【Oddsparks】魔法の自動化で時間が溶ける – 早期アクセス攻略とレビュー
スパークをどう働かせるか考えていたら、いつの間にか時間が溶けていた『Oddsparks: An Automation Adventure』。
Oddsparksの特徴
- ストーリー: 物語要素はほぼないけれど、ファンタジーな世界が魅力的
- 攻略: いかに効率的な自動化を考えられるかが肝!
- 評価: クラフトの自動化が分かりやすく、新要素が登場するテンポもちょうど良い
- とっつきやすく分かりやすく自動化を味わえる
- 眺めているだけで楽しい可愛さ
- 好きな場所で大規模な建築ができる
- 物語性はほぼない
『Oddsparks: An Automation Adventure』早期アクセス版の攻略もレビューもネタバレなしで詳しく掲載。似ているおすすめゲームや関連作も紹介する。
Oddsparksの攻略情報
Oddsparksの概要
タイトル | Oddsparks: An Automation Adventure |
---|---|
開発元 | Massive Miniteam |
販売元 | HandyGames |
発売日 | 2024年4月24日早期アクセス開始 |
対応機種 | PC |
ジャンル | ストラテジー, シミュレーション |
シリーズ | 新規IP |
プレイ機種 | PC向け早期アクセス版(ゲームパッド使用) |
ストーリー
何かが落ちてきた
絶対魔法使いだろうという格好をした主人公(ほんのりキャラクリエイト可能)が、村のベンチに座ってダラダラしていた。
すると…ドカーン!
なんと、主人公のすぐ近くにある物置に何かが落ちて来て、物置は大破した。
おいおい、あと少しズレてたら、主人公に脳天直撃したとこだぞ!一体どこのどいつのせいで、何が落ちてきたんだ!?
村の奇妙な記念碑
九死に一生を得た主人公が謎の落下物を拾ってみると、それは不思議な金属の塊だった。
ロケットから落ちた宇宙ゴミ?というわけではないだろう、本作はファンタジー世界だ。
早速村の物知り爺さんのところに謎金属を持って行ってみると、「これは村の記念碑で使えるかもしれない!」という。
実は、この村には住民が勝手に記念碑と呼んでいる大きな柱のような碑がそびえ立っている。しかし、実は誰もその正体や建てられた目的は知らない。
じゃあ、一体何を記念しているのかというと、この記念碑周囲の土地が豊かだったから取り囲むように村を作っただけらしい。歴史なんて意外とそんな単純なものだったりするもんだ。
スパークとの出会い
主人公が村の記念碑に金属を持っていくと、記念碑が動き始めた。更に、主人公は謎金属によって古代文字まで読めるようになっている。
更に物知り爺さんのアドバイスに従って、主人公が村の近くにある神殿を調べてみると、小さい切り株生物が現れた。
こいつはスパークという不思議生物の一種らしく、文句も言わずに指示された通りに働き続ける習性を持っている。可愛くて従順で、ちょっと心配になる奴らだ。
謎金属によってスパークを従える力を手にした主人公は、村を発展させるためにスパークをビシバシ使役して様々な物を作り出していく。
攻略のポイント
村でクエストを受ける
本作はクエスト攻略でゲームが進行していく。
拠点である村でクエストを受注し、村の外に広がるフィールドでクエスト条件を達成して村に戻り報告するという流れを繰り返す。
村の住民は、特定のアイテムや、特定のクラフトを一定回数行うといったクエストを依頼してくる。クエスト報酬としては更に新たなクラフトが可能になるといったものが多く、これによって出来ることが増えていく。
また、村の記念碑に指定されたアイテムを奉納することでも、転送装置が利用可能になるなど新たな機能がアンロックされる。
スパークでクラフトを自動化
本作のゲームプレイのメインは、村の外の広大なフィールドでクラフトしたり探索すること。
プレイヤーは主人公を操作し、スパークに指示出ししてクラフトや素材採取を行う。主人公自身が作業を行うことはほぼない。
