2021年(もしくは以降になるかも)にリリース予定のインディーゲームから、これは個性的で面白い!な注目のゲーム8作をまとめてみた。
その1はこちら
F.I.S.T.: Forged In Shadow Torch フィスト 紅蓮城の闇
ウサギといえば、ふわふわで可愛い顔してて、なんとなく平和なイメージ。
が、本作の主人公は、背中に巨大な機械仕掛けの拳を背負っているというバイオレンスなウサギ(身体は人間っぽいけど、こういう生物みたいだ)。

更にこのウサギさんは、今は軍に支配されてしまっている国で、過去には抵抗軍として戦っていたという経歴の持ち主。渋さ漂うイケウサギだ。
そして、不当に逮捕された友達を救出するために背中の拳を振り回して戦っていく。というメトロイドヴァニアだ。
ちなみに背中の拳は、ムチやドリルに変形することもできて、それによって攻撃方法やアクションが変わる。3種類を使い分けていくというわけだ。

本作は、スチームパンクでもなくサイバーパンクでもないディーゼルパンク(スチームパンクより高度な技術レベルで現代に近い)。
というわけで、機械同士がゴゥンゴゥンガァアン、火花バチバチッという派手でメカメカしいエフェクトが飛び交う。

アクションも世界も、そして何よりウサギという設定に興味津々になるゲーム。
Twelve Minutes
「もういい加減にしてくれ!」と叫びたくなるのが無限ループ。マリオのクッパ城コースなど、ゲーマーを地獄に陥れてきた、アレだ。
で、その無限ループがテーマになったゲームが本作。

自宅で妻と夕食を食べる、なんとも穏やかなひと時を過ごしていた男性。
突然刑事が訪ねてきて、なんやかんやで主人公は殴り殺されてしまう。

「ええええ、いやいやいや、ちょっと待って!」という思いが通じたのか、12分前に戻る。
もう一度プレイ出来るなら、今度は死なないようにうまく立ち回ろう。と思いきや、また全然別の悲劇に。で、また12分前に戻る。
なんとか幸せな結末にするポイント&クリックの謎解きゲームだ。

ゲームはずっと男性の狭めの部屋を見下ろし視点で見るのみ。
プレイヤー側も発狂しそうになるけれど、他のゲームにはない面白くて奇妙な体験が出来そうなタイトルだ。
Death Trash
独特で奇妙なゲーム。
人類が宇宙に移住するようになった時代のNexusという惑星が舞台。

でも、なんでここに移住することにした?っていうくらいNexusには危険が溢れている。
謎の多い古代の遺跡だけならまだしも、見た感じラスボスじゃない?ていう触手系の気持ち悪い生物までいる。
というわけで、移住した人たちはSilent Cityという都市に集まって暮らしているわけなんだけど、主人公は都市の外で暮らすならず者。
オープンワールドゲームになっていて、行く場所が自由なのはもちろん、NPCとの会話によって物語をどう進めるか選択していくことができる。
例えば、めちゃくちゃヤバそうな怪物だとか真っ裸で荒野に立ってるド変態と仲良くなることも出来るし、なんと殺すことも出来る。

バトルはアクションになっていて、銃や近接武器などを駆使して戦う。ステルスも可能。
また、クラフト要素もあるし、スリや嘔吐といった独特なスキルを習得することもできる。

かなり奇妙な世界で自由度が高いという、気になるゲーム。
The Last Faith
ゴシックホラーな世界が舞台の2Dアクションゲームでメトロイドヴァニア。

深刻な病が蔓延している都市が舞台。魔法やらマッドサイエンスやらなんでもありの訳分からない世界。
記憶喪失の主人公Ericは、導かれるようにこの都市を彷徨って、隠された真実を見つけることになる。

