからの試練も攻略しなければならない。
試練は「累計一定額以上を稼ぐ」といった内容になっているため、ダンジョンの大ボスを倒すだけでなく稼ぐこともゲーム攻略に必須となっている。
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Moonlighter 2のレビュー
物語: 軽めではあるけれど、前作とのつながりも楽しめる


本作の物語描写は軽め。NPCとの会話パターンも少ない。
しかし、不満に思うことは全くない。
自宅のベッドで眠る機能はあるけれど、寝ている暇もないくらいダンジョンとお店経営が忙しい(楽しい)ので、長話なんてされたら面倒だ。
そのため、描き方はやや断片的ではある。
とはいっても、ゲーム内で前作のおさらいをしてくれるので本作からプレイする人も問題なく楽しめ、NPCからのクエストやダンジョンごとに異なるエピソードも展開し、物語要素はちゃんとある。
漠然とお金を稼ぐのではなく、エンドレスヴォルトの試練という主軸があることで目標が分かりやすく、本作の世界に入り込みやすくなっているのが良い。
また、前作とは全く異なる地ではあるが、故郷リノカの物語や前作に登場したNPCたちも登場する。NPCは前作よりも会話多めでウィルに関わってくれるので、前作ファンの人にとっても続編として楽しめる。
操作性: 武器種の違いを楽しめるが、挙動は改善の余地あり


ウィルは豪快にバックパックを振り回す
操作方法は分かりやすく、操作もしやすい。
インベントリ整理や価格を変えたり細かな作業も多いが、ゲームパッドでのプレイでもショートカットボタンが用意されているためスイスイ操作できる。
バトルでは、武器種によって射程や挙動がしっかり変わるので、武器変更で異なるプレイ体験を味わえるのが本作の魅力の一つ。
ダンジョンに出かける前に、今回はどの武器で行こうかなと選ぶのが楽しみになる。
ただ全体的にウィルの動きがややもったりしているのが気になる。
遅すぎるというわけではなく、敵も同じ挙動なら本作のテンポとして楽しめるだろう。
ところが、ウィルとは異なり挙動がキビキビしている敵や素早く動くギミック(罠)が現れるので、「ウィルのこの挙動で、相手はこの速さ?」とやや理不尽に感じる場面がある。
またバックパック攻撃を仕掛けると、何か嫌なことでもあったかと心配になるくらい近くのギミックを殴り続けることがある。
本作では攻撃を仕掛けると近くの敵を自動で狙う仕様になっているが敵よりギミックに吸い付きすぎる。
また、ウィルが瞬間移動したり、ダンジョンの亜空間に入り込むバグもあったため、今後の修正に期待したいところ。
難易度: お宝を狙うか、強さを狙うかで2通り楽しめる


難易度は3段階から選択でき、ノーマル難易度ではバトルもアイテムの価格設定も厳しくはない。
探索と商売を繰り返してお金を稼いでいくことが本作の目標であり、本作のコンセプトに合った難易度バランスとなっている。敵一体ずつが妙に強くて戦利品が集めにくいといった事態にはならない。
一方で、各要素のアップグレードにかかるお金はしっかり高く、ダンジョン最奥までは結構長めな道のりとなっているので、ゲームを効率良く進めるには作戦が必要となる。
ダンジョンの各区画をクリアした際の報酬は、お宝か攻撃力強化などのアップグレードかの2種類に大別される。
大ボス討伐を目指すなら、より多くのアップグレードを獲得したい。一方で、大金を効率良く稼ぐにはレアで質の高いお宝が必要だ。
「今回はどっちを狙ってダンジョンを進むか」とあらかじめ作戦を立ててルートを選ぶことが大事だ。
もちろんどちらも同時に狙えればいいが、デスペナルティがちゃんと用意されている。
アイテムには品質があり、品質が高いほど値段が上乗せされる。同じアイテムでも品質が高いほど売値も高くなる。
しかし、ゲームオーバーになるとバッグパック内のアイテムの品質が全て半減してしまう。
高く売れるお宝が手に入った時は、ダンジョン攻略よりも無事に帰ることを優先した方がゲーム進行上有利となる。
また、バックパック内では多彩なアイテムが持つ効果や発動条件をうまく利用して品質を上げるパズル要素が難しくも面白ところ。
手に入るアイテムはランダムで運要素はあるが、賢くインベントリ整理をすると自力でがっぽり稼げる戦利品に変えられる。
どこまで欲張るか、アイテムをどう配置するか、ボスは目指さずペンダントを使って安全に帰るか。
ランダム要素はあるけれど、プレイヤーの作戦がしっかり効くのが夢中になるポイントだ。
システム: バトル要素が厚くなりつつ、夢中になるサイクルは健在