スパークはクラフトで生み出すことができる。しかも、複数の種類がいて、それぞれ攻撃力や作業の速さなど特性が異なる。
スパークは、ポケモンボールのようにタブレット状に収納されてアイテムとして扱うことができるけれど、装備したスパークはフィールド上に現れて、主人公の後をついて来る。
スパークが行えることは以下の通り。
- クラフト
- クラフト設備に配置すると自動で作業を行う
- 設備に素材がある限り、指定されたアイテムを作り続ける
- アイテムの運搬
- 道路で繋がったクラフト設備間でアイテムを運搬する
- 素材をクラフト設備に運ぶ
- クラフト完成品を貯蔵庫に運ぶ
- スパークは必ず道を右側通行する
- 道の交通整理を行うタイルを設置すると、スパークの動きを制御できる
- 2本の道の交差点で直進するようにしたり、特定のアイテムを持っていないと進入不可など
- 道の交通整理を行うタイルを設置すると、スパークの動きを制御できる
- 道路で繋がったクラフト設備間でアイテムを運搬する
- 素材採取
- 装備して姿が現れているスパークは、指定した場所に投げ飛ばすことができる
- 自動で素材を採取してくれる
- 例: 木を狙って投げると自動で木を切り、丸太を持って帰って来る
- 素材によっては特定のスパークでないと採取できない
- 大きな松の木は「ばっさいスパーク」でないと切り倒せないなど
- モンスターを攻撃
- ピクミンに似たバトル
- スパークをモンスターに投げるか、一斉突撃の指示を出すと、自動で敵と戦ってくれる
- スパークには回避や退却という概念がない
- 敵が攻撃を仕掛けてくる時には、作業中断指示を攻撃中のスパークに出して主人公の近くに戻して攻撃をかわす
- スパークはパーマデス(いなくなってしまう)
- ピクミンに似たバトル
今人気のゲーム
記事はさらに下に続きます
Oddsparksのレビュー
※早期アクセス版のレビューです。正式リリースまでに内容が変わる可能性があります。
物語: ほぼ無し、今後に期待
村人からクエスト依頼されるのみで、物語要素はほぼない。村人はほんの少し雑談はしてくれるものの、スパークの有効活用を考えている人ばかりだ。みんなスパークに夢中。
主人公にセリフはなくゲームの目的はぼんやりとしているので、ふと「あれ、何のためにせっせとクラフトしてるんだっけ」とハッと我に帰ることがある。
早期アクセスなので、とりあえずはスパークの自動化に注力するのみ。基本的には明るく楽しい雰囲気だ。
今後、村でドラマが起こったり、主人公の事情など物語性が加わることに期待したい。
ちなみに、まだ日本語翻訳が間に合っていないセリフがあるけれど、ゲーム攻略に直接関与する部分は日本語になっているので問題なくプレイできる。※アプデによって日本語完全対応されました!
操作性: 便利機能が揃っていて快適
私はゲームパッドでプレイした。出来ることは多いし、細かく道を作ることになるけれど、ゲームパッドでも操作しやすいのが嬉しい。
アイテム整理や設置したクラフト設備の移動や破壊、道を歩いているスパークをまとめて収納できたり、なかなかに痒いところに手が届いた便利機能が完備されている。
本作は見下ろし型視点で、ズームや視点を引いて広い範囲を見渡すこともできる。
ただ、主人公から一定距離までしか道を敷いたりクラフト設備を配置できないので、大規模な自動化を進めようとすると、「建築して、主人公を動かして、また建築して」を繰り返さなければならないので、少し面倒だ。
難易度: 効率的な自動化ができるかはプレイヤー次第
本作にゲームオーバーという概念はない。モンスターの攻撃対象もスパークだけだ。
モンスターに攻撃されてスパークがお亡くなりになることもあるけれど、その傍らでは自動で新たなスパークをクラフトできる。「ごめん、スパーク」と思いながらも、好戦的な敵にはスパーク使い捨て姿勢で挑まなければならないこともある。
