レビュー【Moonlighter 2】欲しいのは強さかお金か | お店経営もローグライクも忙しいムーンライター続編

ダンジョンで戦いアイテムを手に入れ、店番をしながら戦利品を売って稼ぐサイクルにハマって時間が吹き飛ぶ高評価作続編『Moonlighter 2: The Endless Vault』のネタバレなしレビューも攻略情報も詳しく掲載。
似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
- ストーリー
- 新たな地トレスナで商売を始め、謎のエンドレスヴォルトの試練に挑んでいく物語
- 攻略
- ローグライクアクションなダンジョン探索とシミュレーションなお店経営を攻略する
- 評価
- 探索と商売のサイクルには夢中になりやすく、インベントリ整理の面白さや武器によって異なる戦い方も楽しめる
Moonlighter 2の概要
| タイトル | Moonlighter 2: The Endless Vault |
|---|---|
| 開発元 | Digital Sun |
| 販売元 | 11 bit studios |
| 発売日 | 2025年11月19日早期アクセス開始 |
| 対応機種 | PC |
| ジャンル | ローグライク, アクション, シミュレーション |
| シリーズ | Moonlighter ムーンライター |
| プレイ機種 | PC(ゲームパッド使用) |
本作は『Moonlighter ムーンライター』の続編であり、その後の物語が描かれている。が、本作からでも楽しめる。

また、本作開発元はこれまでに『Cataclismo』『The Mageseeker』などローグライクゲーム以外のジャンルの人気作も手がけている。
Moonlighter 2のストーリー
商人ウィル

本作の主人公は、前作に引き続きウィル。
ウィルはリノカという村で両親から受け継いだ「ムーンライター」というお店で商売をしていた。
前作では、彼の少し変わっていた商品の仕入れ方法が特徴だった。
リノカは素朴な村ではあったものの様々なダンジョンに繋がる不思議なゲートがあり、ウィルはそこからダンジョンに忍び込んでは珍品を手に入れてお店で売っていた。
自分のお店を繁盛させるだけでなく、村全体を豊かにしていったのが前作の物語だ。
しかし、豊かな地は悪い奴に狙われるのがお約束。
突然、大勢の兵を従えた次元間収集家モロクという者が現れて村を乗っ取ってしまい、穏やかに暮らしていたウィルや村の住民たちは故郷リノカから追い出されてしまった。
トレスナからダンジョンへ

そして、ここからが本作の物語が始まる。
故郷もお店も失ったウィルは、リノカ村御一行と共にトレスナという新たな地に身を寄せていた。
しかし、トレスナを牛耳るミス・スクラッチはお金が大好き。
集落で暮らすなら、お金を稼げという。
お世話になる身としては、当たり前といえば当たり前の話だ。
偶然なのかか運命なのか、トレスナの地にも様々なダンジョンに繋がるポータルがあり、ウィルは再び危険なダンジョンに潜り込んで遺物を集め、ミス・スクラッチから任されたお店で商売を始めることになる。
しかし、実は本作にはもう一つのプロジェクトがある。
それはトレスナに現れた謎の大きな箱から語りかけてくるエンドレスヴォルトという者から課される試練に挑むこと。
達成すれば何でも望みを叶えてくれるという。
大いなる存在っぽい者がなぜウィルに力を貸してくれるのかは分からないけれど、故郷リノカを取り戻せる希望が繋がったウィルは俄然やる気を出し、昼も夜も商売に邁進することになる。
Moonlighter 2の攻略情報
ローグライクとシミュレーションの兼業プレイ

本作では、お店経営シミュレーションとローグライクアクションのどちらも攻略する。
ダンジョンに出かけてバトルを攻略しつつアイテムを手に入れ、それを拠点(トレスナ)に持ち帰り自分のお店で売るというサイクルを繰り返す。
ゲーム内には昼と夜の時間帯があるけれど自動で時間が流れるわけではなく、プレイヤーが好きなタイミングで開店したりダンジョンに向かうことができ、それによって時間帯が経過する。
ただし、お店を営業できるのは日中のみだ。
ダンジョンは複数あり、トレスナの端にあるポータルからどのダンジョンに向かうか選択することができる。
ウィルの戦い方