剣や斧といった近接武器、ライフルなどの遠距離武器など、武器の種類は様々。
そして、魔法を使って範囲攻撃やバフをかけたりもできる。

雰囲気は『Bloodborne』に似た感じを受けるけど、それよりも、アクションの挙動とか含めて、おもしろメトロイドヴァニアの『Blasphemous』にかなり近い。
細かく描き込まれた不気味なピクセルアートも良い感じだし、面白いニオイがぷんぷんする。
TOHU
めちゃくちゃ可愛らしいポイント&クリックゲーム。

怪しそうなところを突っつきながら謎解きしていくゲームだけど、このジャンルは芸術性が高いゲームが多い。
で、そこに新星現る。パッと見ただけで魅力的な手描きイラスト調のグラフィック。
グラフィックだけじゃなくて、魚の背の上に建物があって人が住んでるとかいう世界設定もかなり面白い。

主人公は女の子。でも、この子はパッとロボットのキューバスにも変身できる。どういう仕組みなんだ。
キューバス状態なら力仕事もへっちゃら。というわけで、少女の姿とロボ姿を使い分けて謎解きしていく。

物語の目的は、この世界を動かす聖なるエンジンの修理をすること。
『Hollow Knight』のChristpher Larkinさんがサウンド担当ということで、もう、これは激しく癒されそうなゲームだ。
Axiom Verge 2
インディーゲーム界隈での名作メトロイドヴァニア『Axiom Verge』の続編。
前作に続き、ほぼ1人で製作してるんだから、本気で凄い。
続編とはいっても、別に前作をプレイしていなくても大丈夫。開発者もそう言ってるんだから間違いない。

部分的には前作と同じらしいけれど、本作では新しいキャラ、新しいエリアが舞台になる。
本作では、Indraという超お金持ちが、何かに導かれるように謎めいた土地を冒険していく。一体何が何なのかストーリーはよく分からない。

メトロイドヴァニアなので、様々なスキルを使っていくことになるけれど、敵のマシンをハッキングしたり、ドローンを使ったりといった、ハイテクスキルが登場する。

前作が、かなりの名作なので、新作にワクワクしないではいられない。
昔の『スーパーメトロイド』シリーズが好きだった人には、ぶっ刺さる期待作。
UnDungeon
次元が歪んだとか、時間軸が狂ったとか、とんでもないことだけど、ゲームではよくある話。
大体の場合、それを引き起こした悪玉を倒しに行くぞー!みたいな物語が多いけど、本作では、着々と建て直しましょうという物語。
主人公はHerald。めちゃくちゃラスボスっぽい風体だけど、次元を操る、というか、次元が歪まないように維持する役目を担う存在だ。

Great Shiftという幾つかの次元が融合しちゃったりバラバラになったりっていう大災害が起きてしまった。
なので、Heraldは過去から未来、様々な次元を行き来しながら元に戻しに行くことになる。

世界を救う!というより、つまり、お仕事なわけだ。
本作はアクションRPG。Heraldは超強力魔法でも使いそうだけど、実際には近接攻撃や範囲攻撃などで結構素早いアクションで戦っていく。

また、NPCを協力させるように仕向けたりといったコミュニケーション能力も大事なようだ。
なんというか、どうしても主人公が悪役に見えてしまうんだけど、次元を超えし存在になれるのは面白そう。
Metal: Hellsinger
音ゲーと他のジャンルを混ぜたゲーム。
『ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説』などがその代表だ。
音楽に合わせるというルールなせいか、全体的に明るくポップだったり、可愛らしい雰囲気のゲームが多い。
が、ゴリゴリのFPSで音ゲーという「そうきたか!」なゲームが本作。

人間と悪魔のハーフである主人公が悪魔たちをぶっ倒していくという単純明快なストーリー。
見た目は、もう『DOOM』。なんだけど、アクションはメタルミュージックにノッて行なっていく。
BGMのビートに合ったタイミングで攻撃すると、与ダメージが上がるし、BGMも更に盛り上がっていくという。

アドレナリン大放出ゲームだ。
攻撃は、銃はもちろん近接攻撃もあり。

FPSの銃ぶっ放し爽快感とメタルミュージックの高揚感。そりゃ相性抜群だよね、という気持ちよさが約束されたゲーム。