ローグライクなダンジョン探索とお店経営。
二つのゲームプレイが含まれており、いずれか一方だけでもゲームとして成立するくらい、どちらも作り込まれている。
アクションもシミュレーションも楽しめる、まず夢中にならないわけがないサイクルだ。
ダンジョン探索では、武器種による戦い方の差の付け方が面白く、同じダンジョンに繰り返し挑んでいても武器を変えると新鮮さが味わえるのが良いところ。
そして、インベントリ整理では、不利に見えてもうまく使うとがっつり品質が上がる効果(呪い)もあり、考えるのが楽しい。
バトルを終えたら戦利品でパズル、そしてまたバトルに挑む。ダンジョン内だけでも2つの要素を楽しめる。
お店経営では「どう?高い?安すぎ?」とお客さんの顔色を窺って値段を当てながら店番をするのが単純に楽しい。現実のお店にこんな店主がいたら絶対嫌だけど。
基本のゲームシステムは前作でも高く評価されているので、相変わらずの面白さだ。
そして、本作で変わった面白さとしては、バトル要素が強くなったところ。
区画報酬としてバトルに関するアップグレードが豊富になり、武器種によって特性がしっかり変わり、バックパックまでぶん回すのが面白い。
商品の仕入れのためだけではなく、バトルの面白さの幅が広がっている。
日によって人気商品が変わったりチャレンジ要素も登場したり、繰り返し作業に飽きさせない工夫も増えており、サイクルに飽きやすい人も長く遊びやすくなっていると思う。
芸術性: 一番変わったのはグラフィック


本作は頭身低めなキャラデザインで、全て3DCGで描かれる。
筆者含め前作をプレイした人にとって一番変わったと感じるのはグラフィックだ。
前作は全てピクセルアート描かれ、本作よりも更に頭身が低い2頭身のちびキャラで描かれていた。個人的には、前作のグラフィックもかなり好きだったが。
本作では3DCGになったことでダンジョンに高低差ができ、アクションのダイナミックさが増し、バトル要素が強くなった本作に合っていると思う。
さすがに8頭身になっていたら違和感を感じたと思うけれど、ウィル含め前作から続投してるキャラたちの印象は変わらず、キーカラーとして使われている緑色と赤色の色調は同じで、爽やかで可愛い雰囲気は変わらない。
サウンドはあたたかみがあって爽やかな曲調が多く、繰り返しプレイしていても飽きてこない良い曲が多い。
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Moonlighter 2の総合評価
Moonlighter 2: The Endless Vault


総合評価
ローグライクなダンジョン探索とお店での商売どちらにも面白い要素が詰まっており、前作に引き続きそのサイクルに夢中になるハイブリッド型ゲーム。挙動に改善の余地はあるものの戦い方がガラッと変わる武器種や、パズルのように考えるのが面白いインベントリ整理が特に面白い。
長所と短所
良いところ
- ダンジョン探索とショップ経営のどちらも楽しめる
- パズルのようなインベントリ整理が面白い
- 武器種によって異なる戦い方を味わえる
残念なところ
- 挙動に改善の余地あり
こんな人におすすめ!
おすすめな人
- 忙しいほど楽しくなる
- バトルもシミュレーションも好き
- インベントリ管理が好き
おすすめではない人
- バトルかお店経営かどちらかだけに集中したい
- ハイペースなアクションを求めている
- 前作が好きで、変わらない体験を期待している
Moonlighter 2に似ているおすすめゲーム
Moonlighter
前作。
主人公ウィルの故郷であるリノカの村で商売をしながら、村の活気を取り戻していく物語が描かれる。ダンジョン探索とお店経営の夢中になるサイクルとともに、本作にも登場するキャラたちとの物語を知ることもできる。




