ダンジョンでは、区画内の全敵を倒して報酬を手に入れて次の区画に進むという流れを繰り返して探索していく。
ダンジョンにはいくつかのルートがあり、どの区画を通っていくかは選択できる。
次の区画に進む際にはルート選択画面が表示され、どの区画でどの種類の報酬が手に入るかを確認しながら次の区画を選択できる。
ルートの最奥にはもちろん大ボスがいる。
バトルでは、ウィルは近接武器(複数の武器種あり)と遠距離武器で戦うことができる。
- 近接武器
- 通常攻撃と特殊攻撃ができる
- 武器種によって射程や挙動も特殊攻撃も変わる
- 遠距離攻撃
- 弾数の概念がある
- 近接武器で敵に攻撃を当てるごとにリロードされる
- バックパック攻撃
- バックパックを振り回して敵を押すことができる
- バックパック内の戦利品が壊れる心配はしなくていい
- HPを一定量削るなどして破裂状態となった敵にバックパックをぶつけると遠くへ吹き飛ばすことができる
- 他の敵に当てたり、足場から落として一撃死を狙うこともできる
- バックパックを振り回して敵を押すことができる
- ローリング回避
- ペンダント
- いつでもダンジョンから拠点のトレスナに戻ることができる
特に近接武器の種類によって戦い方が変わる。大剣は与ダメージ量は大きいけれど振りはゆっくり、そして通常攻撃すると徐々に鈍り攻撃力が低下してくる。しかし、特殊攻撃の突き攻撃をすると鋭さが回復する。
そして、肝心の商品となる戦利品はバックパックに入れて持ち帰る。
バックパック内はグリッド状になっており、上限数があるため取捨選択が重要。
さらに、バックパックに入れると隣の枠のアイテムを燃やしてしまうなどアイテムごとに効果(呪いと呼ばれている)を持っているため、よく考えて整理整頓をしなければならない。
ウィルの商売

トレスナのお店では、陳列棚に戦利品を置いて開店する。
営業中は自動でお客さんが来店し、ウィルは店主として店番をすることになる。
- 商品を陳列して値段を決める
- お客さんが商品を見て表情を示す
- 価格に対して「高すぎ」→「お得」の4段階の表情を示す
- 売れるまでなら自由に価格は変更できる
- 「にっこり」となる適正価格を探る
- お客さんが商品をレジに持ってきたらお会計する
- 一定数の客が「にっこり」以上で買い物できると、お店のパークを発動できる
- チップが増えたり追加の稼ぎが得られるなどの追加効果を3択から選択できる
- 一定数の客が「にっこり」以上で買い物できると、お店のパークを発動できる
- 空いた陳列棚には商品を補充する
上記を繰り返して、より多く稼ぐことが目標となる。
そして、稼いだお金で何をするかというと、トレスナにある様々なお店で装備品を強化したりウィル自身を永続強化したり、利益を増やしてくれる店内用の家具を買ったりできる。
また、本作の進行に関わるエンドレスヴォルトからの試練も攻略しなければならない。
試練は「累計一定額以上を稼ぐ」といった内容になっているため、ダンジョンの大ボスを倒すだけでなく稼ぐことがゲーム攻略に必須となっている。
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Moonlighter 2のレビュー
物語: 軽めではあるけれど、前作とのつながりも楽しめる