というわけで、攻略に詰まることはなく、どれだけ効率良く進められるかがプレイヤーの腕、というか賢さにかかっている。
1つのクラフトだけを行う頑固一徹で自動化とは呼べないようなシンプル経路で終わるか、1つの経路上で多種類のクラフトが可能なマルチタスクぶりに惚れ惚れする経路を生み出せるか。
ゲームが進行するごとに、中間素材をいくつも経てクラフトする面倒なアイテムを大量に要求されるようになるので、もちろん後者の経路を作った方が楽に攻略できる。
でも、頑固一徹経路でもゲームを進行することは出来るので、上手く考えるのが苦手!という人でも大丈夫だ。
突然高度なクラフトやクエストが登場するわけではなく、本作の自動化を自然と学びながらゲームが進行する。自動化ゲームに馴染みがない人にとっても敷居が低く親切なゲームだ。
システム: 分かりやすくて楽しく自動化が味わえる
上述した通り、どれだけ賢い自動化を生み出せるかが本作の面白さ。
スパークの可愛い見た目やファンタジーな世界設定のおかげで、とっつきやすいのが良いところ。自動化ゲームというと無機質な工場っぽくなるゲームも多いけれど、本作では可愛い生物がエッサホイサと働くので見た目からも楽しくプレイできる。
さらに、ピクミンのようにスパークを連れ歩いてバトルや探索も楽しめるので、飽きにくいのも良い。
また、1箇所に篭って自動で動く工場を作るのではなく、広い範囲に自由に自動化した経路を作れるのも魅力。かなり大規模な経路も作れるので、その設計を考えているだけで日が暮れる(ゲーム内に昼夜の概念はないけれど)。
新たなクラフトが登場するペースもちょうど良く、新たな設備が増えるごとに絶妙に少しずつ複雑になっていくので、考える楽しさがテンポ良く高まっていく。
「道をこう敷けばこうなって、あっちの道から合流して…」と試行錯誤しているうちに、あっという間に時間が溶けていた。
芸術性: スパークが可愛くて作業を見守るのが楽しい
本作は、スパークの可愛さが最大の魅力ともいえる。
自動化ゲームって滞りなく自動で作業が進む様子を見守るのが至福の時間なので、小さくて可愛いスパークがせっせと働いている姿を眺めるのが最高に楽しい。
考えながら道を敷いているうちに、いつの間にか迷路が出来上がってしまい、スパークが永久にランニングを続ける道が出来てしまうこともある。それさえも笑えるので、例え理路整然とした経路が組めなくても楽しい。
この親しみが湧く見た目が、本作に夢中にさせる大きな要因だ。
BGMは明るいファンタジーな曲が流れている。
更に、スパークはアイテムを持ち上げる際には「フンッ」と気合いを入れるし、敵に突撃命令を出せば「ワーッ」と雄叫びをあげながら走っていく。
こうした鳴き声(?)も可愛すぎて、どんどんスパークに夢中になっていく。ちなみに種類によって鳴き声はちゃんと違う。
総合評価と似ているゲームは下へ
Oddsparksの総合評価
Oddsparks: An Automation Adventure
総合評価
可愛くて分かりやすく、新要素が登場するテンポも良い。バトルや探索要素も楽しめて、中毒性が高い自動化ストラテジーゲーム。操作のしやすさも好印象。
おすすめな人 | 自動化が好き、もしくは興味がある 可愛いキャラが好き 建築作業が好き |
---|---|
おすすめではない人 | 自動化だけに集中したい 主人公自身でも戦ったり作業をしたい 物語性に期待している |
Oddsparksに似ているおすすめゲーム
ピクミン4
- 可愛いピクミンを従えて謎解きとバトルに挑むリアルタイムストラテジー
- 未知の惑星で遭難した人々を助けていく物語要素も楽しめる
Mini Motorways
- 世界の都市を舞台に道路網を作るストラテジーゲーム
- 資金繰りをしながら、交通渋滞を引き起こさない道路を作るのが面白いところ
The Survivalists
- 奇妙な島でクラフトと謎解きに挑むアドベンチャーゲーム
- 猿に指示を出して建築やクラフトを任せるシミュレーション要素が楽しめる