本作の物語描写は軽め。NPCとの会話パターンも少ない。
しかし、不満に思うことは全くない。
自宅のベッドで眠る機能はあるけれど、寝ている暇もないくらいダンジョンとお店経営が忙しい(楽しい)ので、長話なんてされたら面倒だ。
とはいっても、ゲーム内で前作のおさらいをしてくれるので本作からプレイする人も問題なく楽しめ、NPCからのクエストやダンジョンごとに異なるエピソードも盛り込まれており、物語要素はちゃんとある。
漠然とお金を稼ぐのではなく、エンドレスヴォルトの試練という主軸があることで目標が分かりやすく、本作の世界に入り込みやすくなっているのが良い。
また、全く新たな地に移っているけれど、故郷リノカやそこを乗っ取った奴も登場し、前作からの懐かしい面々は前作よりも会話多めにウィルに関わってくれるので、前作ファンの人も続編としても楽しめる。
物語の描き方はやや断片的になってしまっているけれど、正式版に向けてまとまりが出てくることに期待。
操作性: 武器種の違いを楽しめるけれど、挙動は改善の余地あり

ウィルは豪快にバックパックを振り回す
操作方法は分かりやすく、操作もしやすい。
インベントリ整理や価格を変えたり細かな作業も多いけれど、ゲームパッドでプレイしてもショートカットボタンが用意されているためスイスイ操作できる。
バトルでは、武器種によって射程や挙動がしっかり変わるので異なるプレイ体験ができるのが本作の魅力の一つ。
ダンジョンに出かける前に、今回はどの武器で行こうかなと選ぶのが楽しみになる。
ただ全体的にウィルの動きがややもったりしているのが気になる。
遅すぎるというわけではなく、みんな同じなら本作のテンポとして楽しめる。
しかし、挙動がキビキビしている敵やギミックが現れるので「ウィルのこの挙動で、相手はこの速さ?」とやや理不尽に感じる場面がある。
またバックパック攻撃を仕掛けると、何か嫌なことでもあったかと心配になるくらいすぐそばにいる敵には背を向けて近くのギミックを殴り続けることがある。
オートエイムが敵よりギミックに吸い付きすぎている。
ウィルが瞬間移動したり、ダンジョンの足場ではない亜空間に入り込むバグもあったため、正式版に向けて修正に期待したいところ。
難易度: お宝を狙うか、強さを狙うかで2通り楽しめる

難易度は3段階から選択でき、ノーマル難易度ではバトルもアイテムの価格設定も厳しくない。
探索と商売を繰り返してお金を稼いでいくことが本作の目標であり、敵一体ずつが妙に強かったりはしない本作のコンセプトに合った難易度バランスとなっている。
一方で、各要素のアップグレードにかかるお金はしっかり高く、ダンジョン最奥までは結構長めな道のりとなるので、ゲームを効率良く進めるには賢い作戦が必要となる。
ダンジョンでの報酬は、お宝か攻撃力強化などのアップグレードかの2種類だ。
大ボス討伐を目指すなら、より多くのアップグレードを獲得したい。
一方で、大金を効率良く稼ぐにはレアで質の高いお宝が必要だ。
「今回はどっちに重きを置こうか」と2通りの作戦を考えながら攻略を楽しめる。
もちろんどちらも同時に狙えればいいけれど、デスペナルティがちゃんと用意されている。
アイテムには品質があり、品質が高いほど値段が上乗せされる。適性価格で値付けしても品質分だけ高く代金を支払ってもらえるのだ。
しかし、ゲームオーバーになると持っているアイテムの品質が全て半減してしまう。
良いお宝が手に入った時は、死守して帰ることのほうが大事になったりする。
また、バックパック内では多彩なアイテムが持つ効果や発動条件をうまく利用して品質を上げるパズル要素が難しくも面白ところ。
手に入るアイテムはランダムでも、賢くインベントリ整理をすると自力でがっぽり稼げる戦利品に変えられる。
どこまで欲張るか、アイテムをどう配置するか、ペンダントを使って安全に帰るか。
ランダム要素はあるけれど、プレイヤーの作戦がしっかり効くのが夢中になるポイントだ。
システム: バトル要素が厚くなりつつ、夢中になるサイクルは健在

ローグライクなダンジョン探索とお店経営。
それぞれだけでゲームになってもいいくらいなので、まず夢中にならないわけがないサイクルだ。
ダンジョン探索では、武器種による戦い方の差の付け方が面白く、武器を変えると新鮮さが味わえるのが良いところ。
そして、インベントリ整理では、不利に見えてもうまく使うとがっつり品質が上がるアイテム効果もあるので、考えるのが楽しい。
バトルを終えたらパズル、そしてまたバトルと、ダンジョン内だけでも2つの要素を楽しめる。
お店経営では「どう?高い?安すぎ?」とお客さんの顔色を窺って値段を当てながら店番をするのが単純に楽しい。
現実のお店にこんな店主がいたら絶対嫌だけど。
基本部分は前作で高く評価されているので、相変わらずの面白さといったところだ。
そして、本作で変わった面白さとしては、バトル要素が強くなったところ。
戦利品ではなくアップグレードを報酬として狙ったり、武器種によって特性がしっかり変わり、バックパックまでぶん回すのが面白い。
商品の仕入れのためだけではなく、バトルの面白さの幅が広がっている。
日によって人気商品が変わったりチャレンジ要素も登場したり、繰り返し作業に飽きさせない工夫も増えており、サイクルに飽きやすい人も長く遊びやすくなっていると思う。
芸術性: 一番変わったのはグラフィック

本作は頭身低めなキャラデザインで、全て3DCGで描かれる。
筆者含め前作をプレイした人にとって一番変わったと感じるのはグラフィックだ。
前作は全てピクセルアート描かれ、本作よりも更に頭身が低い2頭身のちびキャラで描かれていた。個人的には、前作のグラフィックもかなり好きだったけれど。
本作では3DCGになったことでダンジョンに高低差ができ、アクションのダイナミックさが増し、バトル要素が強くなった本作に合っていると思う。
さすがに8頭身になっていたら違和感を感じたと思うけれど、ウィル含め前作から続投してるキャラたちの印象は変わらず、キーカラーとして使われている緑色と赤色の色調は同じで、爽やかで可愛い雰囲気は変わらない。
サウンドはあたたかみがあって爽やかな曲調が多く、繰り返しプレイしていても飽きてこない良い曲が多い。
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Moonlighter 2の総合評価
Moonlighter 2: The Endless Vault

総合評価
ローグライクなダンジョン探索とお店での商売どちらにも面白い要素が詰まっており、前作に引き続きそのサイクルに夢中になるハイブリッド型ゲーム。挙動に改善の余地はあるものの戦い方がガラッと変わる武器種や、パズルのように考えるのが面白いインベントリ整理が特に面白い。
長所と短所
良いところ
-
ダンジョン探索とショップ経営のどちらも楽しめる
-
パズルのようなインベントリ整理が面白い
-
武器種によって異なる戦い方を味わえる
残念なところ
-
挙動に改善の余地あり
こんな人におすすめ!
おすすめな人
-
忙しいゲームほど楽しくなる
-
バトルもシミュレーションも好き
-
インベントリ整理が好き
おすすめではない人
-
バトルかお店経営かどちらかだけに集中したい
-
ハイペースなアクションを求めている
-
前作が好きで、同じゲームプレイを期待している
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Moonlighter

前作。
リノカの村で商売をしながら、村の活気を取り戻していく物語が描かれる。
ダンジョン探索とお店経営の夢中になるサイクルとともに、本作にも登場するキャラたちとの交流も楽しめる。
Dave the Diver

ローグライクアクションな漁と、お寿司屋さんを切り盛りするシミュレーションを楽しめる高評価作。
コミカルな物語も魅力で、なぜか農業が始まったり、他ゲームとのコラボなどたっぷりの要素を楽しめる。




















